競輪の2車複の当て方や必勝法を徹底検証!
競輪の車券にはいくつかの種類がありますが、本記事ではそのなかのひとつである「2車複」について当て方や必勝法を検証していきます。
2車複とは?
2車複とはどのような車券なのでしょうか。
1着と2着を当てる車券として思い浮かぶものに「2車単」がありますが、2車単は1着と2着の番号だけではなく着順も正確でなければ的中とはなりません。
しかし2車複は番号さえ当たっていれば着順は問いません。
例えば「2-3」という車券を購入して、レース結果が「3-2」だった場合、2車単は不的中となりますが、2車複ならば的中したことになります。
2車複はあまり見返りが期待できない車券
最初に言っておきますが、2車複は利益を出すことが難しい車券です。
2車複の的中率ですが、9車立ては約2.8パーセント、7車立ては約4.8パーセントと、競輪の車券のなかではそれなりに当てやすい車券です。
しかしその一方で平均配当はあまり高くありません。
2車複の平均配当は9車立てであれば約2,200円です。
7車立てに関しては具体的な金額は出ていませんでしたが、的中率の比率に当てはめるとだいたい1,300円くらいになります。
実際の平均配当はどれくらい?
7車立てで平均1,000円を超えるのであればそれなりに配当金がもらえるのではと思ってしまうかもしれませんが、この平均配当は荒れたレースの高額配当も含めた金額になっているため、実際によく出る配当金とは若干の差が生じることもあります。
そこで実際に配当金がいくらになるのかを調べてみることにしました。
9車立ては2023年1月7日立川競輪場でのレース結果、7車立ては同日の小倉競輪場のレースで検証しています。
9車立てのレースは約1,800円、7車立ては約2,700円という結果でした。
7車立てで検証したレースでは2車複9,9990円と6,600円という超高額配当が出ているのでこの結果となっています。
この2レースを省くと、平均配当は一気に下がり990円という結果になりました。
7車立てで実際に出やすい配当はこちらが妥当な金額といえるでしょう。
競輪に「必勝法」は存在しない
競輪の車券を的中させるための必勝法についてですが、結論から言えば残念ながら競輪の必勝法は存在しません。
なぜかというと必勝法というのは「100パーセント成功する方法でなければなりません」。
ゲームのボスキャラを倒すための方法であればパターン化できるので100パーセント勝つ方法を構築することができます。
それは胸を張って「必勝法」といえるでしょう。
しかし競輪は人間同士の戦いなので、パターン化することはできません。
私たちはどれだけルーティン化したものであっても毎日毎日微妙に異なる行動をとっています。
必勝法というのは100パーセント成功する方法でなければならないと先に書きました。
毎日同じように動くことができない人間が絡んでいる時点で必勝法というものを作り出すことができないのです。
勝つ確率を上げる下準備
とはいえ、必勝法がないからといって何も考えずに適当に車券を購入していては当たるはずもないですし、お金も減っていく一方です。
したがって、車券を買い続ける限りは当てやすくするための努力をしていく必要があります。
まずは車券を購入するしないに関係なくできる、勝つ確率を高めるための下準備から始めていくことにしましょう。
競輪場の特徴を勉強
競輪場は全国に43ヵ所ありますが、全く同じ競輪場というのは存在しません。
競輪場がどのような場所にあるかによってコース内に吹きつけてくる風の向きや強さが全然変わってきます。
また、コースの長さは「333メートル」「400メートル」「500メートル」の3種類となっていますが、最後のカーブを曲がってからゴールまでの「みなし直線距離」が競輪場によって違いますし、コーナーに設けられている傾斜(カント)も各競輪場で異なるため、同じコースの長さでも決まり手の比率などが大きく変わってきます。自分が車券を購入する予定の競輪場の特徴は必ず把握しておくようにしましょう。
強い選手と調子のよい選手を見つける
勝つ確率を上げるためには、やはり「軸に出来そうな選手」を一人でも多く知っておいたほうが良いです。
軸に出来そうな選手としては「安定して強い選手」と「その年調子の良い選手」の2種類あります。
安定して強い選手としてはまずは「S級S班」選手が思い浮かぶでしょう。
S級S班は厳しい条件をクリアしてKEIRINグランプリに出走している選ばれた9名たちです。
相手関係にもよりますが、他の選手と比べれば信頼度はやはり高いでしょう。
そしてもうひとつの「その年調子の良い選手」ですが、これは自分で色々と調べてみるしかありません。
前年や直近の成績、そして競走得点などを調べてこれまでよりも明らかに成績が良い選手を一人でも多く見つけることこそが3連単で勝つ確率を高めるための有効な手段です。
選手の近況を調べる
競輪場の特徴と勝ちやすい選手を見つけることができれば何もしないよりは的中率はかなり高くなります。
できればこれに加えて「各選手が現在どういった状況にあるのか」を知っておくと選手の心理状態がある程度把握できて予想がより正確なものとなります。
