競輪界の闇、ドーピング問題を徹底解説!ステロイド服用の効果とは?

競輪界の闇、ドーピング問題を徹底解説!ステロイド服用の効果とは?

スポーツ競技で昔から現在に至るまでずっと問題となっているのが「ドーピング」です。
それは競輪においても変わりありません。

本記事では競輪の闇の部分とも言える「ドーピング問題」について、なぜ禁止されているのか、もし使用すると選手の体にどのような効果が表れるのかを徹底解説していきます。

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ドーピングとは?

ドーピングとは?

ネットの百科事典であるWikipediaによると、「ドーピング(英: doping)は、肉体を使うスポーツの競技で成績を良くするため、運動能力・筋力の向上や神経の大きな興奮などを目的として、薬物を使用したり物理的方法を採ったりすること、及びそれらを隠蔽する行為を指す」と記載されています。

ちなみにドーピングという言葉は英語の「dope」に由来している動名詞で、「dope」の語源は所説あるのですが、最も有力とされているのが南アフリカの原住民が踊りを踊る際に飲んでいたとされるアルコール飲料「dop」から引用された、という説です。

有力とされるもうひとつの説は、オランダ語で「濃いディッピングソース(クラッカーやチップスなどを浸して味付けするための調味料のこと)」を意味するdoopに由来するというもので、この言葉がアメリカに輸入された際に様々な変遷を辿り、今のような「競技上のパフォーマンスを向上する目的で作られた薬剤の調合」という意味になったとされています。

更に当時は「相手に麻薬を飲ませて意識を朦朧とさせ、その際に盗みを働く」ことを意味するスラングでもありました。

歴史的には古代ギリシャ時代に競技者がすでにドーピング目的として興奮剤を使っていたとされていますが、公式にドーピング使用がスポーツで確認されたのは1865年、アムステルダム運河水泳競技大会において、とある選手が薬物を使用していたというのが最初となっています。

あらゆるスポーツでドーピングは禁止されている

あらゆるスポーツでドーピングは禁止されている

改めてここで記載するまでもありませんが、競輪だけではなくあらゆるスポーツにおいて、ドーピングは禁止されていて、もしドーピングをしていることが発覚した場合は厳しい罰則を受けることが定められています。

罰則の重さは故意にドーピングをしているか、故意ではないにしろ薬物反応が出てしまったかによって大きく変わりますが、あらゆる事例に適用される罰則としては、ドーピングが発覚した際の競技の記録はすべて無効となります。

たとえばオリンピックの場合、金メダルを取った選手のドーピングが発覚するとその選手の金メダルは剥奪され、繰り上がりで2位だった選手が1位となり、金メダルを授与されます。

オリンピック競技において故意にドーピングをしていることが発覚した場合の罰則はとても厳しく、例えば2014年のソチオリンピック、ボブスレー競技において金メダリストとなっていたロシアの5選手が故意にドーピングをしていた事が後に発覚、この5選手は永久追放処分となってしまっています。

ロシアは国ぐるみでスポーツ選手にドーピングを施していることが疑われており、特に冬季五輪ではしばしば話題に取り上げられています。

ドーピングが禁止されている4つの理由

ドーピングが禁止されている4つの理由

ドーピングがここまであらゆるスポーツで厳しく取り締まられているのはなぜでしょうか。
具体的にはこれから紹介する4つの理由によって、スポーツではドーピングが禁止されています。

ひとつひとつ、その理由を知ればスポーツにおいてドーピングがいかにやってはいけない行為であるかが分かってもらえるのではないでしょうか。

フェアな勝負ではなくなるため

選手が何の目的でドーピングをするのかというと、冒頭の「ドーピングとは?」でも触れたとおり、ドーピングすることによって運動能力・筋力が向上し、神経も常に興奮状態になるので普段とは比べ物にならないほどのパフォーマンスを発揮することができるからです。

ドーピングが全面的に許可されて選手全員が使えるのであれば良いのですが、ドーピングは良いことばかりではないので全面的に許可はできません。
そのため、使う場合は誰にも知られないように使うことになります。

