競艇の水神祭とは?ルーツや行われる条件などを解説!

競艇の水神祭とは?ルーツや行われる条件などを解説!

競艇のレース後に、選手が他の選手に抱え上げられた後に水の中に落とされるといったシーンを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

実はこの行為、競艇では恒例行事ではあるものの、そう簡単に観ることができないものであり、観ることができた人はかなりラッキーです。

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水神祭とは?

水神祭とは?(引用元:BOAT RACE 浜名湖)

最初に説明した、一連の行事は「水神祭」と呼ばれるものです。
水神祭が実施されるには条件があって、「その選手にとって初めてだったり、節目だったりするなど特別な意味を持つレース」が行われた後に実施されます。

この条件については後ほど詳しく紹介しますが、とにかく水神祭は特別な行事であり、選手にとっては選手生活で水神祭を経験する回数はそう多くはないでしょう。
中には一度しか経験できない選手も存在します。

水神祭はどのように始まった?

水神祭はどのように始まった?

水神祭の始まりについてですが、実はいつから始まったのかについては諸説あって、これが正しい!というものはありません。

しかし有力とされている説がひとつあって、その始まりは1980年代、かつての競艇学校だった本栖訓練所で鬼コーチと呼ばれるほど厳しかった教官が、生徒の卒業する日に自ら水に飛び込み、それを見た生徒も続けて飛び込んだというエピソードがあり、そこから水神祭が始まった、と言われています。

生徒の卒業式は言うまでもなく記念すべき日ですし、その日にお祝いを兼ねて水に飛び込むというのは今の水神祭に通ずるものがあります。

水神祭のルールについて

水神祭のルールについて

水神祭は特別なレースが終わった時に行われる事は先に解説しました。
具体的にどういったレースの後で行われるのか、そして実施される際のルールなどについてここでは解説していきます。

水神祭が実施される条件

まず、水神祭が実施される条件としては、「その選手にとって初体験となるレース」が該当します。
具体的には、以下の3つです。

水神祭が実施される条件
・初出走
・初勝利
・初優勝

それぞれ一般戦・G1レース・SGレースごとに水神祭が実施されます。
したがってデビューから引退まで1勝もできなかった選手であってもデビュー戦の水神祭は必ず経験するというわけです。

もうひとつの条件が節目の勝利数を達成した時で500勝、1,000勝、以降500勝ごとに水神祭が行われます。

基本は記録を達成した選手自身が洗礼を受ける

水神祭は記念すべきレースに出たり、勝利した選手に対してのお祝いの儀式ではありますが、冬場の水中は身を切るような冷たさであるため、ある意味罰ゲーム的要素も含んでいます。
しかし基本的には記録を達成した選手自身が水神祭の洗礼を受け、水中へと投げ飛ばされます。

規定の条件以外でも水神祭が実施されることも

水神祭は記念すべきレースや勝利を終えた選手に対して行われる儀式ではありますが、既定以外の条件でも水神祭が実施される事があります。

ひとつは「SGレースに優勝した時」です。
SGレースに初出走、初勝利、初優勝した際は規定に基づいて水神祭が行われるのですが、SGレースのみ2回目以降の優勝であっても、優勝した選手に対しては水神祭を決行する事が多いです。

SGレースに関しては優勝する事そのものが特別な事ですし、複数回優勝するような選手はそうそう出てくるものではないので、優勝ごとに水神祭を実施する事に異を唱える人はまずいないでしょう。

もう一つは引退レース終了後です。
引退レースはその選手にとって現役最後のレースであり最後の特別なレースでもある事から、お疲れさまという意味を込めて同期選手や後輩選手、同じ支部の選手など多くの選手に囲まれて水神祭が執り行われます。

しかし引退する選手全員が引退レースを実施できるわけではなく、中には引退レースに出走する機会もないままに引退する選手も沢山いるのです。

これまでは既定の条件以外で水神祭がおこなわれるのは上記2つのケースくらいだったのですが、近年ではその日が誕生日の選手が勝利した際に水神祭が行われたり、お子さんが生まれた日のレースで1着になった選手が水神祭の洗礼を浴びるなど、何かしらおめでたい勝利だった場合に水神祭を行うことが多くなってきています。

水神祭はどのように実施される?

水神祭はどのように実施される?

