3号艇の決まり手はまくりかまくり差しが多い!勝ちパターンと得意選手を紹介!

3号艇の決まり手はまくりかまくり差しが多い!勝ちパターンと得意選手を紹介!

競艇は6艇で争われる競技ですが、各艇はそれぞれの勝ちパターンを持っていて、各選手は自分の艇にとってもっとも有利な展開になるように戦略を立ててレースに臨みます。

しかし、他の艇の選手もそれぞれ自分に有利な展開となるような走りをするので、レース中にはさまざまな駆け引きが行われます。
その駆け引きを楽しめるようになれば立派な競艇上級者と言えるでしょう。

本記事ではそんな上級者に少しでも近づくために、3号艇の勝ちパターンや3号艇が活躍しやすい条件を解説し、更に3号艇で勝ちを量産している選手も併せて紹介します。

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3号艇の特徴

3号艇の特徴

3号艇の艇の色は赤色で、最も内側を走行する1号艇から数えて3番目の位置を走行することになります。
3号艇が3コースに進入する確率は90パーセントを超えているので、3号艇=3コースだと認識しておいて問題ないでしょう。

3コースの主な役割は、カドと呼ばれている4号艇のブロックです。
4号艇に先行されてまくりを決められると、ターンの周り方によってはインコースの艇全てが引き波の影響を受け、全滅してしまう事があります。
したがって勝つためには何としても4号艇よりも先行して動きを封じ込めなければならないのです。

3号艇の決まり手で多い「まくり」「まくり差し」とは?

3号艇の決まり手で多い「まくり」「まくり差し」とは?

3号艇の決まり手を見ると、「まくり」の比率が最も高く、次いで「まくり差し」が2番目に多いです。
まくりとまくり差しはそれぞれ具体的にどういった動きをして勝ちに繋がるのかを見ていくことにしましょう。

まくり

まくりとはターンマークで大きく周回し、自分よりも内側の艇の外側を通るような動きでターンマークを回り、その勢いのまま一気に抜き去るという戦法です。

3号艇の場合、加速してインコースの2艇よりも先にターンマークに到達、そこから1号艇と2号艇の外側を通るような軌道でターンを周回、ターンを回りながらインの2艇を抜いて先頭に立つ、といった流れになります。

特に3号艇が鋭角にターンをしながらまくりを決めると、1号艇と2号艇は3号艇の引き波を直接受ける事になり、速度を大きく落としてしまうため、着外となってしまう可能性が極めて高くなります。

まくり差し

まくり差しとは、さきほど紹介した「まくり」と、競艇の決まり手のひとつである「差し」を一連の動作で一気に決めるという決まり手であり、かなりの技術力を持った選手でなければ決めることができません。

3号艇がまくり差しを決める際の軌道は、2号艇の外側を通ってまくりを決めつつ、1号艇の間を通って1号艇を差し、先頭に立つといったルートを通ることになります。

まくり差しが決まると、2号艇はまくりの時と同じく3号艇の引き波を受けて速度を落としてしまい、舟券圏外になってしまう可能性が高いです。
1号艇は特に走行を妨げられることはないため、アクシデントがない限りは2着に入ると予想しておくとよいでしょう。

3着は3号艇の外側を追走する4号艇以降のアウトコースの艇が入ってくるのですが、6号艇は舟券圏内に入ることは難しいので、4番と5番を買い目に入れておくのが無難です。

3号艇が活躍しやすい条件とは?

3号艇が活躍しやすい条件とは?

まくりとまくり差しを決めるときの状況を見てもわかるように、3号艇が勝利するためには、とにかく1号艇や2号艇よりも早くスタートを決めなければなりません。
このことを踏まえて、3号艇が活躍しやすい条件を検証していきます。

3号艇選手がA1級トップクラス

競艇選手は成績によってクラスわけされており、もっとも上の選手がA1級選手でもっとも下の選手がB1級選手となっています。
A1級選手になるだけでも大変なのですが、競艇の最高峰レースである「SGレース」に常に出走している選手というのはA1級のなかでも更に限られた選手だけです。

したがって、3号艇の選手がSGレースで常に名前を見かけるようなA1級トップクラスの選手であれば、期待値はかなり高くなります。

1号艇2号艇のスタートが遅い

3号艇で勝つには1号艇と2号艇よりも先にスタートを決めることが必須だというのは先に解説しました。
つまり1号艇と2号艇に乗っている選手のスタートタイムが遅ければ遅いほどまくりやまくり差しを決めて先頭に立ちやすくなるというわけです。

