競艇の得点率・ランキング・同点について知ろう!初心者でも分かる基礎知識

競艇の得点率・ランキング・同点について知ろう!初心者でも分かる基礎知識

競艇選手のデータを見ていると、「得点率」という項目があります。
競艇をあまり知らない人にとっては馴染みのない数値かもしれませんが、得点率は選手の実力や心理状態を見極めるのにかなり使えるデータです。
本記事では競艇の得点率について詳しく解説します。

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競艇における「得点率」とは?

競艇における「得点率」とは?

得点率というのは分かりやすく説明すると、各競艇選手の成績を数値化したもので、学校の運動会をイメージすると分かりやすいです。
学校の運動会、例えば50メートル走などでは1着から順に着順に応じて点数がつけられています。

競艇のレースもそれと同じで、1着から6着までそれぞれ着順に応じて点数が決められていて、各選手は出走ごとに着順に応じた点数を積み重ねていきます。
その積み重ねた点数を元に「得点率」を計算する、というわけです。

得点率の計算方法

得点率の計算方法はとても簡単で、合計点数をレース数で割り算すれば得点率が導き出されます。

3レース走って合計点数が21点だったとすると、この選手の得点率は21÷3=7.00となります。
得点率は小数第二位まで計算し、第三位以下は四捨五入します。

各レースにおける得点を表にしました。

1着 10点
2着 8点
3着 6点
4着 4点
5着 2点
6着 1点

3着までならまだ挽回できそうですが、一度4着になってしまうと上位に入るには相当頑張らなければ苦しそうだというのがなんとなくイメージできるのではないでしょうか。
G1や選抜レースの場合は各着順の点数に1点が加算され、SGレースやドリーム戦の場合は各着順の点数に2点が加算されます。

万が一節の間に反則行為を犯してしまった場合は各レースの合計点から反則点をマイナスする事になります。
反則点は「7点」「5点」の2種類となっていて、それぞれ以下の反則が該当します。

反則点とその内容
「7点」… 待機行動違反、不良航法、失速(2回目以降)
「5点」… 転覆、落水、沈没、未完走

反則1回で3着の点数がほぼ無効となってしまうので、得点率的にはかなり不利になってしまうと言えるでしょう。

得点率は勝ち上がるためにとても重要!

得点率はその選手がどのくらいの成績を記録しているかのバロメーターになりますが、それだけではありません。
得点率はそのレース全体で各選手にとって最終成績を大きく左右する極めて重要な数字です。

競艇のレースというのは1日で勝敗を決めるわけではありません。
基本的には6日間の日程で行われ、初日から4日目までは予選、5日目が準優勝戦、最終日が決勝戦というスケジュールで進行します。

実は準優勝戦で自分がどのレースに出走し、どのコースを走るかは、予選の得点率によって決められるのです。
準優勝戦は3レース行われますが、1号艇に乗る事ができるのは予選の得点率1位から3位までの選手と決められています。

競艇は1号艇がもっとも有利である事は競艇ファンならば皆知ってる情報です。
予選1位から3位までは各準優勝戦の1号艇に乗れるため、大きなミスをしなければそのまま1着でゴールするでしょう。

優勝戦も同じく準優勝戦での着順によって決まるので、予選1着の選手というのはそのまま優勝戦まで突っ走ってしまえるだけのアドバンテージを獲得できるのです。
準優勝戦と優勝戦の枠順の決められ方はそれぞれ以下のようになっています。

・準優勝戦

1号艇 2号艇 3号艇 4号艇 5号艇 6号艇
第10R 得点率3位 得点率4位 得点率9位 得点率10位 得点率15位 得点率16位
第11R 得点率2位 得点率5位 得点率8位 得点率11位 得点率14位 得点率15位
第12R 得点率1位 得点率6位 得点率7位 得点率12位 得点率13位 得点率17位

・優勝戦

優勝戦は1号艇から3号艇までが各準優勝戦で1位になった選手、4号艇以降は2着だった選手と定められていて、更に予選の得点率の順位によって最終的な枠順が決まります。

準優勝戦1位組 準優勝戦2位組
1号艇 2号艇 3号艇 4号艇 5号艇 6号艇
得点率1位 得点率2位 得点率3位 得点率1位 得点率2位 得点率3位

そもそも得点率で上位18名に入れなければ準優勝戦に進む事すらできずに敗退する事となります。
選手たちにとって得点率がいかに重要であるかが、ここまでの説明で分かってもらえたのではないでしょうか。

