競艇界を震撼させた「不正受給事件」とは?罰則を受けた選手たち

競艇界を震撼させた「不正受給事件」とは?罰則を受けた選手たち

令和3年に発覚した「競艇選手による不正受給事件」は競艇界を震撼させ、それまで長い年月をかけてイメージアップに成功した競艇のイメージそのものを大きく損ねるものとなってしまいました。

本記事では不正受給事件の概要と、実際に不正受給が判明してしまった選手、そして発覚した選手に対してはどのような処分が下されたかについて解説します。

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不正受給の概要

不正受給の概要

今回の不正受給事件がどういうものかを簡単に説明すると、コロナ禍によって影響を受けた個人事業主に支払われる「持続化給付金」を、競艇選手が給付対象に該当していないのにも関わらず申請し、給付金を受け取っていたというものです。

持続化給付金の受給を受ける資格について

まず持続化給付金を受け取る資格にはどのようなものがあるのかを説明しましょう。
コロナ禍によって「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が何度も出されていたのは記憶に新しいことと思います。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって特に飲食店は営業時間の短縮、酒類の提供の制限または禁止を余儀なくされました。

飲食店によっては休業せざるを得ない状況となり、売上が大幅に低下してしまうことになります。
また、感染することを恐れ、外出を控える人が増えたため、観光業界など飲食業以外の業種も大きなダメージを受けました。

持続化給付金は上記の例のように、コロナ禍によって営業時間の短縮、縮小、または一時停止を余儀なくされ、売上が著しく低下した事業主に対して運営を持続化してもらうための資金を給付する制度となっています。

競艇選手が受給資格に該当するケースはほぼない

では、競艇はコロナ禍によって影響を受けたのでしょうか。
緊急事態宣言が発令されていた2021年前半は「無観客」での実施となっていました。

無観客の間は競艇場にお客さんが入れないので、競艇場は入場料の売り上げがゼロになります。
また、競艇場で販売されているグッズの売上も通常時に比べれば減少していたことでしょう。
しかし、競艇の売り上げはほぼ舟券代が占めています。

競艇全体の売上を見てみると、コロナ禍によって売り上げは下がったということはなく、むしろコロナ禍によって家に居る人が多くなって、競艇の舟券を買ってみようという人が出てきた影響か、売り上げはずっと上昇し続けています。

2021年の年次売上額は前年度比122.5パーセントの約2兆3,302億円となっており、むしろ非常に好調だったといえるでしょう。

これで競艇界そのものはコロナ禍の影響をまったく受けていないことが分かりました。
では競艇選手はどうでしょうか。

コロナ禍で無観客になったとはいえ、レースの日数が減ったということはまったくありません。
したがって、選手たちはコロナ禍前とまったく同じようなペースでレースに出続けています。

無観客になったことで、イベントやトークショーは大幅に減り、そういった収入は無くなっているでしょうが、競艇選手の収入の大半はレースでの賞金です。
競艇選手もコロナ禍によって収入が減るようなことはほぼ無いと判断してよいでしょう。

不正受給が発覚した人数は200名超にのぼる

不正受給が発覚した人数は200名超にのぼる

上記のような理由から持続化給付金を申請し、受け取っていることそのものが完全に不正であることが分かります。

とはいえ1名だけが不正受給をしていた、または数名程度で収まっていたのであれば、ここまで大きなニュースにはならなかったでしょう。

競艇選手の不正受給が大きなニュースになった最大の理由は対象者の数です。
今回の不正受給事件の対象者となった競艇選手は、なんと総勢215名にものぼります。

競艇選手は現在約1,600名ほどが在籍していますが、そのうち8人に1人が不正受給をしてしまっているという比率です。

この比率を聞くと、ここまで大きなニュースになってしまったのも無理もないと思ってしまいます。
しかし、これだけの人数の人が「自分は持続化給付金を受け取れるかも」と個々に考えて行動したとは思えません。

判明はしていませんが、恐らく首謀者とまではいきませんが、「競艇選手は持続化給付金の対象者になる」という噂を流した人物が、今回の対象者のなかにいるはずです。

今ではネットを通じてアプリやSNSなどで噂が瞬く間に広がってしまう時代なので、たった一人のつぶやきが競艇界全体に広がってしまい、大多数の人は本当に対象者になるかを調べもせずに申請し、通ってしまったのでしょう。

持続化給付金を申請した理由について

持続化給付金を申請した理由について

持続化給付金を申請した理由と、それに該当する人数については業界団体側から詳細に発表されています。
申請理由と該当する人数を表にしてみると以下のようになりました。

申請理由 該当する人数
感染拡大予防のため、競走不参加・前検不合格・途中帰郷といった影響を受けた 68名
感染者・濃厚接触者・または開催中止や打ち切りなどで出場斡旋に影響を受けた 67名
私傷病及び公傷 43名
フライングまたは出遅れ 24名
ボートレース以外の事業収入減少のため 13名

ひとつひとつ取り上げて検証していくことにしましょう。
まず人数が多い上二つの理由に関してですが、確かにコロナ禍の影響によって出走回数が減れば収入に影響は出てくるでしょう。

