競艇のモーニングレースは儲かる?特徴や予想方法を徹底解説!
競艇のレースは通常昼間から夕方に実施していますが、近年は集客を目的としてさまざまな時間でレースが行われるようになりました。
本記事では競艇のモーニングレースについて、特徴や攻略法を解説していきます。
競艇のモーニングレースとは?
競艇のモーニングレースとは、通常よりも早い時間に開催されるレースのことを指します。
通常、競艇は11時半ごろに第1レースが開催されるのですが、モーニングレースの場合はそれよりも3時間早い、午前8時半ごろにレースが開催されます。
モーニングレースが開催された最大の理由は売り上げをアップさせるためです。
通常の時間に開催すると、ほかの競艇場でもレースが行われるということもあって、舟券を買う人が分散し、結果的に各競艇場の売り上げはあまり伸びません。
特にもともと集客能力が低い地方の競艇場の場合は、デイレースのみの開催だと会場の運営すらままならないという状況に陥ることもあります。
しかし、モーニングの場合はモーニングを開催している競艇場でしかレースの舟券は買えないため、結果的に人が集中し、売り上げアップに繋がるのです。
2022年現在モーニングが開催されている競艇場は少ない
競艇ではデイレース以外に開催するレースとして、もうひとつ「ナイター」があります。
ナイターも売り上げアップを目的として始まったものですが、ナイターを開催している競艇場はかなり多くなっており、なかにはミッドナイト競艇という、夜から第1レースをスタートさせるようなところも出てきています。
いっぽうモーニングを開催している競艇場はまだ少ないです。
2022年現在モーニングを開催しているのは5つの会場ですが、そのうち通年開催となっているのは、唐津競艇場・芦屋競艇場・徳山競艇場の3競艇場で、鳴門競艇場と三国競艇場は期間限定でモーニング開催となっています。
モーニングレースの特徴について
ナイターレースやミッドナイト競艇は、デイレースにはない特徴があり、その特徴をつかむことが的中率をアップさせることの秘訣になります。
モーニングレースにも独自の特徴がありますが、ナイターやミッドナイト競輪とは特徴の種類が大きく異なります。
ナイターやミッドナイト競艇では水温や視界などといった環境面での特徴が見られますが、モーニングレースはどちらかといえば運営側の意図による影響が大きいです。
特殊な番組構成をすることが多い
モーニングレース最大の特徴は、「特殊な番組構成が多い」という点です。
モーニングレースでは、「インコースにA級以上の選手を固定する」番組構成が多く見られます。
なかにはインコースに上級クラスの選手を配置したうえでさらに進入固定という、進入するコースが固定されているような番組構成になっているものもあります。
競艇はその性質上、インコースが圧倒的に有利で、特に1号艇の勝率は全体の半数以上を占めています。
ただでさえ有利なのに、その有利なインコースにA級以上の選手を配置しているのですから、よほどのことがない限り3着以内に食い込むでしょう。
さらにアウトコースにはB級選手を配置していることが多いので、モーニングは結論から言えば初心者にもとても当てやすい構成となっています。
大きく儲けることは難しい
モーニングレースでは、とにかく勝負が始まる前からある程度レース結果が想定できるような番組構成になっているものが多いです。
誰でもレース結果が想定できるような構成になっている、ということは普段以上に人気の買い目には人もお金も集中します。
かといって大穴を狙ったとしてもその買い目が来る確率はデイレースの構成に比べると大きく下がるでしょう。
したがってモーニングレースだけで大きく儲けることは難しい、という結論になります。
とにかく的中させたい、という人やデイレースのための軍資金を稼ぐといった目的で参加するのが良いのかもしれません。
モーニングで的中率が上がる予想方法モーニングの攻略法とは?
