競輪の3連複ボックス買いで勝つためには?平均配当や高額配当についても
競輪でレースを的中させるためには「どの車券でどのような買い方をするか」も非常に重要なポイントとなります。
そこで本記事では「3連複のボックス買い」で勝つためにはどのような買い方をすればよいのかを検証していきます。
競輪の3連複とは?
まず競輪の「3連複」とは、どういう車券なのか見ていきましょう。
同じような条件の車券に「3連単」がありますが、3連単は着順まで当てなければ的中とはならないのに対して3連複は着順は問いません。
例えば「1-2-3」という車券の場合、3連単であれば1着1番、2着2番、3着3番となってはじめて的中となりますが、3連複であれば1着3番、2着1番、3着2番と3着以内に入ってくれさえすれば着順がバラバラでも的中となるため、3連単と比べればかなり当てやすい車券であるといえるでしょう。
ボックス買いとはどんな買い方?
続いてボックス買いについて簡単に解説していきます。
例えば3連単3車ボックス買いをする場合はどの車券を購入するかというと、「1-2-3」「1-3-2」「2-1-3」「2-3-1」「3-1-2」「3-1-2」と全部で6通りになります。
実はこの買い方をすると「3連複の「1-2-3」1点買い」を購入したのとまったく同じ条件となります。
3連単を6点購入して初めて3連複の1点買いと同じ条件になるわけですから、3連単よりも3連複がいかに当てやすいかというのがこのことからも分かるのではないでしょうか。
ボックス買いのメリットとデメリット
ボックス買いには明確なメリットとデメリットがあります。
効果的に活用するためには両者をしっかりと把握したうえでメリットが最大限に活かせるような買い方を心掛けたいものです。
ボックス買い最大のメリットは「選んだ番号が最終直線あたりで上位に入ってくれさえすればほぼ確実に的中する」という点です。
ボックス買いはとにかく選んだ車番が必ず当たるように手広く購入する買い方です。
ボックス買いの他には「流し」と「フォーメーション」がありますが、流しとフォーメーションは買い目をある程度厳選して購入することになります。
したがって最終直線で選んでいる車番の選手が上位にいたとしても想定外の着順となってしまうと不的中になってしまいます。
ボックス買いには想定外の着順というのがそもそも存在しないので、車券の取りこぼしというものがありません。
「とにかく何が何でも当てたい!」という人には最適な買い方といえるでしょう。
実はボックス買いにとって「想定外の着順」になることはむしろ大歓迎なのです。
もちろん購入している車番が車券圏内に入っていることが条件ではありますが、想定外の着順というのはたいてい高配当の着順になるわけですから、思わぬ高配当を的中させられる可能性があります。
一方ボックス買い最大のデメリットは「買い目点数が多くトリガミになりやすい」という点です。
トリガミというのは「車券代よりも配当金のほうが下回ってしまう状態」の事を指します。
3連複の平均配当はそこまで高額ではないので本命決着になると1,000円を下回ってしまうこともあります。
たとえ車券を的中させたとしても、車券代が上回ってしまったのでは何の意味もありません。
もうひとつボックス買いならではのデメリットとして、「競輪の実力がアップしない」ということが挙げられます。
この場合の実力というのはもちろんレースに出て走る実力というわけではなく、「レースの予想をする力」という意味での実力です。
競輪を初めとして公営競技で的中率を高めるためにはレース予想の実力を高めなければなりません。
レース展開の予想をする際には「1着に入りそうな選手と2着に来そうな選手」をある程度絞り込むことになりますが、ボックス買いというのはこの絞り込む作業というのを半ば放棄して車券を購入している状態です。
車券を購入している側からすると予想をする時間をあまりかけなくてよいので楽ではありますが、何でもかんでもボックス買い一辺倒というのはあまりその人のためにはならないような気がします。
3連複の平均配当と高額配当を紹介
3連複の平均配当に関してですが、9車立て3連複の平均配当は約5,000円くらいですが、これは高額配当も含めたすべての3連複の配当の平均値です。
実際によく出る配当金額としては5,000円の3分の2くらいである3,000円くらいが妥当でしょう。
もちろん上位人気決着になるとこの配当よりもかなり下がり、場合によっては配当金が500円にも満たない事もあります。
一方高額配当に関してですが、もっとも高額になったのは2016年4月15日の松戸競輪場第2レースで出た595,650円です。
ちなみに3連単の過去最高配当は4,760,000円で、この金額と比べるとさすがに見劣りはしますが、3連複の的中条件を考慮すればこの金額は十分魅力的といえるのではないでしょうか。
3連複ボックス買いの計算方法
3連複ボックス買いの計算方法ですが、3連単のように数式に当てはめて計算することが難しいです。
そこでここでは選んだ車番の数で何点になるのかを表にまとめました。
3車 | 1点 |
4車 | 4点 |
5車 | 10点 |
6車 | 20点 |
