競輪における「三分戦」とは?予想の仕方やラインの見極め方を徹底解説!
競輪の予想をするにあたって重要な要素のひとつにラインがあります。
競輪のレースはラインの数で大きく「二分戦」「三分戦」「四分戦」に分けられています。
本記事ではそのうちのひとつ「三分戦」について詳しく解説していきます。
参考 競輪における「二分戦」とは?判別方法や車券の買い方を徹底解説! 参考 競輪における「四分戦」とは?予想のコツやおすすめの買い方を徹底解説!
競輪最大の特徴である「ライン」とは?
競輪は最終的に選手ひとりひとり一着でゴールすることを目指しますが、最終周あたりまでは「ライン」と呼ばれるチーム同士で争うチーム戦のような展開となります。
これが他の公営競技と大きく異なる点です。
したがって、競輪の車券を的中させるためには、ラインを読み切ることがとても重要となります。
競輪の三分戦とは3つのラインで争われるレースの事
(引用元:keirin.jp)
競輪の三分戦とは、「3つのラインで争われるレース」の事を意味します。
競輪のレースは大きく分けると9選手で争われる9車立てと7選手で争われる7車立てに分けられますが、三分戦となった場合、9車立ては3選手ずつ、7車立ては3選手が1チームと2選手が2チームになるケースが多いです。
三分戦は全レースで最も発生しやすい
三分戦は競輪の全レースのなかでも最も発生しやすいパターンです。
したがって、競輪で儲けたいと考えているのであれば、三分戦の予想の仕方をしっかりとマスターしておくのがもっとも重要といえるでしょう。
三分戦になるかどうかは出走表などを見れば分かる
(引用元:keirin.jp)
しかし問題は三分戦になるかどうかの判断です。
せっかく三分戦の予想法をマスターしていても、レースそのものが三分戦になるかどうかを見極められなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
三分戦になるかどうかについては「出走表」を見ることである程度自分で判別がつきます。
出走表には選手の所属支部が必ず書かれていますが、ラインは所属支部が近ければ近いほど同じになる可能性が高いです。
「同じ競輪場→同じ県→同じ地区→隣接地区」という順で同一ラインを組む可能性が高くなります。
同じ競輪場で練習をしている選手同士はほぼ間違いなく同じラインを組むと判断して間違いないでしょう。
また、出走表の中には「ライン予想」といって、ラインの予想を図で分かりやすく表してくれるようなところもあります。
レース前の「脚見せ」でもチェック可能
より確実にラインを見極めたいのであれば、レース前の「脚見せ」をチェックしましょう。
本番前に出走選手全員がコースを周回するのが脚見せで、脚見せでラインが3つになっていればそのレースは三分戦であると判断できます。
三分戦はライン同士の争いとなる事が多い
競輪には「三分戦はスジで買え」という格言のようなものがあります。
スジとはラインの事を意味していて、要約すると三分戦は同じラインを形成している選手を軸にして買えば当たりやすいということを意味しています。
三分戦はライン同士の争いがかなり激しくなるので、ライン争いを制した選手たちが1着と2着に入ることが多いです。
三分戦の予想の仕方
では、競輪のレースの中で最も高い比率を占めている三分戦を予想し、的中させるための方法について順を追って説明していきます。
もちろん出走している選手やレースが行われるコースによって細かい部分を臨機応変に変えていく必要はあるものの、基本的な予想の仕方はどのレースであっても同じです。
3つのラインを見極める
まずはどの選手がどのラインを形成しているかをチェックします。
このラインのチェックを間違えると、この後の予想の仕方がいくら完璧であっても車券はなかなか的中しないでしょう。
どの選手がどのラインを組むかは、出走表の選手情報、各選手のコメント、ライン予想などを隅々までチェックしておけば誰でも判別できます。
各ラインの先行選手をチェック
どの選手がどのラインに入るかのチェックが完了したら、各ラインの先行選手を確認しましょう。
ライン同士での争いがとても重要な三分戦において、先行選手の能力は非常に重要で、先行選手の実力がそのままそのラインの強さに直結します。