使った選手だけが運動能力が飛躍的に向上した状態でおこなわれるスポーツなど全くフェアな勝負ではなくなってしまうため、ドーピングは禁止されているのです。

スポーツそのものが根底から覆されるため

たとえドーピングが全面的に解禁されたとしても、薬打ちまくりで人工的に肉体強化された選手たちの争いを見て興奮や感動するとはとても思えません。
厳しいトレーニングによって極限まで鍛え上げられた選手たちが本気でぶつかり合うからこそ、スポーツを見ている私たちは熱狂し、興奮するものです。

ドーピングが公に解禁された瞬間、スポーツそのものが根底から覆されてしまい、競技として成り立たなくなってしまう事でしょう。
恐らくドーピングが解禁されたとしても、競技の将来のことを考えれば選手たちはドーピング行為をしないと思われます。

社会に多大な悪影響を与えるため

普通、薬というのは病気になってしまった際に治療を促進させる目的で服用するものです。
健康な身体の人が薬を飲用したり打ったりすること自体、社会的にあまり印象がよくありません。

ドーピングに対しての世間的なイメージも麻薬や覚せい剤とほとんど変わらないでしょう。
むしろ「勝負に勝つ」という極めて私的な目的で利用するドーピングはそれらよりも社会的に与える影響は悪いかもしれません。

スター選手がドーピングをしている事が発覚すると、その選手はもちろんのこと、競技全体が社会的にとても悪いイメージを持たれるようになり、人気がガタ落ちする可能性すらあります。

選手の身体がボロボロになってしまうため

ドーピングが与える悪影響は世間的なものやイメージなど、外部的なものだけではありません。
ドーピングを厳しく禁止している一番の理由は、使用した選手自身の身体に極めて悪い影響を与え、ボロボロにしてしまうからです。

ドーピングすることによって、肉体の運動能力が飛躍的に向上しますが、それは薬物の成分によって半ば強制的に能力を高めているだけであり、身体の限界を超えて酷使しているに過ぎません。
一度や二度のドーピングならば余り問題はないでしょう。

しかし一度ドーピングをしたことによって自分では考えられなかった成績を残すと、なかなか止めることができなくなり、ドーピングを継続することになります。
すると無理やり全身の能力を向上させた副作用で心身ともに大きなダメージを受けてしまい、使用頻度によっては日常生活もままならなくなってしまうそうです。

一説にはドーピングを使用することで寿命が10年縮まってしまうほど身体には大きなダメージが残ってしまうといわれているので、ドーピングは世間的にも選手自身にも決して許してはならない行為といえるでしょう。

実は巷で流行っているエナジードリンクも仕組みとしてはドーピングと同じようなものです。
エナジードリンクには大量のカフェインが入っています。

カフェインは身体を興奮させる作用があり、夜起きていたいときに飲用する人が多いと思われますが、それは休めようとしている身体を無理に起こしているだけであり、過剰に摂取するとドーピングほどではないにしろ、身体に悪影響を与えるので注意しましょう。

アナポリックステロイドを使用した際の効果

アナポリックステロイドを使用した際の効果

ドーピングに使われる薬物のなかで最も有名なのは「アナポリックステロイド」という薬物なのですが、これを使用すると体にはどのような効果があるのかを解説していきます。
アナポリックステロイドを使用すると大量のタンパク質が生成されます。

タンパク質が大量に作られることによって、筋肉が通常よりも付きやすくなるという効果があるとされていて、とある実験でアナポリックステロイドを使用した場合とそうでない場合とを比較した際には、使用した時は筋肉量が平均38パーセントも増えるという結果が出ています。

38パーセント筋肉量が変われば、競技において決定的な差が生まれることでしょう。
これだけの驚異的な効果が得られるのであれば、多くの選手がドーピングの際にこの薬物を選ぶのも当然といえます。

