嫌われ者の競輪選手は誰?ネットで徹底調査しました!

嫌われ者の競輪選手は誰?ネットで徹底調査しました!

競輪選手は2,300名以上が在籍しています。
これだけの人数の選手が居ると、選手の性格や人間性も千差万別なので、多くのファンから支持を得る選手が居る一方で一部のファンからは蛇蝎のごとく嫌われる選手も出てくることでしょう。
本記事ではネット上で確認できた「嫌われ者の選手」を紹介します。

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たとえ嫌われたとしても勝たなければならない瞬間があるのは事実

たとえ嫌われたとしても勝たなければならない瞬間があるのは事実

2,300名の競輪選手がいれば、レースに対する姿勢も2,300通りありますが、選手全員に共通しているのは「最終的にはそのレースで決勝戦に進み、優勝することを最優先にレースに出走している」という点です。
特にG2レースやG1レースなどといった特別競走で優勝できるチャンスというものはそうそう多くありません。

特別競走で優勝すると一般戦とは比べ物にならないほどの賞金を獲得できるうえに、競走得点を一気に上昇させることができますし、G1レースの場合は優勝すれば年末の「KEIRINグランプリ」への出走資格を獲得でき、更には翌年のS級S班への昇格も確定するなど、得られる賞金以上の恩恵を享受できます。

そのため、特別競走クラスのレースになると選手のレースに対する意気込みは相当なもので、「勝つためにはたとえファンや他の選手から嫌われるような走りをせざるを得ないこともある」といった考えを持っている選手が居るのも事実でしょう。

ファンから嫌われる要素にはどのようなものがある?

ファンから嫌われる要素にはどのようなものがある?

競輪選手がファンから嫌われる要素とはどのようなものがあるのでしょう。
人の好き嫌いはそれこそ人の数だけあるので、どういった部分を見てその選手を嫌いになるかというのは様々あるでしょうが、大きく分けると「レーススタイル」「インタビューの対応」に2点が主に挙げられるのではないでしょうか。

レーススタイル

恐らく競輪ファンが競輪選手を嫌う瞬間としてもっとも多いのがその選手のレーススタイル、つまりはレースに対する姿勢ではないでしょうか。
競輪は個人戦でありながらレース終盤までは「ライン」と呼ばれる隊列を組んでライン同士で争うことになります。

ライン戦はチーム戦なので、個々の争いというよりもどのような戦略を立てて相手のラインに勝つかどうかが重要となるでしょう。
ライン争いで巧みな動きをする選手というのはある意味狡猾な選手であると言い換えることができるので、ファンからは嫌われやすくなるかもしれません。

そして、決勝に進むためには予選で上位に入る必要があります。
これは逆に言い換えれば「予選を突破する順位に滑り込めば無理に勝つ必要はない」という事になるため、レース展開によっては勝負駆けをせずに番手で控えて安全に予選を突破しようとする選手もいるでしょう。

その選手に多くの競輪ファンが1着になるであろう予想をしていたら、その予想は外れてしまうことになり、多くのファンから批判を受け、嫌われる要因になることでしょう。

インタビュー等の対応

インタビューなどの対応もファンから好き嫌いの判断をされやすい大きな要素のひとつといえるでしょう。
インタビューに対する対応は選手の性格にもよるので、インタビューが得意な選手もいれば、逆に性格的に内向的でインタビューが苦手な選手も居ることでしょう。

とはいえ、真摯な対応をしているのであれば多少口下手でもファンから嫌われるようなことはありません。
逆に口が上手かったとしても感情的でファンや取材陣に対する対応にムラがあった場合はそのギャップで嫌われやすくなってしまうのは事実です。

不甲斐ない走りをするとヤジが飛ぶ

不甲斐ない走りをするとヤジが飛ぶ

競輪はファンと選手の距離がかなり近い競技であり、不甲斐ない走りをすると古くからのファンから遠慮なくヤジが飛びます。

とはいえ、このヤジは本当にその選手が嫌いで言っていることもあれば、ある意味歪んだ激励の形だったりもするので、ヤジを飛ばされまくる選手が必ずしも多くのファンから嫌われている選手というわけではありません。

