競輪の予想の仕方を教えます!初心者でも的中率アップ!
競輪は、他の公営競技に比べて難しいと感じる方が多いようです。
競輪には非常にわかりやすい予想ファクターがあります。
それは、「競争得点」と言って、選手の近況の実績を数値化した指標です。
単純に、強い選手の数字の方が大きくなるので、これほどわかりやすい指標はありません。
しかし、どの競技もそうなのですが、強い選手が必ずしも勝つとは限りません。
競輪には、「ライン」と呼ばれる選手同士の連携があります。
これが、レース結果に大きな影響を及ぼしますので、他の公営競技に比べ、ある程度論理的に結果の予想ができる競技であると言えます。
競輪選手には、その選手の脚質(走り方の種類)によって走り方が変わってきます。
・自力選手の後ろにつく「マーク選手」
・その両方を兼ね備えた「自在選手」
この違った脚質の選手同士の連携を「ライン」と言います。
ラインは、同県、同地区や時には同期など結びつきで組まれることが多く、それぞれの選手が役割分担し協力して上位入賞を目指します。
自力選手は、最初から最後まで風を受け先頭を走っていては最後まで持ちません。
また、マーク選手は「後ろから来る他ラインを牽制して捲られないようにする」など、ライン内の選手にはそれぞれ役割が決まっています。
それぞれ、持ちつ持たれつの関係ですが、これは、自分の順位を少しでも上げるための戦略で、最後は仁義なき争いがライン内で繰り広げられます。
ここが、競輪が団体戦、個人戦の要素を併せ持つ競技と言われる理由です。
特に初心者の方にとって、このラインという要素、ハードルが高いと感じる方が多いようですが、ラインが分かれば競輪の予想は何倍にも楽しくなります。
「ラインを制する者は競輪を制す」と言っても過言ではありません。
今回は、このラインについて、分かりやすく解説していきますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします!
・ライン内では、その脚質によって役割が決まっている
・ラインは、地域など選手同士のつながりで組まれることが多い
競輪の予想の仕方
ライン情報を確認する
ラインは、同地区同県など、選手同士のつながりで組まれることが多いので、どういったライン構成になるのか、予想する事はそれほど難しくありません。
しかし、全レース自分で確認するというのもかなり大変ですので、「ケイリンオフシャルサイト」や「各競輪場の公式ホームページ」、「みんなの競輪」などで簡単に確認できます。
レース直前に行われる「選手紹介」が、最も正確なライン情報となりますが、なにせレース直前に行われますので、各種情報サイトで確認いただく方が便利かと思います。
ラインからレース展開を予想する
ラインを組む目的は、「残り半周時点で有利なポジションを得る」ということと言えます。
そのために、ライン内で役割を決め、作戦を立てます。
各ラインが、どんな戦略や作戦を立てるのかは、選手コメントや出走表で、ある程度予想が立てられます。
「どこのラインが先行するのか…」、「どのラインが残り半周辺りでどのポジションにいるのか…」など、出走表や選手の個性特性を考慮して予想を立てます。
どのラインが先行するのか確認する
ラインの情報が確認できたら、まず初めにやる事はどのラインが先行するのか確認します。
競輪は、先行するラインが比較的有利な傾向にあります。
「先行ラインがどこになるのか?」を見極めることが予想する上での重要事項となります。
どうやって先行ラインを見極めるかと言いますと、出走表を見ながら予想するのが一般的です。
自力選手の中には、先行意欲満々の選手もいれば、位置取りにこだわる捲り主体の選手もいます。
これは、選手ごとの得意な戦法と言えますが、どのラインの先頭を走る自力選手の先行意欲が強いのか、または強そうなのか。
その辺りを確認することが大切です。
先行ラインの当たりがつけば、どう言った並びで最後一周を迎えるのか、その辺りの予想も立てやすくなります。
そこまで来たら、次は各ラインの強さを、選手の競争得点を参考に見極めていきます。
選手の平均競走得点を確認
出走表には、各選手の強さの指標である、平均競争得点が記載されています。
前述いたしました通り、「得点の高い選手が強い」ということになります。
選手ごとの競争得点を参考にしながら、ラインの強さを測ります。
ラインの強さを確認する
「ラインの強さを測る?」と言われても競輪の初心者には難しいですよね。
本来は、いろんな情報を総合的に織り交ぜながら行う作業なのですが、慣れるまでは、ラインの先頭選手を注目してみてください。
各ラインが、他ラインに対して勝負を仕掛ける時、必ず先頭を走る自力選手が起点となります。
したがって、戦略が成功するか否かは、先頭選手にかかっていると言えます。
つまり、「先頭選手が強ければ強いほど、そのラインは有利なポジションを取れる可能性が高くなる」と言う理論です。
例えば、先頭選手の競争得点得点が90点、その後ろのマーク選手の点が100点だったとします。
100点の選手がどんなに強くても、先頭選手が不発に終われば、前に出てくることも難しくなります。
したがって、先頭を走る自力選手の力量によって、そのラインの強さが、ある程度は判別できます。
自力選手の強さを測る指標としては、先ほどから申してます競争得点との他に、「バック回数」と言うものがあります。
つまり、ここの回数が多い選手は、レース終盤に先頭にいることを示していて、そのラインは展開にもよりますが、優位にレースを進めている可能性が高いと言うことになります。
競争得点もレース中、上位でバック回数もトップ。
そんな先頭選手がいたら、「そのレースはそのラインが一番強い」と言うことになります。
ラインの番手選手の強さを確認する
先頭選手の強さを比較した後は、そのラインの番手選手(番手とは後ろにつく選手のこと)の強さについても見ていきます。
先程、「番手選手がいくら強くても、前の選手が弱ければ、そのラインは不発になる」と言う話をしました。
では、その逆はどうでしょうか?
