競輪の2車単の当て方・必勝法・平均配当・全通り買うと何点になるかなど徹底検証!
競輪にはいくつかの買い方がありますが、本記事ではその中のひとつである「2車単」の当て方や必勝法について検証していきます。
2車単とは?
2車単とは、どういった車券なのでしょうか。
同じく1着と2着の選手を当てる事で的中となる車券として「2車複」がありますが、2車複は1着と2着の番号さえ合っていれば順番は関係ないのに対し、2車単は番号を当ててなおかつ着順も正確でなければ的中とはならないため、それなりに難易度は高いです。
2車単は的中率と配当のバランスが取れている車券
2車単を全通り購入すると何通りになるのかですが、9車立ての場合は72通り、7車立ての場合は56通りになります。
的中率は9車立てが約1.4パーセント、7車立てが約1.8パーセントとなっていて、適当に購入して当たるような車券ではないと言えるでしょう。
しかし、しっかりと予想して購入していけば十分に的中を狙える確率でもあります。
平均配当は9車立てが約4,700円、7車立てが2,500円とそれなりの金額になっていて、的中率と配当のバランスが取れている車券と言えるでしょう。
実際の平均配当はどれくらい?
さきほど紹介した平均配当というのは、大荒れしたレースの配当金も含めたものであり、実際のよく出る配当金よりも多い可能性があります。
実際の平均配当がどれくらいの金額になるか、9車立ては2023年1月22日の大宮競輪場、7車立ては2023年1月24日の小松島競輪場でのレース結果で検証することにしました。
9車立ては約8,100円、7車立ては約1,900円という結果でした。
7車立ては平均配当よりも低い結果となりましたが、9車立ては平均配当よりも2倍近く高い平均配当という結果になりました。
このレースでは2連単33,000円、22,000円という荒れた結果のレースが2レースもあったため、このような高額配当となったと思われます。
この2レースの配当を省くと平均配当は4,200円となり、ほぼ全体の平均配当と変わらない金額となりました。
競輪に「必勝法」は存在しない
必勝法を検証する記事でこういったことを書くのは心苦しいのですが、競輪に必ず的中を約束できる「必勝法」というものは存在しません。
例えばロールプレイングゲームなどのボスキャラは手ごわいですが、必ず「必勝法」というものが存在します。
それは何故かいうと、ランダム要素はあるものの攻撃パターンというのは決まっており、それぞれの攻撃に対して的確な対処法を知っていれば回避なりダメージを最小限に防ぎつつ相手にダメージを与えて倒すことができるからです。
一方、競輪には沢山の「不確定要素」があります。
レース当日に天気や風がどうなるかを完璧に予想できる人はいるでしょうか。
天気は「天気予報」で事前に確認することはできますが、それはあくまでも予報であり例えば局地的に短時間で豪雨が降るような天候の変化を予想することは非常に難しいです。
競輪の場合、短時間の豪雨でコースが濡れてしまうとレース結果が大きく変わるので、天気を正確に予想できなければ100パーセント当たる予想を出すことは不可能でしょう。
たとえ天気が良かったとしても、その日の選手の調子を事前に全て把握することはできませんし、レース中に転倒事故が発生するかもしれませんが、これらの事はレースが終わってみなければ私たちが知ることはできないのです。
勝つ確率を上げる下準備
インターネットを見ていると、多くの競輪関連サイトで「必勝法」と謳った記事を見かけますが、それらはすべてあくまでも当てる確率を高めるための方法を紹介しているに過ぎません。
それは本記事においても同様なので、ここで取り上げる必勝法というのは勝つ確率をアップさせるための手段ということになります。
まずはレースに関係なく実践できる勝つ確率を高めるための下準備を3つ紹介していくことにしましょう。
競輪場の特徴を勉強
まずは競輪場の特徴を把握する事から始めましょう。
競輪場は全国に43か所ありますが、1周の長さだけ見ても3種類ありますし、競輪場の立地によってコース内に吹き付けてくる風の強さや向きが全然違います。
競輪は風の影響を強く受ける競技であるため、どんな風がどの向きで吹き付けるかを知ることは予想をするうえで非常に重要です。
また、レースの行方を大きく左右することになる最終コーナーを周ってからゴールまでの「みなし直線距離」とコーナー部分に設けられた傾き(カント)も各競輪場で全然違います。
全部の特徴を一気に把握することは難しいので、せめてこれから車券を購入しようと考えている方は、競輪場の特徴だけは事前に覚えるようにしましょう。
強い選手と調子のよい選手を見つける
選手の事を知っておくのも競輪の車券を的中させるためにはとても重要です。
とはいえ競輪選手は2,000名以上もおり、全員の事を覚えるのは競輪を初めて数十年のベテランファンでも不可能です。
しかしながら「強い選手」と「今年調子の良い選手」くらいはすぐに言えるくらいにはなっておいたほうがよいでしょう。
強い選手と言われて真っ先に思い浮かぶのが、競輪選手2,000名の頂点に立つ「S級S班」の選手たちです。
厳しい条件をクリアしてKEIRINグランプリに出走した9名の選手の強さはやはり他の選手とは一線を画しています。
S級クラスの選手はいずれも実力者ばかりなので、流石に決勝戦までいくと考えもなしに信用して良いとは言えませんが、予選であればかなりの確率で2着以内に入着してくれるでしょう。
