未来のエース候補！競艇界注目の新人ランキングを一挙紹介！

スポーツ界をはじめ何かを競う競技が盛り上がっていくには「スター選手」の登場が必要不可欠です。
野球界のスターと言えばメジャーリーガーの大谷翔平選手の名前が真っ先に出てくるでしょうし、バスケット界では八村塁選手がNBAで大活躍しています。

そして将棋界では藤井七冠が2023年度中にすべてのタイトルを獲得するのではと、将棋界が再び世間に注目されるきっかけを作りました。
しかしスター選手の登場と同時に、新世代の登場が無ければ盛り上がりを継続していくことはできません。

本記事では未来のエース候補として多くの競艇ファンが注目している新人選手をランキング形式で一挙に紹介します。

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競艇界では毎年新陳代謝が行われている！

競艇界では毎年新人選手が華々しいデビューを飾っていますが、新人選手をデビューさせるだけでは選手の人数が増えていく一方です。

しかし競艇選手の人数は年々増加の一途をたどっているわけではありません。
実は一度競艇選手になれば自分から引退と言わない限りはずっと安泰というわけではなく、「引退勧告」という制度があります。

詳細はここでは割愛しますが、2年間の通算成績が一定の値に達していない選手に対しては運営側が選手に引退の意志がなかったとしても強制的に引退をさせることができるという決まりになっており、引退勧告を命じられた選手は必ず引退しなければなりません。

新人選手のデビューと比べると引退勧告による引退はよほどのファンでもない限り知ることのない情報ではありますが、競艇というのは非常に厳しい世界であるという事だけは知っておいてほしいです。

公式公認！トップルーキーに選出されたレーサー達

競艇では毎年特に活躍が期待されるレーサーをトップルーキーに選出しています。
トップルーキーになるための条件は、選手として登録されて6年以内でA1級に昇格し、更にその中でも成績上位の選手となっていて、トップルーキーはスター選手への登竜門といえるでしょう。

本項目ではそんな公式が公認した未来のエース候補たちをランキング形式で10名紹介します。
ちなみにランキングは独断でつけているものなので、もし評価が大きく異なっていたとしてもご了承ください。

第1位：末永和也

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

末永選手は佐賀県出身で、佐賀県や隣の福岡県にはそれぞれ競艇場があり、小さなころからお父さんと競艇場に行っていました。
そのため競艇は身近な存在であり、競艇選手をかっこいいと思っていたため、そのころからすでに競艇選手になろうと考えていたようです。

高校卒業してすぐに競艇学校に試験を受け、一度は失敗するも二度目のチャレンジで合格、2019年5月にデビュー、新人選手は6コース進入という不利な条件で戦いを強いられるにも関わらず3着に入るという大活躍を見せ、さらに7走目にして早くも初勝利に輝きます。

普通初勝利までは早くても半年くらいかかることがほとんどなので、7走目の初勝利は驚異的な早さです。
そして2023年2月、末永選手はなんとＧ1レース初優勝まで果たしてしまいます。

しかも並みいるトップ選手を押しのけて決勝までトップ通過、1号艇での優勝でした。
近い将来競艇界をけん引する選手となることはほぼ間違いないでしょう。

第2位：定松勇樹

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

定松選手は福岡県出身、小学校のころたまたまテレビで見た「グランプリ」がきっかけで競艇に興味を持つようになり、実際に競艇場でレースを観た瞬間に競艇選手になろうと決めたそうです。

先の末永選手もそうですが、福岡県や佐賀県の選手は競艇のレースをテレビで放送しているなど、競艇というスポーツがかなり身近な存在となっているため、小さいころから競艇選手になろうと考える人が多いのかもしれません。

高校を中退して競艇学校に進学、養成所時代はトップ成績で卒業しました。
大きな期待を寄せられた定松選手ですが、デビュー戦では大幅にスタートが遅れて5着、その後もフライングを喫してしまったり5着、6着といった下位着順に甘んじるなど苦しい日々が続きます。

しかし2020年6月28日、デビューしてから8か月目にして念願の初勝利を達成、その後インコースが解禁となってからはその才能をいかんなく発揮、2021年前期は2勝に甘んじましたが後期は1着20回と大躍進、その後もぐんぐん成績を伸ばしていき、2022年9月には初優勝を達成、2023年には早くもA1級に昇格しています。

