【競艇の回収率】勝つために意識すべきことを徹底解説!
競艇を娯楽として楽しむのであれば、あまり意識する必要が無いかもしれませんが、本腰を入れて競艇で勝ちたいと考えるのであれば、回収率を考慮しながら舟券を購入することが必須となります。
本記事では回収率を意識した舟券の買い方について解説していきます。
回収率とは?
回収率とは、簡単に言えば購入した舟券代をどれくらい回収したのかを数値で表したものです。
例えば舟券代を1,000円支払って10倍の舟券が当たり、1,000円の払い戻しを受けたとしましょう。
この場合は「1,000÷1,000×100」という計算になり、回収率は100パーセントです。
回収率100パーセントであればプラスマイナスゼロ、回収率が100パーセントを超えればプラス収支、回収率が100パーセントを切った場合はマイナス収支となります。
回収率を意識しないと競艇では勝てない
競艇の舟券を購入している人は全員が「当てる」ことを最優先にして舟券を買っています。
当てなければ配当金は受け取れないので、その考え自体は決して間違ってはいません。
ところが当てることばかりに意識をとらわれてしまうと、実際に当たった時にどれくらいの配当金を受け取れるのかについてはついつい意識が薄れてしまいがちです。
競艇で舟券を当てやすくする最善の方法は「買い目を増やす」ことですが、買い目を増やすと当てやすくなるのに反比例して回収率が下がってしまいます。
せっかく的中しても回収率が100パーセントを下回ってしまってはなんの意味もありません。
競艇で勝つためには回収率を常に意識しながら舟券を買うようにしましょう。
舟券からは一定の金額が控除されている
競艇の舟券が当たった時に支払われる配当金は私たちが支払った舟券代が資金源になっていますが、私たちの舟券代がすべて配当金となっているわけではありません。
競艇に限らず、公営競技では投票券代として受け取ったお金のうち、一定率を「控除」し、残ったお金を配当金として分配しています。
競艇の場合、回収した舟券代のなかから「25パーセント」が控除として差し引かれ、残りの75パーセントを配当金として支払っています。
つまり数値的に言えば私たちは最初から25パーセント負けている状態で勝負することになるというわけです。
ちなみに控除された舟券代はすべて競艇場の利益となるわけではなく、ここから競艇場の運営費や職員や選手たちの給料、またはレースの賞金、そして地域振興のためのお金などさまざまなことに使われています。
回収率の計算方法
回収率の計算方法は先にも例で示しましたが、「受け取った配当金÷舟券代×100」という簡単な計算式で計算することができます。
自分が購入したすべての買い目で回収率を計算し、全部が100パーセント以上になるかを確認しましょう。
的中率とは?
回収率と似た言葉でよく目にしたり耳にする言葉に「的中率」というものがあります。
的中率は舟券が当たった確率を表したもので、例えば10回舟券を買って8回当たれば的中率は80パーセント、5回当たれば的中率は50パーセントになります。
的中率と回収率はどちらが重要?
的中率と回収率どちらが重要なのかについては、公営競技をする上では常に付きまとう問題のひとつでもあります。
結論からいえば、的中率と回収率はどちらも重要で、どちらかが偏っていれば良いというものではありません。
例えばある10レースを1レースごとに1,000円で購入し、10回とも的中しました。
この場合の的中率はもちろん100パーセントとなり、的中率に関しては申し分ありません。
ところが、すべてのレースのオッズが5倍だったとしましょう。
すると10レースの配当金の合計が5,000円となるので、「5,000÷10,000×100」で50パーセントとなり、回収率で見ればマイナス収支となってしまいます。
ところが、同じく10レースを各1,000円で購入し、1レースしか的中しませんでしたが、的中したレースのオッズが20倍だったとします。
すると、的中率は10パーセントと散々な結果になりますが、回収率で計算すると、「20,000÷10,000×100」で回収率は200パーセントとなり、回収率で見るとしっかりと利益を出しているということになります。
しかし、回収率を意識しすぎた買い方というのは言い換えれば「穴狙い」の買い方になります。
例のように回収率が100パーセント以上で当たればよいですが、実際はそう上手くいくものではありません。
競艇で勝ちたいと考えるならば「ある程度当たりやすく、それでいて当たった時の配当も期待できる」ような買い方をし続けるのが基本となります。
回収率と的中率両方を意識した買い方とは
回収率と的中率を両立した買い方を意識すればプラス収益にすることは可能ですが、実際に実践するとなるとかなり難しいです。
回収率と的中率を意識するための買い方には複数の方法があり、自分が買おうとしているレースの特徴によって使い分けることになるでしょう。
本項目では回収率と的中率を両方意識した買い方の一例を紹介します。
ここで紹介するほかにもいろいろとあるので、自分なりの回収率と的中率を意識した買い方を見つけてみてください。