そしてもうひとつの「その年調子の良い選手」に関してはしっかりとデータをチェックして見つけるしかありませんが、「前期から昇級してなおかつ好成績の選手」は間違いなく上り調子なので、信頼度はかなり高いです。
選手の近況を調べる
車券の的中率を高めるためには成績だけではなく、その選手が現在どういった状況にあるのかをチェックしておく事も大切です。
例えばG1レースなど大事なレースが目前に迫っているS級選手は、その直前の一般戦では転倒でのケガを恐れて思い切った走りをしなくなる可能性があります。
そのほか定期昇級の直前など、極力リスクを避けたくなるような状況にある選手は評価を若干下げた方が良いかもしれません。
もちろんその逆の立場の選手も存在します。
もう少し頑張ればG1出走を狙えそうな成績の選手であれば、どのレースでも全力で勝負してくれるでしょう。
2車単の必勝法
どの車券を購入する場合でも「レース選び」が非常に重要で、レース選びを間違えてしまうと車券を的中させるのはかなり困難になります。
2車単で的中を狙いたい場合はどのようなレースを選べばよいのでしょうか。
7車立てレースで勝負しよう
競輪は大きく分けると9名で争われる「9車立て」と7名で争われる「7車立て」の2種類のレースがありますが、的中を重要視するのであれば圧倒的に「7車立て」がおすすめです。
7車立てと9車立てでは買い目点数が大きく異なります。
買い目点数が多ければ選択肢が多くなるのでそれだけ的中率は下がることになります。
当てることを最優先するのであれば選択肢が少ないほうがよいというのは改めて説明するまでもないでしょう。
軸になる選手を見つけやすいレース
もう一つ付け加えるならば、「選手の力関係がはっきりしているレース」がおすすめです。
車券を当てるためにはいかに「信頼できる選手を見つけるか」が大切な作業になるわけですが、力関係がはっきりしていれば信頼できる選手を見つけやすく、その選手を軸にして当たりやすい買い目を組み立てやすいというメリットがあります。
2車単で勝負しないほうがよいレース
では2車単で勝負しないほうがよいレースはどういったレースかを検証していくことにしましょう。
本項目では3つのレースを紹介しますが、3つのレースには「荒れやすい」という特徴があります。
細切れ戦
競輪は個人戦ですが、レース終盤までは「ライン」と呼ばれている数名単位での隊列を組んでライン同士でポジション争いをしながら周回していくことになります。
ラインは長ければ長いほど強固になるので、必然的にラインの数は少ないほうがライン予想がしやすく、その後の買い目も決めやすくなります。
逆に「細切れ戦」と呼ばれる4つ以上のラインで争われるようなレースはラインの意味をほぼ成さないため、どの選手がどのようなポジションで走るかを予想しづらく、買い目も決めにくいです。
細切れ戦は7車立てよりも9車立てのほうが出現しやすいというのも、車券を購入するのであれば7車立てのほうがよいとおすすめした理由のひとつとなっています。
選手間の能力差がほとんどないレース
選手の実力差がほとんどないレースというのも軸にする選手が決めづらいうえにどの選手が3着以内に入るかも読めないため、着順も当てなければならない2車単を当てることが困難になります。
強い選手の脚質が「差し」
他の選手よりも競走得点が高い「強い選手」を見つけることができれば予想はしやすくなりますが、その強い選手の脚質が「差し」だった場合は少々注意が必要です。
差しというのは前を走る選手の後ろでチャンスを伺い、最終直線で前の選手を追い抜いて1着になるといった戦い方をします。
しかし競輪でもっとも勝利数が多い決まり手は「差し」であり、後方を走っている多くの選手が差しを狙っているため、ポジション争いはかなり激しいものとなります。
いかに他の選手よりも抜けた選手といえども差し選手同士のポジション争いに負けてベストな位置取りが出来なければ厳しいレースを強いられるでしょう。
差し選手を軸にする場合は他の選手との力関係や、ライン争いで確実に勝てるかどうかなども確認する必要があります。
スジ通りを本命にしつつ中穴をねらう
競輪はライン争いで勝利した選手たちで上位を独占することが多いのですが、ライン争いに負けた選手が猛然と追い込んできて2着ないし3着に割り込んでくるといった結果になることも多々あります。
したがって勝つと読んだラインを形成している選手を中心に買い目を組み立てることになりますが、別ラインで追い込んでくる可能性がある選手がいるのであればその選手も2着に含めた買い目も購入しておくと、スジ違い決着になった時でも的中を狙うことができます。
まとめ
2車単は1着と2着に入る選手を当てることができれば的中となる車券ですが、同じ条件の2車複が着順を問わないのに対して2車単は着順も合っていなければ的中とはなりません。
しかしながらその分平均配当は7車立てでも2,000円以上とそれなりの配当が見込めるため、的中率と配当金のバランスが取れている車券であるといえるでしょう。
競輪に必勝法は存在しないので2車単を必ず当てられる買い方を教えることはできませんが、競輪場の特徴と選手の知識をしっかりと蓄え、近況も調べて各選手の精神状態を把握したうえで「7車立て」「軸にしやすい選手をすぐに見つけられる選手の実力差がはっきりしているレース」を選ぶようにすると的中率をアップさせることができるでしょう。