例えば3つのラインの先行選手のうち、1名だけ最上級クラスのS級S班の選手だった場合、そのラインはかなり有利となります。
先行選手の強さは、レースが行われる競輪場で普段練習しているかどうかや競走得点、級別や直近の成績などを見ることである程度比較することが可能です。
先行選手が逃げを狙っている場合は有力
選手は全員が同じような走り方をしているわけではありません。
選手にはそれぞれ得意な「決まり手」があり、その決まり手を決めやすいようなレース運びをするように動きます。
決まり手については出走表に書かれてあるので、各選手をチェックする際に一緒に確認しておきましょう。
中でも特に注目してほしいのが「逃げ」を得意とする選手です。
逃げとは、最初から最後まで先頭で走ることを得意とする選手の事を指します。
ライン争いではほかのラインよりも前に行けばいくほど優位に立つことができます。
逃げの決まり手が得意な選手は先頭で走ることが自分にとって最も都合が良いので、レースが始まるとすぐに前に行こうとするでしょう。
したがって、先行選手が逃げを狙っているのであればそのラインはかなり有力なラインということになります。
ラインを形成している選手の実力差を確認
ラインを形成しているそれぞれの選手の実力や得意な戦法を確認したら、なんとなくどのラインが強いかは分かってくるのではないでしょうか。
基本的にはラインの競走得点の合計が高ければ高いほど、強固なラインを形成することになりますが、ここで注意しておいてほしい点がいくつかあります。
ひとつは「ラインを形成する選手同士の実力差」についてです。
特に先行選手がそのほかの選手と実力差が大きく開いていた場合、先行選手のスピードについていけず、ほかの選手が大きく遅れてしまうことがあります。
これを「ラインがちぎれる」と競輪では呼んでいて、ラインがちぎれてしまうと前の選手と後ろの選手との間に大きなスペースが出来てしまいます。
そのスペースに別のラインの選手が入ってしまった場合は「スジ違い決着」となり、オッズが大幅に跳ね上がるので、高配当を狙いたいのであれば、強いラインがちぎれる可能性があるかどうかをチェックしてみるとよいでしょう。
そしてもうひとつ、ふたつのラインの実力差が拮抗していて、残りひとつのラインの実力がかなり劣っている場合も要注意です。
この場合、力が劣っているラインはあまり前に出ようとしません。
何故かというと、同じ実力のライン同士で激しい争いが勃発することが分かっているからです。
同じライン同士で激しい争いになって両者が大きく消耗してしまえば弱いラインにも勝つチャンスは十分あります。
こういった展開が予想されるレースも比較的高配当となる可能性が高いです。
強いラインを形成する選手を中心に買い目を決定
3つのラインのなかでもっとも強力なラインが分かり、そのラインがちぎれる心配もなさそうであれば、「三分戦はスジを買え」の格言通り、強いラインを形成する選手を中心に買い目を決めていきましょう。
1着と2着はそのラインの選手固定で良いですが、3着に関しては別ラインの先行選手が飛び込んでくる可能性も想定した買い目を設定しておくと、より的中率がアップするでしょう。
三分戦の予想ができるようになれば一人前
以上が三分戦の基本的な予想方法となります。
三分戦の予想は競輪予想の基本となりますが、レース数が多い分奥が深く、臨機応変に対応できなければ勝つことはなかなか難しいでしょう。
三分戦のレースで回収率100パーセントを安定して超えるようになれば、競輪で大負けすることはそうそうないはずです。
まとめ
競輪の三分戦とは、3つのラインで争われるレースの事を意味します。
競輪のレースには7名で争われる7車立てと9名で争われる9車立てがありますが、三分戦は全レースのなかでも最も発生しやすいパターンです。
競輪はラインを読み切らなければ車券を当てることができません。
どの選手とどの選手がラインを組むかは出走表を見たり、レース前の脚見せを見ることで判別がつくので、まずはどのようなラインになるかを確認しましょう。
そして強い先行選手はいないか、先行選手の脚質は逃げか、ラインを形成している選手の合計得点が高いかなどをチェックすることで強いラインを見極めましょう。
三分戦の予想が安定してできるようになれば一人前です。