競艇のナイターレースの特徴と予想のコツを伝授!
競艇は一年中どこかしらの競艇場でレースが開催されています。
一部の競艇場では夜の時間帯であっても白熱したレースが展開されていて、仕事帰りにしか競艇を楽しめないという人にとても好評です。
ナイターレースは昼間のレースとはまったく違う環境でレースをすることになるため、通常とは異なる予想をする必要があります。
本記事では競艇のナイターレースについて、特徴や予想のコツを解説していきます。
競艇のナイターレースとは
競艇のナイターレースとは、一部の競艇場で実施されているレース方式で、原則として第1レースを15時ごろから開催し、最終12レース目がスタートするのは20時半ごろです。
通常のレースの場合は第1レースが11時ごろ、最終12レース目が16時半ごろにスタートするので、通常よりも4時間ほど遅くレースがスタートしていることになります。
ナイターレースが開催されている競艇場
ナイターレースが開催されている競艇場は、下記の7カ所となっています。
このうち、住之江競艇場のみ一部のレースがデイレースとなっていますが、そのほかの6カ所はすべてのレースがナイターレースとなっています。
住之江競艇場へ実際に行くときは、デイレースなのかナイターレースなのかを事前に確認しておきましょう。
ナイターレースが開催される競艇場は、徐々に増えてきているので、今後も数年に1カ所程度の割合で増加していく可能性もあります。
ナイターの日程を確認する方法
ナイターの日程を確認する方法ですが、競艇の公式ホームページを確認するのがもっとも確実です。
参考 競艇公式ホームページはこちら競艇の公式ホームページには、その日に開催されるレースが一覧で掲載されています。
一覧に掲載されている競艇場の横に「月」のマークがあれば、その競艇場はナイターレースでの開催となります。
たとえば、下記の一覧の場合、蒲郡・住之江・丸亀・下関・若松の各競艇場名の横に「月のマーク」があるので、この5競艇場はナイターレースです。
競艇ではほぼ毎日どこかの競艇場でナイターレースが開催されているので、やろうと思えばナイターレースの舟券のみを買い続けることも可能です。
ナイターレース独特の特徴を把握しよう
ナイターレースといっても、前半は日が昇っているうちにレースが開催されるためデイレースと条件はほぼ変わりません。
ところが後半になって日が沈んだ後の競艇場は、昼間とは条件が大きく変わります。
本項目では日が沈んでからのレースの特徴について解説していきます。
ナイターレースの予想を的中させるためには、この特徴をよく理解したうえで予想していく必要があります。
昼間と比べるとスタートが難しい
競艇はすべての艇が横一列で停止した状態からスタートするのではなく、スタート前からすでに動いている状態で、スタートラインの近くに設置されている大時計の針を見ながらスタートのタイミングを決めています。
このタイミングを併せるためには並外れた動体視力が必要となるのですが、ナイターレースでは日が沈んで競艇場が暗いため、大時計の針が見にくくなり、昼間以上に動体視力が必要となります。
したがってスタートのタイミングが取りづらく、出遅れてしまう選手が出やすいです。
もともとスタートに不安がある選手は、ナイターレースでは昼間以上に活躍できないといえるでしょう。
モーターの性能差が昼間以上に出やすい
日が沈むと、気温が下がるのは誰でも分かることですが、実はこの気温の低下は競艇のレースにおいて大きな影響を与えます。
日が沈んで気温が下がると、ボートに積んでいるモーターの体積効率がアップするので、モーターの出力が上がります。
したがってモーターによる性能差が昼間以上に如実にあらわれ、デイレースではそれほどの差ではなかったものが、ナイターレースになると選手の腕だけではどうにもならないほどの差を生み出すこともあります。
このことは選手も熟知しており、日が沈んでからのレースに挑む選手は昼間のときとモーターの状態を大幅に変えてくる場合もあるので、昼間出場していた選手がナイターレースに出るときは、展示航走を必ず確認しましょう。
1コースが1着を取りやすい
モーターの性能が良くなるということは、もともと有利だったコースがさらに有利になるということになります。
競艇の不変の鉄則のひとつに、1コースがほかのコースよりも圧倒的に有利であるということがありますが、ナイターレースになるとこのアドバンテージはさらに大きくなるので、ナイターレースはデイレースよりも1コースがさらに有利になります。
ナイターレースを予想する際のコツ