更にタンパク質をアミノ酸に変化させる「異化」という現象も発生するらしく、これによって厳しいトレーニングをしてもすぐに体力が回復し、普通の選手よりも練習量を増やせるというメリットもあるそうです。

血液ドーピングの凄まじい効果

血液ドーピングの凄まじい効果

もうひとつ、ドーピングでメジャーとなっているのが「血液ドーピング」というドーピング法です。
血液ドーピングは自分の血液を使うことによって赤血球の量を増やして通常よりも持久力を増強させるという効果が得られます。

自分の血液を使うドーピング法なので、副作用がほとんど無いというのが血液ドーピングのメリットですがその効果はすさまじく、トレッドミルという競技で8キロの走行テストをおこなった際には、通常の状態よりもなんと平均して44秒も早く走れたという結果が出ています。

数秒を争うアスリートにとって、44秒という数字はどう頑張ってもひっくり返せないような数字です。
副作用はありませんが、国際オリンピック委員会が禁止しているのも当然といえるでしょう。

世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで7回優勝したランス・アームストロングが血液ドーピングをしていたことを告白し、ツール・ド・フランス7連覇を含む1998年8月以降のすべてのタイトルを剥奪された上に自転車競技から永久追放処分を受けたことは当時大きなニュースとなりました。

競輪においてドーピング違反は発生しているの?

競輪においてドーピング違反は発生しているの?

さまざまなスポーツでドーピングが発覚したことがニュースになっていますが、競輪においてドーピング違反は発生しているのでしょうか。
先ほどロードレースにおいて血液ドーピングについて発覚したことを紹介したので、日本国内の競輪においてもドーピング問題が発覚した事例があるのかは気になるところです。

伊藤成紀選手

伊藤成紀選手(引用元:KEIRIN.JP)

日本の競輪界においても、実はドーピングをしていることが発覚した事例が残念ながらあります。
事件が発覚したのは2018年のことで、5月に実施される「全日本プロ選手権自転車競技大会」の出場前に実施されたドーピング検査において、伊藤成紀選手の体内から「メタンジエノン」という薬物が検出されました。

この薬物は先ほど紹介したアナポリックステロイドと同様に劇的に筋肉量を増やすという効果があり、当然ながら競輪においては使用を禁止されている薬物です。

しかもこの薬物は国内では入手困難な薬物であり、服用するには海外からその成分が含まれているサプリを購入しなければなりません。
つまり、この薬物が検出されたということは意図的にドーピング効果を狙って服用していたことは明らかです。

伊藤選手自身はそのようなものを摂取した覚えはないと語ったそうですが、メタンジエノンは人工的に作り出されるものなので、自然に摂取されることは決してありません。

意図的にドーピングを使用しているのは明らかであり、極めて悪質な事例なのですが伊藤選手は2019年12月には選手として復帰、現在もレースに出場し続けています。

ドーピングが蔓延していることにウンザリして引退した選手も︎?

世間的にドーピングが発覚したのは伊藤選手の事件くらいなのですが、実は競輪界ではドーピングが蔓延してしまっているのではといった声も聞かれたりします。
大阪支部所属の泉利和選手はS級2班という位置で選手として活躍していました。

S級というのは競輪選手のなかでもトップクラスの選手であり、年収数千万円という私たちからすればうらやましい地位なのですが、泉選手は26歳という若さで突然引退を宣言、引退したことは当時大きな衝撃でした。

様々な憶測が飛び交ったのですが、その中のひとつに「競輪界ではドーピングが蔓延していてそれが嫌になって引退したのでは?」という噂が流れるようになります。
というのも、泉選手が現役を引退する直前のコメントで、「関西は最悪!強くなるには…もううんざりです」といったコメントを残していたのです。

さらに、「クスリを使わないと上の選手には敵わない」とハッキリと宣言しており、東京同期の辻中国宏選手には「絶対打つなよ」とまで言っていたそうです。
泉選手の引退騒動の裏にドーピング問題があったのでは?と言われるのも無理はありません。

