競輪の「モーニング」とは?特徴や予想する際のコツについて解説!

競輪の「モーニング」とは?特徴や予想する際のコツについて解説!

競輪は朝早くに開催されることがあるのをご存じでしょうか。
朝早くに開始されるレースを競輪では「モーニング」と呼んでいますが、実はモーニングは車券でお金を稼ぎたいと思っている人にとっては狙い目となる時間帯なのです。
本記事では競輪の「モーニング」について、特徴と予想をする際のコツを解説していきます。

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競輪は4つの時間帯で開催される

競輪は4つの時間帯で開催される

競輪は創設時は「日中開催」のみでしたが時代や競輪を取り巻く環境の変化とともにレースを実施する時間帯が増加、現在は大きく開けると4つの時間帯でレースを実施しています。

日中開催

競輪創設時から実施されているのが、「日中開催」です。
日中開催の場合、だいたい午前11時ごろに第1レースが開始され、最終レースは16時半から17時ごろに終了します。

G3やG1レースなどといった注目レースの多くもこの時間帯で実施されており、現在においても競輪のメインとなっている時間帯です。

ナイター

ナイターは日中開催よりもだいたい3時間半遅く、午後3時半ごろから第1レースを開始して最終レースは20時ごろになります。
後半のレースになれば真夏でも完全に日が暮れた状態で実施されるため、「ナイター開催」と呼ばれているというわけです。

ナイター開催は、競輪の売り上げが低迷していた時代の打開策の一つで、「会社員が仕事終わりの時間にも車券を購入できれば売り上げがアップするのでは?」という思い付きから誕生しました。

今では「競輪祭」や「サマーナイトフェスティバル」など、ナイター開催される重賞レースも増えてきており、日中開催に次ぐメインの時間帯といえるでしょう。

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ミッドナイト

ミッドナイトはナイターよりも更に遅い時間帯、20時半ごろに第1レースが開催されます。
つまりナイターとはことなりすべてのレースが完全に日が暮れた状態で実施されるというわけです。

ただしレース数は7レースから9レースとなっています。
そのため各レースはとてもスピーディーに実施され、最終レースはだいたい11時過ぎくらいに終了します。

ミッドナイト最大の特徴は「完全無観客」で実施されるという点で、これは周辺環境の配慮から当然の取り決めといえるでしょう。
ミッドナイト競輪も更なる競輪の売り上げアップを目指して制定された時間帯です。

モーニング

そして最後が今回詳しく解説するモーニングです。
モーニングはだいだい朝8時半ごろに第1レースを開始し、正午過ぎか遅くとも14時ごろにはレースが終了します。

モーニングに関しては有観客となっているので、筋金入りの競輪ファンは朝早くから競輪場を訪れて熱戦を視聴しつつ車券を購入しています。

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モーニング競輪の歴史について簡単に解説

モーニング競輪の歴史について簡単に解説

ここでモーニング競輪がどのようにしてスタートしたのかを見ていくことにしましょう。

モーニング競輪の発祥は大阪にある「岸和田競輪」で、2012年5月4日から6日までの3日間、「岸和田モーニング945」という企画レースを実施、朝9時45分に第1レースを開始し、14時50分に最終レースを実施するという、今のモーニングレースのひな形のようなレースプログラムになっていました。

ゴールデンウイーク中ということもあってこの取り組みは大いに注目を集め、大成功を収めたということもあって他の競輪場も試験的にモーニングレースを実施するようになります。

この動きを見て競輪を運営している団体のひとつである公益財団法人JKAは、競輪ファンに朝から競輪を楽しんでもらい、更に新規ファン層も取り込みたいという目的を達成するため、正式に「モーニング競輪」を制定しました。

高知競輪場はさっそく11月1日から3日間にかけて開催、豊橋競輪場も11月末にモーニング競輪を実施、その後2013年、2014年と開催する競輪場がどんどん増えていっており、2023年時点では、以下11競輪場でモーニング競輪が実施されていて、ほぼ毎日どこかの競輪場でモーニング競輪が開催されています。

モーニング競輪を実施している競輪場
・青森競輪
・小田原競輪
・大宮競輪
・岸和田競輪
・広島競輪
・防府競輪
・小松島競輪
・高松競輪
・別府競輪
・武雄競輪
・松阪競輪

モーニング競輪の特徴

モーニング競輪の特徴

ここまでモーニング競輪の基本情報や歴史について解説しました。
本項目ではモーニング競輪そのものの特徴について解説していきます。
モーニング競輪は日中開催される通常の競輪とは何が異なるのでしょうか。

レース日程は3日間で1日9レース

日中開催の競輪はレース実施期間を3日間〜6日間と幅を持たせていますが、モーニング競輪はすべてのレースで「3日間」固定となっています。

そしてレース数に関しても違いがあり、日中開催のレースは10〜12レース実施されるのが通常ですが、モーニングレースは9レース固定です。

これらのことから総合すると、モーニングレースは日中開催のレースと比べると全体的にコンパクトなスケジュールになっているといえるでしょう。

出走するのはA級選手のみ

続いて、日中開催のレースは「F2」から「G1」「GP」まで、さまざまなグレードのレースが実施されるため、さまざまな階級の選手が出走します。
しかしモーニングレースは2023年時点で「F2」のみとなっており、出走する選手はA1級選手だけです。

