競輪の四分戦とは?的中させるためのコツを徹底解説!
競輪のレースは大きく分けると「二分戦」「三分戦」「四分戦」と3つのパターンに分けることができます。
本記事ではそのうちのひとつ、「四分戦」について特徴や的中させるためのコツを解説していきます。
四分戦の予想が出来れば高額配当も狙いやすい
競輪の車券を購入している人の中にはコツコツ稼ぐのではなく一獲千金を狙いたいと考えている人もいることでしょう。
もし高額配当を得たいのであれば、四分戦は一番の狙い目です。
四分戦をマスターすれば高額配当が狙える理由
なぜ高額配当を狙いたいのならば四分戦の車券を購入するのがおすすめなのかというと、四分戦は競輪のセオリーが通用しないレースだからです。
ラインがほとんど意味を成さない
まず競輪というレースのセオリーについて簡単に触れることにしましょう。
競輪は各選手が誰よりも早く1着でゴールを目指す個人戦であることは間違いないのですが、レース終盤までは「ライン」という数名の隊列を組み、そのライン同士で争うことになります。
レース終盤近くまではチーム戦で争われるというのが競輪最大の特徴であり、ほかの公営競技とは大きく異なる部分です。
ラインは長ければ長いほど強力になるのですが、四分戦になると例えば9車立ての場合は「2名、2名、2名、3名」というような人数になります。
3名のラインならばまだしも、2名のラインなどは正直ラインと呼べるほどの影響はありません。
つまり四分戦ではラインがほとんど意味をなさないのです。
筋違いの選手が飛び込んでくる可能性が高い
ラインがほとんど意味を成さないということは四分戦のレースはほぼライン決着にはならないということになります。
言い換えると別ラインの選手が前を行くラインの選手たちに割り込んでくる可能性が高いというのが四分戦の大きな特徴です。
三分戦などであれば割り込んでもせいぜい2着か3着が精一杯といったところなのですが、
四分戦になると前のラインを組んでいた選手を一気に抜き去って1着になることもあります。
このように三分戦や二分戦とは比べ物にならないほどレース展開が目まぐるしく変わるため、四分戦の予想は非常に難しいです。
ラインは「出走表」を見れば予想する必要はない
(引用元:KEIRIN.JP)
各選手の所属場所が近ければ近いほど同じラインになりやすく、更に強力なラインとなりますが、選手の事を全く知らない初心者からすると、「どの選手とどの選手がラインを組むかなんてさっぱり分からない」と頭を抱えてしまうことでしょう。
でも大丈夫です。
確かに昔は出走表を見ながら自分でラインを予想しなければなりませんでしたが、今では出走表に「ライン予想(並び予想)」という項目があって実際に組まれるラインがあらかじめ記載されているため、ライン予想を確認すれば誰でもラインの数や一緒になる選手を知ることができます。
あくまでも「ライン予想」だから予想と違うラインが組まれることもあるのでは?と不安になる人もなかにはいるかもしれませんが、ライン予想に関しては確実に記載されたラインを組んでレースがスタートするので信用して問題ありません。
参考 競輪の出走表の見方を詳しく解説!重要なデータを覚えて予想精度を高めようラインとは競輪の予想をするうえで非常に重要
競馬や競艇では出走表を見て選手や競走馬の能力や今回のレースに対する適性を見極めて買い目を決めていくことになります。
競輪も大筋では同じなのですが、競馬や競艇と大きく異なる点がひとつあります。
それは、「個人戦でありながらレース終盤まではチーム戦のような争いが繰り広げられる」という点です。
本記事で何度も触れた通り、競輪ではレースがスタートすると「ライン」という隊列を組みます。
そしてこのライン同士でさまざまな駆け引きを繰り広げながらポジションの奪い合いを行い、他のラインよりも前で走る事ができたラインに所属している選手たちが3着以内を独占するというのが定番の流れです。
したがってラインを読み切るかどうかが、競輪の予想が当たるか当たらないかに繋がると言っても決して言い過ぎではありません。
しかしながら四分戦では前述のとおりラインはほとんど意味を成さないため、ライン予想はほぼ必要ありません。
参考 競輪のラインとは?種類や戦略を分かりやすく解説!四分戦で予想を的中させるためにはどうすれば良い?