末永選手と共に九州出身の若手選手の中では間違いなくトップクラスの活躍を見せている選手と言えるでしょう。

定松勇樹選手は期待の若手ルーキー！勝率や成績、師匠について解説！

第3位：中村日向

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

中村選手は香川支部出身で、現在師匠である秋山広一選手の甥っ子と仲が良く一緒に遊んで話を聞いているうちに競艇選手になりたいと漠然と思うようになります。

当時はサッカーをやっていましたが、サッカー選手として続けるには身体が小さいという事もあり、高校の卒業とともに本格的に競艇選手を目指すことを決意、競艇Ｋ学校に入学しました。

2018年5月にデビュー、2019年12月25日に初勝利を決め、同時にこの節で初優出も達成します。
2022年前期にはA1級へ昇格、1月にはＧ1レースで初勝利、2月には初優出を決め、2023年1月には初優勝を達成しました。

更に翌2月のG1「第66回四国地区選手権競走」において2節連続優勝、さらにはＧ1初優勝を決めて大きな話題となりました。

第4位：澤田尚也

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

澤田選手は滋賀県出身で、幼いころはレーシングカートをやっていました。
そんな時にペアボートに乗る機会があり、スピードには慣れているので大丈夫だろうと思っていたそうなのですが、水上と地上とでは感覚がまるで違っており、その体験がきっかけで競艇選手になろうと決意し、3回目の受験で競艇学校に合格しました。

2017年11月4日にデビュー、それからわずか1か月で初勝利を達成します。
その後も着実に実績を積み重ねていき、2021年4月6日、三国競艇場での一般戦にて嬉しい初優勝を達成、2022年前期にはA級へと昇格、更に2023年6月終了時点で計4回の優勝に輝いています。
重賞での優勝経験はありませんが、時間の問題でしょう。

第5位：高橋竜矢

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

高橋選手は広島県出身で広島支部に所属しています。
高橋選手が競艇選手を目指すようになったのは偶然の賜物でした。

元々将来は消防士になる事を目標にしていたのですが、高校時代のバイト先が広島支部のトップ選手で高橋選手の師匠でもある山口剛選手の実家だったのです。

そこに飾ってあった「新鋭王座決定戦」優勝時の写真を見て競艇に興味が湧き、話を聞いて実際にレースを観戦した際に衝撃を受け、自分も競艇選手になろうと決意しました。

2017年11月にデビュー、それから3ヶ月後の2018年1月に初勝利を達成します。
その後着実に実績を積み上げていき、2021年10月26日のルーキーシリーズで初優勝に輝きました。

2022年にはG1レース「ヤングダービー」でG1初出場、更には初勝利も達成、2023年には目標としていたA1級へと昇格しました。

第6位：佐々木完太

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

佐々木選手は山口県出身、山口支部に所属しています。
元々野球少年でしたが身体が小さいこともあり、プロ野球選手の道は断念せざるを得なくなります。

高校卒業を前に進路に悩んでいた時期に友人に誘われて競艇場に行き、そこでペアボートを体験した瞬間「これだ！」と思い、競艇選手になるために競艇学校を受験、見事合格しました。

学校時代はリーグ戦1位を記録するもデビュー後はなかなか思うような結果が出せず苦労しましたが、徐々に本来の実力を発揮できるようになると2021年後期にはA1級に昇格します。

そして2022年4月22日に念願の初優勝を果たすと、それからわずか1ヶ月後にG2レースへと初出場、更にはそのまま初優勝するという快挙を達成しました。

第7位：前田滉

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

前田選手は愛知県出身、愛知支部所属の選手です。
実は前田選手には2人のお兄さんが居るのですが2人とも競艇選手として活躍しています。
兄弟で活躍している競艇選手は数組居ますが、3兄弟全員が競艇選手として活躍しているのは前田3兄弟くらいでしょう。

前田選手が競艇選手を目指そうと思っていたのはかなり小さい頃からだったらしく、2番目のお兄さんが競艇選手を目指すよりも早く競艇選手になろうと考えていたのですが、年齢の関係で先に2番目のお兄さんが競艇選手となり、その姿を見てより自分も競艇選手になりたいという思いを強くさせたそうです。

