競艇のレース前に実施される前検とは?流れや罰則・ペナルティについても解説!

びわこG2前検の様子

競艇は国が認めているギャンブルである「公営競技」のひとつという事もあり、他のスポーツなどには無いようなルールが沢山あります。

それらのルールは競艇が命を失う可能性もある危険な競技である事と、もうひとつギャンブルであるが故に公平なレースを施行しなければならないためです。
本記事では競艇のレース前に必ず実施される「前検」について詳しく解説します。

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競艇選手は必ずレース前日にレースが実施される競艇場に行かなければならない

競艇選手は必ずレース前日にレースが実施される競艇場に行かなければならない

競艇選手は運営側から出場するレースについての通達を受けて、それぞれ出場する競艇場に赴く事となりますが、その際必ずレース初日の前日に自分が出走する競艇場に行かなければなりません。
なぜかと言うと、レース前日に実施される「前検」を受けなければならないからです。

「前検(前日検査)」とは?

「前検(前日検査)」とは?

「前検」とは「前日検査」の略称で、各競艇場でレース初日の前日に必ず実施されます。
前検では単刀直入に言えば斡旋を受けた選手がそのレースに出場する資格があるかどうかの検査をしていて、この前検で合格をもらって正式に各選手はレースに出場する権利を獲得できます。

集合時間と遅れた場合のペナルティについて

集合時間と遅れた場合のペナルティについて

前検日は集合時間が決まっています。
この時間より前に競艇場に行く事はもちろん認められていますが、この時間よりも後になってしまうと厳しいペナルティが課せられる事になっています。

台風などで交通機関が遅れるなど、選手自身の責任でない理由で遅れてしまった場合はペナルティはありませんが、そうでない場合はたとえ1分でも遅れればアウトです。

前検日の集合時間はモーニング又はデイレースであれば12時、ナイターは16時となっています。
以前はSGレースの時は10時に集合しなければなりませんでしたが、レースごとに入場時間が変わるとややこしいため、現在は全てのレースで入場時間が統一される事になりました。

もし遅れてしまうと「前検日遅参」という罰則に該当し、そのレースは全て出走取り消しになるほか、懲罰委員会にかけられて更なるペナルティも受けなければなりません。

例えばSGレースに出場するクラスの選手であれば、当面の間SGレースやG1レースに出場できなくなります。
賞金ランキング争いからは当然脱落しますし、単純に収入が激減してしまうでしょう。
そのためほとんどの選手は余裕を持って1時間程前に競艇場に到着するようにしています。

ちなみに前検日を狙って「入り待ち」するファンも居たりするようですが、時間厳守の前検日に長時間足止めするような行為は選手に大きな迷惑をかける行為であるため、当サイトではあまり推奨しません。

会場入り後の具体的な流れについて

会場入り後の具体的な流れについて

無事に時間通りに会場入りすれば前検を受ける事になります。
前検は具体的にどのような流れで進行していくのかを本項目では解説していきます。

物品検査

最初に行われるのは「持ち物検査」です。
会場内にアルコールを持ち込む事は当然禁止されているので、お酒やチューハイなど、アルコールを含む飲食物を所持していないかをチェックされます。

また携帯電話、トランシーバーといった通信機器も持ち込みできません。
もし所有して会場入りした場合はこの時点で提示し、預かってもらう事になります。

過去には無断で携帯電話を会場内に持ち込んだ事が発覚し、長期間斡旋停止など厳しい処罰が下されるというケースもありました。

身体検査

持ち物のチェックが全て終了したら、続いて身体検査を行います。
身体検査では血圧をはじめとした健康チェックが主に行われます。

身体検査は主にレースに出走しても問題ない体調かを確認する為に実施され、発熱があったり風邪をひいているなど体調面が芳しくない場合は出場を認めてもらえません。
特にコロナ禍以降は発熱に関しては規定が更に厳しくなりました。

体調と同時に身長と体重もチェックします。
特に体重は、最低体重が設定されており、設定されている体重に達していないと重りをつけた状態でレースに出なければなりません。

モーターとボートの抽選

持ち物検査で特に問題はなく、身体検査でも特に異常が認められなければ正式にレースに出場する権利を獲得した事になります。
ここからはレースに出走する為の準備をしていくので、前検というよりはレース前の確認作業をしていくと言った方が良いでしょう。

一時期は「持ちペラ制度」という取り決めが採用されており、各選手が規定内であれば自由にプロペラを持ち込む事ができましたが、現在は持ちペラ制度は廃止されているためモーターやプロペラは競艇場が保管しています。

持ち物検査と身体検査が終了したら、まずはレースで使用するモーターとプロペラを選手に支給しますが、モーターはひとつひとつ性能が異なっています。

公平にモーターとプロペラを支給するために、どのモーターとプロペラを使用するかは抽選によって決定します。
抽選はスーパーや商店街の抽選会で使用される手でガラガラと回すと玉が出る「抽選機」を用いて実施されていて、各選手は「悪いモーターだけは当たりませんように」と祈りながらガラガラを回しています。

ちなみにモーターとプロペラはセットになっているので、モーターが決まれば自動的に使用するプロペラも決まります。

モーターやプロペラの調整

SG第31回グランドチャンピオン前検日 モーターやプロペラの調整(引用元:youtube)