ナイターレースは、下記特徴があるので、これらの特徴を踏まえたうえで予想をしていくと的中率アップに繋がりますが、より的中させるためにはさらに工夫が必要です。
・モーターの性能差が昼間よりも顕著に表れる
・1コースが昼間よりも有利
本項目ではナイターレースを実際に予想する際のコツについて解説します。
ナイターレースを開催している競艇場の地元選手に注目
ナイターレースの予想をする際には、ナイターレースを開催している競艇場を主戦場とする地元選手に注目しましょう。
特に群馬・大阪・香川・長崎支部の競艇場はすべてナイターレース開催となっています。
つまりここに所属している選手は普段からナイターレースを前提とした設備のコースで練習をしているので、ナイターレースの特徴をよく把握している選手が多いです。
したがって、上記4地区の競艇場で地元選手が出ている場合は注目しておいて損はありません。
前走がナイターレースだった選手に注目
舟券を買おうとしている枠の選手の前走にも注目しておきたいところです。
注目している選手の前走がナイターレースであれば、ナイターレースの昼間とは異なる環境にも慣れているので、実力を100パーセント発揮しやすいでしょう。
特に初日のレースではナイターレースに慣れている選手とそうでない選手との差が出やすいです。
ほかの選手よりも実力が劣っていたとしても、前走がナイターレースで枠もインコースだった場合は、初日に限って穴狙いをしてみるのもいいかもしれません。
いっぽう最終日はどの選手もナイターに慣れているので、荒れたレース展開にはなりにくいです。
45歳以上の選手は評価を昼間より下げよう
デイレースではあまり気にしない選手の年齢ですが、ナイターレースの場合は年齢にも注目する必要があります。
どれだけ普段から鍛えているスポーツ選手であっても、動体視力というものは40歳を境に急激に低下するといわれています。
ナイターレースではデイレース以上に動体視力を求められるので、45歳以上の選手はスタートの時点で大幅に不利になります。
どれだけ百戦錬磨の選手であっても、スタートをうまく切れないと上位に入ることは難しいので、ナイターレースでは45歳以上の選手の評価を普段より下げることも大切です。
モーターを選手の実力以上に重視する
モーターの性能はデイレースであっても注目しなければいけない部分ですが、ナイターレースの場合はモーターの性能差が昼間以上に大きくなります。
例えば同じ階級の選手で、昼間のレースではモーターの性能差がAよりBのほうが「ほんの少しだけ」良いとしましょう。
これがナイターレースになると、AよりもBのモーターのほうが「かなり」良いと判断できるほどの差になることもあります。
これだけの差が出ると、昼間のレースでは接戦だったとしても、ナイターレースでは明らかな差になることでしょう。
ナイターレースではモーターの評価を普段以上に重視する必要があります。
1号艇を1着にして予想しよう
そして、ナイターレースでは昼間のレース以上に1号艇を軸にして予想しましょう。
ナイターレースでは昼間のレース以上に1号艇の1着率がアップします。
たとえば大村競艇場の場合、2020年1年間の1着率を比較すると、全体平均でも65.6%と高いのですが、これが18時以降限定になると75.9%にまで跳ね上がります。
これだけの確率で1号艇が1着になるのであれば、よほどのことがない限り1号艇の1着は外せないでしょう。
ナイターのライブ中継を自宅で楽しもう
ナイターレースは時間が遅いから見に行きたくてもいけない、という人や、そもそも近くの競艇場でナイターレースを開催していないという人であっても、パソコンやスマホを使えばナイターレースのライブ中継を楽しむことができます。
ナイターレースのライブは、各競艇場の公式サイトから無料で視聴することが可能です。
ただし通信費は別途必要になるので、Wi-Fi環境があるところや、自宅で楽しむことをおすすめします。
まとめ
ナイターレースは原則として15時ごろに第1レースがスタートし、最終12レースは20時半ごろからスタートします。
後半の6レースは日が暮れてからのスタートになることが多いので、暗いためスタートのタイミングを計るのが難しかったり、気温が下がるのでモーターの出力が上がり、性能差が昼間以上にでるなどナイターレースならではの特徴があります。
ナイターレースではこれらの特徴などを踏まえたうえでレース展開を予想すると的中率アップに繋がるでしょう。
また昼間以上に1号艇が有利になるので、どちらかといえば堅いレース展開となりやすいです。