競輪における「二分戦」とは?判別方法や車券の買い方を徹底解説!
競輪とほかの公営競技にはさまざま違いがありますが、特に「ライン」は車券を的中させられるかどうかを大きく左右するほど独特な特徴です。
競輪はラインによって「二分戦」「三分戦」「四分戦」に分けられます。
本記事ではこのうち「二分戦」について特徴や予想のコツについて詳しく解説します。
参考 競輪における「三分戦」とは?予想の仕方やラインの見極め方を徹底解説! 参考 競輪における「四分戦」とは?予想のコツやおすすめの買い方を徹底解説!
競輪最大の特徴である「ライン」とは?
競輪の車券を的中させるのであれば、ライン予想は避けて通ることができません。
まずはラインの概念についてしっかりと理解しておきましょう。
「ライン」とは簡単にいえばレース中に組まれるチームの事です。
競輪は選手それぞれが着順を争う個人競技なのですが、レース終盤までは数名の選手で「ライン」と呼ばれるチームを組みます。
そしてライン同士で位置取り争いが行われ、最終的に最も良い位置をキープしたラインを形成している選手たちが上位を独占する結果になる事が多いです。
したがって、ラインの優劣の読みをいかに正確に見極めるかがそのまま車券の的中率に影響するといってもよいでしょう。
競輪の二分戦とはふたつのラインで争われるレースの事
(引用元:keirin.jp)
ラインについて理解したところで、二分戦について説明します。
二分戦とは簡単に言えば「ふたつのラインで争われるレース」の事です。
9車立てのレースで二分戦となる場合は5名のラインと4名のラインで争われることになります。
二分戦になるかどうかは出走表などを見れば分かる
(引用元:keirin.jp)
どの選手が誰とラインを組むかなんてわからないと心配になるかもしれませんが、ラインについては出走表の選手コメントなどを見ればおおよそ誰が誰とラインを組むのかは分かりますし、競輪場の出走表などではあらかじめライン形成についても書かれてあるところもあります。
万が一ラインについての情報が何もなかったとしても、ラインは同じ支部の選手同士や同じ地方の選手同士で組まれることが多いので、各選手の所属支部をチェックすることでおおよそ検討がつきます。
そして、「圧倒的に実力が上の選手が2名いるとき」にも二分戦となりやすいです。
強い選手が協力してラインを組めば、それ以外の選手は太刀打ちできません。
それを防止するという意味合いと、強い選手のラインに入って少しでも自分たちが優位に立ちたいという心理が働くため、強力な選手が2名出走しているときは二分戦となる確率が飛躍的に上昇します。
レース前の「脚見せ」でもチェック可能
競輪ではレースが開催される前に「脚見せ」といって、実際のレースを想定した予行演習のようなものが行われます。
この脚見せは車券を購入する人ももちろん見ることができるので、ラインがどのように組まれるかを知ることができるとても貴重な機会です。
時間があるのであれば、レース前の脚見せはかならずチェックしておきましょう。
二分戦は圧倒的に7車立のレースで発生しやすい
競輪のレースは大きく分けると7名で争われる「7車立て」と9名で争われる「9車立て」に分けられ、それぞれ組まれやすいラインの数が異なります。
二分戦となりやすいのはどちらなのかというと、圧倒的に「7車立て」のレースで二分戦となる確率が高いです。
7車立ては出走する選手の数が少ないので、組まれるライン数は必然的に少なくなります。
例えば関西地区と九州地区、そして関東地区の選手が出走しているレースで、関東地区の選手が3名ラインを組んだとしましょう。
通常ならば関西地区の選手と九州地区の選手でそれぞれラインを組みますが、これだと2名ラインしか組むことができず、ライン争いでは絶対的に不利となります。
このような場合は関西地区と九州地区の選手が協力し、4名ラインを組むことが多いです。
チームワークに関しては同じ地区同士で組まれるラインには敵わないものの、2名ラインで戦うよりは良い勝負ができるでしょう。