2018年11月にデビュー、デビュー戦で6コースからの3着と大活躍し、その後も舟券に絡む活躍を見せるものの、2018年は流石に勝利出来ないまま終える事となります。

しかし2019年49月のレースにおいて、6コースからのまくりを決め、見事初勝利に輝きました。
その後11月になって内枠が解禁されると上位入着を量産、優出できるようにもなります。
そして2020年10月、ついに初優勝を達成し、2023年にはB1級からいきなりA1級へと昇格しました。

第8位：竹下大樹

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

竹下選手は福岡県出身、福岡支部所属の選手です。
学生時代は特にやりたい事もなかったという竹下選手でしたが、お兄さんが競艇選手を目指している姿を見て「自分もやってみよう」と競艇選手になる事を決意します。

中学3年生以降ずっと競艇学校を受験し続け、5回目の挑戦でついに合格、通っていた高校を中退して競艇選手への道を歩み始めました。

2017年11月にデビュー、初勝利は2019年4月とかなり年月を要しましたが、2022年になると目に見えて使用率がアップ、2023年前期にはA1級へと昇格しています。

第9位：中亮太

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

中選手は熊本県出身、福岡支部に所属しています。
熊本県には競艇場がなく、中選手は競艇とは全く無縁の生活を過ごしていたのですが親戚のおじさんが競艇好きで、「競艇選手になったらどうだ？」と勧められます。

興味を持った中選手が競艇選手の収入を調べたところ、想像以上に高給な事を知り、競艇選手になる事を決心しました。
その後競艇学校を卒業して2018年5月12日にデビュー、そこから1年後の2019年7月に初勝利を達成します。

その後は着実に実績を積んでいき、2020年12月に初優出を決め、その後も優出まで進出できるほどの実力を持つようになります。
そして2022年8月28日、桐生競艇場の一般戦において嬉しい初優勝を達成しました。

更に2023年5月、浜名湖競艇場のレースで2度目の優勝にも輝いており、これから更なる活躍が期待できる選手です。

中選手は実力もさることながら、とてもノリが良い選手でもあり、あの西山貴浩選手のお気に入りとなっていて、もしかすると西山イズムの後継者としても期待されているのかもしれません。

第10位：安河内健

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

安河内選手は佐賀支部に所属しており、2018年5月1日にデビューすると、それからわずか3週間後の5月14日に初勝利を達成します。

その後も勝利数を積み重ねていき、2020年には優勝決定戦にも出場できるほどの実力を有するようになります。
そして2020年9月28日、戸田競艇場の一般戦で遂に初優勝に輝きました。

ところがその後立て続けにフライングを犯し、A2級だった級別を最下層のB2級にまで落としてしまいますがすぐに復帰、2022年、2023年と優勝を決め、級別もA1級へとランクアップしました。

女子選手で注目すべきルーキーたち！

(引用元：Ladies Information)

未来を担うスター選手は男性ばかりではありません。
競艇では数多くの女性選手も活躍しています。

更に男性選手とまったく同じボート、同じモーターを扱うため男女差があまり生じることはなく、女性選手が男性選手を負かすといったことも決して不可能ではありません。

その証拠に2022年、競艇界最高峰のレースのひとつである「ボートレースクラシック」において、遠藤エミ選手が並みいるトップ選手を蹴散らして女性選手としては史上初めてSGレース覇者となりました。
ここからは男性選手とも十分渡り合える実力を秘めている女性新人選手を2名紹介します。

清水愛海

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

現在女子競艇界の新人選手で最も注目されているのが清水選手です。
デビューからわずか3年でA級に昇格、トップ選手も高い評価をしていて、天才と言っても過言ではないほどの実績を既に残しています。

清水選手は山口県出身で、競艇選手としての所属支部も山口支部です。
清水選手は母子家庭で、もともとは理学療法士志望でした。

つまりレースに出て戦う側ではなく、日々厳しい戦いに挑む選手をサポートするような立場になろうとしていたことになります。
そんな清水選手が戦う側に立とうと決意したきっかけは、母親がたまたま高岡竜也選手と知り合いで、そこから競艇選手という職業があることを知りました。

