競艇の舟券を当てるための勉強法を解説!的中率を上げるために覚えるべき内容とは
競艇は100円からはじめることができますが、競艇をやっていると普段耳にしないような専門用語がたくさん出てきます。
すぐそばに競艇に詳しい人が居ればその都度聞けばよいですが、本格的に競艇を楽しもうと考えているのであれば、基本的なことに関しては勉強しておいたほうがよいでしょう。
また、ずっと競艇を楽しむつもりであれば、最初のうちだけではなく、競艇についてある程度勉強をし続けたほうが得をします。
本記事では競艇の舟券を的中させるためにはどのような事を勉強していけばよいのかについて解説していきます。
勉強しなければ競艇の的中率は上がらない
単勝や複勝だけで満足するのであれば、特に勉強はせずともその場の勘などで舟券を購入したとしてもそれなりに的中してしまったりします。
しかし、ある程度競艇の舟券を買い続けていると必ずといって良いほど単勝や複勝では満足できなくなっていきます。
もっと高配当の舟券を当てたいと思うようになり、2連複や2連単、そしてさらに3連複や3連単といった複数の艇を的中させる舟券に移行していくでしょう。
しかし何の知識もない状態で2連単や2連複、ましてや3連複や3連単が当たるほど甘い世界ではありません。
今までまぐれ当たりを連発し、プラス収益に出来ていた人も2連複などを買い始めた瞬間まったく当たらなくなってしまうことでしょう。
2連複以上の舟券を当てるためには、しっかりとレースに関する知識を入手し、予想をしていく必要があります。
そして、予想の精度を高めるためには競艇について勉強することは半ば必須です。
今では無料で多くの情報が手に入る
現在はインターネット上で実に多くの情報が公開されるようになりました。
それは競艇においても同じことで、インターネット上で競艇について検索すると、膨大な数のページがヒットします。
それぞれのページは全部同じようなことが書いてあるというわけではなく、あるサイトでは初心者に対して基本的な用語を詳しく解説してくれていますし、別のサイトでは中級者向けに具体的にどのような予想をすれば当てやすくなるかを解説しているなど、一人でも多くのユーザーを獲得するために独自の工夫をこらしています。
そういったさまざまな情報を基本的には無料で見ることができるわけですから、これを利用しない手はありません。
とはいえ、なかにはすでに古い情報だったり間違った情報が書かれていることもあるので注意が必要です。
初心者が覚えておきたいこと
初心者が学んでおいてほしいことに関しては「ボートレース」の公式ホームページにも詳しく書いてあり、そちらを参照するのがもっとも確実ではありますが、本記事でも基礎中の基礎的なことに関して簡単ではありますが解説していきます。
舟券の種類
まずは舟券の種類について理解しておきましょう。
競艇の舟券は「単勝」「複勝」「拡連複」「2連複」「2連単」「3連複」「3連単」の全部で7種類あります。
舟券の名前に「単」と「複」という単語が欲出てきますが、「単」はあたりがひとつだけ、「複」は複数の当たりがあると考えておけばよいでしょう。
例えば「3連単」で「1-2-3」という舟券を買った場合は「1-2-3」しか当たりが無いですが、「3連複」で「1-2-3」を買った場合は順番は問わないことになっており、「1-2-3」はもちろんの事、「1-3-2」「2-3-1」「2-1-3」「3-2-1」「3-1-2」も的中となります。
1コースの艇が有利であるということ
日本で認められている公営競技は、競馬、競艇、オートレース、競輪の4つです。
すべての公営競技で選手は決められた枠からスタートすることになっていて、どの枠からスタートするかによって勝ちやすさが変わってきます。
とはいえ、競馬、競輪、オートレースは選手の技量によって決着がつくことが多く、枠による有利不利はそこまで勝敗には影響しません。
ところが、競艇だけは「1コースの艇が圧倒的に有利である」という避けられない特徴があります。
競艇ではA1級からB2級まで成績によってクラス分けがなされていますが、1コースの優位性は、多少のクラス差であればひっくり返してしまうほどです。
1コースにB1級の選手が居て、6コースにA1級の選手がいるのであれば、1コースのB1級選手のほうが1着になる可能性は圧倒的に高いでしょう。
