山崎智也選手が電撃引退！輝かしい経歴と引退の理由を解説！
2022年競艇界に起こった一大ニュースのひとつが山崎智也選手の電撃引退でしょう。
恐らく競艇ファンのなかで山崎選手が引退することを予想できた人は居なかったですし、一緒に戦っている選手もごく一部の人を除いて彼が現役を引退することには気付けなかったでしょう。
本記事では山崎智也選手の現役時代の輝かしい経歴と引退の理由について詳しく解説していきます。
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山崎智也選手の基本情報
(引用元：ボートレース桐生)
山崎智也選手は1974年3月11日生まれで群馬支部に所属していました。
後述しますが、彼は「艇界の貴公子」と呼ばれるほどこれまでの競艇選手のイメージを一変させるような雰囲気を持つ選手でした。
そして常に安定したレース運びでG1レースやSGレースの常連選手として引退するまで第一線級で活躍し続けた選手です。
山崎智也選手の輝かしい経歴を紹介！
(引用元：youtube)
山崎選手は近年のみならず、これまでの競艇界に登場した選手のなかでもトップクラスの成績を残している選手です。
ここでは山崎智也選手が現役時代に残した輝かしい経歴を紹介していきます。
SG優勝11回、生涯獲得賞金ランキング第3位
山崎選手は引退までにボートレースオールスター3回、グランドチャンピオン2回、ボートレースダービー2回、賞金王シリーズ戦を2回、そして賞金王決定戦を2回と、SGレースを11回も制しています。
競艇の最高峰レースであるSGレースを2桁勝利している選手は恐らく片手で数えるほどでしょう。
もちろんこれまでに獲得してきた賞金も他の選手とは比べ物にならないほど多く、松井繁選手、今村豊元選手に次いで生涯獲得賞金ランキング第3位にランクインしています。
上位3名の獲得賞金は特に飛び抜けているので、この順位はそう簡単に変動することはなさそうです。
若いころは「元祖イケメンレーサー」として大きな話題に
山崎選手が「艇界の貴公子」という異名を持っている最大の理由は、競艇選手らしからぬそのルックスです。
今でこそ爽やかなルックスの男性選手が増えてきましたが、山﨑選手がデビューしてすぐの30年くらい前は、競艇選手といえば濃い顔立ちの選手がほとんどで、山崎選手のような爽やかな顔立ちの選手というのはとても珍しく、非常に目立ちました。
更に山崎選手は今でも充分カッコいいのですが、20代から30代の頃は競艇選手という情報が無ければモデルや芸能人と思ってしまうほどの類まれなるルックスであり、テレビでも取り上げられて多くの女性ファンを獲得します。
イケメンなだけならただの人気先行選手ですが、山﨑選手は見た目だけではなく実力も超一流です。
山崎選手はなんと2回目のSGレース出場で松井繁選手や服部幸男選手といった超一流選手を相手に5コースからの豪快なまくりを決めて優勝、その名を一気に轟かせました。
翌年にはボートレースオールスターを優勝、この優勝で山崎選手の実力が本物であるということを決定づける事となり、名実ともにトップレーサーの仲間入りを果たしました。
スランプに苦しめられた時期も
デビューして5年ほどでSGレースを制し、天才的と言っても過言ではないほどのボート技術を持つ山崎選手ですが、現役引退までずっと好調を維持し続けていた訳ではなく、スランプに陥った時期もありました。
しかも普通のスランプではなく、どん底と言っても過言ではない程の状態だったのです。
大スランプとなっていたのは2008年で、山崎選手にとっても「青天の霹靂」と言うべき試練でした。
何か前兆があったという訳ではなく、2007年にはグランプリシリーズを制覇していて、それまでは好調を維持していましたが、2008年になると突然予選落ちを繰り返すようになり、その年は一般戦を2度優勝するのみという信じられない結果でした。
更に翌2009年は1度も優勝できないままシーズンを終えてしまい、完全にトップレーサーの座からは脱落してしまったのです。
この不調は翌2010年も続き、ファンの中には「山崎は終わった」と評する人も出てくるほどでした。
2015年同一年でSGレース3勝！
しかし2010年12月を境にそれまでの不調が信じられないような走りを見せ始めます。
12月10日に開催された一般戦で久しぶりに優勝すると、それからわずか8日後に開催された「グランプリシリーズ」を制覇、完全復活を遂げました。
それ以降は再び安定した強さを見せつけ、2015年にはボートレースオールスター、グランドチャンピオン、そして年末のグランプリ決定戦と、同一年で3度SGレースを制覇するという離れ業をやってのけます。
人気漫画「モンキーターン」のあのキャラのモデルは山崎選手だった！
(引用元：パチスロRPGビタオシコレクション7)
競艇を題材にした漫画で最も知名度が高い作品といえば「モンキーターン」ですが、実はモンキーターンの登場人物の1人である「潮崎俊也」は山崎選手を元に生み出されたキャラだと言われています。
潮崎俊也が登場する前に原作者が取材をしていた際に山崎選手と対面します。
