競輪の2枠複の平均配当と儲けるためのコツについて解説
競輪の買い方にはいくつかの種類がありますが、本記事ではそのなかでもあまりクローズアップされることがない「2枠複」について、特徴や平均配当を紹介し、2枠複で儲けるためのコツについても解説していきます。
競輪の2枠複とは?
2枠複の特徴を紹介する前に、そもそも「枠」のことがよく分かっていない人もいるかと思うので、最初に枠について簡単に解説していくことにしましょう。
この記事を読んでいる人で既に競馬をやっている人であれば競馬の枠と同じだと思ってもらって間違いありません。
(引用元:KEIRINひろば)
競輪は7車立てと9車立てがありますが、枠は9車立てのレースの時にしか設けられません。
競輪の枠がどういった分けられ方になるのかというと、1枠から3枠までは各1名ずつとなっているので、ここまでは枠番と車番はまったく同じになります。
しかし4番から6番までは各2名ずつとなっています。
ここだけを見ると、「2枠複は4番から6番までを購入したほうがよいのでは?」と思ってしまいますが、その考えは必ずしも正しいとは言えません。
競輪では高額配当を狙うには「ヨーロッパを狙え」とよく言われています。
ヨーロッパとは具体的な車番を出して要約すると、「高額配当が欲しければ4番、6番、8番の選手を買え」ということになります。
先ほど4枠以降は各2名ずつになっていると解説しましたが、4枠には4番、5枠には6番、6番には8番がそれぞれ入っています。
ということはたとえ2名になっていたとしても、片方の選手は3着以内に入る可能性が低いということになるのです。
これは決して偶然でそうなっているのではなく、競輪のレースの決定権はレースを実施している競輪場側にあります。
つまりすべてのレースで4番、6番、8番が他の車番の選手よりも実力が劣っているというわけです。
この事は覚えておいて損はありません。
2枠複の平均配当と過去最高配当は?
2枠複のこれまでの全レースの配当金全てで計算すると、その平均配当はおよそ1,000円程度です。
競輪でもっとも的中難易度が高い車券は3連単ですが、3連単の平均配当はおよそ34,000円といわれています。
こう見ると2枠複は購入する価値がないような車券に思えてしまいますが、2枠複の的中率は数字上では最高11パーセント以上にもなります。
一方3連単の的中率は約0.2パーセントと2枠複とは比べるまでもなく圧倒的に低いです。
2枠複の過去最高配当は、2006年3月29日に小田原競輪場で出た「108,000円」で、10万円を超える配当となったのは今のところこのレースだけとなっていますが、2枠複で万車券となるようなレースは過去に何度も出現しています。
2枠複を全通り購入するといくらになるの?
2枠複の買い目をすべて計算してみると、まず1着と2着を別の番号にした場合、全部で15通りになります。
さらに4枠から6枠までは各枠に2名の選手がいるため「4-4」「5-5」「6-6」というように、ソロ目枠が存在するため、このゾロ目枠3つを加えると最終的に2枠複を円全通り購入した時の買い目点数は18点ということになります。
競輪は1点100円から購入できるので、100円で全通り購入すると、1,800円で2枠複は全通り購入できます。
参考 競輪の2枠複を全通り購入するとどうなるかを検証2枠複で儲けることってできる?
2枠複の特徴と平均配当、そして的中率については理解してもらえたでしょうか。
この記事を見ている人が一番気になっているのは「2枠複を儲けることができるのか?」という点だと思いますが、競輪は車券が的中すれば配当金を受け取ることができるので、理論上で言うとたとえ2枠複だったとしても利益を得ることができます。
ただし2枠複の平均配当は1,000円程度なので、1レースで得られる利益は少ないです。
利益が少ないと予想が不的中となった時のダメージが大きく、せっかく得た少ない利益が全部なくなってしまう可能性が高くなります。
これらの事を総括すると、2枠複で儲けることは不可能とはいかないまでも工夫して車券を購入しなければ継続的に利益を得続けることはかなり難しい車券であるといえるでしょう。
2車複よりもオッズが高くなっているときは狙い目!