7車 | 35点 |
8車 | 56点 |
9車 | 84点 |
3連複ボックス買いをするなら9車立てで5車まで
以上の表を見ると、6点ボックス買いから飛躍的に買い目点数が増えていっているのが分かります。
3連複の実際の配当を考慮するとやはり6点ボックス買いの20点というのは少々危険といえるでしょう。
したがって3連複ボックス買いをするのであれば9車立てレースで5車までに留めておくのが無難といえるでしょう。
3連複ボックス買いにチャレンジする価値のあるレース
3連複ボックス買いは5車までが望ましいということは分かりました。
ここでは具体的に3連複ボックス買いをするのに適したレースというのはどういったレースなのかを紹介していきます。
ここでは3つ紹介しますが、3つのレースに共通するのは「中荒れする可能性が高い」という点です。
細切れ戦
競輪は個人戦であることはいうまでもありませんが、最終周回になるまでは「ライン」と呼ばれている少人数の隊列同士の争いになります。
この争いで勝ったラインを組んでいる選手たちで決着することがほとんどなので、ラインを読めるかどうかは競輪の的中率に大きく影響します。
これが競輪がほかの公営競技と大きく異なる点であり、競輪の予想が難しいとも言われている理由でもあります。
ラインの数に関しては出走表にある「ライン予想」に記載されているためこちらで予想する必要はありません。
そして3連複ボックス買いで狙うべきレースのひとつめが、このラインが4つ以上ある通称「細切れ戦」です。
ラインは長ければ長いほど後ろの選手が追い抜くことが難しくなります。
たとえば1台だけ走っている自動車の前に行くのと渋滞で10台連なっている自動車の前に行くのとではどちらが大変かを考えればこのことは理解できるでしょう。
細切れ戦になるとラインを構成する人数はだいたい2名です。
2名の隊列などあってないようなものなので、ラインとしての機能はほとんど果たせていないと考えても構いません。
するとレース序盤ではラインを組んでいる選手も早々にラインから離れて単騎で走るという行動に出る可能性も十分あります。
細切れ戦はライン同士の争いというよりも最初から最後まで各選手同士の個人戦になるといっても過言ではありません。
すると予想をする側からすると予想がしづらく、人気が分散しやすいので高配当の結果になる可能性が高くなります。
点数が多くなるボックス買いにとっては最適な条件のレースといえるでしょう。
選手の競走得点にあまり差がない
競輪の車券を購入する際に必ず確認するのが「出走表」ですが、軸にする選手を決めるのに一番参考にする項目が「競走得点」ではないでしょうか。
この競走得点は各選手の通知表のようなもので、好成績を上げている選手であればあるほどこの点数が高くなります。
今点数に差があればあるほど上位選手で決着する「堅い決着」になりますが、堅い決着になるレースというのはボックス買いをするのには向いていません。
ここまで書くとなんとなく想像できるとは思いますが、「競走得点にあまり差がない」レースというのは結果が読みづらく、人気が分散しやすくなおかつ多くの人が予想していたのとは大きく異なる決着になりやすいです。
予想しづらいレースというのは手広く購入するボックス買いのメリットを最大限に活かせるレースといえるでしょう。
ライン争いで負けると想定したラインに強い「差し」「追い込み」選手が居る
レース予想をしているとライン争いに勝利するであろうラインの選手たちばかりに注目しがちですが、ボックス買いをするならばライン争いに負けてしまう選手たちにも注目しましょう。
レースによっては競走得点が高くても一緒にラインを組む他の選手たちが弱い選手ばかりだとライン争いには勝てないでしょう。
しかしもともと実力がある選手ですから、不利な位置だったとしても個人の能力で猛然と追い上げ、車券圏内に食い込んでくる可能性も十分あります。
競輪では「スジ決着」が本命決着と言われていますから、負けたラインにいた実力選手が2着ないし3着に入れば「スジ違い決着」としてそれなりに高い配当になります。
特に強い選手が「差し」や「追い込み」で勝っていることが多いならばボックス買いをするチャンスです。
まとめ
3連複は1着から3着までに入る車番を当てる車券ですが、3連単のように着順は問わないので的中条件は3連単と比べるとかなり緩いです。
3連複のデータ上の平均配当は5,000円と言われていますが、実際の配当は3,000円くらいだと考えておけばよいでしょう。
本命決着ともなれば1,000円を切るような配当になることもあります。
そしてボックス買いは「選んだ車番が全て当たるような買い方」で、当たりやすいというメリットがある一方で、車券代が高くなりやすく、トリガミになりやすいというデメリットがあります。
したがって、3連複でボックス買いをするつもりであれば本命決着するレースではなく、細切れ戦、競走得点にあまり差がないレース、ライン争いで負けるラインに強い差しまたは追い込みの選手がいるなど、中荒れする可能性があるレースがおすすめです。
そしてボックス買いは6車以上選ぶと一気に買い目が増えるので、5車までに留めておくようにしましょう。