水神祭が実施される条件については理解してもらえたと思います。
ここからは水神祭がどのような流れで実行されるのかを解説していきます。

近年は記録達成のレース直後におこなわれる事が多い

これまで水神祭はその日のレースが全て終了した後に実施されることが多かったのですが、近年は記録を達成したレースが終わった直後におこなわれる事が多くなりました。

なぜ実施される時間が変更になったのかは不明ですが、記録達成後すぐにお祝いの儀式を見る事ができるのはファンとしては嬉しい変更と言えるでしょう。

ピットか救助艇の上で実施

肝心の水神祭が行われる場所ですが、スタート前に選手たちが待機する場所であるピットで行われる事が多いです。
水神祭が実施される前にはピット内でアナウンスが流れ、参加する選手と雑誌のカメラマンなどに集合を促し、メンバーが揃った所で水神祭が実行されます。

そして水神祭はピットでのみ行われるわけではなく、水神祭を受ける選手によっては救助艇の上で水神祭を実行する事もあります。

救助艇の上で水神祭を行うのは、地元の選手が区切りの勝利を挙げたり、SGレースを制したりした場合などかなり限定されますが、救助艇の上の水神祭は私たちファンも投げ込まれる瞬間を目撃することができます。

同じ支部の選手や同期の選手が一緒に飛び込むのが通例

水神祭のルーツを解説した際に、最初に飛び込んだ教官の後を追って生徒たちも続々と水に飛び込んだと補足しましたが、水神祭においてもその流れを習って、主役の選手が飛び込んだ後、同じ支部で特に仲の良い選手や同期選手が一緒に飛び込むのが通例です。

水神祭は記録を達成した当事者はもちろんですが、その選手が努力したり悩んだりしている姿を間近で見てきた同支部や同期の選手にとっても非常に喜ばしい事なので、その気持ちを表す意味でも自分も飛び込みたい!という気持ちになるのはもの凄く分かりますし、それを行動に移すのも自然な流れと言えるでしょう。

水神祭は拒否することも可能

このようにとても喜ばしい行事である水神祭なのですが、先にも書いた通り冬の水中は身体が震えるほど冷たいので、水温によっては水神祭をする事で体調を崩してしまうといった事にもなりかねません。

また、競艇選手の中にはボートは操れるのに全く泳げない、いわゆるカナヅチの選手も僅かながら存在します。
水神祭は恒例行事ではありますが、強制参加ではないので、どうしても嫌だという選手は水神祭を辞退する事ももちろん可能です。

投げ入れスタイルは「ウルトラマン」「背面スタイル」が基本

投げ入れスタイルは「ウルトラマン」「背面スタイル」が基本(引用元:ボートレース広報facebook)

いかに喜ばしい行事である水神祭であっても実行してケガをしてしまってはせっかくのお祭りムードも台無しです。
したがって投げ入れる際のスタイルがあらかじめ決まっています。

投げ入れられる側の選手の姿勢はうつ伏せで手を前に伸ばす「ウルトラマンスタイル」か、ウルトラマンスタイルで仰向けになる「背面スタイル」のどちらかである場合がほとんどです。
とはいえ、多くの選手はウルトラマンスタイルを選択します。

背面スタイルは自分が何をされているか分からないですし、何より投げ入れる瞬間が見えないのでかなり怖いです。

ウルトラマンスタイルであっても投げ入れる選手によっては上下逆さまの状態で入水する事もあり、どのような状態で投げ入れられるのかは投げ入れる選手の性格や、主役との関係性によって大きく変わります。
ただひとつ言えることは、主役は水神祭の時は何の抵抗もできず、されるがままだという事です。

印象的な水神祭

印象的な水神祭

これまで数々の水神祭が行われましたが、その中には思わず笑ってしまうものや、感動的なものなど様々な水神祭があります。
ここでは特に印象的・個性的な水神祭を3つ紹介します。

これぞ名人芸!「セルフ水神祭」

恐らく長い水神祭の歴史の中でもこのような水神祭はこの時が初めてでしょうし、二度とこのような水神祭を実行する選手は現れないのではないでしょうか。

この動画は西山貴浩選手が記念すべき1,000勝を達成したときの水神祭を撮影したものなのですが、普通なら西山選手を投げ入れる選手が一緒に救助船に乗っているはずが動画では西山選手1人が乗っています。

そしてポーズを取った瞬間、なんと西山選手は投げ入れられるのではなく、自ら水の中に飛び込んだのです!
動画の日付を見ると2020年1月30日、つまり真冬の水の中に自ら飛び込んだという事になります。
更に西山選手はファンの声に応えて再度自ら水中に飛び込み、見事「1人水神祭」をやり遂げたのでした。

