競艇で穴を狙うときのコツを徹底解説!
競艇は舟券の売り上げによってオッズが変わります。
他の選手と比べて実力が低い選手や、不利な枠からのスタートとなる選手の舟券はあまり買おうとする人がいないため、必然的にオッズが高くなります。
しかし競艇は実際のレースになると、展開によっては人気薄の選手が1着になることもあり、これをギャンブルの世界では「穴」と呼んでいます。
穴を的中させることはギャンブルをする上で最高の喜びといえるでしょう。
本記事では、競艇で穴を狙うときのコツについて解説します。
競艇における「穴」の定義について
競艇における穴の定義についてですが、どれくらいのオッズが穴になるのかについては、人によって変わります。
本命選手の買い目ばかりを購入している人にとっては10倍を超えたとしても穴に感じることでしょう。
とはいえ、10倍を超えるオッズというのは1日のレースでもそれなりに出ているので、穴という表現はあまり正しくありません。
3連単の平均配当はおよそ7,200円ですから、だいたいこれの半分、つまり30倍を超えるようなオッズであれば十分穴と言えるのではないでしょうか。
穴狙いメインの買い方はおすすめしない
競艇の舟券でプラス収益にしたいと考えているのであれば、もっとも気にしなければいけないのが「回収率」です。
回収率は受け取った配当金を購入した舟券代で割ることによって導き出され、この数値が100パーセントを超えていれば利益が出ていることになります。
穴を的中させれば、回収率を一気に上昇させられるので、競艇で利益を出すつもりであれば穴はなんとしても的中させたいところでしょう。
しかし、穴狙いメインで舟券を買い続けることはあまりオススメしません。
そもそも的中する確率が低い
穴をメインで狙うことをオススメしない根本的な理由として、そもそも的中率が低いという点が挙げられます。
いくらレースが始まらなければ本当の結果が分からないとはいえ、選手間の実力に絶対的な差があれば、実力が上の選手の方が上位に入る確率は間違いなく高いです。
さらに競艇では、1号艇がほかのコースよりも圧倒的に有利であるという鉄則があります。
もし1号艇がA1選手となっており、気候条件的にも荒れる要素が全く無いレースであえて穴を狙うのは、無謀としか言いようがありません。
無駄に穴ばかり狙って全然的中できないと、お金も減っていきますし、何より競艇を面白いと感じなくなってしまうでしょう。
購入予定のレースが荒れそうなら勝負
舟券を購入するレースが決まれば、あらかじめそのレースがどのように展開し、どの選手が上位3着以内に入るかを予想します。
そのとき、自分の予想と実際のオッズとにズレが生じていて、自分が上位3着に入ると予想した買い目のオッズがかなり高配当になりそうであれば、穴狙いで勝負をしてみる価値は大いにあります。
自分が当たると予想した買い目のオッズが高くなっているわけですから、デタラメに穴ばかりを勝っているのと比べると、その的中率は桁違いに高くなるでしょう。
レースが荒れるかを見極めるポイント
やみくもに穴狙いで舟券を購入するのはおすすめしませんが、情報をしっかりと入手したうえで、レースが荒れるかどうかを見極めてから舟券を購入するのは、回収率を高めるうえでとても有効な手段です。
本項目では、レースが荒れるかどうかを見極めるポイントについて解説します。
1号艇を軸にしづらい時
競艇は、ほかの公営競技とは異なりスタートする位置によって有利不利がかなり異なります。
具体的には1コースからスタート出来る1号艇が他のコースよりも圧倒的に有利で、競艇場によっては全レースのおよそ7割近くで1コースからスタートした艇が1着になるほどです。
したがって、基本的には1号艇に舟券が集中するのですが、なかには1号艇を軸にしづらいレースの時もあります。
1コースの選手がB1級で、そのほかのコースがA級といったレースはその一例と言えるでしょう。
セオリーから言えば1コースが有利なのですが、B1級とA級では選手の実力にかなりの差があります。
従って場合によっては1コースのB級選手が3着以内にすら入らないという展開も十分ありえるので、こういったレースは荒れやすいといえるでしょう。
風速が5メートル以上の時
天候によっても荒れるかどうかを判断することが出来ます。
競艇は屋外、しかも水上で行われる競技なので、風の影響を非常に受けやすいです。
特に風速が5メートル以上の時は、向かい風だと直線でスピードが出づらいですし、ターンの際には横風によって膨らんでしまう可能性もあります。
さらに風が強いと波が立ったりうねりが発生したりするので、水面自体が不安定です。
このような条件だと、いかに実力がある選手と言えど本来の力を出せず、運の要素が大きく絡むことになります。
確実に当てたいときに風が強い日のレースはおすすめしませんが、穴狙いで舟券を買うつもりであればおすすめです。
4号艇が実力選手の時
競艇は6艇でおこなわれる個人戦ですが、1号艇から3号艇のインコースと、4号艇から6号艇のアウトコースは、スタート時に関しては分けて考えたほうが良いです。
インコースの艇はスタートから第1ターンまでの距離が短いのでスロースタートとなり、逆にアウトコースの艇は距離が十分にあるためスピードに乗った状態でスタートが切れます。
もし、1号艇の選手がスタートがあまり得意ではなく、逆に4号艇の選手がスタートタイミングがとても良ければ、スタート時に4号艇が先行してそのまま捲るといった展開が考えられます。
