競輪の三分戦を徹底解説!的中させるためのコツは?
競輪のレースは大きく分けると「二分戦」「三分戦」「四分戦」と3つのパターンに分けることができます。
本記事ではそのうちのひとつ、「三分戦」について特徴や的中させるためのコツを解説していきます。
三分戦の予想をマスターすればあらゆるレースにほぼ対応できる!
競輪では三分戦をひと通り予想できるようになるかが勝負の分かれ目になっているといっても過言ではありません。
三分戦の予想をマスターすることでだいたいのレースに対応することができるようになるでしょう。
そういう意味では三分戦の予想方法を身に着けることが競輪初心者から脱出するひとつの目標であるともいえます。
参考 競輪における「三分戦」とは?予想の仕方やラインの見極め方を徹底解説!三分戦をマスターすればあらゆるレースに対応できる理由とは?
なぜ三分戦をマスターすることであらゆるレースに対応できるようになるのか、その理由は主にふたつあります。
本項目ではそのふたつの理由についてもう少し深く掘り下げていくことにしましょう。
競輪では三分戦の割合がもっとも多い
まず単純に三分戦は競輪のすべてのレースのなかで最も発生する確率が高くなっています。
具体的にどれくらいの割合になっているのかというと、競輪のレースは7名で争われる「7分戦」と9名で争われる「9車立て」の2種類がありますが、7車立てだと三分戦の割合は約51パーセント、9車立ての場合は何と約70パーセント以上にもなります。
この割合だけを見ても三分戦が競輪のレースのなかでも最も多いということが分かります。
したがって競輪で本格的に利益を出したいと考えるのであれば、三分戦の予想方法をマスターしてしまうのがもっとも効率的なのです。
割合が多いのであらゆるパターンのレースに対応しなければならない
割合が多いということは、三分戦になるレースにはさまざまなパターンがあるとも言えます。
三分戦の予想方法をマスターしたということは、言い換えれば競輪のあらゆるレースに対応できるだけの知識や経験が身に着いたも同然で、自分が勝負できるレースをいちいち探す必要がほぼ無くなります。
ラインは「出走表」を見れば予想する必要はない
(引用元:KEIRIN.JP)
各選手の所属場所が近ければ近いほど同じラインになりやすく、更に強力なラインとなりますが、選手の事を全く知らない初心者からすると、「どの選手とどの選手がラインを組むかなんてさっぱり分からない」と頭を抱えてしまうことでしょう。
でも大丈夫です。
確かに昔は出走表を見ながら自分でラインを予想しなければなりませんでしたが、今では出走表に「ライン予想(並び予想)」という項目があって実際に組まれるラインがあらかじめ記載されているため、ライン予想を確認すれば誰でもラインの数や一緒になる選手を知ることができます。
あくまでも「ライン予想」だから予想と違うラインが組まれることもあるのではないかと不安になる人もなかにはいるかもしれませんが、ライン予想に関しては確実に記載されたラインを組んでレースがスタートするので信用して問題ありません。
参考 競輪の出走表の見方を詳しく解説!重要なデータを覚えて予想精度を高めようラインとは競輪の予想をするうえで非常に重要
競馬や競艇では出走表を見て選手や競走馬の能力や今回のレースに対する適性を見極めて買い目を決めていくことになります。
競輪も大筋では同じなのですが、競馬や競艇と大きく異なる点がひとつあります。
それは、「個人戦でありながらレース終盤まではチーム戦のような争いが繰り広げられる」という点です。
本記事で何度も触れた通り、競輪ではレースがスタートすると「ライン」という隊列を組みます。
そしてこのライン同士でさまざまな駆け引きを繰り広げながらポジションの奪い合いを行い、他のラインよりも前で走る事ができたラインに所属している選手たちが3着以内を独占するというのが定番の流れです。
したがってラインを読み切るかどうかが、競輪の予想が当たるか当たらないかに繋がると言っても決して言い過ぎではありません。
参考 競輪のラインとは?種類や戦略を分かりやすく解説!三分戦ではライン決着になりやすい
三分戦はラインでの決着になりやすいと言われています。
三分戦はラインの長さがそれなりに長いので、前を行くラインを別のラインで抜くことがかなり困難になります。
そのためライン争いで勝利した選手たちがそのまま車券圏内である1着から3着までを独占することが多いということもあって、「三分戦はスジで買え」という格言があるほどです。
三分戦で予想を的中させるためにはどうすれば良い?