ヤジをたくさん飛ばされている選手というのは、賛否はどうあれある意味多くのファンから注目されている選手であるといえるでしょう。

ネットで名前が挙がった「嫌われ者の選手」

ネットで名前が挙がった「嫌われ者の選手」

ネット上は匿名で自由に自分の意見を出すことができるので、個人的な恨み節という側面も確かにあるかもしれませんが、本項目ではネット上で「嫌いな選手」として名前が挙がっている選手たちの経歴と、何故嫌いな選手として名前が挙がったのか、その理由を紹介していきます。

繰り返しになりますが、ここに名前が挙がっている選手はあくまでもネット上で確認できたために紹介しているに過ぎず、その理由には個人的感情も多分に盛り込まれているという点はご了承ください。

伏見俊昭

伏見俊昭(引用元:KEIRIN.JP)

伏見選手は2000年代前半にトップ選手として活躍、2001年には「オールスター競輪」を優勝して「KEIRINグランプリ」に出場しただけではなく、KEIRINグランプリにも優勝し、その年の賞金王にも輝きました。

KEIRINグランプリには2007年にも優勝していて、日本選手権競輪、日本選抜競輪など数々のG1レースを制しています。
それだけではなく、競輪競技選手としても大活躍し、2004年のアテネオリンピックでは銀メダルを獲得するという快挙を達成しました。

2011年には自宅が東日本大震災の被害を受けるといった苦境に立たされたにも関わらず、全日本選抜で優勝したというエピソードもあります。
S級S班には2012年まで在籍していましたが、2013年からはS級1班に降級してしまいました。

しかしながら未だにS級1班に在籍し続けており、その力は大きく衰えてはいません。
2019年10月には500勝を達成しています。

伏見選手に対しては、「レース内容と競走得点が見合わない」というのが嫌いな理由として挙げられていました。
競走得点は着順で決まるので、レース内容は加味されません。

レース内容に関しては不明ですが、ベテラン選手ということもあって、ライン争い時の動きが巧みなのでしょうか。

加藤慎平

加藤慎平(引用元:けいりんマルシェ)

加藤選手はすでに引退していますが、名前が挙がっているので紹介することにしました。
加藤選手は2000年にデビューすると「全日本新人王戦」(現在は消滅)を優勝すると、2004年から2005年にかけて10連勝を達成、同年には全日本選抜競輪を制してKEIRINグランプリに出場、さらにはKEIRINグランプリも制してその年の賞金王にも輝きました。

しかし2010年ごろから腰痛に苦しむことになって成績が芳しくない状況が続き、A級への陥落が決定的となったことがきっかけとなって2019年に現役を引退しました。

加藤選手は勝つときは勝ちまくる一方で自分の走りができないときは惨敗するというムラっ気のある走りである点も賛否両論だったと思われますが、ネット上で嫌いな理由としては「とにかく欠場が多い」という点が理由として挙げられていました。
恐らく時期的に腰痛に苦しんでいたころであったため、欠場が多くなるのも仕方ないといえるでしょう。

山崎芳仁

山崎芳仁(引用元:KEIRIN.JP)

山崎選手はなんと5回も受験をして競輪学校に合格したという経緯を持っています。
不合格になったのは技能試験ではなく学科試験の成績が悪かったからで、「学科試験がなかったら一発合格だった」と後に語っています。

競輪選手としてデビューするとデビュー1年でS級に昇格、2006年には高松宮記念杯で初めて決勝戦に出場するとなんとそのまま優勝してしまいました。

それ以降も数々のG1レース優勝を重ね、2023年時点までで9回G1を制しているだけではなく、2023年時点で43歳ですが未だにS級1班選手として活躍し続けています。

そんな山崎選手に対しては嫌いな理由として「大ギア山崎。いいかげんに学習しろ。どれだけ8番手が好きなんだ」という辛辣な意見が寄せられていました。
これは山崎選手が通常よりも大きなギアを使用して後方から一気にトップスピードでまくるというレーススタイルを非難したものなのでしょう。

松川高大

松川高大(引用元:KEIRIN.JP)

松川選手は2008年にデビューするとデビュー戦で初勝利を挙げ、そのまま連勝を続けて2日後には早くも初優勝を挙げます。
以降も実績を積み上げて2010年にS級2班に昇級、2011年にはS級1班に昇級しましたが2023年1月はS級2班に陥落してしまっています。

松川選手に対しては「展開待ち」なレーススタイルが嫌いという意見が寄せられていました。
展開待ちだと車券を賭けている側としてはギャンブル性が強くて買いづらいでしょうし、選手としてもなかなか伸びないでしょうから、何かしら意識を変えて展開待ちという考えからは脱出しなければならないでしょう。