4号艇の捲りが成功すると、捲り方によっては3号艇から内側の艇が全て3着以下になる可能性があり、レースは大きく荒れることになります。
したがって4号艇の選手の調子が良ければ、穴狙いで舟券を買う価値は十分あると言えるでしょう。
新人戦又はレディース戦は荒れやすい
競艇選手であれば、だれもが経験することになるのがルーキー時代です。
いまではSGレースの常連となるようなトップ選手でも新人時代は必ず通ってきています。
ルーキー時代というのはレース経験がほとんど無いという事もあって、実践となると練習の時のようにボートを操縦出来ないことも多いです。
したがってルーキー戦というのは全体的に荒れる展開となることが多いと考えておいたほうが良いでしょう。
例えば圧倒的に有利な1コースの選手がほかの選手よりも大幅にスタートが遅れてアドバンテージを失ったり、ターンで大きく膨らんでインから抜かれるといった展開がよく見られます。
そしてレディース戦も男性選手のレースと比較するとかなり荒れやすいです。
女子選手は基本的にスタートが苦手な選手が多いため、1コースのアドバンテージが活かされない場面が多いですし、ターンも恐る恐る回る選手が多いことから、実力選手が大外から簡単に捲りを決めてきます。
レディース戦の場合、1日12レース開催されるなかで1レースは万舟券が発生しているほどなので、穴を積極的に狙うのであればおすすめです。
1号艇がA1級選手だが勝負しづらい状況の時
1コースにA1選手が居る場合、競艇のセオリーから言えばよほどの事が無い限り1位の座が揺るぐことはありません。
したがって舟券もおのずと1号艇に集中し、オッズも低くなります。
しかし、1コースにA1級の選手が配置されていたとしても、あえて1号艇を軸にしないほうがよいケースもあります。
例えばその選手が近々SGレースを控えていたとしましょう。
もし今のレースでフライングなどの反則を犯してしまったら、大事なSGレースには出場出来なくなる可能性があります。
そう考えると、無意識にスタートは慎重になってしまうでしょう。
また既にフライングが付いている場合も同じく、スタートが慎重になり、本来の力を発揮出来なくなります。
情報を隅々までチェックし、そういった不安要素があるにも関わらず1号艇に舟券が集中している場合は大きなチャンスです。
B級選手の所有モーターが高性能
1号艇がB級選手だった場合、通常は軸にするには不安を感じる人が多いです。
もしそのレースで4コースにA1級選手が居たら、場合によっては4コースのA1級選手に舟券が集中することもあります
しかし、もし1コースのB級選手が高性能のモーターを引き当てているとなると話は変わります。
モーターの性能差はこちらが思っている以上に大きく、時にはモーターの性能だけで普段負けることが多いセンスが準優出まで勝ち進むケースもあるほどです。
選手の実力は低くても枠やモーターが良ければ十分舟券に絡める価値はあります。
選手は過去の階級を要チェック
出走している選手のなかに「B2級」の選手が居たとしましょう。B2級は実績がない新人選手や、ケガなどで出走回数が少ない選手の階級です。
したがって一般的にはB1級よりも下の選手として、軽視されがちなのですが、それは大きな間違いです。
B2級選手は実力が低い選手ばかりがなっているのわけではありません。
B2級になってしまう条件のひとつに「事故率が0.70を超えてしまった時」というのがあります。
どんな一流選手でも、事故率がこの数値を上回ると問答無用でB2級に落とされてしまうのです。
B2級の選手が居たら、必ず過去の階級をチェックしましょう。
もし過去の階級がA級であった場合は、舟券に絡めておいたほうが良いです。
穴を狙う時におすすめの競艇場
競艇場は全国に24カ所ありますが、それぞれ特徴が異なります。
したがって、場所によって高配当になりやすかったり、逆に本命が出やすかったりします。
もし穴狙いで舟券を購入するのであれば、1コースの1着率が低いところを基準にすると良いでしょう。
1コースの1着率はその年によって異なりますが、江戸川競艇場、平和島競艇場、戸田競艇場は、1コースの1着率が低い競艇場の常連で、毎年ベスト5には必ず入ってきます。
ただし、1コース1着率が高い競艇場は、モーニング等でインコースが有利な番組構成を組んでいることが多いので、それ以外のレースではほかの競艇場と同様に穴配当が出ている場合もあります。
穴を狙うなら買い目を多くしよう
穴狙いで舟券を購入するのであれば、ケチらずに手広く買うようにしましょう。
穴というのはなかなか当たらないから高配当になるので、買い目を絞るような買い方が出来るようなものではありません。
せっかく読みが当たっていても買っていない買い目が来てしまっては意味がないので、穴狙いで舟券を買うときは収支を計算しつつ、気になる買い目は全部勝っておきましょう。
まとめ
競艇における穴の定義は人それぞれですが、35倍以上の配当であれば、十分穴といえるでしょう。
穴というのはそもそも当たりにくいから配当が高いので、何も考えず穴ばかりを狙って買うのはお勧めしません。
自分が買おうと思っているレースで穴になりそうだと予想出来たときに勝負するものです。
しかし、穴になりそうなレースはある程度予想できるので、予想をしたうえであえて穴を狙いにいくのは有効と言えるでしょう。
穴を買うときは資金に十分余裕がある状態で、気になる買い目は全部買うようにしましょう。