競艇選手の収入が非常に高額であることを知った清水選手は、母親を助けたいという気持ちから、競艇選手という職業に強く惹かれることになります。
そして実際に広島県にある宮島競艇場でレースを観戦した瞬間に競技としても魅力を感じ、競艇選手になることを決意します。

競艇学校への入学は困難を極めましたが、4度目の挑戦でついに合格し、競艇学校へ入学することとなりました。

学校への入学は苦労した清水選手でしたが、入学してからは早くもその才能を発揮、最終的に女性でありながら養成所ではリーグ戦勝率1位、さらには養成所チャンプにも輝き、文句なしのトップ成績で卒業します。

初出走は2020年11月2日、そこからちょうど1年目となる2021年11月2日には初勝利を達成、2022年には初優出も経験しました。
まだ優勝経験はありませんが、このままの成績を残していけば初優勝は時間の問題でしょう。

川井萌

(引用元：BOAT RACE オフィシャルウェブサイト)

近年目覚ましい活躍をしている女性選手として、川井選手を紹介します。
川井選手は元々漠然と美容師になりたいと思っていたそうですが、高校1年生の時に家族と浜名湖競艇場に行ってレースを観戦、その瞬間に競艇選手になろうと決意したそうです。

高校を中退して競艇学校に入学後、2020年11月に地元静岡県にあり、なおかつ競艇選手になるきっかけを作ってくれた場所である浜名湖競艇場でデビューします。
デビューして数か月はなかなか着順を挙げることができず、苦難の日々が続きました。

しかし2021年5月14日、丸亀競艇場でのレースで初勝利を達成します。
2021年は1着の回数が4回止まりでしたが、2021年になると1着回数が28回と目に見えて上昇します。
さらに2023年は半年ですでに18回1着となっており、このままの成績で行けば年間40勝も夢ではありません。

新人選手の目標！トップルーキーとフレッシュルーキー

新人選手にとって当面の目標となるのがトップルーキーとフレッシュルーキーです。
トップルーキーの条件については先ほど紹介したので割愛しますが、フレッシュルーキーに選出されるための条件は登録5年以内で各競艇場から推薦されたレーサーとなっています。

トップルーキー又はフレッシュルーキーに選出されるとランクに応じてグレードレースへ優先的に斡旋してもらえたり、メディア対応やマナーを身に付けるための講習会、操縦・整備の特別訓練が実施され、スター選手になるための技術力やメディア対応力を身に着けることができます。

特に選手にとってはグレードレースへ優先的に斡旋してもらえるという優遇措置が非常に大きく、新人選手が全員トップルーキーやフレッシュルーキーを目指す大きな要因となっています。

トップ新人選手が出走できるレース

トップルーキーとフレッシュルーキーは特別なレッスンを受けたり、グレードレースに優先的に斡旋してもらえるだけではなく、トップルーキー又はフレッシュルーキーしか出走できないレースが存在します。

そのレースとは、「ヤングダービー」・「イースタンヤング」・「ウエスタンヤング」の3レースです。
それぞれのレースについて詳しく見ていくことにしましょう。

ヤングダービー

若手選手にとって一気に獲得賞金を増やすことができる大きなチャンスとなるレースのひとつが「ヤングダービー」です。
ヤングダービーは30歳未満の選手にのみ出場権が与えられているプレミアムG1レースであり、優勝賞金は1,200万円と新人選手が獲得できるレース賞金としてはずば抜けて高額です。

出場条件は前年優勝者（30歳未満であることが条件）、後述するイースタンヤングとウエスタンヤングそれぞれの優勝者（この条件を満たす3名は優先出場）、残りは30歳未満で成績上位者となります。

成績上位者はほぼ自動的にトップルーキー又はフレッシュルーキーに選出されるので、トップルーキー又はフレッシュルーキーになるのがヤングダービー出場を満たす条件になっていると言っても過言ではありません。

イースタンヤング

イースタンヤングは桐生競艇場から住之江競艇場までの競艇場に所属している選手のうち、30歳未満でヤングダービーの選出に漏れてしまった成績上位選手が出場可能なレースです。
優勝者はヤングダービーに優先出場できるので、成績が一歩届かなかった選手にとってはヤングダービーに出場できる大チャンスといえるでしょう。