競輪で発生する「落車」とは?発生した際の車券の取り扱いについて解説

競輪で発生する「落車」とは?発生した際の車券の取り扱いについて解説

競輪は1レース最大9車でおこなわれ、どの選手よりもいち早くゴールを目指すトラック競技です。
そして競輪選手はレースに勝つことが最大かつほぼ唯一といっても良いくらいの収入源なので、時にはほかの選手と激しい争いを繰り広げることもあります。

本記事ではレース中に発生する「落車事故」について、概要と落車した際のルールを詳しく解説します。

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落車の概要について

落車の概要について

落車とは、乗っている自転車ごと転倒し、自転車から落ちてしまった状態を意味します。
この言葉は競輪またはオートレースにおいて公式で認められている単語であり、競輪のルールブックにも「落車」としっかり記載されています。

たかが自転車と思ってしまう人もいるかもしれませんが、極限まで鍛え上げられた競輪選手が自転車を全力で漕いだ時、そのスピードは時速70キロを軽く超えます。

自動車に匹敵するようなスピードが出ている自転車に乗っていて、ちょっとでも他の自転車に触れようものならバランスを崩してしまうことは明白です。

競輪選手は日々のトレーニングによって身体を鍛えていますし、転倒した際の受け身なども訓練していると思われますが、それでもこれだけのスピードが出ている自転車から落車してしまうというのは本当に危険であることに変わりはありません。

レース中の落車によって長期休養を余儀なくされるような怪我が現実に発生していますし、残念ながら落車による衝撃が原因で亡くなってしまった競輪選手も過去には存在しています。

落車した後の選手の行動について

落車した後の選手の行動について

不幸にもレース中落車してしまった場合、選手はどのような行動を取るように定められているのでしょうか。

普通に考えれば落車してしまったらそのまま棄権し、レースは中断すると思ってしまうのですが実はそうではなく、落車してしまった場合でも動けるのであれば再び自転車に乗り、ゴールを目指さなければならないのです。

自転車競技の選手には「敢闘の義務」があり、公式のルールブックにも「選手は、暴走、過度の牽制等をしてはならず、勝利を得る意志をもって全力を尽くして競走しなければならない。」と書かれてあり、落車をした際に動ける状態なのに自転車に乗るのをやめてしまうと、「正当な理由なく競走を放棄した」とみなされて反則扱いとなります。

つまり落車をしてしまっても完走を目指さなければならないのです。
私たちからすればとても厳しいルールのように思えますが、このルールは競輪選手にとってはメリットの方が大きいです。

次の項目で詳しく解説しますが、途中で棄権してしまうと支払われる賞金が大幅に少なくなりますが、たとえ最下位であっても完走すれば賞金が支払われます。

上位グレードレースの決勝ともなると、最下位の9着であっても500万円近くの賞金が支払われるため、賞金ランキング争いをしている選手にとっては決して無視できない金額です。

ですから選手たちはルールで定められているからというわけではなく、たとえ落車しても走行できる状態であれば自らの意志で自転車に乗り、完走を目指します。

走行継続が出来ないほどの怪我を負った場合は棄権となる

走行継続が出来ないほどの怪我を負った場合は棄権となる

もちろんいかなる状況であっても完走しなければならないというわけではなく、落車によって骨折してしまったり、骨折とはいかないまでも打ち所が悪くとても自転車に乗れるような状態でないのであれば自らの意志で「棄権」することが可能です。

棄権した場合、完走はできないので賞金や手当を全額支給されることはありませんが、未着賞金として9着の選手に支払われる賞金の80パーセントが支払われます。

ちなみに、ここまでのルールはあくまでも他の選手によって落車してしまったり、路面が濡れているなどしてスリップしてしまった場合に適用されるルールであり、明らかに妨害行為と思われるような行動を取って落車となった場合は反則とみなされて失格扱いとなり、賞金が支払われることはありません。

レース中に車券を買っていた選手が落車してしまったら車券はどうなる?

レース中に車券を買っていた選手が落車してしまったら車券はどうなる?

レース中に落車してしまった時点でそのレースは最下位決定といっても過言ではないでしょう。
長年車券を買い続けていると、自分が車券を買っていた選手が落車してしまったといったケースにも遭遇します。

その場合は車券は無効扱いとなって返還してもらえるのでしょうか。
自分が車券を購入していた選手が落車してしまった場合、車券がどうなるのかというと、基本的に落車してしまった選手の車券の返還や払い戻しなどはありません。

もし出場している選手が全員落車してしまったら、レースが不成立となるので車券は返還されるでしょうが、そのような事になる確率は限りなくゼロに近いです。

そもそも先に解説した通り、落車した選手が動けるのであれば最後まで走り切らなければならないので、落車事故が発生してもレースが中断されない限り勝敗は決まるため、返還対象とはならないのです。

これは何も競輪だけに限ったルールというわけではありません。
競馬においてもレース中に騎手が落馬してしまえばその競走馬は失格となるのですが、馬券が返還されることはないですし、競艇でもレース中に転覆した時点で失格扱いですが、舟券は返還されません。

ただし、レースがスタートする前に転覆した場合はレースそのものに参加出来ていないため、返還扱いとなります。

競馬や競輪、オートレースでもレース前に何らかの理由で棄権して出走取消となった場合、その選手の投票券は返還されます。

落車事故は1日に1回どこかの競輪場で発生しているほどの確率!

