競艇のボックスとは?特徴と必勝法を徹底解説!
競艇の動画や記事を観たり読んだりしていると、ボックスという言葉が出てくる時がありますが、このボックスという言葉が何を意味するのか、競艇初心者の人はイマイチ理解できないのではないでしょうか。
本記事ではボックスとはどのような意味を持つ用語なのか、そしてボックスのメリットデメリットからボックスの活用法までを解説します。
この記事を読めばボックスの基本的なことはすべて理解できるはずです。
競艇の舟券購入時に用いられる買い方
競艇の舟券は1枚だけ購入して勝負するというケースはほとんどありません。
複数の舟券を購入する際に適当に購入すると、自分が買うべき舟券が分からなくなってしまいます。
競艇の舟券を複数購入する際にはあらかじめ定められたパターンが3つあり、そのパターンに当てはめて購入すると、無駄な舟券を買わずに済みます。
ここでは競艇のみならず、公営競技の投票権を購入する際に用いる代表的な3つの買い方を解説していきますが、それぞれに特徴があるので3つすべてを覚えておき、レースの特徴に応じて適宜使い分けることをおすすめします。
流し
流しはとある着順の番号を固定し、残りは必要な番号の艇を購入するという買い方です。
圧倒的に強い選手が居るレースで流しを用いることで舟券代の節約につながりますが、固定する選手の選択を誤ると、すべての舟券が不的中になってしまうというデメリットがあります。
フォーメーション
フォーメーションは1着と2着(3連単と3連複の場合は3着まで)でそれぞれ購入する番号を選択して購入する方法です。
フォーメーションは最も汎用性が高い買い方で、自由に買い目点数を決められる点がメリットであり、不要な買い目を除外していくことで舟券代の節約にもつながります。
しかしあまりに範囲を狭めていくと、除外した買い目で決着するといった危険性をはらんでいる点には注意が必要です。
競艇のフォーメーション買いとは?点数計算方法と買い方も併せて解説!ボックス
最後に紹介するボックスは本記事で詳しく取り上げるので、ここでは特徴のみ解説します。
ボックスは自分が選んだ番号が3着以内に入れば必ず当たるような買い方です。
例えば4番から6番の艇を3連単ボックス買いをした際の買い目は以下のようになります。
・4-6-5
・5-4-6
・5-6-4
・6-4-5
・6-5-4
この買い方であれば4番から6番が3着以内に入ってくれればどのような順番であっても的中します。
ボックスのメリット
流しとフォーメーションの項目でも簡単に触れましたが、ボックスにもメリットとデメリットがあるので、ボックスを用いる際はメリットを最大限に活かせるようなレースを選択する必要があります。
ボックスのメリットとデメリットについてここでは解説していきます。
まずはボックスのデメリットから見ていくことにしましょう。
手早く購入できる
ボックスは番号を選べば後は自動的に購入すべき買い目が決まるので、手早く購入できるというメリットがあります。
舟券を購入するシートや、ネット購入でも「ボックス」の項目があり、この項目を選択すれば番号を選択するだけで自動的にボックス買いをしてくれます。
したがって、ギリギリまでレース予想をしていたとしても、ボックス買いならば締め切りに間に合うというケースが多いです。
番号さえ選び間違えなければ取りこぼしがない
ボックスは2着ないし3着以内に選んだ番号が入っていれば、どのような順番であっても的中となる買い方です。
流しは固定する番号、そしてフォーメーションは取捨選択を間違えれば取りこぼしが発生するというデメリットがあります。
しかしボックスは選んだ番号の買い目を全部購入するので、選ぶ番号さえ間違えなければ必ず的中する買い方です。
ボックスのデメリット
ボックスは素早く購入でき、番号の選択さえ間違えなければ必ず当たる買い方であることが理解してもらえたと思います。
ここからはボックスのデメリットについて確認していくことにしましょう。
舟券代が高額になりやすい
ボックスは選んだ番号の買い目を逃すことなくすべて購入する買い方です。
したがって、ひとつの着順の番号を固定する流しや、各着順で買い目を選択していくフォーメーションと比べると舟券代が高額になりやすいというデメリットがあります。
均等買いになる
フォーメーションや流しでは、それぞれの買い目に対して購入金額を選択可能です。
複数の舟券を購入する際は、すべて同じくらいのオッズの舟券を購入することはなく、オッズが低く的中する可能性が高い舟券を購入すると同時に的中する可能性が低いが当たれば高額配当が狙える買い目も購入するケースがほとんどでしょう。
そのため、ある買い目には100円だけ投資するいっぽうで、自信がある買い目には1,000円投資するといった買い方をするケースも出てきます。
ところがボックスではこのような買い方ができません。
ボックスで舟券を購入する場合はすべて同じ金額で購入することになります。
他の買い方よりも回収率は下がる
流しやフォーメーションと比べると、ボックスは舟券代が高額になりやすいです。
確かに買いもらしがないので当たる確率が高い買い方ではありますが、流しやフォーメーションと比べるとどうしても回収率では劣ってしまいます。
もともと競艇はほかの公営競技と比べると平均配当が低いので、舟券代が高額になるというのは地味ながら収支の面でかなり大きな影響を及ぼします。
ボックスを利用する際は、事前に本当にボックスで舟券を買うのに適したレースかどうかを正しく判断する能力が必要になるでしょう。
予想力が上昇しない
流しは固定する番号を間違えるとすべての舟券が不的中になりますし、フォーメーションは買い目の取捨選択を誤れば排除した買い目で決着してしまうという悔やんでも悔やみきれない結果になってしまいます。
そこで、流しまたはフォーメーションで舟券を購入する際はレースのデータを収集し、時間を賭けてじっくりとレース予想をしなければなりません。
ところがボックスの場合は3着以内に入りそうな番号だけを選べば予想は終了です。
流しやフォーメーションと比べるとかなり大雑把な予想になることは避けられません。
レース展開などをじっくり予想する必要がある流しやフォーメーションと、3着以内に来そうな番号さえ選べばよいボックスとでは、身につく予想力に明確な差が生じます。
予想力の上昇はそのまま的中率の上昇に繋がるので、ボックスばかりで舟券を買っているといつまで経っても予想力が上昇せず、的中率自体も上昇しなくなってしまうでしょう。
ボックスで舟券を購入するなら3連単で勝負!
