最強の競艇選手は誰?現役最強候補と歴代最強候補をそれぞれ紹介!
本記事では最強の競艇選手は誰かという、永遠に答えが出ることは無さそうなテーマを取り上げました。
とはいえ、考察してみるのにこれほど面白いテーマはないので、この選手を最強候補に挙げても多くの人が納得するであろう選手を現役選手、歴代選手でそれぞれ紹介していきます。
最強は誰かという議論はどんな世界でも盛り上がる話題のひとつ
スポーツをはじめ、なにかを競う競技というカテゴリにおいて、最強は誰かという議論はその界隈に詳しい人同士であればあるほど白熱する議論のひとつです。
例えば「最強の野球選手は誰か?」というテーマで議論すれば、現在二刀流選手として野球界を席巻している大谷翔平選手は間違いなく候補に挙がるでしょう。
しかし、野球界に残る大記録を打ち立てた選手として、イチロー選手を抜きに野球選手最強候補を語ることはできません。
また、ピッチャーとしては、多彩な球種を操り今も第一線で活躍するダルビッシュ有選手も最強候補として名前を挙げてもよいのではないでしょうか。
そのほかにもさまざまな選手の名前が出てくることでしょう。
そして、多くの場合は明確な答えを出すことができません。
同じ条件で選手の強さを比較することなど不可能だからです。
競艇において最強を決める上で重要となる要素
各競技で最強を決めるには、何かしらの基準を設けなければなりません。
野球であれば、打率、本塁打の数、ヒットの数、奪三振数、勝利数、セーブ数など最強選手を決めるのに活用できるさまざまなデータがあります。
競艇選手の最強候補を決めるために活用できるデータについてここでは4つ取り上げ、すべての数字が並みの選手よりも飛び抜けて高い選手たちを最強候補として取り上げることにしました。
獲得した賞金の総額
競艇選手の収入の大半は、賞金によって成り立っています。
したがって、選手生活のなかでほかの選手よりも沢山の賞金を獲得している選手は必然的にほかの選手よりも良い成績を残し続けているといえるでしょう。
つまり、現役選手として、たくさんの賞金を獲得している選手は最強候補選手として名前を挙げても問題ないのではないでしょうか。
全レースの総合勝率
競艇選手のデータを見ると、「勝率」という数値が設けられています。
競艇のレースでは着順ごとに点数が設けられていて、基本的な点数は以下の表のとおりです。
順位 | 点数 |
1位 | 10点 |
2位 | 8点 |
3位 | 6点 |
4位 | 4点 |
5位 | 2点 |
6位 | 1点 |
SGレースの場合は上記のレースにプラス2点、G1、G2レースの場合は1点増し、優勝戦は更に1点増しとなっています。
したがって、勝率の高い選手は常に上位に入着している選手という事になるので、最強候補として取り上げるのにふさわしい強さを持っている選手であるといえるでしょう。
実際にA1級でもSGレースに常に出場しているような選手たちの勝率は7点台後半から8点台と、非常に高い勝率を常にマークしています。
SGレース優勝回数
競艇のレースはグレード制が採用されていますが、その中でも最高峰に位置するレースがSGレースです。
SGレースは年間9レースしか実施されませんが、優勝賞金はケタ違いで、SGレースを優勝できた選手は年末のグランプリ出場をほぼ確定させることができるほどとなっています(グランプリの出走条件がその年の獲得賞金上位選手であるため)。
G1レースの優勝賞金が高くても1,200万円なのに対し、SGレースの優勝賞金はグランプリ出場権には影響しないグランプリシリーズの1,800万円に次いで低いのはチャレンジカップ、グランドチャンピオンの3,300万円なので、SGレースに1回優勝するだけでG1レース約3回分の賞金を獲得できるというわけです。
最高峰のレースということもあって出場条件がとても厳しく、正直なところ選手の顔ぶれが大きく変わることはほとんどありません。
つまり、SGレースに常にでているというだけで最強候補に名前を出しても問題ないでしょう。
そして、このSGレースの優勝回数が多い選手は最強候補を語るうえで外すことはできないのではないでしょうか。
人気を獲得している選手
あらゆる競技において、人気があるというのは強さの証です。
2023年時点、将棋界で最も人気がある将棋棋士は藤井聡太七冠(2023年9月時点)で間違いないでしょう。
藤井七冠がこれだけの人気を獲得しているのは、ほかの棋士を寄せ付けない圧倒的な強さをみせつけているからに他なりません。
そして、競艇をはじめ、競馬、競輪といった公営競技では人気がある選手イコール強い選手であるという傾向が特に顕著です。
例えば競馬界において、人気がある競走馬として名前が挙がるディープインパクト、オルフェーヴル、ソダシなどといった競走馬は競艇でSGレースに匹敵するレースであるG1レースを複数回制している、文句なしに強い馬たちといえるでしょう。
ファンの人気投票で出場選手が決まるボートレースオールスターにおいても、出場選手はSGレースを制している選手や将来を期待される若手選手の有力候補ばかりです。