1号艇と2号艇のスタートタイムをチェックし、3号艇よりも明らかに遅いようであれば、3号艇中心の買い目にしてみましょう。

3号艇のモーターが高性能

いかに選手の技術力が優れており、スタートタイミングが完璧だったとしても、モーターの性能が悪ければ加速する際に伸び悩んでしまい、別の艇に先を越されてしまうでしょう。

したがってモーター性能の良し悪しも3号艇が活躍するかどうかを大きく左右します。
モーターの性能は「モーター勝率」や「モーター連対率」をチェックすることで調べることができます。

3号艇選手の勝率や連対率に注目

モーターの性能だけではなく、3号艇に乗っている選手が3号艇の勝ち方を知っているかどうかも確認しておきましょう。

3号艇が得意かどうかは「3コース勝率」または「3コース連対率」で調べることができます。
3コース勝率などは出走表ではなかなか確認しづらいので、競艇のデータベースサイトを活用しましょう。

3コースと3号艇では言葉の意味合いが違うのではないかと心配になる人もいるかもしれませんが、3号艇の特徴でも開設した通り3号艇が3コースから進入する確率は90パーセントを超えているので、3コース勝率や連対率は3号艇の勝率や連対率であると認識しておいて問題ありません。

向かい風または追い風が強い

競艇は天候の変化を強く受ける競技です。
天候の変化による影響といわれると真っ先に「雨による影響」を想像するかもしれませんが、元々水の上でおこなう競技である競艇において、雨の影響というのはそこまで強くはありません。

むしろ風による影響のほうがその何倍も大きいです。
強い風が吹けば水面に大きな波が立ったり、時には「うねり」が発生したりするでしょう。
そこまでの風ではなかったとしても、向かい風や追い風などはスタート時に大きな影響を及ぼします。

いつは1号艇にとっては風というのはあまり歓迎できるものではなく、無風または風速1メートルくらいの時が一番条件が良く、それ以上の風速になるとスタートで加速できなかったり、追い風だとターンが流れてしまったりします。

追い風や向かい風が強い状態というのは3号艇にとっては好都合で、追い風ならば加速しやすいですし、逆に向かい風ならインの2艇がなかなか加速できないため、前に出やすくなります。

ただしあまりに風が強すぎて大きな波が立ったりうねりが発生するような状況だと有利不利以前にまともに走れるかどうかすら怪しくなってしまうので、風速5メートルを超えるようであればそのレースは見送りましょう。

まくり差しが得意な選手3名

まくり差しが得意な選手3名

ここからは実際に3コースが得意な選手を紹介していきます。
紹介するのはすべてA1級選手で、1年間に30回以上3コースで勝利している選手に限定しました。

まずは3コースのまくり差しでの勝ち星が多い選手を3名紹介しましょう。
まくり差しはただでさえ技術を要するテクニックなので、この決まり手で勝ちを量産している選手というのは相当な実力の持ち主だといえるでしょう。

峰竜太

峰竜太(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

現役選手の中で恐らく知名度が一番高い選手が峰竜太選手ではないでしょうか。
A1級選手のなかでも最上位に位置する選手で、当然ながらSGレースの常連となっています。

ところがとある不祥事によって一時期はB1級まで陥落してしまいました。
しかしそこでは格の違いを見せつけてたった1期でA1級に返り咲いています。
4月のG1レース「開設71周年記念ツッキー王座決定戦」を優勝しており、完全復活の日は近いです。

峰竜太競艇のトップ選手峰竜太とは?成績や転覆のアクシデントについて紹介

船岡洋一郎

船岡洋一郎(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

船岡洋一郎選手は広島市部所属のA1級選手です。
競艇学校時代のリーグ戦成績はトップ選手と比べればそこまで高くはありませんでしたが、努力を積み重ねていき、デビューから5か月目にして初勝利を決めると、2012年6月10日、大村競艇場で実施されたG3レースで初優勝を飾ります。

以降も毎年のように優勝していて、特に2021年にはすべて一般戦ではあるものの年間7回優勝という大活躍を見せます。
そして翌2022年、地元広島の宮島競艇場で開催された「宮島チャンピオンカップ開設68周年記念」で3号艇からの鮮やかなまくり差しを決め、嬉しいG1初優勝を飾りました。