競輪のドーピング検査はとても緩い

競輪のドーピング検査はとても緩い

これだけ厳格に禁止されているドーピングなので、当然検査も厳しいだろうと多くの競輪ファンが思っているでしょうが、現実は全く逆で、実は競輪のドーピング検査は非常に緩いものとなってしまっています。

まず、全てのレースでドーピング検査を実施しているわけではありません。
更に検査をする際は、以下の条件のもと、抜き打ち検査を実施します。

抜き打ち検査をする際の条件
・特定の重賞でドーピング検査をするものの、事前に告知している
・抜き打ち検査はするものの検査をするレースや検査をする着順は事前に告知

検査するレースや着順を事前に告知する検査を「抜き打ち検査」と言って良いのかが既に疑問です。
これではたとえドーピングをしていたとしても、そのレースでわざと検査対象となる着順以下にしておけばドーピングが発覚することはないでしょう。
重賞レースの検査に関しても、当日までに確実に薬が抜けるように対処すれば良いだけの話です。

現役選手からの衝撃のツイート

現役選手からの衝撃のツイート

ドーピング検査に関しては、現役トップ選手である深谷知弘選手から、現状に関する衝撃のツイートがなされ、当時競輪ファンの間で大きな話題となりました。
以下がツイート原文となっています。

つまり、検査のタイミングを選手が分かっているということは、何かしら規則性があるような検査スケジュールになっているという事でしょうし、万が一通告されても抜け道があるということは、たとえ発覚しても逃げ切ることは容易なのでしょう。

更にドーピングが発覚しても、現行ルールであればたった4か月で復帰できるとの事なので、4か月レースに出られなくなるだけならドーピングしまくってKEIRINグランプリに出て優勝したほうが良いと考える選手が出てきても不思議ではありません。

さらに衝撃的なのは、リプライに対して深谷選手自身が返信していた、「そもそもG1やグランプリに限定すると「競輪祭」以外ではドーピング検査が実施されたことがない」という内容です。

G1やグランプリというレースは競輪選手にとって、人生を賭けてでも勝ちたいと思うレースであるにも関わらず、使用するとアンフェアになってしまうドーピング検査がほとんど実施されていないというのは普通では考えられない事実であり、驚きを隠せません。

ドーピング検査の厳格化が求められる

ドーピング検査の厳格化が求められる

事前に告知する検査はすでに検査の意味を成していないと言っても過言ではないでしょう。
更にたとえドーピングが発覚したとしても、たった4か月で復帰出来てしまうのであれば、真面目に筋肉を鍛えるのが馬鹿らしくなってしまいます。

真相は定かではありませんが、競輪選手の間にドーピングが蔓延してしまっているという噂もあながち絵空事とは言い切れない怖さがあります。
現役選手からこのような指摘をされること自体が大問題なので、ドーピング検査については早急に改善する必要があるのではというのが個人的な感想です。

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まとめ

ドーピングとは、スポーツにおいて運動能力や筋力の向上、神経を一時的に興奮させる目的で薬物を使用することであり、アンフェア・社会的悪影響・スポーツそのものの定義の崩壊、そして何より使用した選手自身の身体に深刻な悪影響を与える事からスポーツ界では使用を禁止されています。

しかし特に勝利主義となっている近年のスポーツ界ではドーピング使用が発覚となる事件が毎年のように発生しているのが現状です。
競輪界においても以前明らかに意図的と思われるドーピング使用が検査によって発覚してとある選手が罰則を受けています。

しかし競輪のドーピング検査は他のスポーツと比べれば非常に緩く、特定の重賞レースで検査することを事前告知して実施、又は対象レースと対象着順を事前告知した抜き打ち検査を実施するという有り様で、これではいかようにも対処可能です。

この点は現役選手もTwitterで指摘しており、当時は大きな話題となりました。
また、競輪界でドーピングが蔓延している事に嫌気がさして若くして引退した競輪選手も存在しています。
ドーピング検査に関しては、早急に改善する必要があるでしょう。