モーニングレースは特殊な番組構成となっているケースが多いので、攻略法もデイレースやナイトレースとは少々異なります。
モーニングレースで的中率をアップさせるためには、どのようなことを心掛ければよいのでしょうか。
鉄板レースを見つける
モーニングレースがせっかく当てやすい番組構成をしているわけですから、こちらも「徹底的に鉄板レースを見つける」というのがモーニングレースの攻略法の第一歩となるでしょう。
モーニングレースの番組構成にはいくつかありますが、おすすめは下記の構成です。
・1、2号艇がA級選手、ほかはB級選手
1号艇のみA級選手の場合は、1着が1号艇となるのはほぼ確定なので、あとは2着と3着を選ぶだけですし、1号艇と2号艇がA級選手であれば、1着だけではなく2着も固いので、あとは3着をどの艇にするか決めるだけです。
いっぽう1号艇のほかに4号艇、5号艇にA級選手が入っているレースは予想がつけづらいので、あまりおすすめしません。
1号艇の選手の状態を隅々までチェック
1号艇を軸にすることはほぼ決定なので、とにかく1号艇の選手の現在の状態を隅々までチェックするようにしましょう。
ランクはあくまでも前の半年間の成績で定められているので、たとえAランクであっても直近のレースであまり好成績でなければ、本命にするのは少し厳しいです。
1号艇が本命になるような実力が無さそうであれば、そのレースは見送ったほうがよいでしょう。
モーニングレースは荒れやすい?
モーニングレースが荒れやすいかどうかですが、結論からいえば圧倒的に有利なインコースにA級選手を配置する番組構成となっているため、通常のデイレースよりは荒れにくいことは確かです。
しかし、A級選手といっても、その実力には大きな開きがあります。
実は超一流選手はほかのレースに出場していたり、各種イベントに引っ張りだこなのでモーニングレースに出場している時間がありません。
2022年現在名実ともにナンバーワン選手となっているのは峰竜太選手ですが、峰選手は直近でモーニングレースに出走した記録はないですし、ほかのトップレーサーも同じです。
モーニングレースでは、鉄板とはならないレースは見送るのが無難ではあります。
しかし1号艇のA1選手の直近の成績があまり芳しくない、または壁となってくれる2号艇の選手の実力に不安が残るといった要素があれば、あえて穴狙いの買い方をしてみるのも良いかもしれません。
インコースの艇が1着を逃しただけで、モーニングレースのオッズは数十倍の高配当となるでしょう。
モーニングが実施されている競艇場の特徴を掴む
競艇における舟券の的中率をアップさせるためには、そのレースが開催されている競艇場の特徴を熟知しておくというのもとても重要です。
競艇場は立地によって水質が異なりますし、コース内に吹き込む風や、コースそのものの形状も違います。
したがって、競艇場によって1号艇の1着率も全然違いますし、出やすい決まり手も変わってくるので、競艇場の特徴を踏まえつつレース展開を予想しなければ正確な予想は出来ない、といっても過言ではありません。
本項目ではモーニングレースが開催される5つの競艇場の特徴について、簡単に解説します。
唐津競艇場の特徴
唐津競艇場の水質は淡水寄りの汽水となっており、比較的走行しやすい水面となっています。
コースの広さは全競艇場のなかでもトップクラスであり、選手は自由に勝負をしかけることができるため、「捲り差し」も決まりやすいです。
モーニングレースで重視しなければいけない1コースの1着率ですが、50パーセント台後半と平均的な数値といえるでしょう。
モーニングの番組構成についてですが、鉄板レースを狙いたいのであれば、1コースのみがA級選手となっている第1レースの舟券を購入しましょう。
芦屋競艇場の特徴
芦屋競艇場は、2010年に全競艇場のなかではじめてモーニングレースを開催した競艇場です。
このときの売り上げ上昇率とても大きかったことにより、ほかの競艇場でもモーニングレースを開催するという動きが出てきました。
芦屋競艇場の水質は淡水となっており、さらにコースも広いため、選手の実力差がそのままレース結果に反映しやすい競艇場となっています。
1コースの1着率は60パーセント台を記録しており、これは全競艇場のなかでもトップクラスの高さとなっています。