現役選手最強候補を5名選出
ここからは最強選手候補として現役選手と歴代選手を紹介していきます。
まずは現役選手5名を紹介しますが、現役選手はここで紹介した以外にも素晴らしい成績を残している選手が沢山いるため、非常に選出に悩みました。
恐らくここに挙げた選手以外の選手が最強だと思っている人は沢山いるかと思われますが、素晴らしい実績を残している選手たちであることに異論を唱えるファンは居ないでしょう。
峰竜太
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
2023年時点で現役最強候補と名高いのが峰竜太選手です。
峰選手はとある不祥事により2023年9月時点でSGレースには出場できていない状態です(ボートレースダービーで復帰予定)。
にも関わらず、2023年9月8日現在賞金ランキングでは9位にランクインしており、年末のグランプリ出場はほぼ確定ラインのところまで漕ぎつけています。
2023年9月9日時点の来季適用勝率は8.84で、勝率ランキングを確認すると、2位の羽野直也選手が8.35なので、その差は0.5点です。
2位と3位の勝率差が0.05点ということを考慮すれば、峰選手の勝率は圧倒的に高いといわざるを得ません。
先ほど紹介した不祥事が発覚した時は相当なバッシングがありましたが、それ以降峰選手はTwitterなどのSNSを一切止め、競艇に専念してここまでの成績を残してきました。
2023年グランプリで優勝すれば、これほど感動的な復活もないのではないでしょうか。
そして、その想像を現実のものとするのに十分な力を持っています。
松井繁
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
2023年時点、というよりも恐らく今後数十年競艇選手の生涯獲得賞金ランキング1位に君臨し続けるであろう選手が松井繁選手です。
2023年5月、生涯獲得賞金総額が40億円の大台を突破しました。
2位の今村豊選手の生涯獲得賞金が29億円であり、その差は実に11億円、この壁はあまりにも厚すぎます。
この選手ほど最強候補にふさわしい選手は居ないのではないでしょうか。
全盛期はその手が付けられない強さから、「絶対王者」という最強の選手にしかつけられないような異名をつけられています。
他の業界でこの絶対王者という異名をつけられた選手(競走馬を含む)は以下の通りです。
・千代の富士
・ピーター・アーツ
・小橋健太
・吉田沙保里
・羽生善治
・羽生結弦
・オジュウチョウサン
そのスポーツや競技を知らない人でも名前くらいは知っている人たちばかりであり、名実ともにその競技での最強候補と言ってよい人たちばかりです。
SGレースをこれまで12勝していますし、流石に全盛期の強さは見られなくなったものの今でもG1レースに優勝するなど安定して賞金ランキング上位に君臨する実力を維持しています。
2023年8月には通算2,500勝も達成しました。
白井英治
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
2022年の賞金王である白井選手も常にSGレースに顔を出し続けている常連選手の一人です。
2023年の賞金ランキングでは今のところ出場できるかどうかのギリギリのラインであり、グランプリ出場はなかなか厳しい状況ではあります。
しかし白井選手がこの成績に甘んじているのはSG、G1レースに出場できないからであり、優勝回数に関して言えば2023年9月時点でなんと9回に達しています。
G1レースには9月に復帰を果たしているので、G1レースを優勝してチャレンジカップ出場に漕ぎつけ、チャレンジカップを優勝すればほぼ確実にグランプリ出場を果たせるので、望みはまだあります。
白井選手は「関門のホワイトシャーク」という異名が付けられるほどの強力な鋭角ターンを最大の武器にしています。
また、入学が難しいといわれる競艇学校ではありますが、入学するのに試験を5度受けたという苦労人です。
瓜生正義
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
瓜生正義選手はSG優勝回数11回と、松井繁選手に次ぐ優勝回数を誇っている選手です。
2021年に賞金王になるなど、まだまだSGレースを優勝する実力を保持しているので、松井選手の優勝回数を抜く可能性も十分持っています。
そんな瓜生選手は競艇学校時代に勝率8.65という飛び抜けた記録を残し、デビュー前から期待されていたのですが、デビュー後は思うような成績を残すことができず、未完の大器と不名誉な異名をつけられてしまいました。
しかし2007年、ボートレースオールスターに優勝したのを皮切りに、以降は毎年のようにSGレースを優勝するほどの力を発揮、現在まで続くトップレーサーとしての地位を築くまでになりました。
羽野直也
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