二分戦は初心者でも予想がしやすいレース
二分戦の予想をする場合は「どちらのラインが強いか」を見極めることがとても重要です。
二分戦で組まれるラインは強固であるため、ライン争いで勝利したラインを形成している選手たちがほぼ車券圏内の順位を独占します。
イレギュラーな結果にはほぼならない二分戦は競輪のレースの中でも予想がしやすいレースといえるでしょう。
常時7車立で開催されるレースの車券を初心者は購入しよう
競輪のレースには「ミッドナイト競輪」や「ガールズ競輪」など常時7車立てで開催されるレースがあります。
これらのレースは必然的に二分戦となる可能性が高いので、これから競輪を始めようと考えている人は、通常のデイレースではなく、これら常時7車立てで開催されるレースから挑戦してみることを推奨します。
二分戦は配当が低いことが多い
二分戦は予想がしやすい一方で本命決着となることが多く、低配当となりやすいという特徴があります。
したがって予想に自信がない初心者や、的中させることを最優先としている本命党の人にとては最適なレースですが、一獲千金を狙っている穴党の人にはあまりおすすめできません。
二分戦の予想の仕方
二分戦の予想の仕方は競輪の予想の基礎力を身に着けるのにうってつけなので、そういった意味でも二分戦は競輪初心者におすすめできるレースとなっています。
本項目では順を追って二分戦の予想の仕方を解説していくので、しっかりマスターしておきましょう。
細かい部分は違えど、本項目の予想の仕方の流れは三分戦や四分戦となるレースであっても基本的には同じです。
まずはラインをチェックしよう
競輪ではラインの優劣を的確に読めなければ車券は当たりません。
そのため、まずは誰と誰がラインを組むかをチェックするところからスタートします。
地区がふたつに分かれている、強い選手が2名出走するレースは二分戦となる可能性が高く、ラインも判断しやすいです。
どちらのラインが強いかを考えつつレース展開を予想する
どの選手がラインを組むかを判別できたら、次はどちらのラインが優位に立つかを予想します。
二分戦の場合は別ラインの選手が突然単独で飛び込んでくるといった展開にはなかなかなりません。
例えば4名ラインを組んでいる選手がもう片方のラインの前に出ようと思えば5名の選手を抜く必要があります。
もちろん前のラインを形成している選手たちは抜かれまいとブロックしてくるでしょう。
5名の選手のブロックを交わして前に行くのはとても難しいですし、前に行ったとしてもスタミナを使い切って最終周での争いで負けてしまう可能性が高いです。
そのため、強いラインを選択肢さえすれば的中する可能性はかなり高くなります。
強いラインを組んでいる選手で買い目を選択
強いラインを見極めることができれば、後はそのラインの中で3着以内に入りそうな選手を選び、実際に買い目を決めることになります。
確実に当てたいのであれば、強いラインを形成している選手の「ワイド」を購入しましょう。
ラインの選択さえ正しければ、かなりの確率で的中します。
ただし本命決着のワイドは配当が低く、車券代のほうが配当金を上回ってしまいやすいです。
買い目を絞り込むか、投票額を増やすなどして配当金のほうが購入金額を上回るように調整しましょう。
まとめ
二分戦はふたつのラインで争われるレースの事を指します。
二分戦はラインを形成する選手たちの判別が簡単なうえ、7車立てで発生する可能性が高い事、そしてライン争いで勝利したラインの選手たちが上位を独占するケースがほとんどどいうこともあって予想がしやすく、競輪初心者や車券を当てたいと考えている人におすすめのレースです。
しかしその一方で本命決着となりやすいので配当が低くなりやすいというデメリットがあります。
予想の仕方に関しても競輪のレースの予想の基礎を身に着けるのにうってつけなので、競輪初心者はミッドナイト競輪など7車立てが固定となっているレースの二分戦からスタートするようにしましょう。