競輪選手の収入源の大半は賞金が占めている!手取り額など収入事情を徹底調査!

競輪選手の収入源の大半は賞金が占めている!手取り額など収入事情を徹底調査!

競輪を楽しんでいる人で、競輪選手がどれくらいの収入があるか知っている人はあまり居ないのではないでしょうか。

本記事では競輪選手がどのくらいの年収を得ているのか、そして競輪選手の内訳はどのようになっているのかについて解説していきます。

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競艇選手の平均年収は1,000万円以上!

競艇選手の平均年収は1,000万円以上!

競輪選手の年収に関してですが、2018年にKEIRIN.JPが公表した資料によると、約2,300名の平均年収は約990万円なので、ざっと概算すると競輪選手の平均年収は1,000万円あると認識しておけばよいでしょう。

しかし、全盛期だったころは1,200万円くらい平均年収があったそうです。
減少した要因は2011年の東日本大震災で、それ以降収益拠出額を増額させたことにより、平均年収が減少しています。

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級班によって年収には明確な差がある

級班によって年収には明確な差がある

平均年収が1,000万円といっても、競輪は実績によってランク付けされていて、ランクによって平均年収は大きく異なります。

級班 平均年収
S級S班 約1億円
S級1班 約2,100万円
S級2班 約1,250万円
A級1班 約850万円
A級2班 約700万円
A級2班 約700万円
A級3班 約600万円
L級1班(女子) 約700万円

やはり最上位選手であるS級S班選手の年収は目を引くものがあります。
S級S班選手は9名しかいませんが、この選手たちの年収が全体の平均年収を引き上げているのは間違いないでしょう。

とはいえ、最下級のA級3班でも600万円の年収があるので、一般サラリーマンの人と比較すると、とても高収入な職業だといえます。

G1レースの賞金はとんでもない金額

G1レースの賞金はとんでもない金額

競輪選手の収入の大部分はレースの賞金です。
競輪の場合、最下位選手も含めて着順に応じて賞金が支払われることとなっています。

当然着順が上に上がれば上がるほど、レースグレードが上がれば上がるほど賞金は高額になっていきます。
競輪の最上位レースである、G1レースの賞金は以下の通りです。

レース名 1着賞金
読売新聞社杯全日本選抜競輪 34,420,000円
日本選手権競輪 79,000,000円
高松宮記念杯競輪 45,000,000円
オールスター競輪 57,000,000円
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント 38,000,000円
朝日新聞社杯競輪祭 45,000,000円
KEIRINグランプリ 130,000,000円

KEIRINグランプリの賞金はやはり突出して高いですが、そのほかのG1レースも、一流企業の管理職クラスの賞金をたった1レースで得られるほどの金額になっているのは驚きを隠せません。

G1レースに出られるのはS級選手でもトップクラスの選手ばかりで、S級S班選手はシード出場できるため、S級S班選手の収入が以上に高いのはG1レースに必ず出場できることが大きな理由になっていることは間違いありません。

レースに勝てなくても沢山の手当が支給される

レースに勝てなくても沢山の手当が支給される

G1レースでなくても優勝すればかなりの賞金を獲得できますが、レースで優勝できるのは出場する選手のうちたった1名です。

競輪は完全実力主義の世界であり、連戦連勝する選手が居る一方で一生懸命トレーニングに励んでも全く上位に入れない選手もいます。
もし賞金しか収入がなければ、まったく勝てない選手は競輪だけではとても生活できないでしょう。

そして競輪選手はサラリーマンではないため、固定給という概念もありません。
活躍できない選手たちの収入がどうなっているのかとても気になるところですが、結論から述べると、競輪ではレースの賞金以外にも、レースに出走するだけで状況に応じてさまざまな手当てが支払われます。

そのためレースで活躍できなかったとしても、手当の収入を合算すれば生活していくだけのお金を確保する事が可能なのです。
先ほど紹介した級別の選手の年収のうち、A級3班選手はこの手当の比率がかなり高くなっています。

賞金

たとえ最下位であったとしても、1回のレースで獲得できるお金の中では賞金が最も大きな比率となっています。
最も金額が低いA級3班のデイレースで最下位になったとしても、約4万円が賞金として支払われます。

出走手当

出走手当は、着順や失格等関係なく、レースに出走した時点で支払われる手当です。
競輪選手にはプラス「正選手手当」も支給され、合わせると3万円になります。
つまりレースに出走し、たとえ9着だったとしても完走すれば合計7万円は確実にもらえるというわけです。

雨敢闘手当

雨敢闘手当は雨の日に出走した選手全員に支払われる手当です。
雨の日はコースが滑りやすく、落車の可能性が高まるため、選手は少なからずリスクを負いながら出走することになります。
雨敢闘手当は過酷な条件でレースに出走する選手に対しての謝礼と考えて良さそうです。