現在の競輪界をけん引するような選手のレースが観たいと思っている人はモーニングレースではなく日中開催またはナイター開催のレースで探してみましょう。

レースはすべて7車立て

2023年時点でモーニングレースはすべて「7車立て」で実施されます。
そのため競輪の車券のうち、「2枠複」「2枠単」の車券をモーニングレースでは購入することができません。

購入パターンが少なくなるのと、そもそも出走する選手が7名と少ないということもあって、モーニングレースの配当は日中開催のレースよりも平均的に低くなるということは頭に入れておきましょう。

モーニング競輪を予想する際のコツ

モーニング競輪を予想する際のコツ

モーニング競輪のレースに関しては「7車立てであること」「すべてがF2戦であること」という特徴があることが分かりました。
したがって、モーニングレースの予想は「7車立て」を予想する際の考え方をもとにして買い目などを決めていくと良いでしょう。

堅実に当てるなら二分戦、高配当を狙うなら三分戦

7車立ての場合、ラインは大部分が「二分戦」または「三分戦」となっていて、「四分戦」や「細切れ戦」になることはまずありません。
そのため、自分がどういった配当を狙っているかでモーニングレースの買い方を明確に分けることができます。

具体的には堅実に的中を狙いたいのであれば「二分戦」、モーニングレースでもある程度高配当を狙いたいと考えているのであれば「三分戦」にチャレンジするとよいでしょう。

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二分戦は買い目を絞ることを意識する

まず、二分戦で的中を狙う時の考え方ですが、大前提として「モーニングレースの二分戦は配当が非常に低くなりやすい」という事を理解しておく必要があります。
モーニングレースはA級選手のみで争われるため、力の差がかなり出やすいです。

そして、二分戦は競輪のレースの中でも最も予想しやすいパターンであるため、人気が特に集中しますし、実際に予想通りの結果になることがほとんどで、3連単でも配当が1,000円を切ってしまうこともあります。
そのため、二分戦ではとにかく買い目を絞ることを意識して予想するようにしましょう。

スジ違いなどを狙うようなことはせず、とにかく本命のみの買い目を購入して着実に利益を積み重ねるといった買い方をするのが無難でしょう。

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三分戦はまくりを狙えるラインが有利

三分戦は、7車立ての場合、「3-2-2」という人数となります。
長いラインであっても3名であるため、二分戦と比べれば追い抜くことは比較的容易です。

例えばラインが3つあって、ふたつが逃げライン、ひとつがまくりラインだった場合、前の逃げラインがポジション争いをしている間に後ろのまくりラインは体力を温存することができます。

こうなるとまくりラインには非常に有利な展開になるでしょう。
したがって、三分戦ではまくりラインに注目すると的中させやすいです。

まくりラインを形成している選手たちの能力を見て、まくりラインの選手全員が車券圏内に入るのか、それとも前の逃げラインの選手が何名か3着以内になるかを的確に予想できればモーニングレースでも比較的まとまった金額を稼ぐことができるでしょう。

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上り調子の新人選手に注目!

モーニングレースはA級選手だけが出場するレースですが、その中でも特にA級3班選手のみが出走するレースは「何としても車券を的中させたい」と考えている人にはおすすめできるレースとなっています。

A級3班に位置する選手というのは明確に定められていて、「デビューしたばかりの新人選手」または「能力低下が著しくまったく勝てなくなったベテラン選手」の2パターンのみです。

新人選手といっても千差万別であり、中には「A級トップクラスの能力を持っているにも関わらずA級3班に甘んじている選手」も居ます。

一方ベテラン選手のA級3班は「もはやA級2班にすら上がれない完全に力を失った競輪選手」しか居ません。
この両者を比較して車券を買いたいと思う選手はどちらか、改めてここで言うまでもないでしょう。

モーニング競輪は初心者でも予想しやすいレースが多い!

モーニング競輪は初心者でも予想しやすいレースが多い!

モーニングレースは先に紹介したA級3班選手のみのレース以外でも力の差が歴然であったり、そもそも7車立てのみでレースが実施されるということもあって、競輪初心者でも予想しやすいレースがとても多いです。

これから競輪を始めようと考えている人にとって、モーニング競輪は最初にチャレンジするレースとして非常におすすめの時間帯の一つとなっています。

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まとめ

競輪は大きく4つの時間帯でレースが実施されています。
その4つの時間帯とは「日中開催」「ナイターレース」「ミッドナイトレース」そして「モーニングレース」です。
モーニング競輪は、以下の特徴を持っています。

1コースが勝ちやすい競艇場
・朝8時半にスタートして正午、遅くても14時ごろにはレースが終了する
・レースは必ず7車立て
・出走する選手はA級選手のみ

モーニングレースは力関係がはっきりしているA級選手しか出走しないうえに、必ず7車立てで実施されるということもあって競輪初心者でも非常に予想がしやすいです。

競輪初心者はラインがふたつで争われる「二分戦」を狙うようにし、予想に慣れてきてモーニングレースでも高配当を狙いたい人は「三分戦」にチャレンジしましょう。
三分戦では特にまくりラインを形成する選手に注目すると、予想精度を高めることができます。