実は山崎選手はモンキーターンの原作者がモンキーターンの前に連載していた「帯をギュッとね!」という漫画を愛読していて、モンキーターンも読んでいる事を伝えると、原作者は非常に喜び、それがきっかけで山崎選手のファンになるとともに彼を元にした潮崎俊也を登場させたのです。
山崎選手の奥さんと娘さんについて
(引用元：ボートレース広報facebook)
山崎選手の奥さんですが、実は古くからの競艇ファンにとっては有名人でした。
山崎選手の奥さんは横西奏惠さんなのですが、横西奏惠さんは元女性競艇選手です。
さらに横西さんはただの女性レーサーではありません。
女性レーサーのトップを決めるレースである「女子王座決定戦」を3度制覇しただけではなく、SGレースで優出2回を決めているなど、現役当時は間違いなく最強女性レーサーでした。
交際が発覚したのは山崎選手がどん底状態だった2021年で、そこから1年足らずでトップレーサー同士が結婚するというニュースは競艇ファンに衝撃を与えました。
なかには「こんな状況で結婚するなんてありえない！」と怒りが収まらないファンも居たのですが、その後の結果は先に解説した通りでスランプ時以上の結果を残しています。
山崎選手には横西さんとの間に生まれた娘さんと、横西選手の前の旦那さんとの間に生まれた娘さんと、二人のお子さんがいて、横西選手との間に生まれた娘さんは現在競艇選手として活躍しています。
山崎選手が引退を決断した理由とは？
(引用元：BOATRACEオフィシャルウェブサイト)
突然の電撃引退発表だったので、多くのファンはどうして山崎選手が引退したのだろうと不思議で仕方なかったことでしょう。
山崎選手が引退を決断した理由については、有名競艇系YouTuberである「ういち」さんがアップしている対談動画で山崎選手自身が本音を語られているので、それを見れば分かるのですが、山崎選手が競艇を辞める決断をした最大の理由は「レースで走ってて楽しいと思えなくなった」からだそうです。
そう思い始めたのはここ1、2年ではなく、2015年に賞金王決定戦に勝利し、2回目の賞金王を獲得して以降からと語っていました。
2回目の賞金王を獲った時点で「選手としてはやりきった」という気持ちになり、翌年グランドチャンピオンを優勝した際に、競艇の最高峰であるSGレースで優勝したにも関わらず「つまらない」という感情になってしまい、それ以降はレースに出ること自体が苦痛だったとの事です。
しかし周りからは「とにかく30年は現役を続けてほしい」と言われていたそうで、2022年が30年目になるので、苦しい思いを抱えながらそれまでは現役を続けようという気持ちでレースに出続けており、師匠である廣町恵三氏や一部の同期の選手には2022年1月時点で既に引退する意向を報告していました。
もしかすると2022年中は現役を続けるつもりだったのかもしれませんが、5月中旬から人気投票で出走する選手が決まる「ボートレースオールスター」を控えていて、「こんな気持ちの人間が1分たりともボートに乗ってレースに出てはいけない、ファンに失礼だ」という気持ちが非常に強くなり、この時点ですぐに引退しようと思ったそうですが、その時点で宮島競艇場のレースに出走中だったので、宮島競艇場のレースの節が終わってから引退するという流れになったというのが真相です。
動画を見てもらえば山崎選手がいかにずっと苦しい気持ちでレースに出続けていたかが分かると思います。
ファンからすれば電撃引退なのですが、山崎選手にとっては何年も何年も苦悩し続けて精神的に限界が来たゆえの引退だったのでしょう。
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まとめ
山崎智也選手は「艇界の貴公子」という異名を持つトップレーサーであり、SGレース優勝11回、生涯獲得賞金第3位という輝かしい経歴を持つ選手でした。
20代30代のころは類まれなるルックスでメディアにも取り上げられ、多くの女性ファンを獲得しています。
しかし順風満帆の選手人生だったわけではなく、2008年から2010年ごろは今までの活躍が嘘のようにまったく勝てない日々が続き、ファンからは「山崎智也は終わった」と言われるほどでした。
そんな時期に当時現役最強女性レーサーであった横西奏惠選手との電撃結婚が発表され、色々な意味で話題となります。
そしてこの結婚を機に山崎選手は見違えるような走りを見せ、その年のグランプリシリーズを制覇し、翌年もSGレースに優勝するなど完全復活を遂げました。
特に2015年はSGレースを同一年に3回勝利するという大活躍で、正に憎らしいほどの強さだったのですが、賞金王を獲得してから以降、レースが楽しくないという感情が強くなったと言います。
以降は苦しい思いを抱えながらも周囲に言われていた「30年は現役を続けろ」という約束を頑なに守り続け選手としてレースに出続けていたのですが、2022年の「ボートレースオールスター」を前にして、この気持ちを抱えたままボートに乗る事はファンに失礼だという気持ちが抑えられなくなり、4月の宮島競艇場のレース出場が終了した時点で電撃的に引退をすることとなりました。
現在は下の娘さんの送り迎えをしつつ、ドハマりしている「ウマ娘プリティーダービー」漬けの生活を続けているとの事です。