これまで紹介した選手たちに匹敵する実力を持つベテラン選手はたくさん存在しますが、最後の5人目はこれからの成長も見込んで羽野直也選手を候補にすることとしました。
羽野選手はデビュー直後どちらかといえば実力よりもその整ったルックスが注目されていて、人気先行の選手というイメージが強い選手でした。
デビュー後なかなか初優勝を達成することができませんでしたが、それは6コースから進入できない時期に6コースからでも上位に食い込めるような走りに専念していたからであり、自由に進入できるようになるとすぐ初優勝を達成、そこからはどんどん成績を伸ばしていき、当然のようにG1レースも優勝、そして2023年オーシャンカップを制して一気にグランプリ本戦出場を射程圏内に収めています。
2023年時点でまだ28歳の羽野選手はこれからまだまだ成長する可能性を秘めた選手であり、近い将来競艇界をけん引する選手になることでしょう。
羽野直也選手は未来の競艇界を担うスター候補!年収・同期・結婚・弟についても歴代選手で現役最強候補選手に匹敵する活躍をした選手たち
ここからは既に現役選手ではないものの、現在現役トップクラスの選手と比べてもそん色ない活躍を見せた伝説級の選手を5名紹介します。
競艇選手の最強候補を決める議論をする際には必ず名前がでてくるであろう選手たちばかりです。
野中和夫
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
野中選手は競艇選手となる前はエレベーター技師として働きながら空手選手としても有名でしたが、だんだんエレベーター技師と空手選手としての両立ができなくなり、自動車整備士に転職します。
その後昭和の大漫才師として有名なあの横山やすし氏と共に競艇選手の試験を受験、横山やすし氏は近眼により不合格となりましたが野中選手は合格しました。
1年間の研修期間を終え、25歳と遅咲きながら競艇選手としてデビューすると、デビュー5年目のボートレースオールスターで早くも初のSGレース制覇を果たします。
その後も次々とSGレース優勝を達成する野中選手には、いつしか「モンスター」という異名が付けられるようになります。
SGレース優勝回数17回というのは現在においても最高記録ですし、そう簡単に破られるような記録ではないことは間違いありません。
2009年11月、減量ができない身体になってきたという理由により現役選手として引退することとなりました。
今村豊
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
現在では当たり前になっている全速ターン(ターン周回時にスピードをほぼ落とすことなく回ること)をレースに普及させた第一人者が今村豊元選手です。
今村元選手が競艇選手としてデビューする前から全速ターンを使う選手は存在していたのですが、完全に実践投入したのは今村元選手が最初であり、競艇のレースそのものをかえてしまった選手と言えるでしょう。
今村元選手はデビュー戦でいきなり初勝利を達成すると、そのまま初優出も達成、デビュー年の前期で6点越えという異常ともいえる勝率を残し、一気にA級までランクアップしました。
その後もデビュー1年以内でG1、SG初出場、1年2か月でG1初優出、初優勝、2年11か月でSGレース初優勝という凄まじいスピードでトップレーサーとしての階段を駆け上がっていくことになります。
その後も数々の記録を樹立した今村選手はいつしか「ミスター競艇」と呼ばれるようになりました。
しかし今村選手は元々体重が軽いうえになかなか増えないということもあって、段々体重管理が大変になってきたことを理由に、2020年10月、選手登録を抹消することとなります。
その後、新たに設立されたボートレース殿堂の第1号に認定されました。
現在も解説者として競艇の普及に貢献しています。
山崎智也
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
山崎智也元選手は長年関東地方のエースレーサーとして、現在も活躍中の毒島誠選手、桐生順平選手、濱野谷健吾選手とともに常に注目される存在でした。
それ以上に山崎元選手が注目を集めていた最大の要因は、その類まれなるルックスです。
ネットで検索すればすぐに写真が見つかるので見てもらえばわかると思いますが、競艇選手とはとても思えないような顔立ちであり、「艇界の貴公子」と異名をつけられるほどでした。
SGレース優勝は11回を数え、生涯獲得賞金ランキングは2023年9月時点で第3位となっています。
2015年、オールスター、グランドチャンピオン、そして年末のグランプリも制して2回目の賞金王を獲得したのですが、ここで燃え尽き症候群のような状態に陥ってしまいました。
2016年にグランドチャンピオン連覇を達成したのですが、この優勝を全然喜べなくなったことでモチベーションが失われていきます。