ボックスは当たりやすい反面、利益を出しづらい買い方であることはメリットやデメリットを確認して理解してもらえたのではないでしょうか。
したがって、ボックスで舟券を購入するのであればできるだけ利益率の高い舟券を選ぶ必要があります。
ボックスの特徴を踏まえると、購入する舟券は自動的に3連単1択になるでしょう。
ボックスを用いるのに適したレースとは?
ボックスを用いる際はレースの取捨選択が非常に重要になることは先に解説した通りです。
ここからはボックスを用いるのに適したレースとはどのようなレースかを紹介していきます。
もちろんここで紹介する以外のレースでもボックスに適したレースはあるので、ボックスの特徴を考慮しつつ、自分が舟券を購入しようとしているレースはボックスを用いるかどうかを判断してみてください。
インの艇が負ける可能性が高いレース
競艇のレースにおいて、堅いレースといわれるのは1号艇から3号艇まで、つまりインコースの艇で決着するレースです。
インコースの艇で決着しそうなレースではボックスを用いるべきではありません。
インコース決着のレースは比較的予想しやすいので、レース展開を予想し、流しあるいはフォーメーションを用いるようにしましょう。
逆にイン側の艇が負ける可能性が高いレースはボックスの出番になります。
インの艇が負けるレースでは5号艇や6号艇も舟券に絡むことがありますが、5号艇や6号艇は自分たちで展開を有利にすることが難しく、どちらが何着に入るかを予想するのは非常に難しいです。
しかしボックスを活用すれば、5号艇と6号艇が3着以内に入ってくれさえすれば舟券を的中させることができます。
風速5m以上のレース
基本的に風速5m以上のレースは舟券を購入すべきではないといわれています。
理由は単純で、水面がどのような状況になるか予想できないため、レースの展開予想がそもそも不可能だからです。
しかしその一方で予想をしづらいからこそ風速5m以上のレースは荒れやすいといわれています。
予想しづらく、荒れる可能性が高いレースはボックスのメリットを最大限に活かせるレースなので、資金に余裕があるならば積極的に参加しましょう。
重賞レースの前半レース
競艇のレースは1日で終了するのではなく、数日間開催されます。
そして後半よりも前半のほうが水面の特徴などを把握できていないという事もあり、レースは荒れやすいです。
特に重賞レースではA級選手しか参加できないので、選手自身の実力差がそれほどなく、レース前の調整によっては人気薄の選手でも舟券に絡んでくることが多いです。
重賞レースの前半戦も、ボックスを用いるのに適したレースのひとつといえるでしょう。
着順が予想しづらいレースでボックス買いをしよう
ボックスを用いるのに適したレースとして紹介したのは下記の3つです。
・風速5㎡以上のレース
・重賞レースの前半戦
これらのレースには着順を予想するのが難しいという共通点があります。
ボックスは選んだ番号さえ当たっていれば着順は関係ない買い方なので、着順を予想するのが難しいレースとメリットがしっかり噛み合っているといえるでしょう。
着順が予想できないと悩んでしまうレースがあったら、一度ボックスを用いてみてはどうでしょうか。
ボックスの派生形「蛭子買い」について
(引用元:YOUTUBE)
ボックスの派生形としてもっとも有名なのが蛭子買いです。
蛭子買いは芸能界随一のギャンブル好きとして知られる蛭子能収氏が考案した買い方で、以下のボックスをすべて購入する買い方となっています。
・2,3,5の3連単ボックス
・2,4,6の3連単ボックス
すべて合計すると36点となり、1点100円だったとしても蛭子買いを再現するには3,600円必要です。
競艇は6艇をボックス買いすると120点なので、およそ3分の1の確率で当たるということになります。
蛭子買いは高額配当も網羅する買い方になるので、決着によっては思わぬ配当金が得られるのがメリットですが、本命決着になってしまうとほぼ間違いなくマイナスになってしまうのがデメリットです。
ちなみに蛭子能収氏自身は競艇で勝っているわけではなく、トータルだと数億円レベルで負けているそうです。
まとめ
ボックスは競艇の舟券の買い方の一つで、以下の特徴をもっています。
・番号さえあっていれば的中する
・舟券代が高くなりやすい
・予想力が上昇しない
・均等買いになる
・回収率が低い
デメリットをできるだけ少なくするには、レース選定が非常に重要になります。
ボックスに適したレースというのは、インの艇が負ける可能性が高かったり、風が強くて水面が荒れているレースなど、予想するのが難しいレースです。
予想が難しいレースであれば予想力の影響はそこまで大きくないですし、予想が難しいレースというのは荒れた結果になりやすいので、ボックスの回収率の低さも問題にはなりません。
舟券を買おうとしているレースで着順の選定が難しいレースが出てきたら、ボックスを用いることを検討してみてはどうでしょうか。