先頭選手の競争得点が100点、その番手選手の得点が90点だとします。
その場合、起こり得る事としては、「先頭選手のダッシュに、番手選手がついていけず置いてけぼりになる」と言うことが言えます。
そうなってしまえば、いくら先頭選手が強くて、最終バックをトップで通過したとしても、ラインの援護を得られず、撃沈してしまうかもしれません。
つまり、ラインの強さを測る場合…「先頭選手の強さ」、「番手選手の強さ」、「選手同士のバランス」を他のラインと比較する必要があります。
言い換えれば、チームの総合力を比較して、最終的にどんな並びで、レースが推移していくのかを予測する作業が、競輪予想の醍醐味とも言えます!
・ラインの強さは先頭選手の強さに左右される
・先頭選手の強さは、競争得点と最終バック回数で判断する
・番手選手の強さなど、ラインとしてのバランスも参考にする
予想の手順まとめ
予想する際は、下記の流れで予想を進めるとよいでしょう。
2. 各ラインのバランス確認
3. 先行ライン予想
4. 展開予想
過去レースから予想を実践してみましょう
ライン情報を確認する
今回は、実際の出走表を見ながら実際のレースの予想をしてみましょう!
2020年6月高松宮記念杯競輪初日東特選競争の出走表です。
いわゆる、シード選手を集めた初日のメインレースです。
では、先程お伝えしました順番で予想していきましょう!
ラインからレース展開を予想する
各ラインの先頭選手の確認
出走表をみると、並び順は、「⑦① – ②⑥⑤⑧ – ④③⑨」となっています。
それぞれラインの先頭は、「⑦」「②」「④」 です。
車番 | 選手名 | 競争得点 | B(バック) |
7 | 新田選手 | 0.00 | 0 |
2 | 平原選手 | 117.62 | 2 |
4 | 松井選手 | 113.33 | 4 |
東京オリンピックの日本代表選手で、このレースが今期初出走でした。
ちなみに前期の得点は、126点です。
得点的に見れば、②の平原選手の方が強いが、④の松井選手はバック回数が多いです。
先頭選手の強さ的に見れば、「⑦の新田選手」と、「②の平原選手」が接戦。
④の松井選手が少し落ちるといった感じでしょうか。
各ラインのバランス確認
各ラインの2番目の選手を確認をします。
⑦の後ろは、①のS級S班の佐藤選手です。
競争得点も116点あります!
②の後ろは、⑥の鈴木選手 得点は111点、「逃」の印がついています。
④の後ろは③のS級S班の郡司選手、「逃」の印がついています!
これで、バランスを見るのは正直難しいところです。
皆さんはどう思いますか?
選択肢は、
「S級S班同士の連結⑦①」
「自力同士でS班が先頭を走る②⑥⑤⑧」
「同県のS班郡司選手に任された④」
なお、「自力選手が2番手にいると、どうなのか?」と言う点ですが、これはなかなか難しいのですが、2つの事が考えられます。
一つめは、「先行した選手が後続に追いつかれそうになった際、番手選手はその前に発進できる。(二段がけ)」
二つめは、「普段前を走っている自力選手が不慣れな番手に着くと本来の力が発揮できない。」
今回のラインには、番手に自力選手がいる構成ラインが2つあります。
「②⑥」「④⑦」のラインです。
ここをどう考えるのかが腕の見せ所かもしれません。
先行ライン予想
バック回数が一番多いのは④の松井選手。
番手には、同県の先輩③の郡司選手です。
言わずもがな、日本に9人しかいないS級S班選手です!
