マーチンゲール法とは?競艇で実践するとどうなるか検証

マーチンゲール法とは?競艇で実践するとどうなるか検証

ギャンブルでは少しでも勝率をアップさせるため、昔から様々な賭け方が編み出されてきました。
本記事ではギャンブルでよく用いられる賭け方のひとつである「マーチンゲール法」について特徴を解説し、競艇で活用するとどうなるのかについても検証していきます。

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マーチンゲール法とはギャンブルの賭け方のひとつ

マーチンゲール法とはギャンブルの賭け方のひとつ

「マーチンゲール法」という言葉を聞いたことがないという人も多いと思うので、まずはマーチンゲール法とはどういった賭け方なのかについて解説します。
マーチンゲール法を簡単に一言で解説すると、「負けたときに倍のお金を賭ける賭け方」です。

例えば最初に100円賭けて負けた場合、次は倍の200円を賭けます。
それでも負けたら400円、次は800円、1,600円…と倍々に賭け続けるのがマーチンゲール法です。

マーチンゲール法は一般の人にとっては聞きなれない言葉ですが、昔からある古典的な手法であるため、ギャンブルを普段からやっている人で知らない人はほぼ居ません。

マーチンゲール法は成功すると100パーセントプラス収益になる!

マーチンゲール法は成功すると100パーセントプラス収益になる!

マーチンゲール法の最大の特徴は「成功すると100パーセントプラス収益になる」という点です。
競艇をやっていて負け続けると負けを取り返す事で頭がいっぱいになり、無茶な賭け方をして負けを取り返せないどころか損失を増やしてしまったという人は多いのではないでしょうか。

しかしマーチンゲール法を継続させ続けると、1度でも当たれば必ずプラス収益にすることができます。
しかもマーチンゲール法は「オッズ2倍以上」であれば成立するので、無理に高配当の買い目に賭けて一発逆転を狙うよりも確実性は間違いなく高いといえるでしょう。

もし競艇でマーチンゲール法を実践したらどうなる?

もし競艇でマーチンゲール法を実践したらどうなる?

マーチンゲール法は古くからギャンブルで活用されている手法であり、成功すれば100パーセント使える手法であるマーチンゲール法を競艇に使わない手はない!と考える人は必ず出てくることでしょう。

競艇でマーチンゲール法を実践することは果たして有効なのでしょうか。
結論から言えば、マーチンゲール法は競艇のシステム上、あまり適している賭け方ではありません。
なぜマーチンゲール法が競艇に不向きなのかをここからは解説していきます。

マーチンゲール法を実践しても必ずプラスになるという保証が競艇にはない

マーチンゲール法はギャンブル、特にカジノにおいて用いられる手法であることは冒頭で説明しました。
カジノは基本的に機械的な確率論で勝敗が語れるギャンブルです。

スロットなど機械を使ったギャンブルはもちろんのこと、相手がディーラーであっても「イカサマ」をしない限りは「勝率」というものは誰を相手にしても大きく変動することはありません。
一方競艇は「人間同士」の戦いであり、ここがカジノと競艇の決定的な違いです。

人間というのはその日によってコンディションが大きく変わってくるため、同じ条件でもパフォーマンス自体は変わってきます。
ということは、「勝率」だけで当たるかどうかを考えること自体が不可能というわけです。

更に天候、風向き、モーターの性能など実際にレースが始まってみなければ結果が分からない不確定要素が競艇にはたくさんあります。
以上の要素が組み合わさると、当初想定していた「勝率」と実際の結果は大きくかけ離れたものとなるでしょう。

勝率を正確に計算できないうえに不確定要素が多い競艇は勝率を考慮してお金を賭けるマーチンゲール法とは基本的に相性が悪いのです。

成功させるためには膨大な軍資金が必要

二つ目に、そもそも財政的にマーチンゲール法を成功するまで実践できない人が多い、というのが競艇でマーチンゲール法を活用することをおすすめしないと結論付けたふたつ目の理由です。

マーチンゲール法を実践し続けるのに資金がいくら必要になるかを表にまとめました。
1日に実施される12レースすべてでマーチンゲール法が失敗したものと想定して表を見てもらえれば想像しやすいと思います。

レース 掛け金(円) 累積額(円)
1R 100 100
2R 200 300
3R 400 700
4R 800 1,500
5R 1,600 3,100
6R 3,200 6,300
7R 6,400 12,700
8R 12,800 25,500
9R 25,600 51,100
10R 51,200 102,300
11R 102,400 204,700
12R 204,800 409,500

この表を見てどう感じたでしょうか。
一般的な金銭感覚であれば、恐らく第6レースか第7レースあたりで「ちょっときついかな…」という感覚になってしまうことでしょう。

つまり「マーチンゲール法で絶対増やすぞ!」と気合を入れて投資し続けたとしても、全レースの半分あたりで資金的には辛くなってしまうということになります。
そして最終的に1日のレースですべて負けてしまうと、なんと累計で40万円以上のお金を失ってしまうのです。

12レース全部当たらないなんてことがあるわけないと思う人もいるかもしれませんが、そういったことは普通にあり得るので、この1日で40万円失ってしまうというのは決して非現実的な話ではありません。

金額が大きくなりすぎるとオッズに影響する

しかし、実際に12レースすべてでマーチンゲール法を用いることは不可能に近いです。
カジノ等一般的なギャンブルのオッズというのは固定されていて、お金を何十万円、何千万円と投じようが変わることはありません。

