競艇の番組の決め方を知っておけば予想に役立つ事間違いなし!
競艇の出走表を見ると、1番最初に書かれているのが枠順と選手についての基本情報です。
この枠順と出走表は意図的に決められているものもあるということは知っているでしょうか。
本記事では競艇の「番組」について、どのような種類があるのか、更には番組の決め方に関しても詳しく解説します。
競艇の番組とは?
競艇の番組は、簡単に言えば以下のような定義になるでしょう。
そのレースの大元となっている部分が番組と言えます。
この番組を見て私たち競艇ファンはどの選手がそのレースで上位に来るか、逆にどの選手がそのレースではあまり活躍しないかを予想し、買い目を決めて舟券を買っているわけです。
この番組を誰がどのように決めているかの知識は、レースの予想をする上でかなり有効であることは間違いありません。
番組は競艇場を運営する側が決めている
肝心の誰が競艇の番組を決めているかについてですが、番組は「競艇のレースは全てレースを運営している競艇場側」が決めています。
競艇場側が番組を決めているということは、各レース必ず何らかの「意図」、もっと分かりやすく言えば「利益を得るための思惑」が働いている事になります。
ここを読み切るのは正直かなり競艇に関する知識が身についていなければ困難ですが、運営側の意図をしっかりと読み切る事ができれば、その思惑通りの結果となるような買い目を組み立ていけば的中率は飛躍的に上昇するでしょう。
番組を決めるのは「予選」と「一般戦」
とはいえ、全レース運営側が好き勝手に番組を組める訳ではありません。
運営側が番組を組むのは単発勝負である「一般戦」と、各シーズンの「予選」のみで、準優勝戦や決勝戦の場合は決められた規則に従って番組が組まれる事になります。
通常のレースにおける番組構成の決め方
ここからは運営側が自由に構成を決める事ができる「予選」と「一般戦」の番組の決め方について詳しく解説していく事にしましょう。
予選レースの決め方
予選レースの番組は基本的に「公平性」を最重要視して番組を決めています。
各競艇場には斡旋された選手を自動的に割り振って番組を作ってくれるコンピュータが導入されており、自動的に全選手が割り振られた後で「番組マン」と呼ばれる番組を最終決定する担当者によって微調整が行われて最終的に番組が決まる、といった流れで進行していきます。
予選の番組は、以下のような事を順守して決めてはいますが、それでも時には番組マンの思惑が盛り込まれた構成になる事もあるのが実際のところです。
・実力上位選手は後半に固める
例えば人気選手が予選で敗退してしまうと競艇場の売り上げに影響する事から、人気選手が出走するレースでは1号艇に配置したり他の選手はかなり実力が劣る選手を配置して忖度をする…というような意図を読み取る事が出来ればそのレースは美味しいレースとなるでしょう。
とはいえこのようなケースはごく一部で、基本的にはどの選手も予選突破するチャンスがあるように番組は組まれています。
予選レース以外の一般戦
番組マンの意図が最大限に発揮されるのが「予選レース以外の単発一般戦」です。
特に顕著なのがモーニングレースの「企画レース」と呼ばれているもので、正直モーニングレースの企画レースは「客寄せレース」と言っても良いくらい明確に優劣が出る番組構成になっています。
例えば「1号艇にA1選手を配置して残りはB級選手」や「インコースA級選手でアウトコースB級選手」というように、ちょっと競艇をかじった人ならすぐに軸を決める事が出来るような番組構成ばかりです。
こう見るとA級選手ばかり優遇されていると思ってしまいますが、その方がインコースの勝ちは盤石となるので売り上げを確保しやすいので仕方ありません。
こういう部分を見ても競艇は「弱肉強食、実力主義の世界」であることが分かります。
準優勝戦の番組構成
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
ここまで予選と単発の一般戦の番組をどのように決めるかについて解説しました。
準優勝戦と決勝戦は準優勝戦ならば予選、優勝戦ならば準優勝戦の順位によってどのレースのどの枠から出走するのかが決まります。
準優勝戦に進む事が出来るのは予選の成績上位18名で、その18名を以下の表のように振り分けて番組を作成します。
準優勝戦は、レースの節最終日前の第10レース〜第12レースで実施されます。
例えば5日間の日程で行われるレースの場合、4日目の第10レース〜第12レースが準優勝戦です。
枠番 | 第10レース | 第11レース | 第12レース |
1番 | 3位 | 2位 | 1位 |
2番 | 4位 | 5位 | 6位 |
3番 | 9位 | 8位 | 7位 |
4番 | 10位 | 11位 | 12位 |
5番 | 15位 | 14位 | 13位 |
6番 | 16位 | 17位 | 18位 |
優勝戦の番組構成
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
優勝戦は準優勝戦の3レースでそれぞれ1着か2着になった選手が進出できます。
優勝戦の枠順がどのように決まるのかも表にしておきます。
1番 | 準優勝戦1着の中で予選の順位が最も上の選手 |
2番 | 準優勝戦1着の中で予選の順位が2番目に良い選手 |
3番 | 準優勝戦1着の3名のうち予選の順位が最も下の選手 |
4番 | 準優勝戦2着の選手のうち予選の順位が最も上の選手 |
5番 | 準優勝戦2着の選手のうち予選の順位が2番目に良い選手 |
6番 | 準優勝戦2着の3名の中で予選の順位が最も下の選手 |
優勝戦の枠順は、準優勝戦の成績に加えて予選の成績も加味して決められている事が分かります。
したがって優勝する為には予選から全力で挑まなければなりません。
選抜戦の番組構成
選抜戦とは準優勝戦で3着から6着となってしまった選手たちによるレースで、最終日の第10レースと第11レースが選抜戦となります。
番組構成の決め方は準優勝戦や優勝戦と同じく成績が上であればあるほどインコースからのスタートとなるので表は割愛しますが、第10レースは5着の選手と6着の選手、第11レースは3着の選手と4着の選手とで争われる事になります。
5着と3着の選手たちが1から3号艇、6着と4着の選手たちが4号艇から6号艇でのスタートです。
第10レースよりも第11レースの方が成績上位者同士のレースであるため、同じ選抜勢でも第11レースの賞金は第10レースの賞金よりも高額となっています。
番組を企画する側の意図が分かれば予想もしやすい
競艇場にとって最も喜ばしいことは舟券の売り上げがいつもよりアップする事です。
レースに出走する選手と枠順を決める事ができる番組構成は、ある意味その日の売り上げを最も大きく左右する要素と言えるでしょう。
レースは公平でなければならないため、極力各選手の差が出ないような配慮をしますが、「このレースは何としてもこの選手に勝ち残ってもらわなければならない」というレースが必ず出てきます。
特にG1、SGレースになると番組構成によって数億円単位で売り上げが変わってくる可能性があるため、番組表を細かいところまで分析すれば企画する側の都合によって組まれたレースを見つける事ができるはずです。
もし意図的に番組が組まれていると確信したのならば、利益を得られる大きなチャンスとなるでしょう。
まとめ
ここまで競艇の番組構成について解説しました。
まとめると以下のような特徴があります。
・準優勝戦・優勝戦・選抜戦は規則に従って番組が組まれる
・単発の一般戦はかなり偏った構成になっている事が多い
番組を編成する側、つまり運営側が第一に考えている事は、「売り上げをいかにしてアップさせるか」です。
基本的には公平性を最優先に番組構成を考えますが、「ここぞ」というレースに関しては何らかの忖度がなされている事もあります。
運営側の意図を推理できれば、レースを予想する上で非常に有利となるでしょう。