モーニング・ミッドナイト手当・正月手当

モーニングレース、ミッドナイトレース、正月のレースに出走した選手に対しては通常の賞金や手当に加えて各種手当が支給されます。

サラリーマンでも朝早く出勤すれば早朝手当が出ますし、夜勤や祝日の出勤は料金が割り増しになるので、それと同じだと思ってもらえれば理解しやすいでしょう。

落車棄権手当

落車した場合はゴール手前でなければ失格扱いになります。
失格だと賞金はもらえないので、モーニングやミッドナイト等特殊な状況でなければ、もらえるお金は出走手当と正選手手当を合わせた3万円のみとなってしまいます。

これだけでは正直生活するのに苦しい思いをするということもあり、棄権した船首に対しては落車棄権手当という手当が支払われます。

流石に完走した時と比べれば金額は少ないですが、それでももらえるお金が加算されるのは選手からすると有難い取り決めと言えるのではないでしょうか。

敢闘賞

特に目覚ましい活躍を見せた選手に支払われる手当ですが、レースごとに毎回該当選手が指名されるわけではなく、運営側の裁量で特に印象に残るレースを見せた選手に対して支払われるようです。

予備選手手当

競輪のレースでは毎回出走する選手に加えて、落車で負傷した時や病気などによって、途中からレースに参加できなくなった場合、または違反行為などによって斡旋そのものが取り消しとなった場合などに備えて予備選手を準備しています。
何事もなくレースが終われば予備選手はレースに出る事ができません。

そうなった場合、レースが実施されている間は無収入となってしまうので、予備選手として招集された選手に対しては予備選手手当が支給されます。

手当以外に支払われるお金

手当以外に支払われるお金としては、レース中に宿泊施設を利用した際の宿泊費と、公共交通機関を使って遠征してきた選手に対しては交通費が支給されます。

以上がレースの賞金以外で支払われる主な手当ですが、ここに紹介した手当が全てではなく、実際にはまだまだたくさんの手当が存在するようです。

それらを合算すると、手当だけでもかなりの金額になるため、たとえほとんど勝てないA級3班でも600万円という収入になるのも納得です。

会費が手引きされてしまう

会費が手引きされてしまう

以上のように、さまざまな手当があって、レースで勝てなくても多くの収入が得られるように思えますが、実は競輪選手は受け取った賞金の全額を自分のものとすることができません。

競輪選手は選手会への入会が義務付けられていて、1レース出走するたびに一律15,000円、さらには賞金の10パーセントを上納金として納付しなければなりません。

G1レースで優勝した場合は少なくとも数百万円、KEIRINグランプリに優勝した選手は1,000万円もの上納金を納めなければならないというわけです。

この天引きは選手にとってかなりの負担になることは明らかで、競輪選手が実際に受け取っているお金は、世間的に公表されている金額よりもずっと少ないのです。

選手会分裂騒動とは

選手会分裂騒動とは

この選手会へのへの上納金を不服として、かつて競輪界を二分するほどの大きな騒動になったことがありました。
まず、そもそも選手会とはどのような役割を担っているのかを知らない人がほとんどだと思われるので、まずは選手会の役割について解説します。

選手会の役割とは?

選手会の会員はその名の通り競輪選手自身です。
そして選手会の理事や役員は引退した競輪選手が担当するケースが多くなっています。

選手会は選手側の立場に立って施行者(JKA)に対して収入や賞金の交渉をする「労働組合」的な役割をすることもあれば、秩序を保つために選手に対して出場自粛要請を出すこともあります。

以上のような役割を見ていると、選手の味方のように思えますが、時にはJKA側と選手会側で二重の処分が下されることもあるらしく、一部の選手は味方ではなく驚異的な存在として認識しているそうです。

騒動が勃発した理由

選手はそんな選手会に対して、先に解説した通り獲得した賞金から会費を納付しなければなりません。
この会費が騒動が勃発した最大の理由です。
「選手会分裂騒動」と呼ばれるこの騒動が発生したのは2013年12月でした。

このころの競輪はどん底状態で、競輪の売り上げは全盛期の1兆9,500億円の3分の1である6,090億円まで落ち込んでしまっていて、これを受けてこれまで支払われていた年金は支払いを停止、そして退職金も従来よりも大幅カットという対策がなされました。
この処置そのものに関しては競輪そのものの売り上げが大きく落ち込んだため、仕方ない対処と言えるでしょう。

年金と退職金は競輪選手が賞金を得るごとに支払っている15,000円の上納金から捻出されていました。
年金がストップして退職金が大幅にカットされるのであれば、この上納金の金額そのものも下げるのが筋です。

ところが退職金や年金の支払い変更があったにも関わらず、上納金の金額は2023年現在も変わっていません。
支払いは変わらないのに、自分の手元に戻ってくるお金は大幅に少なくなっているという状況を不服としたのが、この騒動が勃発した発端です。

しかし、騒動が勃発したのはこれ以外にも理事会役員の報酬が高額であることや、JKAよりも選手会が重い処分を突きつけることもあるという2点も不満が噴出した要因であることは間違いないでしょう。