江夏満

江夏満(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

江夏満選手は福岡市部所属のA1級選手です。
江夏選手といえば、競艇ファンには独特なターンを決める選手として有名で、非常に人気があります。

そのターンとは「スコーピオンターン」というターンでどういったターンなのかというと、片足を高く上げてターンをするという、非常に見栄えが良いターンで、全速ターンを発展させた「モンキーターン」の進化系だと言われています。

見た目だけのターンだと思われがちですが、片足を挙げることでボートに体重をかけることができ、船体が沈み込むので引き波の影響を無視することができるという効果があり、しっかりと実用性もあるターンなのです。

江夏選手はこのスコーピオンターンを駆使して数々の逆境を乗り越えてきました。
まだG1レース以上の優勝経験はありませんが、これからの活躍が期待される選手のひとりです。

まくりが得意な選手3名

まくりが得意な選手3名

続いてまくりが得意な選手ですが、まくり差しとはまったく異なる顔ぶれになりました。
とはいえ、いずれもA1級のなかでも最上位クラスの実力者であり、名前を見かけたときは必ずチェックしておかなければならないでしょう。

高田ひかる

高田ひかる(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

高田ひかる選手は三重支部所属のA1級女性ボートレーサーです。
高田選手がボートレーサーを目指そうと思ったきっかけは、お父さんに競艇場に連れて行ってもらってレースを観戦し、面白そうと思ったからだそうです。

ここまではよくある話なのですが、面白そうと感じたのが、転覆したのを見た瞬間だったそうで、転覆がきっかけで競艇選手を目指そうと思った選手は高田選手が初めてなのではないでしょうか。

競艇学校時代は思うような成績を残せず、デビューしてから初勝利までも2年を要するなど、デビュー直後の成績を見る限りではとてもA1級にまで昇り詰めるような才能を持っているとは思えなかったのですが、2017年にその才能を一気に開花させ、あっという間にA1級選手にまで昇り詰めました。

特に2023年4月に開催された「開設71周年記念ツッキー王座決定戦」優勝戦では現役ナンバーワン選手である峰竜太選手と激しい争いを披露、惜しくもG1レース初優勝は逃したものの、多くの競艇ファンが絶賛する素晴らしい走りを見せています。

今垣光太郎

今垣光太郎(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

今垣光太郎選手は競艇ファンならば知らない人はいないといっても過言ではないほど有名な選手で長年SGレース常連として君臨し続けている選手です。
特にファン投票で出場が決まる「ボートレースオールスター」では3度投票数1位に輝いており、その人気と実力のほどがうかがえます。

その強さは未だ健在で、2021年には「ボートレースメモリアル」を優勝、この優勝で生涯獲得賞金が25億円を超えており、生涯獲得賞金ランキングでは第4位に名を連ねています。

佐藤大佑

佐藤大佑(引用元:BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

佐藤大祐選手は東京支部に所属しているA1級選手です。
お父さんはS級にも昇りつめたことがある元競輪選手で、競艇選手になったきっかけはお父さんに「ボートをやれ」と薦められたことで、後に競艇場で実際にレースを見て自分の意思でも競艇選手になりたいと思うようになり、競艇選手としてデビューしました。

デビューから半年で初勝利を飾り、2016年ルーキーシリーズで初優勝を達成しています。
2020年以降は安定して20回以上1着に入るようになっており、2021年後期にA1級へと昇格、その後一度A2級へ落ちてしまったものの、すぐにA1級へ復帰、現在はA1級の成績を維持し続けています。

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まとめ

3号艇は1号艇から数えて3番目に内側を走ることができる艇であり、艇の色は赤色となっています。
最大の役割はカドと呼ばれている4号艇の動きを阻止することであり、4号艇にまくりを決められると3号艇よりも内側の艇が全滅する恐れがあるため、3号艇に乗っている選手は4号艇のブロックを最優先にレースに臨むことになります。

3号艇の決まり手はまくりが最も多く、次いでまくり差しがよく決まります。
まくりは2号艇の外側を大きく周回するようなルートを通り、3号艇がまくりを決めた後は引き波によって1号艇と2号艇は速度を大きく落としてしまうため、舟券に絡める番号は4番と5番となります。

一方まくり差しの場合、1号艇は特に影響は受けませんが、2号艇はまくりと同じく引き波の影響で車券圏内から脱落するので、3着には4番か5番を選ぶとよいでしょう。

3号艇のまくり及びまくり差しの勝利数が多い選手はいずれもトップクラスの実力者ばかりなので、出走表で名前を見かけた際は必ずチェックしておいたほうが良いです。