新田祐大

新田祐大(引用元:KEIRIN.JP)

新田選手は2011年、2014年、そして2016年から2023年の現在に至るまでS級S班選手として競輪界のトップクラスで活躍しているトップ選手の1里であり、2022年には「寬仁親王牌 」を制したことで史上4人目となるグランドスラムをも達成しています。

そんな新田選手に対しては「勝利者インタビューが長いから嫌い」という意見が多く寄せられていました。
自分が伝えたいことを簡潔にまとめるというのはなかなか難しいので、この意見は少々手厳しいとも思えますが、多くの人がこう感じているのであれば、それは改善しなければいけない部分なのかもしれません。

長塚智広

長塚智広(引用元:youtube)

長塚選手もすでに引退していますが、名前が挙がっていたので紹介します。
長塚選手は小さなころから自転車が好きで、何となく競輪選手になれるのではと思うようになったのが競輪選手になろうと決めたきっかけです。

ところが高校入学とともに入った自転車部の練習がキツかったため、3日で退部しようとしたのですが、顧問に4時間説得されたため思いとどまり、その後は厳しい練習に耐えてインターハイに出場する活躍を見せます。

更に練習嫌いが嘘のように人一倍練習するようになり、それが後々の驚異的なダッシュ力につながりました。
長塚選手は自転車競技選手としてアテネオリンピックで銀メダルを獲得したほか、世界大会で様々なタイトルを獲得しました。

競輪選手としては2011年に競輪祭で優勝したほか、2013年には共同通信社杯も制しており、2012年から2014年までS級S班に在籍していました。

ところが2013年末に選手会への納付金を不服として別団体を立ち上げた活動などに対する処分として長期欠場(長期欠場はこの時点で2回目)となり、そのまま引退となってしまいました。

また、長塚選手は株式投資とした資産運用を趣味としており、1回目の長期欠場はアテネ五輪で銀メダルを獲得した「燃え尽き症候群」と株式投資に本腰を入れたのが重なったためと言われています。
また、現役時代に知事選に2度出馬するなど政治活動にも関心を寄せていて、未だに政治家になる事は諦めていないと語っています。

そんな長塚選手に対しては、「練習嫌い」な点が嫌いという意見が寄せられていました。
競輪選手で練習嫌いは確かに致命的な欠点だったといえるでしょう。

室井竜二

室井竜二(引用元:KEIRIN.JP)

室井選手は1990年4月にデビュー、デビューして2日後に初勝利を記録、その後91年には初優勝を達成して1995年からはS級選手として活躍しており、2023年にはS級2班に在籍しています。

室井選手については「コメント拒否」する事が多い事が嫌いだという意見が挙がっていました。
どうやら気分屋である事が多く、レースで調子が悪いとコメントを拒否するケースが多いようです。

ファンやメディアに対して真摯に対応するのもプロの競輪選手に求められる部分なので、それが出来ない選手が嫌われてしまうのは致し方ないとは感じます。

選手の好き嫌いは人それぞれ

選手の好き嫌いは人それぞれ

ここまでネット上に名前が挙がっていた「嫌いな選手」とその理由を紹介しましたが、ここまで読み進めていって自分が好きな選手の名前が出てきたという人もいるかもしれません。

しかしそういう人が居ても何らおかしい事ではありません。
人の好みは一人一人違うため、選手の好みも一人一人違っていて当然なのです。

世間的にはあまり好かれていない選手が好きだったとしても、他の人には気づかれていないその選手の良い部分を見出せたからなのであれば、それはとても素晴らしい事なのです。

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まとめ

本記事では嫌われている競輪選手として、ネット上に名前が挙がっていた選手をその理由と共に紹介しました。

理由を見ると他の人と同じような理由の選手は1人としておらず、「嫌われても仕方がない」と思えるものや、「これは完全に個人的な理由だな」と思えるものまで様々ありました。
本記事で紹介した選手は極力個人的な理由だと思われる選手は省いています。

競輪選手が嫌われる理由は大きく「レーススタイル」と「メディアへの対応」の2つに分けられていて、前者は勝つために危険な走りをする事が多かったり、逆に安全策を取って番手狙いばかりする選手が嫌われやすいです。
後者はコメント拒否など対応の悪さや、感情が表に出やすい選手が嫌われやすい傾向にあります。