しかし、このようにイレギュラーな出走停止や斡旋停止に関しては業界団体からなんらかのフォローが出ていたのではないでしょうか。

それに、たとえ特にフォローが無かったとしても、飲食店を営んでいる人たちのように著しく収入が減少したという事にはならなかったはずなので、この受給は違反行為に当たるといわざるを得ません。

「私傷病及び公傷」に関してですが、競艇は時に激しくぶつかったり、水面に落ちてしまうなど危険と隣り合わせのスポーツです。

コロナ禍であろうとなかろうと、レース中の事故などで怪我をすることはあります。
通常、レース中による怪我でレースに出られなくなった時は、当然特別的な措置はありません。

それを踏まえると、怪我や病気を理由に持続化給付金を申請するのはお門違いだといえます。
次の「フライングや出遅れ」は、ファンからすれば受給理由のなかでも最も納得がいかず、腹立たしいものでしょう。

フライングや出遅れをしてしまうと、一定期間斡旋を受けられず、レースに出ることができなくなります。

これは元からある公式のルールであり、コロナ禍であろうとなかろうとこのルールが変わることはありません。

フライングや出遅れでレースに出られないのは、自分が故意ではないにしろ、反則行為を犯した罰として与えられたものであり、本来ならば反省しなければならないのに、収入が減ったから給付金の対象になると偽り、給付金の100万円を受け取っていたのです。

故意に違反行為をしているとしか思えない行動であり、選手の信頼を一気に落としてしまったといえるでしょう。

最後のボートレース以外の事業収入の減少というのは、恐らくレースの成績はそこまで良くないが、ルックスが優れているなどでトークショーなどの出演機会が多く、それらが無くなってしまったことを理由に申請しているのでしょう。

しかし、競艇選手はレースに出て勝利し、賞金をたくさん獲得して稼ぐのが基本で、それ以外の収入などは副業の収入のようなものです。

副業の収入が減ったからといって、持続化給付金を申請する人はいません。
これも悪質としか言えないでしょう。

申請理由をすべて検証してみましたが、申請しても仕方がないと思えるような理由は残念ながらひとつも見当たりませんでした。

どのような罰則が科せられた?

どのような罰則が科せられた?

持続化給付金として選手が受け取っていたお金の総額は「2億1,473万円」でした。
個人事業主に支払われる金額は最大100万円なので、ほぼ全員が満額を受け取っていたことになります。

給付金の不正受給に該当する選手たちには、その悪質度によって「戒告」「出場停止1か月」「出場停止2か月」「出場停止3か月」「出場停止4か月」といった罰則がそれぞれ下されました。

しっかりと全員に罰則を与えた点については、二度とこういったことを繰り返さないようにするという業界団体側の意志が伺えます。

選手たちにとっても、何のお咎めもなくレースにそのまま出続けるよりは、一度しっかりと罰を受け、十分に反省をしたうえでレースに臨んだほうが気持ちの切り替えもしやすいでしょう。

それに現代は情報があっという間に広がる世界です。
選手全員の名前が公表されているわけではありませんが、斡旋状況などをチェックすれば、どの選手が処分対象者かはだいたい把握できてしまいます。

罰則を受けた選手にはまさかの人物も

罰則を受けた選手にはまさかの人物も

この事件は競艇ファンの間では当然大きな話題となり、「どの選手が受給対象だったのだろう」と、対象者を探す人が後を経ちませんでした。

100パーセント判明するというわけではありませんが、前述したとおり各選手の斡旋状況を確認すれば、おおよそどの選手が対象となってしまったのかを把握できます。

本項目では恐らく確実に不正受給の罰則を受けたとみて間違いないと思われる選手のなかから、特にファンがショックを受けたであろう選手を3名紹介します。

井口佳典選手

井口佳典選手

(出典: BOATRACEオフィシャルサイト)

不正受給を間違いなく受け取ったであろう選手たちのなかで、ファンがもっともショックを受けたのは、井口佳典選手が対象者となってしまっていたことではないでしょうか。

井口選手といえば三重支部の絶対的エースとも呼べる存在で、SGレースをこれまで6回制覇、G1レースも12回優勝と輝かしい成績を上げているトップ中のトップ選手です。

級別はもちろんA1級であり、A1級の選手の平均年収は2,000万円を超えるといわれていますが、井口選手クラスだと2,000万円は余裕で超えているでしょう。

これだけの実績と収入がある選手がなぜたった100万円のために犯罪に手を染めてしまったのでしょうか。

井口選手自身からは公式な発表がありませんでしたが、不正受給事件が発覚し、選手たちの主文が言い渡された直後に井口選手は出場予定であったSGレースの斡旋がなくなり、以降2か月間レースの出場は停止という発表がなされています。

井口選手はその時点でフライイングや反則などといった、斡旋停止となるような反則は犯していなかったことから、どう考えても給付金を不正に受け取っていたとしか考えられません。