とにかく当てるつもりで舟券を買うのであれば、出走している選手のなかで1番強い選手が1コースに配置されているレースの舟券を買うようにしましょう。
競艇場によって特徴があるということ
競艇初心者には大変ではありますが、競艇場は全国に24か所あり、それぞれコースの形状や立地が異なるため、ほかの競艇場にはない独自の特徴を持っています。
例えばボートが走行する水面だけを取り上げても「淡水」「海水」「汽水」の3種類ありますし、コースそのものの形状も違うため、どのコースでも走りやすいところもあれば、あるコースはコース形状によって窮屈な走りになってしまうところがあります。
それ以上に影響するのが競艇場の「立地」で、場所によってはある季節になると強い季節風が吹いて波がうねり、レース展開に大きな影響を与えることがあります。
この競艇場ごとの特徴が特に顕著にあらわれるのが「2コース1着率」です。
1コースが圧倒的に有利であるというのは先に紹介しましたが、この1コースの1着率は競艇場によって大きく異なっており、もっとも1着率が高い競艇場ともっとも低い競艇場との差は実に20パーセント近くもあります。
各競艇場の1コース1着率は、競艇のデータをまとめたサイトを見ればすぐに分かるので、競艇初心者はまず1コース1着率が高い競艇場のレースを中心に舟券を買うとよいでしょう。
オッズの見方
オッズとは、支払ったお金が何倍になって戻ってくるかを表した数字で、例えばオッズ「10倍」の舟券を1,000円買い、見事的中すれば10,000円が払い戻されます。
オッズはレース前にレースの情報が掲載されているサイトに掲示されますが、オッズの見方は購入する舟券によって多少異なります。
まずは一目で分かる「単勝」のオッズからチェックするようにし、徐々にほかのオッズの見方にも慣れていくようにしましょう。
舟券の買い方
舟券は大きく分けて3つの買い方があります。
ひとつめは、競艇場に直接行って購入するという方法です。
各競艇場には舟券売り場があり、そこで舟券を購入することができます。
舟券売り場は案内が出ているので初めて行ってもすぐに分かりますし、分からなければ係員に聞けば親切に教えてくれることでしょう、
ふたつめは「場外舟券売り場」で購入する方法です。
場外舟券売り場は競艇所の周辺ほか、全国にいくつかあり、競艇場に通えないような地域の人でも舟券を購入できるよう配慮されています。
しかし、近年は次に紹介する3つ目の買い方が主流になりつつあるので、場外舟券売り場を利用する機会というのは減ってくることでしょう。
3つめは「ボートレース公式アプリ」を利用して購入する方法です。
ボートレース公式アプリをインストールし、指定された銀行の口座を登録すると、なんと携帯電話さえあればいつでもどこでも舟券を購入することができます。
場外売り場に行くよりも圧倒的に楽なので、競艇場に行かないという人はこちらの買い方が今ではメインとなっています。
中級者が覚えておきたいこと
オッズを見て迷いなく舟券を購入できるようになれば、初心者は卒業したと認識しておいてよいでしょう。
中級者の概念はいろいろとありますが、ここでは「出走表を見て自分でレース展開をある程度予想できるようになる」ことが中級者卒業の条件とします。
選手の級別
初心者の項目でも少し触れましたが、競艇の選手には強さがひとめで分かるように、ひとりひとり「級別」が設けられています。
競艇の級別は半年ごとに」更新されていて、レースの勝率や事故率などいくつかの項目の合計点数が一定以上であれば上の級に上がり、一定以下であれば下の級に落ちてしまいます。
ただし、フライングなど複数の反則行為を犯してしまった場合は、A1級選手でも一気に最下級のB2級まで落とされることもあります。
級別の違いというのは無視できるような違いではありません。
A1級とB1級には圧倒的な力の差があり、同じレースで同じようなコースでスタートした場合はほぼ間違いなくA1級選手が勝利します。
もしA1選手が1コースからのスタートだった場合は、転覆などのアクシデントが無い限りはB級選手の勝ち目はほぼ無いといってよいでしょう。
出走表では、まず選手の級別を確認し、選手間の力の差を見極めることからはじめましょう。
所属支部
競艇選手にはそれぞれ所属支部というものがあります。