1号艇が1着になる可能性が高いレースを選ぶ
公営競技は基本的にトラック競技ということもあり、走破距離が少なくなる内枠が有利ではあるのですが、特に競馬や競輪の場合は競走馬や選手の能力によって枠の有利不利は簡単に覆されるため、枠による優劣差はそこまで大きくはありません。
オートレースの場合はスタートがハンデ制となる場合が多く、距離が短い内枠は弱い選手、外枠にいくほど強い選手が配置されます。
しかし外枠の強い選手はスタート距離のハンデなどものともしない強い走りを見せるので、オートレースでは基本的に外枠の選手が勝ちやすいです。
競艇の場合はどうでしょうか。
競艇の場合は強さによるハンデは設けられていません。
そして微妙な性能差はあるものの、積んでいるモーターは同じで、モーターが故障しない限りは常に100パーセントの力で走行可能です。
したがって、競艇の場合最初のコーナーを回った時の順位でそのまま決着がつきます。
つまり、最初のコーナーに最短距離で到達できる1コースの艇がほかのコースよりも圧倒的に有利です。
回収率と的中率を両立させる最善の買い方とは、「できるだけ買い目点数を少なくし、当たる可能性が高い舟券だけを買う」ことです。
買い目点数を少なくするには舟券の主役となる「軸」を極力少なくしなければならないので、競艇で圧倒的に有利とされている1コースの艇が確実に1着になるであろうレースの舟券を購入するようにしましょう。
もっと具体的にいえば、「1コースにA1級の選手が配置されているレース」を選ぶようにします。
しかしながら、1コースにA1級の選手が配置されると、その選手に舟券が集中してオッズがかなり低くなるので、回収率を意識するのであればもう一工夫必要になります。
オッズの歪みが発生していないか確認
競艇では、ときに「オッズの歪み」が発生することがあります。
オッズの歪みとは簡単に言えばその選手の実力とオッズが伴っていない現象のことを指しています。
競艇の女性レーサーのなかにはアイドル的人気を獲得している選手もいて、そういった選手が地元で出走した場合は応援の意味を込めて舟券を購入するファンが続出し、その選手の実力以上に低いオッズになる場合があります。
そしてその一方で舟券に絡むような実力を持っている選手のオッズが考えられないような高い配当になります。
これが「オッズの歪み」で、オッズの歪みを見つけた場合は的中する可能性が高い買い目で高い配当金を得られる大チャンスです。
先ほど1コースがA1級の選手は軸にしやすいので舟券を買うレースとしては狙い目と書きましたが、もし1コースに配置されたA1級の選手がスタートがあまり上手くない選手の場合、オッズほど信頼ができない可能性があります。
こういった場合は1コースの選手をあえて2着や3着に据えることで高額配当を狙うことができます。
これもオッズの歪みの一例といえるでしょう。
オッズと舟券代から配当金を計算
買い目を決めたら、必ずすべての買い目でオッズと舟券代をもとに配当金を計算します。
すべての買い目で回収率が100パーセントを上回っているか確認しましょう。
回収率100パーセントを切る場合の対処法
もし選んだ買い目のオッズで100パーセントを切ってしまっている場合、対処法は大きくふたつあります。
ひとつは「100パーセントを切っている買い目の舟券代を増やす」という方法です。
例えば全部の舟券代が2,000円で、オッズが10倍の買い目を100円しか買っていないとこの買い目が的中してしまった場合、配当金は1,000円なので回収率は50パーセントになってしまいます。
しかし、この買い目の舟券代を300円にすれば、トータルの舟券代は2,200円になりますが、この買い目が当たった時の配当金は3,000円となり、回収率は100パーセントを超えます。
しかし、この対処法だと元の舟券代が増えるので、ほかの買い目で100パーセントを切ってしまう恐れがあるため、ほかの買い目についても改めて計算しなおしましょう。
もうひとつの方法は、買い目を減らして舟券代を少なくするという方法です。
しかし買い目を減らすということは当たる確率が減ってしまうことに繋がるので、本当にその買い目を消しても大丈夫なのか、しっかり検証しましょう。
まとめ
競艇で勝つためには回収率を意識することがとても重要です。
回収率とは、支払った舟券代がどれくらい配当金として戻ってきたかを表した数字で、この回収率が常に100パーセントを超えるような買い方をするのが基本となります。
しかし回収率ばかりを意識しすぎると穴狙いの買い方になってしまうので、回収率と同じくらい的中率も意識しなければなりません。
的中率と回収率を両方意識しながら舟券を買うためにはレース選びがとても重要になります。
回収率と的中率を両立させる最善の方法は買い目点数を少なくすることです。
A1級の選手が1コースになっているレースであれば、その選手のみを軸にでき、買い目を少なくできるのでおのずと回収率と的中率を両立できるでしょう。
また、オッズの歪みを見つけるのも回収率と的中率を両立させるには有効な手段です。