とはいえ、現役の競輪選手が親戚や知り合いという人はほとんど居ないでしょうから、私たちが知り得る情報というのは限られています。
各選手の近況を知るうえで参考になるものとして、ひとつは「スポーツ新聞の記事」があります。
主にレース前の心境を取材したものとなるでしょうが、選手のコメントを読み解くことができれば何かしらの参考にはなるでしょう。
これに加えて近年はTwitterやInstagramなどのSNSも選手の近況を知る有効な手段のひとつとなっています。
しかしやはり一番有効なのは「競走得点」です。
競走得点は各選手の成績表なので、これが高い選手は調子が良くて心理状態も安定しているでしょうし、前年と比べて明らかに競走得点が低い選手は調子を落としている、あるいはスランプ状態である可能性が高く、評価を少し下げざるを得ないでしょう。
2車複の必勝法
競輪の的中率を劇的に高めるには「レース選び」がとても重要です。
レース選定をあまり重要視していない人もいるかもしれませんが、競輪に限らず公営競技の投票券が的中するかどうかはレース選びが的確かどうかで半分くらい決まると言われるほどです。
選手の力関係がはっきりしているレースを見つける
2車複は平均配当があまり高くないということは解説した通りです。
したがって、買い目はできるだけ絞り込まなければなりません。
買い目を厳選するには選ぶ選手が少なければ少ないほど良いので、「選手の力関係がはっきりしているレース」のほうが的中率は高くなります。
7車立てレースで勝負
競輪のレースは大きく分けると「7車立て」と「9車立て」がありますが、当てることを重要視するならば7車立てのレースのほうを選ぶようにしましょう。
7車立てのレースは買い目点数が少ないというメリットがあるほかにも、順当な決着になりやすいという点でもおすすめです。
2車複で勝負しないほうがよいレース
勝負したほうがよいレースとして、「選手の力量差がはっきりしているレース」と「7車立てレース」を紹介しましたが、逆に勝負しないほうがよいレースというのはどういったレースになるのでしょうか。
細切れ戦
ひとつめに紹介するのは「細切れ戦」です。
競輪は終盤まで「ライン」という隊列を数名の選手で組み、このライン同士で争うことになるわけですが、細切れ戦というのは細かいラインが沢山あるレースの事を指します。
競輪を予想する際にはライン決着がどうなるかを読み切ることが重要なのですが、細切れ戦はラインがあってないようなものなので、どの選手がどの位置で走るのかが読めません。
前哨戦であるライン争いが読めないレースは必然的に当てづらいレースとなっているので、的中を重要視する人は細切れ戦には手を出さないようにしましょう。
選手の力関係が拮抗しているレース
選手の力関係がはっきりしているレースをおすすめレースとして紹介しましたが、その逆の選手の力関係がはっきりしていないレースはやはりあまりおすすめできないレースとなります。
選手の力関係がはっきりしているレースとは具体的に言えば「競走得点」が全選手ともほぼ同じのレースとなりますが、こういったレースはどの選手が勝つか読み切ることができません。
買い目を絞り込まなければ利益を確保できない2連複ではこのような買い目を絞り込めないレースで利益を出すことは非常に難しいです。
強い選手の脚質が「差し」のレース
力関係がはっきりしているレースは狙い目ですが、力関係がはっきりしていて軸にしようと考えている選手が「差し」だった場合は少々注意が必要です。
差しの選手は先頭を走る選手の後ろについてチャンスを伺い、最終直線で前の選手を追い抜いて1着になるという走り方をしますが、差しを成功させるには先頭選手のすぐ後方をキープしなければなりません。
しかし先頭選手のすぐ後ろをキープできるのはただ1名だけであり、多くの選手がこの位置を狙おうと殺到します。
軸に出来るほど強い選手であっても、自分の戦法が使えるポジションを獲ることが出来なければ苦しい戦いを強いられてしまうでしょう。
差し選手を軸にする場合はよりレース展開を読み解く必要があります。
2車複は本命一本で勝負!
2車複はあまり買い目を手広く買える車券ではありません。
車券を購入するとついつい本命の他に中穴などを狙うような買い方をしがちですが、2車複がこのような買い方をすると、本命決着になった時に車券代のほうが上回ってしまう危険性があります。
したがって、2車複は欲を出さずに本命一本で勝負したほうが良い車券です。
まとめ
競輪の2車複は1着と2着になる選手を当てることができる車券です。
同じような条件の車券に2車単がありますが、2車単は1着と2着の着順も当てなければならないのに対して2車複は1着と2着の着順は問いません。
2車複は競輪の車券のなかでは的中率の高い車券ではありますが、その一方で平均配当が低いというデメリットがあります。
実際に出やすい配当金としては9車立てならば1,500円未満、7車立てならば1,000円未満くらいです。
したがって2車複で利益を出すためには極力買い目を絞り込むことが重要になります。
穴狙いはせず、着実に当てられるレースを選び、欲を出さずに本命のみで勝負するようにしましょう。