山田康二選手

山田康二選手

(出典: BOATRACEオフィシャルサイト)

山田康二選手も自身からの発表はありませんでしたが、井口選手と同様にSGレースの斡旋が突然取り消しとなり、3か月の出場停止となったことから、不正受給の処分を下された可能性が高いと考えられています。

井口選手ほどではありませんが、山田選手もA1級選手であり、毎年3,000万円以上の収入を得ている選手なので、レースが少なくなってすぐに100万円が欲しくなるほど生活が苦しくなっているとはとても思えません。

上記2名のほかにも多くのA級選手が不正受給の処分対象者となっています。
A級選手はみんな一般の会社員とは比べ物にならないほどの年収があるので、このことは特に多くのファンの怒りと失望を生み出すことになりました。

安井瑞紀選手

安井瑞紀選手

(出典: BOATRACEオフィシャルサイト)

安井瑞紀選手は2017年にデビューした選手ですが、大学時代に陸上でインカレ出場、さらに優勝という経歴を持っており、ファンからも期待されていました。

また、かわいらしいルックスも話題になっており、多くの競艇番組やトークショーに出場するなど公私ともに活躍していましたが、残念ながら不正受給の対象者となっています。

安井選手に関しては、恐らく本人のものであろうと思われる謝罪文が出ているため、上記2名とは異なり間違いなく不正受給の対象者のひとりです。

安井選手は不正受給を受け取ってしまった理由をコロナ禍によってトークショーやイベントがすべて無くなってしまったからだとしていますが、先ほども書いた通り競艇選手はレースに出て買った時の賞金が主な収入源であり、トークショーやイベントの収入は「副業」でしかありません。

トークショーやイベントの収入が減って生活が苦しくなったというのであれば、それは安井選手自身の実力がない、と言わざるを得ないでしょう。

今回の件で安井選手のイメージが著しく損なわれてしまったことは明白であり、以前のようにトークショーやイベントに呼ばれることは当分ないでしょう。

辛くても耐えていれば今頃はトークショーやイベントにも再び呼ばれていたでしょうが、目先の100万円のせいでそのような収入源と、世間からの信頼を同時に失ってしまったといえます。

厳しい処分を下したのはJRAの対応に批判が殺到したからか?

厳しい処分を下したのはJRAの対応に批判が殺到したからか?

これまで見てきたように、不正受給に関してはそれなりに重い処分が下されましたが、ここまで重い処分にしたのはJRAの一件があったからではないかといわれています。

実は競艇での不正受給に先立って、JRAでも不正受給をしている関係者がいることが発覚したのですが、その時の処分は「戒告」「厳重注意」のふたつのみ、つまり口頭での注意だけで、出場停止や罰金といった処分は一切ありませんでした。

この処分は競馬ファンのみならず、ニュースを知った多くの人たちからの反感を買い、批判が殺到しました。

競馬の場合、不正受給事件が発生した理由のひとつに「大阪の税理士が給付金申請の指南をしていた」というものがあるため、このような軽い処分にしたのかもしれませんが、それでも不正受給を申請するかどうかは本人の意志であるため、口頭のみとった軽い処罰では誰も納得しないでしょう。

この競馬界における反応を見て、競艇側が重い処分を下すことを決断したという憶測も納得できます。

事件を知ったファンの反応

事件を知ったファンの反応

不正受給の件は、テレビなどでニュースになる前にいち早くTwitterニュースなどで発表され、発表直後はファンからの反応で埋め尽くされることとなりました。

持続化給付金の不正受給は理由を見てもわかる通り、詐欺罪にあたってもおかしくないようなれっきとした犯罪行為です。

ファン全員の反応としては「腹立たしい」「失望した」「不正受給をした選手の舟券は買わない」といった批判的なコメントが相次ぎました。
事件の内容を見ればこのようなコメントばかりになるのも無理はないでしょう。

ただし、全額を直ちに返還させたこと、そして対象選手全員に何らかの罰則処分が下されたことに関しては評価しているという意見が多く、ファンのなかには「お金も返還してるし、罰も受けているのでそれが終わったら今までと変わりなく応援する」といった人も一部存在するようです。

多くの競艇ファンが競艇側の処分とJRAの処分を比較していて、JRA側の処分に関してはほぼ全員が否定的な意見でした。
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まとめ

競艇の不正受給事件は、コロナ禍によって収入が著しく減少した人に支給される持続化給付金を、まったく対象にあたらない競艇選手が申請し、受給していた事件です。

受給の理由はコロナ禍によって斡旋が減ったといったものから、フライングや出遅れによるあっせん停止を理由にしたもの、トークショーやイベントが無くなって収入が減少したためなど様々ですが、どの理由も受給に該当するようなものではありません。

受給対象者に対して業界側はお金を即刻返還させ、最大で4か月の出場停止という処分を下しました。
不正受給が発覚した際のファンからの反応は批判的なものばかりですが、処分の内容を見たファンからは概ね評価を受けています。

今後このような悲しい事件が起こらないように、業界側は運営をしっかりとしてもらいたいところです。