美人レーサー守屋美穂とは?デビューからの成績や旦那&離婚の話など
現在女性競艇選手を代表する選手のひとりとして名前が出てくるのが、今回紹介する守屋美穂選手です。
インコースでは安定した走りでしっかりと舟券に絡んでくれますし、不利であるアウトコースでもチャンスを見つけ、果敢にインを狙いに行きます。
守屋選手のこれまでの経歴やプライベートについてチェックしていきましょう。
守屋美穂選手のプロフィール
守屋美穂選手の簡単なプロフィールは以下のようになっています。
名前 | 守屋美穂 |
登録番号 | 4482 |
生年月日 | 1989年1月20日 |
所属支部 | 岡山 |
身長 | 153センチ |
体重 | 43キロ |
級別 | A1 |
守屋選手は岡山支部に所属している選手で、級別は最高クラスであるA1級です。
守屋選手は実力もさることながら、女性競艇選手トップクラスのルックスを誇っており、男性ファンにとても人気があります。
特に地元岡山県での人気は絶大で、岡山にある児島競艇場で自身のレースが開催されるときは観客席に多くの男性ファンが詰めかけます。
競艇選手になるまでの経緯
守屋選手は誰が見ても美人と言えるほどのルックスを持っていながら、実は「怪力美人レーサー」という、何も知らない人が聞くと「あまり本人は嬉しくないのでは?」と思ってしまいそうなニックネームをつけられています。
しかし守屋選手がこう呼ばれるのにはちゃんとした理由があります。
守屋選手は競艇選手を目指す前、高校生時代はウエイトリフティングの選手として、日々部活で汗を流していました。
しかも、ただのウエイトリフティング所属の学生ではありません。
なんと2006年の全国大会では優勝しています。
もし競艇選手になっていなければ、オリンピックで守屋選手の姿を見ていた可能性も十分あるほどの逸材だったのです。
しかし、本人へのインタビューによると、このウェイトリフティングも競艇選手になるための基礎体力作りの一環として始めたと話している通り、高校生の頃にはすでに将来の夢を競艇選手と決めていました。
実は中学生の頃は盲導犬の訓練士を目指していたそうですが、お父さんの勧めによって、競艇選手になることを決めたそうです。
高校卒業後、競艇選手の養成学校である「やまと競艇学校」へ入学、リーグ戦では1度優勝しており、卒業記念競走でも3着になるなど優秀な成績を残して競艇学校を卒業しました。
デビュー1か月後に初勝利も初優勝までは7年を要す
競艇学校を優秀な成績で卒業した守屋選手ですが、デビュー戦ではプロの洗礼を浴びることとなってしまいます。
元々デビューしたての新人選手はどの艇からのスタートであっても6コースから進入しなければならず、不利な状況で戦いに挑むことになるのですが、守屋選手はデビュー節のレースをすべて6着という結果で終えることとなってしまいました。
まさに何もさせてもらえなかったデビュー節といってよいでしょう。
しかしこのまま終わらないのが守屋選手のすごいところです。
普通の選手ならば初勝利まで数か月を要するところですが、守屋選手はなんとデビュー1か月目で早くも初勝利を挙げることになります。
2007年12月29日、びわこ競艇場でおこなわれた一般戦にてその瞬間は訪れました。
デビュー年終了間際の初勝利はとても嬉しかったことでしょう。
初勝利を1か月で挙げた守屋選手にファンの期待は高まり、初優勝もそのうちすぐにやってくれるだろうと誰もが期待を寄せていましたが、ここから守屋選手に苦難の道が襲い掛かります。
トップレーサーの場合、早いとデビューして1年、遅くても3年以内で初優勝を経験する選手がほとんどですが、守屋選手は1年経っても、2年3年経ってもなかなか優勝に漕ぎつけることができませんでいた。
しかし決して実力が劣っているというわけではありません。
その証拠に2012年にG1レース初出場を決めると、同じ年の別のG1レースでは早くも初勝利を挙げています。
レースに勝つだけの実力は十分あるのですが、なかなか優勝できないというのは運が悪いとしか言いようがないでしょう。
しかし2013年、絶えながらレースをしていた守屋選手にようやく幸運の女神が微笑んでくれることとなります。
2013年2月28日、鳴門競艇場で行われたレース、守屋選手にとってはこのレースがちょうどデビューして1,000走目のレースでした。
出場していた選手はいずれも勝率7点代をマークしているなど格上選手ばかりで、守屋選手は勝率でいえば最も低く、さらに5号艇でのスタートという不利な状況でした。
レースがスタートすると、守屋選手は果敢にまくり差しを狙い、これが見事に決まります。
そのまま1着でゴールし、デビューして7年目にしてようやく初優勝に輝きました。
このレースは守屋選手にとって、初勝利と同じくらい忘れられないレースのひとつになったことでしょう。
これからという時期に産休となってしまう
初優勝を決めた2013年、ファンはこれから守屋選手の快進撃が始まると期待に胸膨らませていましたが、衝撃的なニュースが飛び込んできます。
守屋選手はこの年、同じ岡山支部に所属する競艇選手、山口達也選手と結婚しました。
女性競艇選手が男性競艇選手と結婚するケースは珍しくなく、競艇選手同士の結婚自体は別に珍しい事でもありません。
しかし、女性競艇選手が相手に選ぶ男性競艇選手というのは、たいていG1レースに出場経験があったり、SGレースを優勝していたりするトップレーサーである場合が多く、ファンも納得の相手であることが多いのですが、守屋選手がお相手に選んだ山口選手はこの時点で別段とびぬけて良い成績を挙げていたわけでもありませんでした。
