競艇の流しとは?おすすめのレースや買い方を解説
競艇をはじめ公営競技の投票をする際は、はじめのうちは1点買いからスタートしますが、すぐに複数の投票をする事になるでしょう。
その際は自分の買いたい買い目を過不足なく買わなければなりません。
本記事では「流し」について詳しく解説します。
流しとは投票券の買い方のひとつ
ある着順の番号を固定し、残りは気になる番号を全通り購入するといった買い方になります。
固定する着順は1着または2着の場合が多いです。
流しのメリットとデメリットについて
流しのメリットは「軸」が間違っていなければ高い確率で的中を期待出来る、という点です。
先に紹介した通り流しは軸にした艇以外は基本的に目星をつけた艇を全て買う事になるので軸さえ当たっていればどの艇が来ても問題ありません。
むしろ来るかどうか怪しいと思いつつ買い目に入れた艇が来てくれた方が高配当を期待できます。
デメリットはやはり「軸を間違えてしまうと全て不的中となってしまう」点でしょう。
軸以外の予想はアバウトでも構いませんが、軸にする選手については時間をかけてじっくり情報収集をした上で決めるようにしなければ的中させる事ができません。
これらの事を踏まえると、流しは「圧倒的に抜けた実力の選手が1名ないし2名存在し、残りの選手の実力差がほとんどない」といったレースで有効な買い方と言えるでしょう。
流し以外の買い方も知っておこう
公営競技で複数の投票をする際の買い方は流しだけではありません。
ずっと競艇の舟券を買い続けるのであれば流し以外の買い方も必ず利用する機会が出てくるので、どのような特徴があるかは理解しておくようにしましょう。
ボックス買い
例えば3連単で1番から3番までをボックス買いした場合の買い目は、全部で以下の6点となります。
・1-3
・2-1
・2-3
・3-1
・3-2
ボックス買い最大のメリットは、「選んだ番号さえ正しければ必ず的中する」という点です。
一方で「買い目点数が多くなるので多額の資金が必要となる」というデメリットがあります。
低配当のレースでボックス買いをすると舟券代が配当金を上回ってしまう可能性が高くなります。
そのため、軸に出来そうな選手が居ない、予想が非常に難しいレースで有効な買い方と言えるでしょう。
フォーメーション買い
フォーメーション買い最大のメリットは3つの買い方の中で最も買い目点数を少なくする事が出来る、という点です。
各着順で個別に番号を選ぶという事は、不要な買い目を排除しているのと同義であり、本当に必要な買い目だけを購入する事が出来ます。
一方で極限まで不要な買い目を排除していくので、「買い漏らし」が発生しやすいというデメリットがあります。
「ギリギリまで悩んで省いた買い目で決着してしまった」となった時の悔しさは筆舌に尽くしがたいので、どの買い目を残してどの買い目を省くかの取捨選択は非常に重要となります。
ボックス買いとは真逆で、かなり展開予想に自信があるレースで最もメリットを発揮する買い方です。
流しで購入するのにおすすめのレースとは?