ここで2枠複の車券を購入する上で他の車券ではあまりないであろう独自の狙い目レースを伝授しましょう。
結論から言うと、競輪のレースでは時に「2車複よりも2枠複のほうがオッズが高くなるレース」があります。
2枠複とは1着と2着になる枠を当てるレースですが、2車複は1着と2着になる車番を当てるという車券です。
枠は1番と3番は車番とまったく同じなので的中難易度は同等ですが、4枠以降は各2名になるので、数値上の的中難易度は2枠複のほうが低くなります。
もちろん先ほど解説した通り4枠以降は各枠に実力が劣る選手が1名ずつ配置されているので単純に数字だけで本当の的中難易度を計算できるわけではありませんが、2車複の難易度が2枠複の難易度を下回ることは絶対にありえません。
にも関わらず、競輪のレースでは的中難易度が高い2車複よりも2枠複のほうがオッズが高くなるという謎の逆転現象が発生することがあります。
どうしてこのような現象が発生するのかというと、それは「2車複と2枠複」の売上金額の差が大きな要因となっています。
2車複の「1-3」と、2枠複の「11-3」というのは全く同じ買い方なのですが、大部分の競輪ファンはほぼ間違いなく2枠複の「1-3」ではなく2車複の「1-3」を購入します。
すると同じ買い目なのに2車複の「1-3」には人気が集中し、2枠複の「1-3」にはそこまで人気が集まらないという事態になり、結果として同じ買い目なのに2枠複のほうがオッズが高いといった現象が発生するのです。
たとえ2枠複を購入する気がなく、2車複を購入するつもりであっても常に2枠複のオッズに着目するようにしましょう。
2枠複で儲けるためのコツ
2枠複独自の狙い目となるポイントを先の項目で紹介しましたが、残念ながら2車複の方が2枠複を上回るレースというのはそう頻繁に発生するものではありません。
効率的に利益を出したいのであれば、こういったレースのみを狙うのはあまりにも非効率なので、通常のレースで2枠複を購入して利益を出すためにはどうすれば良いかのコツを本項目では解説していきます。
とはいえ、ここで紹介するのはあくまでも一例なので、参考にしつつ自分自身でも2枠複で利益を出すための方法について考えてみてください。
利益を出すための方法は多ければ多いほどチャンスが増えるので思いつく限りの手段を実践してみましょう。
内枠を中心に買い目を組み立てる
枠の決め方でも解説しましたが、1枠から3枠までが1名ずつとなっているという事は、1枠から3枠までの選手は実力上位の選手であるという事になります。
そして競輪はコースを周回するトラック競技です。
いかにライン争いが重要であるとはいえ、より短い距離で前に出る事ができる1枠の選手がスタート地点で最も有利であるというのは抗えません。
したがって2枠複を購入する際は基本的には内枠の選手を中心に買い目を組み立てる事になります。
ラインの優劣を予想してから買い目を決める
内枠の選手を中心にしつつも、やはりラインの優劣を無視する訳にはいきません。
いかに先頭に立てるといっても、その選手が他の選手とラインを組めない状態では最終的に別ラインに飲み込まれてしまうでしょう。
内枠の選手を中心にしつつ、その中で強いラインに入れる選手は誰なのかを見つけられるようになると、2枠複の的中率は格段にアップします。
高配当を狙いたければソロ目を狙え
内枠の選手がどうにも信用ならない、というレースであれば思い切って高配当を狙ってみましょう。
実は2枠複の高配当ランキングベスト10の買い目は全て「4枠以降のゾロ目」になっています。
高配当を狙うと腹を括ったのであれば、ここは思い切ってゾロ目だけを購入しましょう。
ゾロ目となる買い目は「4-4」「5-5」「6-6」のたった3点です。
この3点でもし的中すれば時には数百倍単位の配当を得られるわけですから、これほど割りの良い賭けはそうそうないのではないでしょうか。
まとめ
競輪の2枠複は、「枠」という車番とは異なる括りの番号で1着と2着に入る番号を当てれば的中となる車検です。
的中率は最高で10パーセント以上とかなり高いため、平均配当が1,000円程度とかなり低くなっています。
大きく儲ける事が出来ない車券であり、着実に稼ぐためには買い方も工夫しなければならないと言えるでしょう。
基本的には内枠の選手を中心にしつつラインの優劣を予想して買い目を決めていく事になります。
平均配当が低いので買い目が増えすぎないように注意しましょう。
もし内枠が信用ならないのであれば、4枠以降のゾロ目3点のみを思い切って買うという勝負に出てみるのも面白いかもしれません。
そしてレースによっては同じ買い目なのに2車複よりも2枠複の方がオッズが高くなる事もあり、そういったレースは狙い目となります。