小城千奈選手は2017年に突如引退、その真相とは?現在は何をしてる?
競艇というのは、完全実力主義の厳しい世界です。
スター選手が華々しく活躍し、これからを期待される新人選手たちがデビューする一方で、長年活躍してきた選手たちが毎年のように引退しています。
今回紹介する小城千奈選手もとても人気のある選手でしたが、2017年に突如引退しています。
小城選手はどうして突如引退することになったのか、本記事ではその真相を探っていきます。
小城千奈選手のプロフィール
小城奈々選手の簡単なプロフィールは以下のようになっています。
名前 | 小城奈菜 |
登録番号 | 4801 |
生年月日 | 1995年8月8日 |
所属支部 | 福岡 |
身長 | 151センチ |
体重 | 46キロ |
級別 | B2 |
小城千奈選手は福岡支部の選手です。
身長は151センチと、それほど大きくない女性競艇選手のなかでもかなり小さめといえるでしょう。
級別は最下級のB2級と、残念ながら優れた成績を上げていたというわけではありませんでした。
競艇界きっての美女レーサー
プロフィールを見ても分かるように、競艇選手としての実力に関しては、ほかの選手と比べると決して抜きんでた能力を持っていたわけではありません。
それでも小城選手をひと目見ようと、出走する日には多くのファンが実際に競艇場を訪れていました。
それは何故かというと、小城選手が競艇界きっての美女レーサーだったからです。
近年はアイドルに負けないようなルックスの女性選手が徐々に増えてきていますが、小城選手のルックスはそのなかでも頭ひとつ抜けていました。
写真などを見て小城選手の美しさに魅了された男性ファンの中には小城選手が出走する競艇場を転々とする、「追っかけ」と化したファンもいたほどです。
ちなだけに仔牛がなつく(^ω^)きゃわ〜〜、なんかお友達なったw pic.twitter.com/4sAo5oZUsK
— ちな (@FzsebGsh8GErCGP) March 12, 2016
競艇選手になるまでの経緯
現在競艇選手として活躍している人たちは、学生時代に既に他のスポーツで全国トップクラスの成績を記録していた事が多いのですが、小城選手もその一人でした。
小城選手は中学時代、ショートトラック選手として練習に明け暮れる日々を送ります。
ショートトラックを選ぶというのはなかなか珍しいですが、福岡県には「タレント発掘事業」というものがあり、小さいころからスポーツが大好きだった小城選手はオリンピック選手になるという夢を抱え、この事業に応募したところ運よく合格しました。
そして自分に適性がある競技を選ぶことになり、スピードスケートという競技を選んだとのことです。
ショートトラックでジュニア代表としてアジア大会に出場し、5位になるなどその才能は確かなものでしたが、中学卒業と同時に辞めてしまいます。
練習自体はとても楽しかったとのことですが、練習する場所まで片道2時間かかることがとても負担だったこと、そして母親が病気になってしまったことが辞めた理由だとインタビューでは話しています。
スピードスケーターとしてオリンピックに出る夢を断念した小城選手ですが、スピードスケートの時の実績を買われ、自転車競技では全国屈指の名門校である祐誠高校から、なんと特待生の権利を得て入学、高校時代は自転車部に所属することとなります。
しかし、自転車競技をやっていて、「ずっと男性と戦っていて自転車ではどうやってもかなわないと実感した」ため、自転車選手になることも断念します。
競艇選手になろうとしたきっかけ
高校卒業を控え、進路について真剣に悩んでいた時に知ったのが「競艇選手」という職業でした。
競艇であれば、操るボートは同じなので条件としては男性とまったく同じ条件で戦うことが出来ます。
そして、小城選手にとって競艇選手になることを決めた最大の理由が「選手寿命が長い」という点でした。
通常、スポーツ選手の寿命というのは長くても40代後半が限界です。
しかし競艇選手の場合、自分の肉体をそれほど酷使しないスポーツという事もあって、50代でも第一線で活躍している選手もいますし、最高齢になると70歳になってもほかの選手と同じようにレースに出続ける事ができています。
長く選手として働いていれば、親孝行もたくさんできるだろう、というのが小城選手が競艇選手を目指す決め手となりました。
2017年自身のTwitterにて突如引退を発表
選手を辞めることにしました。今まで応援してくださってた方ありがとうございました!
— ちな (@FzsebGsh8GErCGP) August 16, 2017
競艇選手を目指すことを決めた最大の理由を見ても分かるように、需要がある限りはきっと競艇選手として現役を続けていくつもりで競艇界に入ったであろう小城選手なのですが、2017年まだ自身が24歳のときにTwitterにて、突如競艇選手を辞めることを宣言、その後本当に競艇界から姿を消しています。
なんの前触れもなく突然の発表となったことに、当時ファンは驚きを隠せず、さまざまな憶測が流れました。
現在どのような憶測が流れていたかについては確認が取れませんが、中には事実無根のデタラメな憶測も多々あったことでしょう。
長く競艇選手を続けたいという気持ちで競艇界に入ったのに、24歳という若さで引退を決意することになったというのは、よほどどうにもならない理由があったからに他なりません。
引退を決めることとなった経緯を調べつつ、本当の理由は何だったのかを考えてみましょう。
事の発端は「即刻帰郷」?