しかし周囲から30年は続けてくれと言われていたため、半ば渋々選手としてレースに出続け、2022年正月に選手生活30年になったことを機に引退を決意、4月12日をもって引退しました。
植木通彦
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
植木元選手は不死鳥と異名をつけられた競艇選手です。
1986年11月21日にデビュー、1か月後に初勝利、2年後には初優出を達成するなど着実に実績を積み上げていましたが、1989年1月、桐生競艇場のレース中に転覆した際、後続艇のプロペラが顔面を直撃、75針を縫う大ケガを負ってしまいます。
半年後に復帰するのですが、復帰戦に選んだのはなんとケガを負ってしまった桐生競艇場でした。
この行動が不死鳥と命名された理由です。
怪我から復帰したのちの植木選手は文字通り不死鳥のような復活劇を見せ、翌年には初優勝を達成、1992年にはG1レース初優勝を決め、翌年はSGレース初優出、初優勝も達成しました。
1994年には初の年間賞金王に輝くと、翌1995年のグランプリレースではボートレース史に残る名レースと呼ばれるほどのレースとなりました。
ターンごとに順位が入れ替わる死闘に、住之江競艇場の観客は大歓声で応えます。
最後は植木選手がわずかに先行してゴールし、見事グランプリを制しましたが、年間賞金王は逃しています。
1996年のグランプリは前年死闘を演じた中道選手と再び対決することになったのですが、それ以上に注目されたのは、植木選手と中道選手どちらが勝っても公営競技史上初の2億円プレーヤーになる事でした。
このレースではスタート直後に植木選手が一気にまくりを決めてそのままゴール、初の2億円プレーヤーと共に、2度目の年間賞金王にも輝きました。
更に2002年にはグランプリも含めて年間3度のSGレース優勝者となり、3度目の年間賞金王のタイトルを獲得、更に2億8,418万4,000円の年間獲得賞金は当時公営競技では最高記録となっています。
その後、2007年にSGレースで痛恨のフライングを喫し、1年間SGレースに出られなくなるという事態になります。
休み明けのレースもそこそこの成績でまとめていたのですが、植木選手は突如引退を表明します。
実はケガからの復帰後、植木選手は「20年間命がけで走ろう」と決めていたらしく、2007年がデビューしてから20年目に当たるということもあり、引退を決意したそうです。
引退後、植木選手はボートレースの公式アンバサダーとして、競艇界に関わり続けています。
競艇界に関わっているため舟券などは買えませんし、展開予想そのものはできないのですが、ネット番組では1周目ターンマークの攻防に関して持論を展開されていて、かなり鋭い読みをしているとの事です。
彦坂郁雄
(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)
先ほど紹介した植木選手は現役時代「不死鳥」以外にも「艇王」と呼ばれていましたが、艇王という異名は植木選手が最初に名づけられたわけではありません。
競艇会で最初に艇王の異名をつけられたのはこれから紹介する彦坂郁雄元選手でした。
彦坂元選手は、未だ破られていない数々の記録を樹立している選手です。
・連勝記録…37連勝(歴代最多)
・特別競走(SG・GI)優勝回数…77回(歴代最多)
・年間特別競走優勝回数…9回(歴代最多タイ)
・期勝率史上初の9点台…9.27
・全24場特別競走優勝(史上唯一)
・優勝回数…179回(歴代最多)
すべて信じられないような記録なのですが、特に勝率9.27という数字は異常としか言いようがない高さで、この勝率を破る選手はそうそう出てこないのではないでしょうか。
特別競走優勝回数も松井繁選手が70回と迫ってきてはいるものの、7回差はかなり大きいです。
正に艇王の異名に恥じない記録を残している選手と言え、実績だけで言えば文句なしですべての競艇選手のなかでナンバーワンとなっています。
1980年代前半はさきほど紹介した野中選手との2強状態となり、勝率ナンバーワンも二人で取り合うといった状況でした。
1988年3月、総理大臣杯(現在のボートレースクラシック)を制覇し、この年もトップクラスの活躍を見せることが確実視されていましたが、9月に部品を持ち込むという不正が発覚、しかもこのレースはG1レースである開設記念競走という事もあって、彦坂元選手に対しては1年間の出場停止処分が下されました。
本来ならば処分はここで終了のはずなのですが、なんと選手会から彦坂選手は引退勧告を行ったというニュースが報じられます。
彦坂選手はこの勧告に反論することなく引退を決意、競艇会から永久追放されることとなりました。
部品持ち込みは確かに重罪ではありますが、正直引退勧告は度が過ぎるような気もします。
彦坂さんの現在ですが、競艇選手引退後は実業家に転身、海外にも進出するなど実業家としても成功を収めました。
現在は趣味の釣りを楽しみつつ悠々自適な生活を過ごしているそうです。
2023年ボートレースオールスターの投票結果は?