三分戦で予想を的中させるためにはどういった点に注意すればよいのでしょうか。
本項目では三分戦で予想を的中させるためのコツについて解説していきます。
しかし三分戦はいろいろなパターンのレースで発生するため、本項目で紹介するコツというのはあくまでもベースになるものでしかありません。
更に三分戦の予想を繰り返して自分なりにオリジナルのコツを生み出していくことで、より三分戦を正確に予想できるようになるでしょう。
ラインを形成する各選手の競走得点をチェック
まずはラインを形成する選手たちの競走得点をチェックします。
競走得点とは簡単に言えば各選手の直近のレースの成績を数値化したもので、この点数が高ければ高いほど強い選手である、ということになります。
当然競走得点が高い選手がたくさん所属しているラインが強いわけですが、選手間の能力に開きがあるとラインで走っているときに距離が離れてしまい、隙間に別ラインの選手たちが割り込んでくるといったことがあるので、選手間の特典差は少ないほうがよいです。
また、特に注目しておきたいのが各選手の「脚質」です。
競輪の選手にはそれぞれ得意な戦法があって、「逃げ」「追い込み」「両方」の3パターンがあります。
このうちライン争いを考慮するうえで見ておくべきなのが「逃げ」と「両方」の選手で、彼らは各ラインの先頭を走る事になるため、その能力差はそのままラインの強さに直結しますし、ラインのどのポジションをキープするかを予想する上でも重要です。
具体的には「逃げ」の選手は先頭を、「両方」の選手は後方に控えて「まくり」をねることが多くなります。
他のラインよりも人数が多ければ有利
ラインは人数が多ければ多いほど単純にほかのラインで追い抜いたり割り込んだりすることが難しくなるので、ラインを形成している人数が多ければ多いほど有利になりやすいです。
7分戦だと「3名、2名、2名」のラインが組まれることが多いため、3名のラインがどんな選手で構成されているかを特に注目しておくとよいでしょう。
一方9車立ての場合は全て3名のラインになってしまうことが多いので、この戦法は少々使いづらいかもしれません。
しかし逆にラインの人数が同じということは「競り合い」が発生しやすいとも言い換えることができます。
先頭を走る選手の脚質を見て、各ラインがどのような戦法で走るのかを予想すると、どのラインが競り合うのかをあらかじめ想定することができるでしょう。
競い合うラインが分かれば、その競い合うラインの総合能力をチェックします。
能力差があれば高い能力のラインが優位になるでしょう。
しかし能力差があまりないのであれば、双方のライン同士で潰し合ってしまうことも考慮する必要があります。
潰し合いになりそうなレースでは、後方に控える先頭が「まくり」を狙っているラインが有利となります。
ライン争いで勝ったライン内の選手を中心に買い目を組み立てる
三分戦はスジで買えという格言があると先ほど紹介しました。
つまり三分戦ではライン争いで勝利したラインを走っている選手で決着する可能性が非常に高いということになります。
三分戦は9車立てだと各ライン3名となるケースが多いので、特に何も考えずに勝利するラインを形成している3名でレースが決着する可能性が高いため、この3名でどの選手が1着になるかを考慮すればよいでしょう。
比較するのが難しいのであれば、何も考えずにボックス買いをしてしまうのもひとつの手です。
もっとも買い目点数が多い3連単でボックス買いをしても3点×2点なので、1点100円だと600円です。
もちろん各買い目のオッズが6倍以上になっているかを確認しなければなりませんが、この買い方であればライン内で決着しさえすれば必ず的中させることができます。
7車立てだと4名選手が有利になりやすいので、ボックス買いをすると4点×3点で12点となります。
車券代1,200円は十分支払える範囲内だとは思いますが、堅い決着となった場合は3連単でも10倍を切ってしまうことも多いため、4名ラインの場合は多少買い目を厳選していく必要があるでしょう。
競走得点を見ればわかりますが、4番、6番、8番の選手はほかの番号の選手よりも実力が劣っているので、どの選手を除外するか迷ったらこの3つの番号の選手を買い目から外すことを検討してみましょう。
別ラインに強力な選手が居る場合は要注意!
もしライン争いで敗北する可能性が高いラインに強力な選手がいる場合は注意が必要です。
残り1周近くになって鐘が鳴らされると競輪のレースは個人戦へと変貌します。
個人戦になるとラインは崩れて各選手が先頭を狙おうと一気にスピードを上げます。
すると、後方に控えざるを得なかった強力な選手が猛烈な追い上げを見せて前を行くラインを形成していた選手達の間に割り込み、2着または3着に入着する可能性も十分あります。
三分戦ではスジ決着をベースにしつつも、別ラインのトップ選手の能力をしっかりとチェックして、その選手が上位に割り込んでくるかどうかをよく考えるようにしましょう。
初心者は「7車立て」の三分戦にチャレンジ!
9車立ての三分戦は選手の人数が互角になることが多く、これから三分戦に挑戦しようと考えている人にとってはなかなかハードルが高いです。
しかし7車立ての場合はひとつ3名ラインができるので、このラインが有利となりやすいため、9車立ての三分戦よりはずっと予想がしやすいでしょう。
したがって、初心者におすすめの三分戦は「7車立て」ということになります。
現時点では大部分のA級選手のみのレースが7車立てとなっているので、「F2」レースが狙い目になります。
そのほか、ミッドナイト競輪やチャレンジレースも必ず7車立てになるので覚えておきましょう。
まとめ
競輪の三分戦は3つのラインで争われるレースで、7車立てではほぼ半数が、9車立てでは実に7割以上が三分戦になります。
三分戦の予想方法をマスターすれば、競輪の大部分のレースに対応できるといっても過言ではありません。
三分戦はスジで買えという格言がある通り、三分戦ではライン争いに勝利した選手たちで決着することが多く、ラインの優劣を正確に見極めることがそのまま的中に繋がります。
ラインの優劣を見極めるには「競走得点」と「脚質」に注目しましょう。
競走得点はそのラインの総合的な能力を、脚質を見ることで特に先頭を走る選手がどのポジションで走るかを見極めることができます。
ただし、三分戦はそこまでラインが長いわけではないので、別ラインに強力な選手が存在している場合は前を走っていたラインの選手たちの間に割り込んで2着または3着に入着することがあるので、別ラインの選手にも注目しておきましょう。
最後に7車立ての三分戦と9車立ての三分戦とでは7車立ての三分戦のほうが予想難易度は明らかに低いので、初めて三分戦にチャレンジするのであれば7車立てレースを選ぶのがおすすめです。