小城選手が引退を決断することとなった発端と考えられるのが、2017年8月15日に出場予定であったレースの前検において、「即刻帰郷」を言い渡されたことです。
この即刻帰郷が言い渡された翌日に、Twitterで小城選手自身が引退を表明、そのまま引退するという流れになっています。
この即刻帰郷が、小城選手の競艇選手であり続けようというモチベーションを完全に絶ってしまう決定打となったことは間違いないでしょう。
即刻帰郷とは?
「即刻帰郷」とは、文字通り言い渡された時点でレースが開催される競艇場から直接地元に帰らなければならないという、極めて重い罰則です。
同じような罰則に「即日帰郷」がありますが、即日帰郷の場合、言い渡されたその日のレースには出る事が出来ます。
いずれにしても、選手にとっては出場するはずだったレースに出れないという点で、とても大きなペナルティです。
何しろ競艇選手の収入減というのはその大多数がレースに出場したときの賞金となっているため、即日帰郷や即刻帰郷が言い渡されると、収入を大きく減らすことになります。
何故即刻帰郷となったのか
即刻帰郷は、重大な規則違反や、管理違反が認められた時に言い渡されます。
小城選手の性格や、競艇を目指すきっかけを見ても、重大な違反を故意に犯してしまうような選手にはとても思えません。
一体どのような理由で小城選手は即刻帰郷を言い渡されてしまったのでしょうか。
小城選手は以前から体重が増えないことに悩んでいた
小城選手が何故即刻帰郷を言い渡されたのかについては、その理由が簡単ではありますが説明されています。
小城選手が即刻帰郷となってしまった理由は「体重が規定を下回っていたため」です。
競艇ではレースに出る際に上限体重と下限体重があらかじめ決められていて、その体重を上回る、または下回る場合はレースに出場することができません。
コンマ1秒を争う競艇において、選手の体重差はレースに大きな影響を及ぼします。
体重差による大幅な有利不利を無くすという意味で、体重の上限や加減が設けられているのです。
しかし、小城選手は以前から体重が増えないことについてとても悩んでいました。
即刻帰郷が言い渡されたのは真夏のレースだったのですが、特に夏場はなかなか体重が増えなかったとのことで、恐らくレースに出場するために色々試行錯誤をしたのでしょうが、それでも既定の下限値である42キロを下回る体重となってしまい、即刻帰郷の処分となりました。
即刻帰郷が言い渡されるのには、それ以外にも何かしら悪質な行為があったのだろうという憶測もありますが、その真相は定かではありません。
考えられる違反行為としては、身体に重りを隠し持って規定体重をクリアしようとした、くらいでしょうか。
級別が上がらずモチベーションが保てなかったのが原因?
また、小城選手は競艇選手として長く活躍し続けようという気持ちとは裏腹に成績はお世辞にも良い成績を上げているとはいえず、残念ながら階級は2016後期、2017前期を除いてずっとB2級でした。
勝率も3点台前半、悪い時には2点台後半と決して良好とは言えません。
新人となって3年間は対象とはならないものの、競艇では4期通算で勝率が3.8を下回ってしまうと、「引退勧告」を受けてしまうという厳しい現実が待っています。
小城選手は2017年時点ではまだデビューして4年目なので、猶予はまだまだありましたが、ずっと成績が変わらないままだと、恐らくほぼ間違いなく引退勧告の対象となってしまっていたでしょう。
引退勧告について小城選手が知らないはずがありません。
自分の成績がまったく上がらないため、競艇に対するモチベーションが一気に落ち、引退を決意したとしても仕方がないのではないでしょうか。
結婚が引退の原因?
一部では小城選手が結婚をしたことが引退の原因であるという憶測も流れていました。
確かに小城選手は競艇界きっての美女レーサーですし、24歳というのは結婚適齢期でもありますから、そういった憶測が出るのも無理はないでしょう。
しかし小城選手の結婚については、本人からはもちろんの事、別のメディアからも何の報道も無かったので、あくまでも憶測の域でしかありません。
それにできるだけ競艇選手として働きたいと思っている小城選手でしたから、たとえ結婚したとしても、それだけの理由で競艇選手をすぐに辞めるということは恐らくしないのではないでしょうか。
まとめ
小城選手はかつて競艇界きっての美女レーサーとして話題となっており、競艇ファンのなかには小城選手が出場する競艇場を転々とするような、半ば追っかけにちかいファンも存在していました。
しかし2017年8月、小城選手はまだ24歳だった時に突如Twitter上で引退を発表、そのまま競艇界から姿を消すこととなります。
小城選手が引退した本当の理由については、今回調査してみても判明はしませんでした。
とはいえ、その前のレースで即刻帰郷を命じられたことが引退を決断する引き金となったことは間違いないでしょう。
即刻帰郷の理由は体重不足であると発表されており、小城選手は実際体重管理にとても苦労していたことはよく知られています。
重ねて気持ちとは裏腹に成績がなかなか良くなっていかなかったことも、引退を決断する要因のひとつにはなっていたことでしょう。
体重を増やすことの辛さ、そして苦労して体重を増やし、レースに出てもなかなか結果に繋がらない事、この2点が小城選手が引退を決めることになってしまった一因ではないかと推測されます。