支給されたモーターとプロペラは前検の時やレースの合間などで、規定の範囲内であれば自由に調整可能です。
整備が苦手な選手も居れば得意な選手も居て、調整が巧みな選手の手にかかればモーターの多少の性能差は簡単にひっくり返ります。

とはいえ、前検の時は実際にコースを走っていない状態なので、当日の天候などをチェックしつつ、これまでの経験を元に調整するしかありません。

試走と前検タイムの測定

ひと通り調整が終わった選手は調整したモーターとプロペラをボートに積んで試走する事ができます。
試走は回数に制限はないので、納得いかなければ再度調整し、試走するといった行程を繰り返します。

納得いく調整ができたらタイムを計測する事になります。
タイムを測る前に「スタートの練習」が可能ですが、スタート練習は最大で5回までと回数が決められています。

スタートが終われば展示航走のように実際にコースを周回してタイムを計測します。
このタイムは「前検タイム」として出走表に掲載されるため、特に選手がそのレースで初めて出走する際には重要な情報のひとつとなります。

前検終了後は宿泊施設で待機

ルーキーシリーズ前検日の宿舎-食事の様子(引用元:youtube)

前検タイムの計測が終われば前検はひと通り終了となります。
レースは翌日なので、前検が終われば一旦選手たちは帰宅するなり近所のホテルに泊まるなりするのだろうと思うかもしれませんが、前検が終了した選手は自由に動ける訳ではなく、運営側が用意した専用の宿泊施設に移動、そこでレース当日まで待機する事になります。

宿泊施設ではモーターなどの調整は行えないので完全なる自由時間です。
各々夕食を食べ、入浴した後は携帯電話も使えないため、他の選手と談笑する事が多いです。

多摩川宿舎部屋割(引用元:youtube)

部屋割りに関しては各宿泊施設によって異なりますが、個室になっている事はほとんどなく、大抵ツインルームだったり民宿タイプの畳敷きの部屋で数名ずつで宿泊します。

遅参以外の前検不合格のケースと罰則内容について

遅参以外の前検不合格のケースと罰則内容について

遅参以外の前検不合格にはどのようなものがあるのでしょうか。
不合格になるケースで多いのが「登録票不携帯」です。
競艇選手は各自「選手登録票」を所有しています。

これは自動車免許証のようなもので、その人が競艇選手であると証明すると同時に持っていないとボートに乗る事ができません。
持ち物検査で選手登録票を提示できないと、当然その時点で不合格となってしまいます。

その他だと身体検査で前検不合格になってしまうケースが多いようです。
選手自身は全く不調は感じていなくても、血圧が高いだけで不合格になるなど、身体検査はかなり厳しい条件が設けられています。

選手にとっては「モーター抽選」が最も重要?

選手にとっては「モーター抽選」が最も重要?

ここまで前検について色々と解説しましたが、前検で実施される内容のうち、選手にとって最も重要なのは間違いなく「モーター抽選」でしょう。

基本的に競艇はコース以外は全く同じ条件で戦う事になるので、モーター性能の差というのは私たちが思っている以上にレース結果に大きく影響します。

抽選は完全に運なので選手たちは天に祈りながらガラガラを回すしかありませんが、言い換えれば運も味方につけなければトップクラスの活躍ができないのが競艇という競技なのです。

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まとめ

競艇選手はレースに出走する前に必ず前検を受けなければなりません。
前検の集合時間は昼間のレースは12時、ナイターは16時となっており、時間は絶対厳守です。

この時間に1分でも遅れると「前検遅参」となり、レースに出走できなくなるばかりか、更に重いペナルティが課せられます。
特にSGレースやG1レースに出走できるクラスの選手は前検遅参してしまうとかなりの長期間SGレースやG1レースに出走できなくなってしまいます。

そのため、ほとんどの選手は集合時間の1時間前には競艇場に到着するようにスケジュールを組み、レースに出場する競艇場へ赴くようにしています。

到着した選手たちはまず「持ち物検査」を受けます。
アルコール類は持ち込み禁止で、携帯電話などの通信機器はこの時点で競艇場側が預かることとなり、レース中は外部への連絡手段は完全に断たれることとなります。

持ち物検査を受けた後は身体検査を実施し、体調や血圧などを調べ、選手自身がレースに出走できる状態かどうかを確認します。
持ち物、体調の双方に問題がなければ正式にレースに出走する資格が与えられ、モーターとプロペラが支給されます。

モーターとプロペラは公正さを期すため抽選機を使って抽選によって支給されるのですが、この抽選が選手にとって非常に重要で、選手にとって前検で最も緊張する瞬間は間違いなく「モーターのガラガラを回す瞬間」でしょう。

モーターとプロペラが支給されると選手たちはモーターとプロペラを調整し、実際にボートに取り付けてコースを試走します。
試走して満足いく結果が出れば、展示航走と同じようにタイムを計測します。

このタイムは「前検タイム」として出走表に記載されるため、レース予想の大きな材料となります。
前検タイムの計測が終われば前検が終了しますが、選手たちは帰宅できないため、専用の食博施設に移動してレース当日まで待機する、というのが前検の大まかな流れとなります。

1分でも遅れるとレースに出走できなくなるなど、前検はかなり厳しいルールで実施されていますが、それは公営競技である以上、徹底的に公正なレースを実施しなければならないからです。