オールスター競輪の選手はどう選ばれる?賞金はいくらもらえる?

オールスター競輪の選手はどう選ばれる?賞金はいくらもらえる?

今回はオールスター競輪における選手の選出方法や、賞金額などについてご紹介します。

GⅠレースの一つに数えられ、「オールスター」の名前にふさわしく、毎回多くの有力選手が一堂に会し、6日間の白熱した戦いが展開されることで知られているのが同レース。

神山雄一郎選手[栃木61期]が過去最多の5勝を記録したことや、後閑信一元選手[群馬→東京65期]が大会史上2番目の最年長記録で優勝したことでも有名なレースです。

2013(平成25)年からは「ガールズケイリンコレクション」が同時開催、2021(令和3)年からはナイター開催となるなど、イベントとしても発展してきました。

そんなレースの格・質ともに非常に高いオールスター競輪は、どのくらい賞金がもらえるのか?どうやって選出されるのか?興味が湧くところです。
では早速見てみましょう。

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開催の内容

開催の内容

開催地について

これまで64回開催されてきたオールスター競輪ですが、開催地は持ち回り方式であり、競輪祭のように1箇所での固定開催というわけではありません。

以前は川崎、名古屋、大阪中央の3競輪場持ち回り方式でしたが、大阪中央競輪場が1962(昭和37)年に廃止になって以降、ほかの競輪場でも開催されるようになりました。
実際に開催された場所の回数を調べてみると以下の通りでした。

1位:いわき平競輪場(8回)※平競輪場時代を含む
2位:名古屋競輪場(7回)
3位:一宮競輪場(6回)※2014(平成26)年に廃止
4位:前橋競輪場・岸和田競輪場(5回)

上記のようにいわき平と名古屋がそれぞれ1位と2位であり、多くの開催が行われてきました。

特にいわき平は、「平競輪場」と呼ばれていた時代から多く開催されてきており、最近10年間でも2017(平成29)・2018(平成30)・2021(令和3)年の3回開催されています。

また名古屋競輪場も、2019(令和元)・2020(令和2)年と2年連続で開催されており、同じような競輪場での開催が目立っている感じですね。

選出方法について

選出の方法ですが、正選手135名と補欠選手8名を、以下のようにして決めています。

1.ファン投票の結果を踏まえる
2.前年12月から当年5月までの成績を対象に(24走以上していることが条件)、6月に選考する
3.S級S班に在籍している選手
4.過去3回以上優勝していること(優勝当時、S級1班に所属していることが条件)
5.選考対象期間にJCFトラック種目強化指定(A)に2か月以上所属した選手※
6.3~5で選抜された者を除いた上で、ファン投票上位50名の中から選出
7.平均競走得点が上位の者から順に、3から6まで含めて出場選手125名になるまで選出
8.残りの10名については、選考委員会の推薦に従って選出
9.補欠選手8名については、正選手を除いた平均競走得点上位者から順に選出

※JCFとは公益財団法人日本自転車競技連盟の略で、ここではトラックレースの男子エリート強化指定選手「A」に属している者を指します(現役競輪選手では寺崎浩平選手[福井]が該当)。

このほか、63回(2020年)と64回(2021年)には、東京五輪開催が重なっていたこともあって、4と5の間に「東京オリンピック自転車競技トラック種目代表選手」も入っていました。

なおファン投票で1位から9位に選出された選手は、初日の「ドリームレース」に、同10位から18位の選手は、2日目の「ドリーム賞レース」に出走できます(詳細後述)。

レースプログラム

レースプログラム

ここでは、6日間のレースプログラムについてご紹介します。

初日 2日目 3日目 4日目 5日目 最終日
優秀 ドリーム
レース(1)
オリオン賞
レース(1)
シャイニング
スター賞(1)
準決勝(3) 決勝(1)
一次予選1(9) 一次予選1(4) 一次予選2(10) 二次予選(6)
一次予選2(5)
負け戦 (4) (8) (10)

一次予選に出走した際に、着順に応じてポイントが付与され、その合計ポイントによって4日目以降の進路が決まる仕組みです。

一次予選の付与ポイントは以下のようになっています。

1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着 8着 9着 棄権
ドリーム 18 17 16 15 14 13 12 11 10 8
オリオン賞 15 14 13 12 11 10 9 8 7 5
一次予選1 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
一次予選2 13 11 10 9 8 7 6 5 4 1