SGレースのひとつ、ボートレースオールスターは、投票数によって出場選手が決まるため、普段なかなかSGレースに出場できない選手にもチャンスが巡ってくるレースです。
2023年のボートレースオールスターで投票数ベスト10を表にまとめました。
順位 | 選手名 | 獲得票数(票) |
1位 | 池田浩二 | 23,071 |
2位 | 西山貴浩 | 21,184 |
3位 | 毒島誠 | 20,420 |
4位 | 馬場貴也 | 16,269 |
5位 | 守屋美穂 | 15,517 |
6位 | 桐生順平 | 13,505 |
7位 | 松井繁 | 13,233 |
8位 | 瓜生正義 | 12,346 |
9位 | 茅原悠紀 | 11,497 |
10位 | 平高奈菜 | 11,209 |
最強候補で紹介した松井選手、瓜生選手をはじめ、ここに名前が出ている選手は男女含めていずれも一線級の選手ばかりなので、人気先行の選手というのは皆無に等しいですが、西島貴浩選手は艇界屈指のエンターテイナーという事もあって、名だたる選手を押しのけて高い得票数となっています。
とはいえ、決して実力が伴っていないわけではなく、ずっとA1級を維持している選手なので、確かな実力があるからこそ、競艇界における盛り上げ役として活躍できるというわけです。
2024年適用の勝率トップ10は?
2024年適用となる、2023年5月1日から9月11日終了時点での勝率トップ10は以下のようになっています。
順位 | 選手名 | 勝率 |
1位 | 峰竜太 | 8.84 |
2位 | 羽野直也 | 8.42 |
3位 | 茅原悠紀 | 8.29 |
4位 | 山口剛 | 8.28 |
5位 | 白井英治 | 8.27 |
6位 | 吉川元浩 | 8.22 |
7位 | 桐生順平 | 8.14 |
8位 | 馬場貴也 | 8.09 |
9位 | 毒島誠 | 8.04 |
10位 | 鎌倉涼 | 7.94 |
峰竜太選手を紹介した時にも触れましたが、やはりただ一人突出して高い勝率となっています。
2位の羽野選手については出走数でいえばほかの選手よりも少なめなので、出走数の少なさも高い勝率になった要因であることは否めないでしょう。
女性選手は唯一10位に鎌倉涼選手がランクインしています。
数字やデータだけで真の最強は決められない
ここまで数字や記録、データを中心に最強候補となるであろう選手たちを紹介しました。
しかし、比較できるものが過去の数字やこれまで積み上げてきた記録しかないからであり、本当の強さというのは数字やデータだけで決められるものではありません。
例えば、松井繁選手は生涯獲得賞金やSG優勝回数でいえば現役選手のなかではトップですが、実はすべての競艇場を優勝して達成となる全24場制覇を未だ達成していません。
ところが24場制覇は今回紹介していない選手の中にも達成している選手は何名か存在します。
このように、どんな選手であっても得意不得意は存在するので、それらも含めて比較していくと、結局本当に強い選手というのは決められないのではないか、というのが最終的な結論にどうしてもなってしまいますし、それは競艇という競技が何の不公平もなくレースを実施できているという何よりの証拠になるのではないでしょうか。
まとめ
本記事では現役選手の中から厳選に厳選を重ねて5名、そして既に現役を引退しているものの、現在までも語り継がれる偉大な記録を残した元レーサー5名を紹介しました。
しかし、ここで紹介したのはあくまでも数字として残っている勝利数、勝率、獲得賞金などをベースにしただけで、それだけで本当に強い選手を決められるとは思っていません。
各選手同士の相性もあるでしょうし、それぞれの選手には得意な競艇場や不得意な競艇場が存在することでしょう。
すべての要素を含めて議論すると、結局本当の最強選手は決まらないと思われます。
でも、最強の議論というのはそういうものですし、健全に実施されている競技であればむしろそれがあるべき姿なのです。
自分なりの基準を設けて、自分だけの最強選手を見つけてみてはどうでしょうか。