賛否両論の戦法「前づけ」とは?イン屋の代表選手や予想の仕方についても合わせて解説

賛否両論の戦法「前づけ」とは?イン屋の代表選手や予想の仕方についても合わせて解説

競艇はスタートラインというものがあり、スタートラインを超えた瞬間からレース本番が始まります。
しかしレースそのものはスタートラインを過ぎる前から始まっていて、自分にとって有利な場所からスタートしようとポジション争いが行われます。

競艇のレースを見ていたり競艇に関する記事を読んでいると、「前づけ」という言葉を耳にしたり目にする機会があるでしょう。
この前づけという行動は、ポジション争いにおいて非常に重要な意味をなしています。

本記事では「前づけ」についてどのような戦法について説明し、前づけをよく行う代表選手の紹介、さらに前づけを多用する選手が出走したときの予想の仕方についても紹介します。


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前づけとは?

前づけとは?

競艇では「ピット」という場所でレースが始まるまで待機していますが、レースが始まるとすぐにスタートするというわけではありません。

ピットではエンジンを止めているので、レースがスタートするとエンジンをかけ、スタートラインまで移動させる必要があるので、ある程度「待機時間」というものが設けられています。

ピットから離れてスタート位置に待機する際に特にルールは定められておらず、ポジションは選手同士で確保し合うことになります。

「前付け」とはほかの選手に先だってピットから離れ、競艇では有利とされている内側のポジションを確保する戦法の事をいいます。

ポジション取りが自由なのは確かではありますが、前付けは事前に決められた枠番を無視する行為であるともいえるでしょう。

前づけにはメリットもデメリットもある

前づけにはメリットもデメリットもある

競艇を少しでもたしなんでいる人であれば、ほぼ全員が「競艇という競技は内側を走れば走るほど有利な競技である」ということは知っています。

したがって多少強引にでも内側を確保できる「前づけ」は有効な戦法であることには変わりありません。

ところが実際は「前づけ」を積極的にする選手は全選手のごく一部となっています。
どうしてなのでしょう。

競艇選手もインコースであればあるほど有利なのは分かっているので、少しでも内側を確保したいという気持ちは皆同じですが、あまり周りの選手に迷惑をかけるようなポジション取りはしたくないという選手が大半です。

しかし「前づけ」する選手は半ば強引にインコースを確保しようとしてきますから、当然ほかの選手は内側を阻止しようと加速します。

それでも前づけする選手はインコースを奪取するのですが、そうするとスタートラインに近い位置で一旦待機することになります。

するとスタートラインを超えるまでに十分な加速ができず、有利なインコースを確保できるものの、スタートは通常よりも難しくなるというデメリットが生じます。

このように、前づけはインコースを走ることができるというメリットがある一方で、スタートで十分加速できないというデメリットがあるため、全員の選手が前づけをしようとはしないのです。

競艇はフライングスタート方式である

競艇はフライングスタート方式である

競技のスタートといえば、多くの人が陸上競技のようなものを連想するでしょう。
スタートラインに選手全員が一直線に並び、停止した状態で待機し、スタートの合図とともに一斉に加速します。

競馬や競輪、オートレースはすべてこのようなスタートです。
しかし競艇のスタートはこれらとは大きく異なります。

競艇は水上で行われるため、選手全員がスタートラインに一直線に並んで待機するということが非常に難しいです。
さらにブレーキもついていないため、モーターを回せばボートは動きっぱなしになります。

そこで、第2ターンマークを回ったあたりで一旦選手たちは待機し、そこから制限時間内にスタートラインを超えるようなスタート方式が採用されています。
このスタート方式を「フライングスタート方式」と呼んでいます。

スタートラインの目安になる場所には「大時計」が設置されているのですが、この大時計の針が「0」を指し示した瞬間にレースがスタートします。

したがって選手たちは大時計をみながらタイミングを合わせ、いかに0秒ピッタリのタイミングでスタートラインをトップスピードで超えることができるかに神経を集中させています。

0になる前にスタートラインを越えてしまうと「フライング」、1秒以上遅れてスタートしてしまうと「出遅れ」という失格になります。
フライング、または出遅れとなってしまった時点で失格となり、レースに出ることができません。

ファンからは賛否両論

ファンからは賛否両論

予想をする際に非常に重要となるもののひとつに「展示航走」があります。
展示航走のひとつに「スタート航走」というものがあって、スタート航走では本番さながらに選手はスタート位置からスタートまで走ってくれます。