後手を踏めない④松井選手が先行する可能性が高いと読みます。
その他、師匠と弟子や仲良しや栃木茨城ラインなど要素がありますので、選手コメントや出走表などてその辺りも確認してみると面白いかもしれません。
4. 展開予想
前段で④の先行が濃厚なのでは?と予測しましたが、その後の展開も考えてみましょう。
先行する④のラインにまくりで応戦してくるとすると、どのラインになるでしょうか?
とりあえず、競争得点的に言えば、②の平原選手。
しかし、オリンピックの代表選手である⑦新田選手も侮れません。
出走表には⑦に◎(本命)もついています。
先行すると思われる④松井選手の背後には、S班で自力の郡司選手がついています。
もしかしたら、後ろか他ラインが迫って来ますと、③郡司選手は飛び出すかもしれません。
ここまで来たら最終バックストレッチの並び順を確認してみましょう。
・後ろから、⑦、②のラインが迫ってくる
・追いつかれそうになったら④の後ろから③が発進する
ラインからレース展開を予想する
上で示した予測を考え合わせると、下記がポイントになってきます。
「先行する④が後ろのラインに追いつかれるか?」
「追いつかれた場合、④の後ろの③は発信するのか?」
「発進した場合、後ろから来る選手を振り切れるのか?」
もし、追いつかれなかった場合、④の選手は最終の直線まで②を牽引して行くことになります。
次に、④が追いつかれ、③が後ろから発進したとなると②⑦を振り切れるのか?
この辺りが展開予想の最終局面になります。
予想1
もし、④が③を最終直前まで牽引できた場合は、
1着、③もしくは④
後ろから来る②もしくは⑦が2着
「③④」―「②⑦」
予想2
後ろから来る選手に④が追いつかれ、③が発進し振り切った場合は、
③1着、2着は、③の後ろにいる⑨、もしくは後ろから来る⑦、②と予想できます。
「③」―「⑨⑦②」
予想3
番手から発進した、③が後続選手を振り切れず追いつかれてしまった場合は、
後ろから来る、⑦、②が1着、その後ろにいる①、⑥、粘る③が2着。
「⑦②」―「①⑥③」
と言う予想になるのが一般的です。
その場合、⑦と②はどちらが先にゴールするかも考える必要があります。
ちなみに、出走表には結果の予想が載っています。
今回の出走表には、デイリースポーツの予想が掲載されています。
デイリースポーツの予想
この予想では、「⑦」―「③②①」―「③②①」となっています。
逃げる④にオリンピック代表の⑦がせまり、③が番手発進。
逃げきれず⑦が③を飲み込みゴール!
その上で、さらに②①が迫りくる!と予想しているのではないでしょうか?
実際のレース結果
色々予測しましたが、結果はいかに?
実際のレースを確認してください!
予想通り④が先行。(5:20頃)
その後、オリンピック代表の⑦が凄い勢いでやってきます。
すぐさま③が⑦を追走。
⑨も③を追う展開。①は後方で絡まれ追走できず(5:40頃)
さらにその後ろから、S班②が凄い勢いでやってきます。
⑦はゴール直前失速、後ろにいた③⑨が⑦を抜き、さらにやってきた②がゴール前追い詰める展開!
凄いレースですね!
さすがG1レース。日本のトップクラス選手の共演です。
⑦のトップスピードはさすがオリンピック選手というべきところですが、最後まで体力が持ちませんでした。
久しぶりの競輪レース。
レース感が鈍っていたのかもしれませんね。
しかし、⑦新田選手は、決勝に進出してます!さすがですね!
結果は、「③―⑨―②」
約17倍の配当でした。
まあ、硬いといえば硬いレース。
いかがでしたか?
予想の仕方、分かりましたでしょうか?
競輪予想サイトを利用しよう
競輪の予想についてのメカニズム的なところ、ご理解いただけましたでしょうか?
どのランクのレースも考え方は同じです。
こうして予想をしていき、慣れてきたら自分の好きな選手、好きな地区の選手など、アレンジしていくと、もっともっも楽しめると思います。
しかし、「自分にはちょっと難しいかも…」とお思いのあなた!
競輪予想サイトを利用すると言う方法もあります!
全く展開の読めないレースがあったとして、それならば、予想サイトに丸乗りするのも1つの手です。
競輪予想サイトは、当選率を上げなければ閲覧してくれる人が増えません。
ですので、予測に本気を感じます。
競輪予想サイトで、自分の導き出した答えと同じなのか、違っているのか。
答え合わせ的な側面で見ていただくのも良いのではないでしょうか?
競輪場の公式チャンネルでも狙い目は提示してくれますが結構硬い線での予想が多くなっているといえます。
予想の仕方は人それぞれ。
硬いところに厚く!の方も、とことん穴を追及する人もいると思いますが、ご自身で展開を予想して、セカンドオピニオン的な考えで予想サイトを確認する。
と言う感じが良いのではないかと私は思います。