競艇の2連複は稼げる?勝つためのコツについて徹底解説
競艇にはいくつかの買い方があります。
もっとも有名なのは3連単ですが、3連単は正直競輪を始めたばかりの人には適切な買い方とはいえません。
また、単勝や複勝といった買い方も競艇を始めたばかりならば良いですが、いつまでも買い続けるような舟券ではないでしょう。
本記事ではこれから本格的に競艇を継続していこうと考えている2連複について特徴や勝つためのコツを解説していきます。
2連複という舟券の特徴について知っておこう
まずは2連複という舟券の特徴について簡単に解説しましょう。
同じく1着と2着を当てなければならない舟券には「2連単」がありますが、2連単は着順も正確でなければ的中とはならないのに対し、2連複は着順が逆であっても番号さえ合っていれば的中となるという大きな違いがあります。
さすがに競艇を始めたばかりの人がいきなり2連複を購入するのは無謀ですが、競艇の基本的な知識を取得して出走表の見方をマスター出来ているくらいのレベルであれば十分チャレンジする価値のある舟券です。
2連複の平均配当と的中率について
競艇の2連複の平均配当や的中率がどれくらいになるのかを調べてみると、だいたい1,000円程度となっています。
ただしこの1,000円というのは競艇の過去レースすべてで算出したものであり、実際のレースでよく出ている配当金の金額とは微妙なズレが生じていることが多いです。
そして的中率はだいたい6.7パーセント前後です。
すべての舟券の的中率や平均配当と2連複を比較すると、2連複はちょうど中間あたりに位置する舟券ということになります。
先の項目でも触れた通り、まさに中級者クラスの人が狙うには最も適している舟券です。
実際のレースでの配当を調べてみた
2連複の平均配当については先ほど紹介しましたが、実際のレースではどれくらいの配当金になっていることが多いのか、3つのレースで検証してみることにしました。
レースによる差が出てくるのかも併せて確認するため、「一般戦」「レディース戦」「G1レース」の3種類のレースでそれぞれ検証していくことにします。
レース①
最初の検証は2023年2月28日に桐生競艇場で実施された一般戦「第34回日本モーターボート選手会会長杯」です。
レース | 配当金(円) | 買い目 |
1R | 520 | 2-5 |
2R | 420 | 1-3 |
3R | 860 | 2-5 |
4R | 670 | 1-2 |
5R | 130 | 1-2 |
6R | 330 | 1-2 |
7R | 180 | 1-3 |
8R | 290 | 1-3 |
9R | 170 | 1-2 |
10R | 390 | 1-2 |
11R | 280 | 1-2 |
12R | 600 | 1-3 |
このレースではすべてのレースの配当金が平均配当である1,000円を下回るという結果になりました。
レース②
続いて同日に徳山競艇場で実施された「ヴィーナスシリーズ」のレース結果を見ていくことにしましょう。
レース | 配当金(円) | 買い目 |
1R | 310 | 1-2 |
2R | 570 | 1-3 |
3R | 290 | 1-4 |
4R | 130 | 1-2 |
5R | 170 | 1-4 |
6R | 190 | 2-3 |
7R | 180 | 1-3 |
8R | 660 | 1-2 |
9R | 310 | 3-6 |
10R | 800 | 2-5 |
11R | 140 | 1-2 |
12R | 1,740 | 3-4 |
このレースでは最終12レースのみ平均配当1,000円を超えるという結果になりましたが、前半6レースは配当金がすべて300円未満と非常にオッズが低いです。
レース③
最後は同じく2023年2月28日に芦屋競艇場で実施されたG1レース、「全日本王座決定戦解説70周年記念」です。
G1レースは賞金が通常のレースとは文字通り桁違いということもあり、選手の気合も一般戦とは比べものにならないでしょう。
そういった心理状態はレース結果に影響するのでしょうか。
レース | 配当金(円) | 買い目 |
1R | 260 | 1-2 |
2R | 300 | 1-3 |
3R | 500 | 1-2 |
4R | 210 | 1-4 |
5R | 530 | 1-4 |
6R | 360 | 1-4 |
7R | 690 | 1-3 |
8R | 240 | 1-2 |
9R | 220 | 1-2 |
10R | 810 | 1-3 |
11R | 360 | 1-2 |
12R | 400 | 1-5 |
検証結果はまったくの真逆で、3つの検証の中では恐らく平均配当が最も低くなるのではと思ってしまうくらい全レースが低配当となっていました。
理由を見れば一目瞭然で、12レースすべてで「1番」が買い目に絡んでいます。
やはりA1級選手、更にG1レースに出場するようなトップクラスの選手になると、1号艇からスタートできればほぼ確実に舟券に絡むような走りをするようです。
2連複で勝つためのコツ3つ
2連複は当てやすい舟券ではありますが、何も考えずに手当たり次第に舟券を購入して利益が出るような買い方ではありません。