競艇ではインコースが有利なので、特にインコースの選手のスタートは多くのファンが注目するでしょう。

モーターの伸びやスタートのタイミングなどが特に問題なければ、インコースの艇を中心に舟券を買うことがほとんどです。

ところが、前づけを好む選手が出走していると状況は一変します。
スタート展示では普通に枠なりに進入していた前づけ選手がレース本番になった途端いきなりインコースを奪い、1コースからのスタートとなったりするのです。

こうなるとスタート展示を見ての予想とはレース展開が大きく変わってしまうでしょう。
前づけする選手に対してのファンからの反応は賛否両論で、特に堅実に舟券を買う「本命党」の人からは蛇蝎のごとく嫌われる傾向にあります。

前づけ好きな「イン屋」の代表選手

前づけ好きな「イン屋」の代表選手

前づけを好む選手が予想を大幅に乱す可能性があるのは分かったのではないでしょうか。
予想を大きく裏切られるという被害に遭わないためには、前づけを好む選手を知っておくことが一番の予防策です。

本項目では前づけを好む「イン屋」と呼ばれている選手のうち、とくに有名な選手を4名紹介します。
ここに紹介した選手はほぼ100パーセントの確率でインコースを狙ってくるので、出走した場合は注意しましょう。

西島義則

西島義則

(出典: BOATRACEオフィシャルサイト)

競艇をある程度たしなんでいるのであれば、西島選手の名前を知らない人はほぼ居ないでしょう。
一時期は誰も手が付けられないほどの強さで、SGレースも過去に複数回優勝しています。

それ以上にファンの間で西島選手が有名である理由は、徹底的にインに拘る選手だという点です。
ファンからは「インの鬼」と呼ばれるほどで、どの枠であっても1コースや2コースを積極的に狙ってきます。

深川真二

深川真二

(出典: BOATRACEオフィシャルサイト)

深川選手もイン屋の代表選手のひとりです。
舟券面でもとても信頼できる選手であり、深川選手がインコースからのスタートになった場合はほぼ間違いなく舟券に絡んでくるでしょう。

深川選手の信頼性が高いのは、卓越したスタート技術を持っているからにほかなりません。
コンマ0秒のスタートを高い頻度で決め、誰よりも先に第1ターンマークに到達できるからこそ、安定した勝率を誇っているのです。

鈴木幸夫

鈴木幸夫

(出典: BOATRACEオフィシャルサイト)

鈴木幸夫選手は数少ない「登録番号2,000番台」の選手で、すでに60歳を超えています。
レジェンド選手といっても過言ではありませんが、鈴木選手がすごいのはただ出走し続けているというだけではなく、未だに最高ランクである「A1級」を維持し続けている、バリバリの現役選手です。

鈴木選手の場合、ほぼ間違いなくどの艇であっても1コースからの進入を狙ってきます。
そして、恐らくほぼすべての選手が後輩となるので、鈴木選手にコースを譲ることとなるでしょう。

江口晁生

江口晁生

(出典: BOATRACEオフィシャルサイト)

江口選手も3号艇よりも外側の艇で出走する場合は積極的に前づけをし、インコースを狙ってきます。
江口選手もかなりのベテラン選手なので、前づけをしてきた際に拒むような度胸がある選手はほぼ居ないでしょう。

したがって出走表に江口選手の名前が入っていたら、ほぼ1コースないし2コースからのスタートとなると考えておいて間違いありません。

インコースでの江口選手の信頼度はそれなりに高く、1着でゴールすることはそう多くはありませんが、2着ないし3着には高確率で入ってきます。

近い将来「前づけ」は消滅する可能性あり

近い将来「前づけ」は消滅する可能性あり

前づけをする代表選手を見て共通点に気付いた人も多いのではないでしょうか。
前づけする代表選手は、ほとんどが登録番号2,000番ないし3,000番の選手で、4,000番以降へ前づけを積極的にする選手というのはあまり居ません。

悪い言い方をすれば、前づけができているのは、若手の選手が抵抗せず、ベテラン選手にインコースを譲っているからだと言えるでしょう。

状況によっては前づけをする選手もいますが、現在は基本的に「枠なり進入」が主流となっていて、6号艇の選手が無理やりインコースを狙ってくるというようなケースはあまり見られません。