所属支部というのは簡単に言えばどの競艇場をホームグラウンドにしているかを記載したものと認識しておけばよいでしょう。
ホームグラウンドという事は、普段から練習などでその競艇場を利用しているということになり、言い換えればその競艇場の特徴を熟知している、ということになります。
初心者の項目で各競艇場ごとに特徴があることについては触れましたが、この特徴をその競艇場に所属している選手は知り尽くしているので、レースの際にもほかの選手以上に細かい変化や状況などを読み取り、有利にレースを運ぶことができます。
出場している選手が自分の所属しているレース場で出走している場合は、評価を若干高くしてみても良いでしょう。
ただし、地元選手が出走すると地元のファンが多く駆け付け、普段よりも舟券が売れることが多いです。
すると実力以上のオッズになってしまうことがあります。
その一方で本当に実力がある選手の舟券があまり買われず、オッズ的には「美味しい」状況になったりもするので、地元選手が出走している場合はほかの選手のオッズなどもよく見ておきましょう。
勝率について
出走表にはその選手の「勝率」も記載されています。
勝率は「全国勝率」と「当地勝率」があり、全国勝率は全競艇場での平均勝率、当地勝率はレースが開催される競艇場限定での勝率となっています。
全国勝率ももちろん重要ではありますが、やはりそれ以上にレースが開催される競艇場の勝率をあらわした「当地勝率」に注目しておきたいところです。
基本的に自分がホームとしている競艇場の勝率のほうが全国勝率よりも高くなる傾向にありますが、賞金ランキングトップクラスの選手は地元であるかそうでないかに関係なく、どの競艇場でも安定して高い勝率を維持し続けています。
直近の成績
実は勝率以上に重要なのが直近の成績に関する情報です。
競艇というのはコンマ1秒を争う競技なので、ちょっとした感覚の違いで連勝したり、連敗したりします。
直近の成績を見て、明らかに普段よりも勝利数が多い選手は文字通り「波に乗っている選手」なので、級別以上の活躍をしてくれることが多いので注目しましょう。
逆に上位の級別でもイマイチ勝ち切れない選手はオッズ通りの活躍ができない事もあり、そういったレースは荒れた展開になりやすいです。
直近の成績ではもうひとつ「反則」にも注目しておきましょう。
特に「フライング」行為を犯してしまっている選手は積極的なスタートを切ることが出来ず、出遅れてしまう可能性が高いです。
モーターの性能についてもチェックしておこう
選手の実力が拮抗しているときなどに勝負の決め手となるのは、「モーターの性能」です。
競艇で使用されるモーターは不公平がないようにすべて同じメーカーで、同じ仕様で製造されています。
ところがすべてのモーターがまったく同じ性能というわけではなく、個々に若干ではありますが性能差が生じていて、良いモーターを所持しているかどうかはレース展開に大きく影響します。
モーターの性能は出走表の「モーター勝率」という項目で確認することができます。
この数値がほかの選手よりも良いモーターを所持している選手には注目しておきましょう。
天候による影響
競艇は4つの公営競技のなかでも、もっとも天候により影響が大きいです。
例えば競馬では雨が降って芝やダートが水を含むと競走馬の走りに影響を与えますし、オートレースや競輪では雨が降ると路面が滑って走るときに注意しなければならなくなります。
では競艇の場合はどうかというと、競艇では特に「風」による影響が大きいです。
もともと水面を走る競技なので、雨が降ってもそれほどレース展開が変化することはありませんが、風が強くなるとターンをした際に艇が風に流されやすくなりますし、風によって波がうねるので走行すること自体が難しくなります。
レース前は必ず競艇場の風速や風向きを確認するようにしましょう。
レース直前の天候や風に関する情報は、各競艇場の公式ホームページなどで随時公開されています。
展示航走はしっかりと確認
競艇はいきなりレースがスタートするわけではありません。
競馬では「パドック」といって、出走する競走馬の現在の状態を観客などにお披露目する時間があり、競馬ファンはパドックで気になっている競走馬の馬体や挙動などをチェックし、最終的にどの馬を買うかを決めます。