四分戦で予想を的中させるためのコツをこれから紹介しますが、四分戦は色々な展開パターンが想定できるので、ここで紹介した3つだけではとても対応しきれないでしょう。
あまりコツなどに固執せずにレース展開を考えながらどの選手が上位に入るかを臨機応変に予想する事を推奨します。
各選手の競走得点を確認
四分戦で勝負するのであれば、「ライン決着」という競輪のセオリーは完全に捨てましょう。
四分戦はライン争いにはほぼならず、「個人戦」となる可能性が極めて高いです。
したがって、二分戦や三分戦以上に各選手の「競走得点」は大きな意味を成します。
競走得点は各選手の直近の成績であり、この点数が高ければ高いほど単純に強い選手ということになります。
ラインが重要視される二分戦や三分戦だと、競走得点が高くても強いラインに入れなければ勝つことがなかなか難しいですが、四分戦の場合はラインが関係ないので、強い選手がそのまま優位に経つことが多いです。
個人戦であるという意識でレースを予想する
繰り返しになりますが、四分戦は個人戦であるという意識を強く持ってレースを予想する必要があります。
1着になる選手は単純に競走得点が高い選手である可能性が高いので、その選手を軸にするのが無難ですが、2着または3着になる選手を選ぶときは各選手がどのように動いていくかをしっかりと見極めなければなりません。
具体的には「1着になる選手の番手につくことができる選手」を探していくことになります。
1着になる選手のすぐ後ろを走ることができれば、理論的にはその選手が2着になる可能性が非常に高いです。
更に先頭選手の番手ポジションを争うことができる選手の車券圏内に入る可能性が高いでしょう。
先頭になるであろう選手と、その選手をマークしてくれそうな選手を中心に買い目を組み立てることができれば的中する確率はかなり高くなります。
スジ違いの可能性も考慮しながら買い目を組み立てる
四分戦では先に開設した通り、スジ違いの可能性も考慮しつつ買い目を組み立てることになります。
というよりも、スジなどという概念は四分戦では捨て去ってしまったほうがよいでしょう。
スジに固執し過ぎると四分戦は予想をミスしてしまう可能性が高いです。
逃げの選手が番手に控えることができるならば軸候補にしよう
競輪では「二段駆けは頭鉄板」という格言があります。
どういう意味かというと、あるラインに逃げ選手が2名いた場合、どちらかの選手は番手に控えることになるわけですが、逃げ選手は先行力が強いため、番手で控えている逃げ選手はスタミナを温存しつつ自分のタイミングでラインから離れて単騎で先頭に立つことが出来るため、そのレースに勝利する可能性が非常に高いのです。
逃げの選手で番手に控えることができそうな選手が居たら、四分戦では迷うことなくその選手を頭固定にしましょう。
初心者はまず二分戦か三分戦で経験を積んだほうがよい
ここまで四分戦について解説しましたが、四分戦は何と言ってもラインが無いも同然なので、各選手がどのように動いていくかが非常に読みづらいので予想がとても難しいです。
だからこそ四分戦は高額配当になる可能性が高いわけですが、予想が難しいということは競艇をこれから始めようと考えている初心者にとってはとてもハードルが高いレースであるということになります。
ラインがどうなるかは「ライン予想」を見れば一目瞭然なので、競輪初心者は自分が車券を買おうと思ったレースでライン予想を見てラインが4つ以上あるレースは手を出さないようにしたほうが無難です。
ちなみに四分戦はほとんどが9車立てで発生し、7車立てではほとんど発生しません。
そして初心者におすすめできるのは二分戦や三分戦が発生しやすい「7車立て」のレースなので、基本的に7車立てのレースを中心に探している限りは四分戦に当たってしまう事はまずないでしょう。
そういう観点からも、競輪の初心者はまず7車立てで二分戦や三分戦で競輪の予想の基礎をしっかりとマスターした後に四分戦にチャレンジしてみる事を推奨します。
参考 競輪における「二分戦」とは?判別方法や車券の買い方を徹底解説! 参考 競輪における「三分戦」とは?予想の仕方やラインの見極め方を徹底解説!まとめ
四分戦は4つのラインで争われることになるレースで、二分戦や三分戦とは大きく異なる特徴を持っています。
まずそれぞれのラインが短いため、ラインの強さを活かす事ができません。
二分戦または三分戦ではラインの優劣を見極める事がとても大切になりますが、四分戦の場合ラインはほとんど意味を成さないため、四分戦は完全に個人戦であるという認識で予想した方が良いでしょう。
したがって競走得点がとても重要で、競走得点が高い選手ほど上位に入着しやすいです。
そしてそれ以上に注目すべきなのが「番手に控える事ができる逃げ選手」で、二段駆けによって高い確率で1着になるため、番手の逃げ選手が居たら積極的に軸にしましょう。
四分戦はさまざまな展開が想定できるので、競輪初心者には難しいレースとなります。
まずは二分戦や三分戦でしっかりと基礎を学んだ後で四分戦に挑戦するようにしましょう。
四分戦は予想が難しい分、的中させれば高額配当が期待できるレースでもあります。