初日~4日目

初日から3日目にかけて行われる一次予選1・2に各選手2回出走し、合計ポイントが1位から9位の選手が、4日目に行われる「シャイニングスター賞」に出走できます。

「シャイニングスター賞」出走メンバーは、着順に関係なく翌日の準決勝に進める仕組みです。

合計ポイントが10位から63位の選手は二次予選に回り、6個行われる同レースで、それぞれ1着~3着に入った18名が準決勝に進出できます。

なお初日の「ドリームレース」と2日目の「オリオン賞レース」は一次予選と比べてポイントが優遇されており、シャイニングスター賞に進める確率が高くなる仕組みに。

「ドリームレース」出走メンバーの一次予選2出走は、2日目と3日目に振り分けられ、「オリオン賞レース」出走メンバーの一次予選2出走は、3日目です。
それ以外のメンバーは負け戦として、4日目の「選抜」「一般」(各2個)に出走。

また2日目と3日目の最終レースには、ガールズケイリンファン投票で選出された選手による一発勝負「ガールズケイリンコレクション」があり、以下の要領で開催されます。

・アルテミス賞レース:ファン投票8位~14位の選手7名。2日目に開催
・ガールズドリームレース:ファン投票1位~7位の選手7名。3日目に開催

5日目~最終日

5日目に3個設定されている準決勝では、各レースの上位3名が最終日の決勝に進出。
4日目の二次予選で敗退したメンバーは、5日目の「特選」競走(1)(2)に出走する仕組みです((1)は二次予選4位~6位選手、(2)は同7位~9位選手がそれぞれ出走)。

それ以外の選手は「一般」(2個)に出走します。
最終日は決勝以外に、準決勝4位~7位選手と特選(1)1位~3位選手による「特別優秀」レース2個をはじめ、「優秀」(3個)「特選」(3個)「選抜」(2個)が行われます。

なお4日目と5日目の「一般」に出走したメンバーは、最終日を待たずして途中帰郷の措置がとられる厳しい面も…。

各ステージの賞金額

各ステージの賞金額

初日~3日目

一次予選1 一次予選2 ドリーム
レース
オリオン賞
レース
1着 313,000円 326,000円 2,268,000円 977,000円
2着 265,000円 275,000円 1,452,000円 710,000円
3着 230,000円 239,000円 1,155,000円 604,000円
4着 213,000円 223,000円 986,000円 498,000円
5着 201,000円 209,000円 880,000円 445,000円
6着 190,000円 197,000円 784,000円 402,000円
7着 180,000円 187,000円 689,000円 360,000円
8着 171,000円 179,000円 604,000円 328,000円
9着 166,000円 173,000円 520,000円 297,000円

一次予選1・2の金額と比較して、ファン投票上位選手が出走する「ドリームレース」「オリオン賞レース」の賞金額が高いことがわかります。
それだけファン投票上位選手の力が抜けているということの証ですね。

4日目

一般 選抜(1) 二次予選 シャイニング
レーサー賞
1着 294,000円 359,000円 379,000円 1,575,000円
2着 254,000円 311,000円 321,000円 805,000円
3着 216,000円 272,000円 273,000円 699,000円
4着 191,000円 243,000円 245,000円 603,000円
5着 181,000円 224,000円 229,000円 508,000円
6着 174,000円 205,000円 216,000円 455,000円
7着 169,000円 195,000円 205,000円 402,000円
8着 165,000円 191,000円 195,000円 350,000円
9着 161,000円 187,000円 189,000円 308,000円

4日目に入りますと、段々と「勝者」と「敗者」の違いが明らかになってきます。
特に準決勝に自動的に進出できる「シャイニングレーサー賞」組と、このレースを最後に途中帰郷させられる「一般」組との賞金差は、9着でも約2倍、1着だと5.3倍。

勝負は優勝劣敗ということがよくわかる事例ですね。

5日目

一般 選抜(2) 特選(2) 特選(1) 準決勝
1着 294,000円 300,000円 428,000円 537,000円 665,000円
2着 254,000円 259,000円 359,000円 450,000円 558,000円
3着 216,000円 221,000円 292,000円 364,000円 463,000円
4着 191,000円 195,000円 261,000円 328,000円 423,000円
5着 181,000円 185,000円 246,000円 308,000円 403,000円
6着 174,000円 178,000円 235,000円 293,000円 385,000円
7着 169,000円 172,000円 224,000円 279,000円 370,000円
8着 165,000円 167,000円 214,000円 266,000円 355,000円
9着 161,000円 163,000円 205,000円 254,000円 340,000円