落車事故は1日に1回どこかの競輪場で発生しているほどの確率!

では落車事故はどれくらいの頻度で発生しているのでしょうか。
落車事故の件数や確率について、公式がまとめたデータは存在しません。

したがって、正式な数値は定かではありませんが、いくつかの情報を調べた結果、現在競輪のレース中に落車事故が発生する確率はだいたい7パーセント前後であると言われています。

ただし、いくつか落車事故が発生しやすい条件というものがあり、そういった条件を満たしているレースは毎日のように開催されているので、実際には1日に1回はどこかの競輪場で落車事故が発生していると言っても過言ではないほどの確率です。

そう考えると競輪の落車事故の頻度というのはかなり高いといえるのではないでしょうか。

落車が発生する可能性が高い条件について

落車が発生する可能性が高い条件について

1着になる事を争うことが義務付けられている以上、どのようなレースであっても落車が発生する可能性はありますが、特に落車が発生する可能性が高い条件というのがいくつかあります。
その条件と、どうして落車が発生しやすいのかについて、本項目では簡単に解説していきます。

333m

競輪が開催される競輪場は北は北海道から南は九州まで全部で43か所ありますが、周長は「333m」「400m」「500m」の3種類に分かれています。
この3つのうちわずかではありますが、333mのコースで落車率が高いです。

333mバンクは他のふたつと比べるとコンパクトな造りになっており、カーブ部分も全体的にきついです。
カーブがきついということは、回るときにスリップしたりハンドルを切り足りなかったりする可能性が高くなり、結果として落車事故が発生しやすくなります。

雨が降ると落車が発生しやすい

競輪は屋外で行われるので、常に同じ条件でレースが開催されるわけではありません。
特に雨が降った後または雨が降っているときはコースが濡れた状態でレースが行われることになります。

競輪王自転車のタイヤにはほとんど溝がなく、一般的な自転車以上に路面が濡れていると滑りやすいです。
雨の日はもちろん選手たちも滑らないよう注意して走りますが、必定以上にスピードを落とすことはできないので、どうしてもスリップしやすくなり、落車の発生確率も上がります。

更に雨が降っていると視界が悪くなるので周りが視認できづらくなり、突然現れたほかの選手を避けきれずに落車といったケースも見受けられます。

A級よりもS級のほうが落車は多い

競輪は選手ごとの実力によってランク付けがなされていて、大きく分けると「A級」と「S級」に分けられます。
そして、A級の落車発生確率と比較するとS級同士のレースにおける落車発生率は明らかに高いです。

2倍とまでは行きませんが、S級同士のレースではA級同士のレースと比べると1.5倍くらい落車発生率は高くなります。

これはS級同士の選手は実力が拮抗しているため激しい争いになりやすいのと同時に次の項目で詳しく説明するレースグレードが高いレースとなりやすいことも落車発生率が高い理由のひとつといえるでしょう。

レースグレードが挙がれば上がるほど落車は多くなる

競輪のレースは一般戦とグレードレースに分けられますが、明らかにグレードレースの方が落車発生率は高くなります。
理由はただひとつ、グレードレースの優勝者には高額の優勝賞金が与えられるからです。

競輪選手の年収はレースの勝敗に大きく左右されますが、それ以上にどれだけグレードレースに勝てるかが重要となっています。

そして、グレードレースのなかでも最上級となっているG1レースの場合はほかのレースで好成績であったり、賞金ランキング上位に居なければ参加することすらできません。

したがって上位グレードのレースでは全選手が全力でぶつかり合うことになり、結果的に落車事故が発生しやすくなります。

落車は命の危険が伴うような危険な事故

落車は命の危険が伴うような危険な事故

たかが自転車から落ちて転倒するだけと侮ってはいけません。
私たちが自転車に乗っていてカーブを曲がるときにスリップなどをした際に転んで身体を打ち付けたときでも相当な痛みに襲われますし、擦り傷や青あざが出来てしまいます。

競輪選手の場合、私たちとは比べ物にならないほどの速度で自転車を漕いでいるため、落車事故の衝撃は何倍にもなり、落車によって骨折した選手は数多くいますし、これまでの競輪の歴史では40件以上の死亡事故が発生しています。

特に頭部を直接打ち付けるような落ち方をした際は頭蓋骨が骨折したり、くも膜下出血などで脳に大きなダメージを受ける可能性が非常に高く、極めて危険です。

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まとめ

競輪は1着でゴールすることを争うスポーツであるため、時には選手同士で接触し、落車してしまう事があります。

落車した際、動ける状態であればゴールを目指すように競輪のルールでは定められていて、一見とても厳しいように思えますが、選手からするとゴールすれば最下位でも賞金がもらえるので有難いルールといえるでしょう。

333mバンク、S級選手同士のレース、高位グレードのレースでは特に落車事故が発生しやすく、雨の日もスリップする可能性が高くなるのでそれに比例して落車事故は多く発生します。