1コースの1着率が高い理由には走りやすいコースであるということも挙げられますが、それ以上に特徴的な番組構成をしていることが大きな要因となっています。
芦屋競艇場では早朝のレースだけではなく、ほとんどのレースでA級選手を1号艇に配置するという番組構成となっています。
したがって、舟券を買い始めた競艇初心者にとてもおすすめできる競艇場です。
モーニングレースの狙い目はやはり1号艇にA級、ほかのコースにB級を配置している「サンライズV」と「サンライズZ」です。
徳山競艇場の特徴
徳山競艇場の水質は海水ですが、比較的走りやすい水面となっています。
1コースの1着率は65パーセント台という驚異の高さとなっていて、これはトップである大村競艇場に次ぐ数値となっています。
風もインに有利な追い風や左からの横風となる場合がほとんどというのも1コース1着率が高くなっている要因となっていますが、最大の要因は芦屋競艇場と同じく番組構成によるものです。
特にモーニングのうち第1、第4レースは1コースの1着率は80パーセント台となっているので、鉄板レースを探している人にはおすすめです。
また、そのほかのレースも全般的に本命が勝利するような構成となっていますが、その半面本命が思うような活躍をしなかった場合は大穴が発生する競艇場でもあります。
実は2022年現在史上最高の配当金が発生したのが、ここ徳山競艇場です。
鳴門競艇場の特徴
鳴門競艇場の水質は海水であり、干潮によって2メートルの高低差は発生します。
干潮のときは水面が安定しているのでアウトコースからの「捲り」が決まりやすくなりますが、満潮時は水面が不安定となるのでインコースが有利となります。
また、海辺に近いことから風の影響も強いので当日の風速や風向きには必ずチェックしましょう。
1コースの1着率は50パーセント台前半と、平均を若干下回っており、どちらかといえば鉄板レースにはなりづらい競艇場です。
モーニングの番組構成については確認が取れませんでしたが、舟券を的中させたいというのであれば、やはりインコースにのみA級選手が固まっているレースを選ぶのがおすすめです。
参考 鳴門競艇場で勝つための予想マニュアル!特徴と傾向を徹底分析三国競艇場の特徴
三国競艇場の水質は淡水で、プール型となっているので水面そのものは安定していますが、選手たちからは固くて走りにくいという評価になっています。
またコース幅が広いのも大きな特徴で、特にアウトコースからのかくりは距離が離れるということもあって決まりにくいです。
とはいえ1コースの1着率は50パーセント台前半と、全国平均よりはやや低めになっています。
アウトコースから上位に入ることは難しいですが、2コースや3コースの艇が1着にある可能性は十分ある競艇場だといえるでしょう。
モーニングでは1レースから4レースが企画番組となっており、どれも1号艇にA級選手を配置する構成となっています。
番組構成を見ると、4つともインコースにA級選手、そのほかにB級戦を配置となっており、どのレースも的中させやすそうに見えますが、1コースそのものにあまり信頼性がないため、より確実に的中させたいのであれば、1コースのみにA級選手を配置している「みくにあさイチ」が狙い目です。
参考 三国競艇場で勝つための予想マニュアル!特徴と傾向を徹底分析まとめ
競艇におけるモーニングレースとは、第1レースが朝8時半ごろからスタートするレースのことを指します。
モーニングレース開催の目的は競艇場の売上率をアップさせることであり、実際に2010年に全国に先駆けて芦屋競艇場がモーニングレースを開催したところ大きく売り上げを伸ばしたため、ほかの競艇場も徐々にモーニングレースを開催するようになりました。
とはいえ、2022年現在モーニングレースを開催しているのは通年開催が3カ所、期間限定での開催が2カ所と、まだまだ少ないです。
モーニングレース最大の特徴は特殊な番組構成にあります。
集客率をアップさせるため、有利とされるインコースにA級選手を配置するため、1コースの1着率は通常レースよりも大幅に高くなります。
したがって大穴を狙いたい人には向いていませんが、確実に的中させたいという人や、競艇をはじめたばかりの初心者にとってはとてもおすすめできるレースとなっています。