本項目では2連複で勝ちたいのであれば最低限実践しておいてほしい「勝つためのコツ」を3つ紹介します。
2連複では穴は狙わない
まず、2連複では基本的に穴は狙わないようにしてください。
競艇には1号艇が圧倒的に有利という鉄則があります。
1号艇が1着になれない事はたまにありますが、2着にすら入れないというのは非常にレアケースです。平均配当があまり高くない2連複でレアケースを狙うのはリスクが高すぎるため、余程の自信がない限りは本命一本で勝負しましょう。
購入点数は3点くらいまでにしておこう
2連複を購入する際は、まず確実に1着ないし2着に入るであろう選手を1名選びます。
逆に言えばそういった選手を選べないようなレースでは2連複を買うべきではありません。例えば1号艇がA級選手で残りがB級選手というレースならば余程の事がない限り1号艇が1着か2着のどちらかになるでしょう。
特定の競艇場のモーニングレースなどは実際に例のような番組構成となっているので2連複を買うのにもってこいです。
軸の選手が決まれば残りは5分の1という事になります。
流石に1点買いではいかに2連複といえども当たらないので、2着に入りそうな選手を2名か3名選び、購入するようにします。
したがって2連複の買い目点数は多くても3点までにしておきましょう。
ひとつの買い目に賭ける金額は5,000円までにとどめておく
2連複自体の売り上げは正直かなり低いです。
競艇の舟券で最も売り上げ金額が多いのは3連単で、他の舟券の売り上げを合わせても3連単単体の売り上げには遠く及びません。
2連複はその3連単以外の比率で見ても割合的にはかなり低い舟券となっています。
公営競技で大きな利益を得る方法は大きくふたつあります。
ひとつ目は「高額配当を狙う」事ですが、この方法は買い目を増やしたとしてもそれに見合うだけの配当が得られるような舟券の時に有効となる手段です。
2連複は残念ながら大きく利益が期待できるような舟券ではないため、高配当の買い目を手広く買って高配当を狙う買い方はできません。
公営競技で大きな利益を得る方法のふたつ目は、「ひとつ当たりの購入金額を多くする」です。
たとえオッズが2倍だったとしても、その買い目に20万円投じれば20万円の2倍で40万円の配当金を得ることができます。
この方法なら2連複でも使えそうだと思うかもしれませんが、残念ながらこの方法も2連複に関しては不向きです。
先ほど2連複全体の売り上げ自体がかなり少ないと解説しました。
全体の売り上げが少ないという事は、それぞれの買い目の売り上げ金額も小さいという事になります。
例えば2連複の売り上げが100万円だったとします。
その中でひとつの買い目に20万円も投じると確実にオッズに影響し、その買い目だけ著しくオッズが低くなってしまうでしょう。
そのレースの2連複がどれくらい売れているかにもよりますが、2連複でオッズに影響しない範囲で投じれる金額は1点あたり5,000円くらいだと言われています。
もうひとつ大きく利益を出す方法に、最初のレースの配当金を全額均等に賭けて連続的中で高配当を狙う、「コロガシ」という方法がありますが、コロガシを狙って1点あたりの金額が5,000円を超えてしまうと結局オッズに影響するので、コロガシで高配当を狙う事もできません。
2連複で大きく勝つことは難しい
レース結果を見ても分かる通り、2連複は1回のレースで大きく当てる事は難しい舟券です。
利益を大きく得るための手段である高配当の買い目を手広く買う事も、1点あたりの購入金額を増やす事も、コロガシを狙う事も2連複ではほぼ不可能でしょう。
したがって2連複で利益を出すためには舟券の買い方をかなり工夫して、小さな利益をコツコツ積み重ねていくしかありません。
少なくとも「2連複で勝つためのコツ3つ」は常に実践しておかなければ簡単に舟券代が配当金額を上回ってしまうことになるでしょう。
2連単とオッズが逆転している場合はチャンス!
競艇では2連複と2連単の売り上げ金額を比較すると、圧倒的に2連単の売り上げの方が大きいのですが、それによって逆転現象が起こる事があります。
具体的にどのような逆転現象が発生するのかというと、普通ならば2連単の方がオッズが高くなるはずが、同じ買い目で2連単よりも2連複のほうがオッズが高くなる事があるのです。
この現象はその買い目が有力選手2名の買い目であり、2連単の人気が特に集中した場合に起こりやすいので、そういったレースの時は2連単と2連複のオッズを両方チェックしましょう。
まとめ
競艇の2連Hくは1着と2着に入る艇を当てれば的中となる舟券です。
同じような条件の舟券に2連単がありますが、2連単は着順も合っていなければ的中とはならないため、それと比較すると2連複は的中させやすい舟券となっています。
的中率、平均配当ともに舟券全体ではちょうど中間に位置するので、競艇の基本的な知識を身に着け、出走表の見方もマスターした中級者がチャレンジするには最適の舟券です。
とはいえ、平均配当が低いうえ2連複の売上げもそこまで大きくはないので、ひとつのレースで大金を稼ぐには向いていません。
2連複で勝つためには買い目点数を極力少なくし、穴はねらわず本命のみを購入してコツコツ利益を積み重ねていくことを意識する必要があります。