記者会見をおこなうも…

選手会の上納金に対して不満を持った競輪界のトップ選手23人が選手会を脱退し、新たに選手会「SS11」を立ち上げました。

参加メンバーは村上義弘選手を含めて当時のS級S班選手全員など名だたる選手ばかりであり、名前はS級S班選手が主として立ち上げたこと、そして立ち上げた年代がちょうど2011年、東日本大震災が発生した年代であることから「SS11」という名称になりました。

2013年12月19日に記者会見が行われましたが、ここでは上納金の問題には触れず、「2020年開催予定の東京オリンピックを視野に入れて若手選手などの育成を目的として立ち上げた」という説明がなされました。

正式に新選手会が発足すると、移籍希望選手は総勢70名ほどになりましたが、これに関して現選手会側は不受理という扱いをし、更に既に脱退して新団体を立ち上げた選手22名について年末のKEIRINグランプリへの出走を認めないという強硬姿勢を示しました。

新選手会の発起人であるS級S班選手9名のうち5名はすでにKEIRINグランプリへの出走が決まっており、この対処に困惑しています。
結局現選手会に謝罪してグランプリ出場権を得るなど、この時点ですでに運営に関して暗雲が立ち込めていました。

事態終息とその後

そして年が明けて2014年1月20日、クーデターを起こした全選手が現選手会に対して謝罪をし、「SS11」は解体されたことで事態は収束へと向かいました。
結局発足から1か月ほどでこの衝動は終わりを迎えたというわけです。

選手会を設立した選手たちに対しては、半年から1年間の出場自粛という処分が下されました。
そして現在も上納金に関しては現状維持のまま現在に至っています。
したがって、不満を持っている選手が完全に居なくなったわけではないでしょう。

しかしながら、競輪は2022年の売り上げが久しぶりに1兆円を超えるなど、急速な回復を遂げています。
選手の待遇もどん底のころと比べると大幅に改善しているため、このまま順調に売り上げを回復させていけば再び分裂するといった騒動にはならないでしょう。

競輪選手は個人事業主

競輪選手は個人事業主

競輪選手は選手会に所属していますが、選手会から給料などを支払われることはありません。
競輪選手は個人事業主という扱いになっています。

個人事業主ということで手厚い福利厚生もなければ、税金の計算などの事務作業もすべて自分でおこなわなければなりません。
実情は分かりませんが、恐らく事務作業に関しては公認会計士など、専門職の人に依頼しているのではないでしょうか。

また、スポーツ選手は一般的な個人事業主や法人では経費として認められている経費が認められないケースも多く、結果的に支払う税金は一般的な個人事業主よりも多くなってしまうことがほとんどです。

競輪選手が経費計上できるものでもっとも大きいのはトレーニングの際に支払う費用ではないでしょうか。
トレーニングジムの使用料はもちろんのこと、より効率的なトレーニングを行うために契約を結んでいるトレーナーに支払う費用に関しても経費として計上できます。

そのほか、商売道具である自転車の部品交換やメンテナンスに要した費用も経費として認められます。
高い収入を得た競輪選手には、高額な自動車を自家用車として購入するケースも多いです。

自家用車を競輪場に向かうまでの交通手段として使えば、その車は社用車という扱いになり、購入費用はもちろんのこと、ガソリン代も経費として計上できます。

スポーツ選手に高級車を乗り回している人が多いのは、車好きというのも一員としてあるでしょうが、税金対策のために購入するという側面が大きいのではないでしょうか。

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まとめ

競輪選手は個人事業主であり、何処かの会社と契約を結んでいるわけではありません。
したがって給料のような何もしなくてももらえるお金はありません。

競輪選手の収入の大部分はレースの賞金であり、最高峰のG1レースになると、優勝すれば数千万円の賞金を手にする事ができます。

競輪選手全体の平均年収は約1,000万円と言われていますが、年収は級班が変わると大きく増減し、最下位のA級3班だと600万円ほどですが、最上位のS級S班になると平均年収で1億円と、軽く10倍以上の収入を得る事ができます。

S級S班選手の収入の大部分はレースの賞金ですが、A級3班選手の中には優勝争いにまったく絡めないような選手もいます。

もし収入が賞金だけだとまったく勝てない選手は生活する事すらままならなくなってしまいますが、幸い競輪選手にはレースに出走すれば出走手当をはじめとして多くの手当が支給されるため、ほとんど勝てない選手であっても一般サラリーマンの年収よりもずっと高額である600万円という収入を得ることができます。

しかしこの金額は全額選手が受け取れるわけではなく、レースに出走するごとに15,000円プラス賞金の10パーセントを選手会に納付しなければなりません。
10年ほど前にはこの制度を不服として選手会が分裂するという騒動に発展してしたこともありました。

また、競輪選手をはじめスポーツ選手は経費に計上できるものが少ないため、納める税金の額はどうしても多くなってしまいます。
したがって、実際は額面よりもかなり少ない手取りになっている選手がほとんどです。