この日は準決勝があり、賞金額は前日の「シャイニングレーサー賞」よりも少ないですが、同賞は出走できる人数が9人に対して準決勝は27人と、単なる人数差でしかありません。

最終日

選抜 優秀 優秀 特別優秀 決勝
1着 353,000円 445,000円 772,000円 2,035,000円 44,940,000円
2着 296,000円 372,000円 649,000円 1,696,000円 24,060,000円
3着 250,000円 314,000円 546,000円 1,420,000円 16,140,000円
4着 230,000円 289,000円 498,000円 1,304,000円 10,700,000円
5着 217,000円 272,000円 476,000円 1,240,000円 8,560,000円
6着 206,000円 257,000円 454,000円 1,177,000円 7,160,000円
7着 198,000円 248,000円 432,000円 1,140,000円 6,420,000円
8着 191,000円 239,000円 412,000円 1,061,000円 5,880,000円
9着 184,000円 232,000円 392,000円 1,019,000円 5,340,000円

一番目を引くのはやはり決勝戦の賞金額。
特に1着賞金は、ほかとは桁違いの4千4百万円であり、競輪界全体でいえばKEIRINグランプリや日本選手権に次ぐ3番目、GⅠレースでも2番目と、かなりの金額です。

実力者揃いの「オールスター」だけに、それに見合う賞金額であるといえますね。

過去10年間の優勝者

過去10年間の優勝者

最後に、過去10年間の優勝者一覧と、ファン投票1位選出者とドリームレース、シャイニングレーサー賞の各勝者についてもご紹介します。

開催年
(回)
開催場 優勝者 ファン投票
1位
ドリーム
レース
シャイニング
レーサー賞
2012(55) 前橋 山﨑芳仁[福島] 深谷知広[愛知] 村上義弘[京都] 村上義弘[京都]
2013(56) 京王閣 後閑信一[東京] 村上義弘[京都] 浅井康太[三重] 長塚智広[茨城]
2014(57) 前橋 武田豊樹[茨城] 深谷知広[愛知] 金子貴志[愛知] 金子貴志[愛知]
2015(58) 松戸 新田祐大[福島] 深谷知広[愛知] 浅井康太[三重] 中川誠一郎[熊本]
2016(59) 松戸 岩津裕介[岡山] 新田祐大[福島] 新田祐大[福島] 深谷知広[愛知]
2017(60) いわき平 渡邉一成[福島] 平原康多[埼玉] 新田祐大[福島] 新田祐大[福島]
2018(61) いわき平 脇本雄太[福井] 新田祐大[福島] 武田豊樹[茨城] 渡邉一成[福島]
2019(62) 名古屋 新田祐大[福島] 脇本雄太[福井] 脇本雄太[福井] 原田研太朗[徳島]
2020(63) 名古屋 松浦悠士[広島] 脇本雄太[福井] 脇本雄太[福井] 新田祐大[福島]
2021(64) いわき平 古性優作[大阪] 平原康多[埼玉] 清水裕友[山口] 古性優作[大阪]

※深谷知広選手は2020年まで愛知所属(2021年から静岡所属)

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まとめ

以上、オールスター競輪の選出方法と賞金額について見てきました。
「オールスター」と銘打たれているだけあって、歴戦の強者が揃うハイレベルな戦いが毎年繰り広げられており、時には落車のリスクをはらむ命懸けの戦いが展開されています。

したがって賞金額もほかの一般レースなどとは比べ物にならないほどの高額であり、その高額賞金を掴むために、選手達も必死に戦っているといえるでしょう。

今年(2022年・第65回大会)は8月9日から14日まで、埼玉県の西武園競輪場で開催される予定です(翌2023年の第66回大会も西武園で開催予定)。

お盆の時期・ナイター開催ということもあって、足を運びやすい開催と考えられます。
可能であればぜひ、選手達の走りを応援すべく、現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ただし、新型コロナウイルス感染症のこともあり、声援は心の中だけで…。