競艇でも同様に、出場する選手の走りを観客に披露する展示航走というものがあり、そこでは唯一レース前に選手の走りやモーターの調子を自分の目で確認することができます。
スタート展示
スタート展示は本番さながらに各選手がスタートをしてくれます。
このスタートタイミングがしっかりとあっている選手はスタート感覚に優れているので、本番でもベストのタイミングでスタートしてくれることが多いです。
ところがスタート展示ではスタートのタイミングを計るためにわざとフライングをする選手なども存在するため、一概にフライングした選手がスタートタイミングが合っていないと判断するのは少し早すぎます。
もうひとつ、スタート展示ではモーターの回転をフル回転させるため、初速がどれくらい出るのかをチェックすることも可能です。
周回展示
周回展示では各選手がそれくらい上手にターンが回れているかを確認します。
周回展示ではスタート展示のようにわざとへたくそにターンを回るといった事はしないので、周回展示で上手くターンが回れている選手は活躍が期待できます。
逆にターンマークから離れてターンをしてしまっている選手や、スピードを出せず慎重にターンを回っている選手は、モーターやペラの調整などが上手くいっていない場合が多く、本番でも実力通りの走りができないケースが多いです。
周回展示ではその選手の実力やモーターの調整具合が如実に表れるので、スタート展示以上に注目しましょう。
展示航走の結果はあくまでも参考程度に
展示航走では選手の調子などを見ることができますが、展示航走帆結果がそのままその選手の実力をすべて表している、というわけでは残念ながらありません。
展示航走でその実力をすべて見せてしまうということは、レース前に自分の実力をさらけ出してしまうということになってしまいます。
選手の心理までは読めないので何とも言えませんが、選手のなかには恐らく実力の7割や8割程度の力で展示航走をこなしている選手もいることでしょう。
特にスタート展示などはわざとフライングしてしまう選手も存在するので、展示航走の結果はあくまでも参考程度にしておき、選手の本当の実力は勝率などデータなどから読み取るようにしましょう。
レース結果を振り返ろう
競艇中級者を脱出し、プラス収益に出来るかどうかを大きく左右するのが、自分が舟券を購入したレースの検証です。
多くの競艇ファンは舟券を購入し、レースが終わると「勝った」「負けた」の結果だけを確認し、それ以上のことはしません。
しかし、それではそのレースで得られるものはとても少ないものとなるでしょう。
そうではなく、見事舟券を当てたときは「どこが良かったのか」、そして残念ながら外れてしまった時は「外れてしまった原因」をしっかりと検証することでひとつのレースからたくさんの事を学ぶことができます。
特に連敗してしまっているときは、この「振り返り」をしっかりとしておかないと連敗している原因が分からず、いつまでたってもスランプから抜け出すことが出来なくなってしまいます。
まとめ
競艇は野球やサッカーなど私たちになじみのスポーツとはまったく異なる競技であり、ギャンブルでもあるので、普段耳にしないような言葉やルールなどがたくさんあります。
そのすべてを理解しなければならないわけではありませんが、最低限の事柄については理解しておかなければ舟券を当てることはもちろん、舟券を購入すること自体も困難になるでしょう。
まず舟券は全部で7種類ある事、そして競艇場・場外舟券売り場・ボートレース公式アプリから舟券が購入できることを覚えておけば舟券を購入することができるでしょう。
そのうえで1コースの艇が圧倒的に有利であること、各競艇場ごとに特徴があり、1コースの1着率が異なることを把握しておき、1コース1着率が高い競艇場のレースの舟券を買えば初心者でも的中させるチャンスは十分あります。
中級者は自分でレース展開を予想できるようになることを目指しましょう。
そのためには「出走表」に何が書かれているかを理解することが大切です。
出走表には各選手の級別や所属支部、勝率など予想に必要なデータがほぼすべて網羅されています。
出走表を見てあらかじめ予想をし、当日の天候や展示航走を見て、どの選手を買うかを決めるとよいでしょう。
そして、レースが終わったら、舟券が当たっても外れても必ずレース結果を振り返るようにするのが的中率をアップさせ、プラス収益にするコツです。