マーチンゲール法は2倍以上のオッズでなければ効果を発揮しませんが、オッズが変動しないギャンブルであれば、2倍以上のオッズを選択するだけで当たりさえすれば必ず効果を発揮します。

ところが競艇のオッズは固定制ではなく変動制です。
競艇のオッズは「その買い目にお金がどれだけ集まっているか」によって決められているので、ひとつの買い目に集中すればオッズはどんどん下がっていきます。

そして、オッズは最終締め切りの直前まで変動する事が日常茶飯事です。
オッズ終了直前になるとそれなりにお金も集まっているので、数倍単位でオッズが変動することはないにしても、終了直前に舟券を購入するという人はとても多いため、0.5倍程度の変動であれば普通にあり得ます。

もし購入時に2.2倍になっていて、「これならばマーチンゲール法を活用できる」と見込んで購入した買い目に人気が集中し、締め切り終了時にオッズが2倍を下回ってしまうとその時点でマーチンゲール法は成立しなくなってしまいます。

更に先ほど表した表で提示したような10万円、20万円クラスのお金をひとつの買い目に投じるという行為そのものがオッズに大きく影響します。

マーチンゲール法を成功させるためには2倍あれば良いので、競艇の賭け式で言えば「ワイド」「複勝」といった買い方で十分達成できるのですが、このふたつの舟券ははっきり言って人気がありません。

したがって全体の売上げはそこまで多くないですし、1点あたりの売り上げとなると本当に微々たるものです。
こういった賭け式に10万円単位のお金を賭ければ確実にオッズは1倍台になってしまうでしょう。

競艇で1点10万円クラスのお金を投じてもオッズに影響しないのは3連単くらいですが、3連単だといかに低いオッズだったとしても10倍近いのでマーチンゲール法を用いるにはオッズが高すぎますし、そもそも的中率120分の1の3連単の1点買い勝負というのは現実的ではありません(マーチンゲール法は必ず1点買いになってしまう)。

マーチンゲール法を実践するならばはじめに軍資金の上限を決めておく

マーチンゲール法を実践するならばはじめに軍資金の上限を決めておく

マーチンゲール法を実践するのであれば、オッズに影響のない範囲で行わなければなりません。
したがって実践する際にはあらかじめ「この金額になったらそれ以上は続けない」という上限を決めておくようにしましょう。

上限額の設定に関してですが、マーチンゲール法を実践できる最も低いオッズが2.0倍で、この配当になりやすいのはワイドか複勝です。
ところがワイドや複勝は売り上げが少なく1つの買い目あたりの売り上げも少なく、あまりにも大きいお金を投じるとオッズに影響が出てしまうというのは先に解説した通りです。

上限がいくらかはレース全体の売り上げで変わってくるのですが、ワイド又は複勝でオッズに影響が出ない上限額は5,000円といった所です。
100円ずつ賭けていった場合、3,200円賭けて負けた時点でそれ以上マーチンゲール法を実践する事は不可能になります。

的中したらその時点で終了しておこう

的中したらその時点で終了しておこう

マーチンゲール法はあくまでもプラス収支を確約させるための手法であり、大きく利益を得るために用いる手法ではありません。

更にマーチンゲール法を成功させるためには複数のレースの予想をあらかじめ考えておかなければならないなど、「当たってからそのお金を更に増やすにはどうすれば良いか」を考える余裕は恐らくないでしょう。

したがってあらかじめマーチンゲール法を活用するのであれば、的中した時点で終了することを前提にして勝負してください。

競艇の性質上実践しづらいためやらないほうがよい

競艇の性質上実践しづらいためやらないほうがよい

マーチンゲール法は2倍以上のオッズであれば適用できる追い上げです。
2倍程度のオッズを狙うのであれば、ワイドや複勝あたりが的中率も高くて最適なのですが、ワイドや複勝は売り上げが少ないので1点に数千円単位のお金を賭けるとかなり高い確率でオッズに影響が出てしまいます。

かといって3連単でマーチンゲール法を実践するのは的中率やオッズの関係上ふさわしくありません。
競艇でマーチンゲール法を実践し続けるのはシステム上難しいため、やらない方が良いというのが最終的な結論になります。

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まとめ

本記事ではマーチンゲール法という手法はどういった賭け方なのか、そしてマーチンゲール法を競艇で用いるとどうなるかについて解説してきました。
マーチンゲール法とは、以下のような賭け方になります。

マーチンゲール法とは
・的中するまで倍々でお金を賭けていく
・当たれば100パーセントプラス収益になる
・オッズ2倍以上ならば有効

マーチンゲール法はどれだけ負けていても続けていれば1度的中させるだけで負けをすべて取り返せるだけではなく、プラス収益に出来るというのが最大のメリットで、ギャンブルにおいては昔から使われている古典的手法のひとつとなっています。

上記の特徴を持っているため競艇で活用すると非常に効果的なように思えますが、結論から述べると競艇でマーチンゲール法を活用するのはおすすめしません。

マーチンゲール法をおすすめしない理由
・マーチンゲール法は勝率が確実に計算できるギャンブルにおいて有効で、不確定要素が多い競艇には不向き
・負け続けると10万円単位の出費になるので続けられるほどの財力がある人が少ない
・10万円クラスのお金をひとつの買い目に賭けるとオッズが大きく下がるのでマーチンゲール法をそもそも継続すること自体が競艇では困難

以上3つの理由から、競艇でマーチンゲール法を活用し続けることそのものが競艇という競技のシステム上難しくなっているため、おすすめしないという結論になってしまうのです。