定松勇樹選手は期待の若手ルーキー!勝率や成績、師匠について解説!
競艇の世界では毎年新しい選手がデビューし、その中には次世代を担うような活躍を早くも見せ始めている選手も何人かいます。
なかでも今回紹介する「定松勇樹」選手は、10年に1人の逸材と呼ばれているほどの才能を持っており、これからの活躍が最も期待されているルーキーの一人といえるでしょう。
本記事では定松勇樹選手の養成所時代の活躍や、デビュー後の新人離れした成績を紹介していきます。
定松勇樹選手のプロフィール
定松勇樹選手の簡単なプロフィールは以下のようになっています。
名前 | 定松勇樹 |
登録番号 | 5121 |
生年月日 | 2001年5月2日 |
所属支部 | 佐賀 |
身長 | 168センチ |
体重 | 53キロ |
級別 | B1 |
定松勇樹選手は福岡県出身ですが、所属支部は福岡支部ではなく佐賀支部となっています。
デビューしてまだ間もないため、級別は現在B1級ですが、今のような成績を上げ続けていけば、あっという間にA2級、更に最高ランクであるA1級に昇格していくでしょう。
競艇選手になろうとしたきっかけ
定松選手はお父さんの職業が頻繁に転勤をするということもあって、小さなころから各地を転々とする少年時代を送っていました。
小学校時代は鹿児島県で過ごしていたのですが、お父さんが競艇好きであり、テレビで競艇の番組があると必ず視聴していました。
そのとき放送していた「賞金王決定戦」のレースを見た定松選手は競艇に興味を持つようになります。
鹿児島には競艇場がなく、競艇を実際に見る機会はなかったのですが、中学生になると生まれ育った地元である福岡県に戻ります。
福岡県には3か所の競艇場があり、競艇好きなお父さんは当然のように競艇場へと足を運ぶようになり、中学生の定松選手もお父さんと一緒に福岡競艇場を訪れました。
テレビでの映像ですでに興味を持っていた定松選手ですが、生で見る競艇の大迫力とスピード感の虜になり、「学生の時からスポーツをしていて、乗り物も好きなので自分にピッタリの競技だと思った」と、競艇選手を目指すことを決心します。
ちなみにスポーツは小中学校時代は水泳と野球、高校ではバドミントンをしていたそうです。
実は定松選手は高校に行く気はなく、中学校を卒業してからすぐにやまと養成学校を受験しています。
しかしやまと養成学校は常に競争率10倍以上であり、中学を卒業してすぐの定松選手には少しハードルが高すぎたのか、残念ながら不合格となります。
とりあえず進学をしようと博多工業高校に入学しますが、高校時代でも競艇選手を目指すために何度も受験し続け、4回目のチャレンジでついに念願の合格を勝ち取りました。
やまと養成学校に合格した定松選手はすぐに高校を中退、やまと養成学校に入学することとなります。
125期のチャンプに
定松選手は、養成学校時代からその才能をいかんなく発揮することになります。
最終的なリーグ戦勝率は7.81と圧倒的な強さを見せ、この成績は当然ながら在校生のなかでぶっちぎりのトップ成績となっています。
優出6回でそのうち5回は優勝とこちらの成績も驚異的で、修了記念競走においても1号艇からコンマ5秒のスタートを決めると、危なげなくイン逃げを決め、そのまま優勝しました。
しかし定松選手のお父さんは2018年、定松選手が養成所で日々競艇選手としての鍛錬を積んでいる年に57歳という若さで他界してしまいます。
お父さんは定松選手が4回目のチャレンジで養成学校に合格したことを誰よりも喜んでいたそうですから、卒業をして競艇選手として活躍する定松選手を見たかったことでしょう。
そのことを思うと、辛い気持ちになりますが、定松選手はお父さんの思いも背負って日々鍛錬を積んでいたからこそ、これだけの圧倒的な成績を上げることができたのかもしれません。
しかし定松選手はこれだけの好成績を上げているにも関わらず、「思うようなターンが全然できていませんでした。まだまだ技量不足です。」と反省の色を見せています。
定松選手が理想としている競艇選手の形というのは、まだまだはるか遠くにあるということなのでしょう。
B1斡旋特例でデビュー
本人は反省の色を濃く見せてはいますが、驚異的な成績で卒業をしたことは間違いないため、定松選手には「B1斡旋特例」が適用され、いきなりB1選手としてデビューすることになります。
デビュー戦は2019年11月2日、唐津競艇場で行われたレースとなりましたが、初戦でコンマ40秒という大幅に出遅れたスタートとなってしまいます。
必死に追いますが、出遅れを挽回することはできず、デビュー戦の結果は5着となりました。
更に3日目にはフライングを喫してしまい、プロの洗礼を存分に浴びてしまったデビュー節と言ってよいでしょう。
2019年はそれからもレースに出る機会はあったものの、5着や6着ばかりで本来の実力をまったく発揮できないまま終えることになりました。
大レースでもしっかりと結果を出し始める
2020年になってもなかなか思うようなレースをすることができず、春になるくらいまでは5着6着といった冴えない成績が続いていました。
定松選手が優秀な成績で養成所を卒業していることは大々的に取り上げられていたため、期待の新人と注目されていただけに、この結果を見てガッカリしていたファンもなかにはいたのではないでしょうか。