3,000番台の選手はあと10年くらいは現役で活躍するでしょうが、4,000番台の選手が最古参になる頃には「前づけ」という言葉自体が過去のものとなってしまう可能性はとても高いです。

前づけ選手がいる際の予想の仕方

前づけ選手がいる際の予想の仕方

前づけ選手が居ると事前に分かった場合、先に言っておきますが初心者はそのレースの舟券は買わないほうがよいです。

前づけする選手がいると事前に決まった枠順が無意味になってしまい、予想が難しくなります。
競艇初心者の人は、前づけ選手がいない、枠なり進入となるレースの舟券を買うようにしましょう。
もし前づけ選手が出走しているレースの舟券を買うのであれば、以下の2点に注目してください。

助走距離

前づけにおける最大のデメリットは「助走距離が短くなる」ことです。
いかにA1級の選手といえども助走距離が短く、スピードが思うように出ない状態では一番最初に第1ターンマークを回るように走ることは難しいでしょう。

もし1番人気の選手が前づけをして助走距離が短くなっている場合は、外側の艇でまくるのが得意な選手が居ないか探してみることをおすすめします。
もし買った選手のまくりが成功すれば、大幅な利益が期待できるでしょう。

選手の実力

もうひとつ、前づけする選手そのものの実力にも着目しておきたいところです。
前づけを好む選手というのは有利とされる1コースや2コースばかり走るので、勝ちやすいのは当然といえるでしょう。

したがって、成績をよく見ると階級と実力が伴っていないことがよくあります。
1コースや2コースばかり走っているのに、出走しているほかの選手と勝率があまり変わらないという場合、選手そのものの実力はほかの選手よりも劣っているといえます。

こういった選手が前づけをして、助走距離が短くなってしまっている場合は、外側の艇に先頭を奪われてしまうケースが多いです。

進入固定競走なら前づけは発生しない

進入固定競走なら前づけは発生しない

競艇のレースでは、一部「進入固定」となっている競走があります。
進入固定競走では、スタートラインを超えるまでコースを変えてはいけません。

したがって1号艇の艇は必ず1コースからのスタートとなりますし、6号艇はそのまま6コースでのスタートになります。

進入固定競走の場合、通常のレース以上に1号艇や2号艇が有利になるため、1号艇と2号艇を絡めた買い目のオッズはとても低くなります。

しかしながら通常のレースのように進入隊形を考えずに済むので、初心者にとっては非常に予想しやすく、当てやすいレースになっています。
競艇の舟券を的中させたときの喜びを実感したいという人にとっては一番オススメできるレースです。

とはいえ、競艇のレースに「絶対」はないので、必ず1号艇と2号艇が舟券に絡むというわけではありません。

1号艇と2号艇に人気が集中するので、1号艇が1着にならなかっただけで配当は桁違いに高くなります。
したがって、進入固定競走であえて大穴を狙う人もごく少数ですが存在します。


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まとめ

前づけとは、スタートする前の待機場所に行く際に外側のコースから半ば無理やりインコースに進入することです。

競艇はインコースを走れば走るほど有利な競技であり、前づけをすれば無条件で有利なインコースからのスタートができるのでポジション面で考えれば大きなメリットがあります。

しかし元々インコースにいる選手は、前づけをする選手にインコースを取られないように抵抗するので、前づけをする選手のスタート位置というのは深くなる場合がほとんどです。

スタート位置が深くなるということは、助走距離が短くなるのでスタートするまでに十分加速できないというデメリットが前づけにはあります。

競艇で予想をする際は、事前に決められた枠順を見てどの選手を買うかを決めますが、前づけをする選手がいると最初の枠順がほぼ無意味となるので、堅実に予想をしたいという人にとっては前づけを好む選手は忌み嫌われる存在となっています。

現在の競艇は、基本的にインコースを無理やり狙うようなことはせず、枠なりに進入する選手がほとんどで、前づけを好む「イン屋」と呼ばれている選手はそのほとんどがベテランと呼ばれる選手です。

したがって、あと10年もすれば「前づけ」という言葉そのものが聞かれなくなる日が来る可能性は十分あります。

前づけを好む選手が出走するレースは初心者にはおすすめしませんが、もし買うのであれば、スタート前の助走距離と、選手自身の実力を良く調べてどの選手を買うのかを決めるようにしましょう。