そのため、ファンからは祝福よりも「どうして相手にこの選手を選んだんだろう」と、戸惑いやガッカリといった気持ちのほうが強かったというのが本音のようです。
そして、ファンの不安は的中し、2015年守屋選手は伸び盛りという時期に産休のため長期休養を余儀なくされます。
守屋選手自身もこの時期に産休に入ることについてはとても悩んだと、後にインタビューで話されていました。
この長期休みは守屋選手にとって予想通りかなりのブランクを経験することとなってしまい、産休が明けてからしばらくは以前のような鋭い走りができなくなり、勝率も復帰前よりも低い状態が続いてしまっていました。
とはいえ、産休明けの年に地元である児島競艇場のレースで優勝するなど、決して大崩れしていたわけではありません。
産休からの復帰後は上位グレードレースでも活躍
2017年からは産休によるブランクからも脱出したのか、以前のような走りを取り戻してきています。
上位グレードのレースでも度々名前が挙がるほどの活躍を見せていて、もしかすると女性選手のSGレース初制覇は守屋選手が決めてしまうのではと思わせるほどです。
2018ボートレースオールスター
守屋選手のSGレース初出場は2014年のボートレースオールスターですが、この時は目立った活躍をすることができませんでした。
しかし2018年のオールスターでは並みいる強豪を打ち負かす活躍を見せます。
2日目の第1レース、守屋選手は有利な1コースからの進入となりますが、相手はSGレース常連選手ばかりでそう簡単に勝たせてもらえません。
原田選手や坪井選手がまくりや差しでトップを奪取しようとしますが、守屋選手はそれを許さない走りを見せ、結局1着の座を譲ることなくゴール、見事SGレース初勝利を決めました。
転覆しても大絶賛の2021ボートレースオールスター
そして、記憶に残っている人も多いであろう、2021年のオールスター、守屋選手はファンからの支持を集めて出場することになります。
このレースでのメンバーは、1号艇に峰竜太選手、4号艇毒島誠選手、6号艇に松井繁選手と今の競艇界を代表する選手ばかりでした。
守屋選手は大外6コースからの進入となりますが、スタートした瞬間フルスロットルで加速し、一気に6コースから2コースまで進入、まくり差しを決めにかかります。
「あわやまくり差しが決まってトップに立つか?」と思いましたが、2号艇西山選手の船選手にひっかってしまい転覆、事故が発生してもおかしくないような転覆だったので、観ていたファンのだれもが守屋選手の安否が気になっていたことでしょう。
幸いにも守屋選手にまったく怪我はないようで、守屋選手は期待に応えられなかったことに対して、何度も観客に頭を下げて謝りました。
しかしトップレーサーばかりが集結する中、男性選手でもなかなか見せないような果敢の攻めを見せてくれた守屋選手に野次を飛ばすファンは一人もいません。
むしろ観客からは多くの声援と拍手が贈られ、会場は感動的でとても温かい雰囲気に包まれました。
この走りを見て、「女性初のSGレース制覇を成し遂げるのは守屋美穂しかいない」
と、改めて確信したファンも多いことでしょう。
2020年SNS上で突如離婚を発表
そんな圧巻の走りを見せてくれた前の年である2020年、ボートレースのオフィシャルYouTubeチャンネルに守屋選手は登場します。
この動画は視聴者から送られてきた質問に応える企画なのですが、守屋選手に対する質問のひとつに「守屋選手は離婚したんですか?」という、何とも回答しづらい質問が寄せられます。
しかし守屋選手は回答を濁すことなく「はい」と答えます。
このとき、守屋選手が離婚していたことを知っているファンはほとんど居なかったでしょう。
突然の発表に衝撃が走ったことは言うまでもなく、この動画のコメント欄は大荒れとなっていました。
この発表後、元旦那である山口選手も自身のYouTubeチャンネルで離婚について語っていますが、離婚の理由は「結婚したからですかね。結婚してなかったら離婚もしなかったでしょうし。強いて言えばSGレースに勝てなかったからですかね。」と、何ともふざけた回答をしています。
この場はあまりふざけるような場面でもないですし、大して面白くもありません。
女性初のSG戦優勝に最も近いレーサー
守屋選手は女性競艇界トップクラスのルックスであるのはもちろん、2021年のオールスターで見せた果敢な攻めを見てもわかるように、ここ一番で危険を恐れずに勝負をしかけることができる数少ない女性選手です。
今の活躍を続けていれば、必ず毎年オールスターには選出されるでしょう。
レースに出る機会が多くなれば、それだけSGレースで勝利、さらに優勝する可能性も高くなります。
勝負センスだけで言えば、女性初のSG戦優勝に最も近いレーサーであることに異論を唱える人は少ないのではないでしょうか。
まとめ
守屋美穂選手は岡山支部所属の競艇選手で、級別は最高クラスのA1級です。
女性競艇選手トップクラスのルックスを誇りながら、レースでも安定した成績を維持し続ける、まさに才色兼備のレーサーの一人といってよいでしょう。
学生時代はウエイトリフティングで全国制覇の経験があることから、「怪力美人レーサー」というニックネームがつけられています。
特筆すべきは、大レースで見せる果敢な攻めで、特に2021年ボートレースオールスターでの豪快なまくりは惜しくも決まりはしませんでしたが、長年競艇を観ているファンをも唸らせる走りで、転覆してしまったにも関わらずレース後の会場は温かな声援と拍手に包まれていました。
このままの勢いが続けば女性初のSGレース制覇も夢ではないでしょう。