しかし5月のレースにてA級選手が2名も出走しているレースでありながら2着に入る活躍を見せます。
このレースは1,2コースからのスタートだったA級選手2名が舟券外となったため、3連単が188,000円越えというとてつもない高配当のレースとなりました。
このレースでスタートの自信が少しずつついてきたのか、次の節でも3レース舟券に絡む健闘を見せ、初勝利まであと一息というところまでたどり着きます。
そして、6月28日、所属支部の地元である唐津競艇場で開催されたレースで自身もファンも待ちに待ったその瞬間が訪れます。
定松選手はこのレースでも大外6コースからの進入となりますが、コンマ11秒という好スタートを切ります。
4号艇と5号艇が出遅れて凹んでいたスキを突いて一気に加速、そのまままくり差しを決め、1号艇を内側から抜き去るとそのまま1着でゴールしました。
デビューからおよそ8か月と、大型新人レーサーとしては遅い初勝利とはなりましたが、とにもかくにも地元の競艇場で嬉しい初水神祭を体験することとなったのです。
初勝利で勝つための走りを掴んだのか、それからの定松選手はこれまで以上に安定した走りを見せるようになります。
特に若い選手限定のレースである「ルーキーシリーズ」では度々舟券に絡み、1着になることも何度かあるなど、新人離れした活躍を見せるようになりました。
2021年になると更に勝率を伸ばすようになり、2021年2月には同期では初の優勝決定戦進出を決めます。
2021年前期は5.75という勝率を記録し、初のA2級へ昇格しました。
後期は前期ほどの成績を上げることができずに再びB1級になってしまいましたが、もう少し経験を積めば安定してA級に在籍し続けるようになるでしょう。
師匠は現役最強レーサー
定松選手の師匠は峰竜太選手です。
競艇ファンのみならず、競艇をあまり知らない人でも峰竜太選手の名前だけは知っているという人もいるほどの超有名人であり、誰もが認める現役最強レーサーを師匠に持つというのはこの上なく心強いのではないでしょうか。
峰竜太選手に憧れていた定松選手は自ら峰選手に弟子入りしたいと志願して見事弟子入りします。
福岡県出身の定松選手が佐賀支部に所属しているのも、師匠である峰選手と同じ支部に所属したいと思い、志願したためです。
峰選手とはレース中だけではなく、プライベートでも一緒にサーフィンに行くほど仲良しで、サーフィンは峰選手に教えられてハマったそうですが、楽しみながらバランス感覚を鍛えられるうえに減量もできるので、一石二鳥の趣味となりました。
師匠も大絶賛の逸材
そんな大師匠である峰選手が定松選手の弟子入りを認めたのは、類まれなる才能がある選手だと感じたからにほかなりません。
何度もSGレースを優勝し、年間獲得賞金が2億円を超えたこともある超一流選手が「10年に1人の逸材」「3年でSGを獲れる」と定松選手には太鼓判を押しています。
内枠も解放されこれからの活躍に期待!
2020年後半には内側からの進入も解禁されたので、インコースからも果敢に攻めることができるようになりました。
したがってこれまで以上に定松選手の活躍を見ることができるのではないでしょうか。
2021年後期は残念ながら絶好調とは行きませんでしたが、師匠である峰選手や佐賀支部の先輩にいろいろと教えを受け、定松選手はこれからメキメキレース技術を高めていくでしょう。
同期で初優出の一番乗りを果たしたので、当面は初優勝一番乗りが第一目標です。
そして階級がA1級になれば、師匠が出走しているSGレースに出走する機会も与えられるようになります。
そう遠くない未来、峰選手と定松選手が年末のグランプリで争う姿を見ることができるのではないでしょうか。
まとめ
定松勇樹選手は佐賀支部に所属する選手で、級別は現在B1級です。
競艇好きだったお父さんの影響で小学生の頃から競艇に興味を持ち、中学生の時に福岡競艇場を訪れて実際にレースを観たことで、将来競艇選手になるという思いを強く持つようになりました。
中学生の頃からやまと養成学校の試験を受け続けていたのですが、なかなか合格せずに仕方なく高校に入学、高校在籍中にやまと養成学校の試験に合格するとすぐさま中退し、養成学校へ入学します。
養成所時代から飛び抜けた競艇センスを発揮し、最終的にはリーグ勝率7.81、優勝5回という驚異的な成績で卒業します。
あまりに成績が良かったので、特例として定松選手はB1級でのデビューとなりました。
しかしデビューしてからは特にスタートに苦労して思うような走りをすることが出来ず、デビュー節である2019年は5着と6着ばかりの日々を過ごします。
2020年も4月頃までは同じような成績だったのですが、5月にA級選手が2名出走しているレースにも関わらず2着に入るという活躍を見せると、そこから徐々に舟券に絡むような活躍をするようになっていきます。
そして6月、地元唐津競艇場でデビュー8か月目にして遂に初勝利を手にしました。
その後はインコースも解禁されるようになり、スタート技術も向上していったお陰で成績は目に見えて上昇、2021年には同期でははじめて優勝決定戦に進出します。
師匠である現役最強レーサー峰選手の教えをどんどん吸収し、更なる活躍を見せてほしいものです。