「流し」「ボックス」「フォーメーション」の特徴について理解してもらえたでしょうか。
本項目では流しで舟券を購入するのにおすすめのレースを3つ紹介します。
モーニングレース
流しで舟券を購入するのにおすすめのレースひとつ目は「モーニングレース」です。
初心者におすすめできる最大の理由は、「インコースが圧倒的に有利となるよう意図的に番組が構成されている」企画レースがモーニングレースには多いからです。
例えば徳山、唐津、芦屋競艇場の第一レースは1号艇にA級選手を配置した番組構成となっており、唐津以外の3競艇場は2号艇以降が全てB級選手となっています。
これだけの差があれば1号艇の1着はほぼ確実なので軸に設定しても問題なさそうです。
そして残りの艇が全てB級選手なので、どの選手が強いかという優劣がつけられないため、2着と3着は気になった番号を全通り買ってしまう、といった買い方が非常に有効となります。
3着が選べないレース
流しで舟券を買うのにおすすめのレースふたつ目は、「3着が選べないレース」です。
例えば最初はフォーメーションで舟券を買おうとして1着と2着に買う番号をそれぞれ選んだものの、3着がどうしても選べないといったレースがあったとします。
こういうケースでは無理に3着の買い目を絞ろうとせず、思い切って気になった番号は全部買うようにした方が良い結果をもたらしてくれるでしょう。
1着と2着の選定がしっかり出来ていれば、たとえ3着を全通り購入したとしても、舟券代がそこまで必要となる事はありません。
スタートがバラつきそうなレース
流しで舟券を買うのにおすすめのレース3つ目は「スタートがバラつきそうなレース」です。
競艇は1コースを走る艇が最も有利ではありますが、それはあくまでもタイミングよくスタート出来た時の話で、常にベストのタイミングでスタート出来るとは限りません。
それは他のコースの艇にも言える事であり、スタートがバラついてしまうとコースの有利不利が大きく変わります。
流しの買い方の一例
流しの買い方についてはレースや出走する選手によって変わり、そのパターンは無限にあると言っても過言ではありませんが、本項目ではどんなレースであっても流しが有効な条件となっているのであれば使える、「流しの買い方の例」を2つ紹介します。
流しで舟券を買おうとしてどのように買えば良いか迷った時は2つの例のどちらかの買い方で舟券を購入してみて下さい。
2連単1艇軸3艇流し
2連単を購入する際の最も基本的な買い方がこの2連単1艇軸3艇流しです。
購入点数は3点だけなので、的中した際にトリガミになってしまうような事はほぼないでしょう。
2着の艇をどの番号にするかによって、堅く当てる事を目指す事も出来れば、中荒れ程度の決着を狙う事もできます。
2車単なら中荒れ程度でも30倍クラスの配当を期待できるので、リスクに対してのリターンは非常に大きいと言えるでしょう。
競艇初心者も玄人も楽しめる買い方なので非常におすすめです。
3連単1艇から全流し・全流し
3連単で1着だけは決める事が出来たものの、残りは決めきれなかったといった状況で用いる買い方です。
買い目点数は1×5×4で20点となります。
3連単は全部で120点なので、ちょうど全買い目の6分の1を購入しているため、かなり多めに買っていると言えるでしょう。
20点も購入していると、いかに高配当の3連単であっても本命決着となった場合はトリガミになってしまいます。
比較的荒れるだろうと想定したレースで用いる買い方です。
1着に選ぶのはそのレースで最も好成績を記録している選手にするのがセオリーですが、逆にあえて人気薄、4番人気くらいの選手を選んでしまうという大博打に出る人も居ます。
1着に入るかどうかでハラハラしますが、人気薄の艇が1着に入れば万舟券はほぼ確定です。
購入点数とオッズにはくれぐれも気を付けよう
流しで舟券を購入する際は必ず購入点数と買い目のオッズはチェックするようにしましょう。
流しは買い目点数が多くなりがちなので、何のチェックもせず購入すると舟券代を見てビックリしてしまう事もあります。
選んだ買い目のオッズを見てもし舟券代を下回るようであればその買い目は買わないようにするか、プラスになるよう購入資金を増やすといった対応が必要です。
まとめ
流しとは、軸にする番号を決めて残りの気になる番号を全て購入する買い方です。
軸が間違っていなければ高い確率で的中となる一方、軸が1着に来なければどれだけ買い目を増やしてもそのレースを当てる事が出来ません。
舟券の買い方には流しのほかに「ボックス」と「フォーメーション」があるので、レースの特徴や影響を考慮しつつ最適な買い方を取捨選択できるようにしておきましょう。
流しを用いるのに適したレースは以下3つです。
・3着が選べないレース
・スタートがバラつきそうなレース
特にモーニングレースは1号艇が有利になるような番組構成になっているため、初めて流しを用いるには最適のレースと言えるでしょう。
最後に流しを購入する際は、買い目点数が多くなりがちなので、舟券代は予算内になっているか、どの買い目が当たってもプラス収支になるかを必ず確認するようにしましょう。