自分の代わりに後輩を生贄に

この動画は松下一也選手が1,000勝を達成した時の水神祭の模様を撮影したものです。
松下選手について少し触れておくと、松下選手は静岡市部所属のA1級選手で、2002年にデビューし、2009年の新鋭王座決定戦で初優出初優勝を達成するなど順調に実績を積み上げていたのですが、2011年8月のレース後に「両側突発性大腿骨頭壊死症」という病気の治療のため、長期休養を余儀なくされます。

この病気は大腿骨頭という部分に血が通わなくなって壊死してしまう病気で、国の指定難病となっているため治療が非常に難しい病気です。
治療前は70パーセントは現役選手としては復帰できないと言われたそうですが、1年半の治療を経て松下選手は見事に復活しました。

このような経緯があるため、この1,000勝はさぞかし感動的な水神祭になるかと思いきや、事態は思わぬ方向へと進んでいきます。
見事1,000勝を達成し、ピットに戻ってきた松下選手ですが、戻るや否や後輩を落としますと宣言するなど、水神祭を受けたくないオーラを全面に出していました。

ボートから降りてからも、「股関節が悪い」「泳げない」などと理由を述べて断固拒否、泳げないは本当かもしれませんが、股関節が悪いは恐らくただの言い訳です。
水神祭をやった程度で股関節に影響が出るくらいの状態ならボートには乗れないでしょう。

そして最終的に同じ静岡市部の後輩藤田靖弘選手が生贄となり、代理で水神祭を受けることになりました。
代理コメントもバッチリ決めて、感動どころか大爆笑の水神祭となりました。

エンターテイナーが見せた「優しさ」

この動画は今井美亜選手がSGレースのひとつ、ボートレースクラシックで初勝利を挙げた際に行われた水神祭です。

今井選手は仲間から豪快に投げ飛ばされ、一回転して着水、その時に一緒に飛び込んだ選手が居ました。
先ほどの1人水神祭の主役、西山貴浩選手です。

実は今井選手は泳げないので、補助のため誰かが飛びこまなければならないのですが、西山選手は今井選手とは別の支部でありながら率先してその役を買って出ました。
面白いだけではなく、このようなさりげない優しさを見せるのも西山選手の魅力の1つです。

水神祭は選手もファンも嬉しい瞬間!

水神祭は選手もファンも嬉しい瞬間!

水神祭は理由はどうあれお祝い行事ということもあり、主役となる選手自身はもちろんのこと、その選手を担ぎ上げるゆかりのある選手たち、そして何よりその選手をずっと応援してきたファンにとっても嬉しい瞬間であることは間違いありません。

水神祭の動画はたくさんアップされていて、その中には爆笑ものの水神祭や、経緯を知っている人からすればとても感動的なものまで実に様々です。
色々な水神祭を見ると、競艇選手同士のつながりなどを少し見ることができ、もっと競艇のことが好きになるのではないでしょうか。

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まとめ

水神祭はその選手にとって記念となるレースが終了したのち、記録を達成した選手を担ぎ上げて水の中に落とす儀式で、競艇では恒例行事のひとつとなっています。

はじまりに関しては諸説ありますが、1980年本栖研修所において教え子の卒業を祝い、教官が突然自ら水の中へと飛び込み、それを見た生徒が続いて飛び込んだというエピソードが発端になったという説が有力です。

水神祭は初出場、初勝利、初優勝を達成した際に実施されるほか、500勝、1,000勝など区切りとなる勝利を達成したときにもおこなわれます。

また、SGレースの場合優勝した際は2回目以降も水神祭が実施されますし、近年では誕生日に勝利した選手やお子さんが生まれた日に勝利した選手が水神祭の洗礼を浴びたという事例もあるなど、何かしらお祝い事があった時にはこれまでのルールに縛られずに執り行われるようになりました。

水神祭は記録を達成した本人が同支部や同期など普段よく接している選手に投げられるのが基本ですが、中には他の選手を身代わりにしたり、自分で全部やってしまうといった事例も発生するなど、落とされ方は実に様々です。

水神祭は強制ではないので、どうしても無理というのであればもちろん断ることもできます。
ちなみに実施される場所はピットか救助艇の上の2パターンで、救助艇でおこなわれる時は私たちファンも水神祭の瞬間を肉眼で観ることが可能です。