得点率ランキングの確認方法

得点率ランキングの確認方法

得点率ランキングは、レースが実施されている各競艇場のオフィシャルサイトで簡単に確認する事ができます。
得点率ランキングを見れば、その節で好成績を記録している選手は誰かがすぐに分かります。

ランキングボーダーギリギリの選手に注目

ランキングボーダーギリギリの選手に注目

得点率によって準優勝戦の出走と枠順が決まるので、得点率が予選突破ラインに達したからといって選手が手を抜くような事はなく、常に全力でレースに挑んでくれるでしょう。
その中でも注目したいのがランキングボーダーギリギリの選手、予選であれば16位〜20位あたりに位置していてまだレースを残している選手です。

実は準優勝戦に出場できるかどうかでひとつのレースで得られる賞金が大きく変わってきます。
予選で敗退してしまうと、当然予選分の賞金しか獲得できません。

しかし準優勝戦に進むと、たとえ優勝戦に進めなかったとしても、「選抜戦」に出場する事ができます。
選抜戦ではたとえ最下位だとしても数万円クラスの賞金が、1着でゴールすると20万円以上の賞金を獲得できるので、階級が低い選手にとっては十分な収入源です。

準優勝戦に出るためには何としても予選で現状を超える成績を記録しなければならないので、勝機を感じ取った場合、多少無理をしてでも上位に食い込むような走りをします。
もしその選手があまり人気がないのであれば、高額配当が狙えるチャンスです。

得点率が同点の場合はどうなる?

得点率が同点の場合はどうなる?

得点率が奇しくも同点になってしまう事はよくあります。
得点率が同じ点数の選手が複数名居た場合は、「1着の回数」が多い選手が勝者となります。

1着の回数以外は関係ないので、「1着、3着、6着」の選手と「2着、3着、4着」の選手とでは、1着を1回取っている前者の選手の方が好条件で準優勝戦を戦う事ができます。

得点率アップには地道な練習しかない

得点率アップには地道な練習しかない

常に高い得点率をキープ出来ていればあらゆるレースで有利になるため、得点率をアップさせる事は一流レーサーになるために1番有効な方法と言えるでしょう。
しかし常に高い得点率をキープするためには自分が不利な条件であってもその条件を覆すような走りをしなければなりません。

したがって、得点率をアップさせるためにはスタート、ターン、モーターやプロペラの調整技術、ここぞという時に勝負をかける事ができる観察眼や経験など、勝つために要求される全ての要素を高める必要があるでしょう。
これらを高めるためには地道な努力を積み重ねるしかありません。

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まとめ

本記事では競艇の得点率について解説しました。
得点率とは、そのレースにおける各選手の成績を数値化したもので、得点率をチェックする事でそのレースで活躍しているか、つまり調子が良いかがわかります。

また、レース中に反則行為が認められた場合は反則に応じてあらかじめ定められている「反則点」が差し引かれる事となっていて、最終的な得点率は以下の計算式で求めることができます。

得点率の計算式
(合計点(基本的に予選4レース)−反則点)÷レース数(基本的に予選が4レースなので4)

とはいえ、わざわざ計算しなくてもレースを実施している競艇場のオフィシャルサイトなどで、そのレースの得点率ランキングが掲載されているため、それをチェックすればすぐにどの選手が好成績かがわかります。

得点率で特に注目して欲しい選手が準優勝戦出場のボーダーラインである18位付近にいる選手、具体的には16位〜18位までに位置している選手です。

準優勝戦に進めるかどうかでそのレースで獲得できる賞金の金額が大きく変わる(準優勝戦に出れば負けても選抜戦に出走できる)ため、この着順の選手は必死に勝とうとするでしょう。

逆に既に準優勝戦進出が決まっている選手はそこまで無理をしないため、時には大番狂わせが起こる事もあります。
得点率は予選を通過できるかどうかだけではなく、準優勝戦での出走レースと枠順にも影響するので、各選手にとっては非常に大事な数字です。

常に高い得点率をキープする事が一流選手になるための絶対条件ですが、あらゆるレースで高い得点率を記録し続けるのはそう簡単な事ではありません。
実現するためには地道な努力を続けて総合的な能力を高めていく必要があるでしょう。