別府競輪場で勝つ為の予想マニュアル!特徴と傾向を徹底分析!
全国に43カ所ある競輪場は、それぞれが独自の特徴をもっており、競輪選手は全員各競輪場の特徴を熟知しています。
車券を購入する側も選手だけではなく、自分が車券を購入する競輪場の特徴をある程度把握しておかなければ正確な予想をすることは難しいでしょう。
本記事では大分県にある別府競輪場の特徴を解説し、その特徴を考慮したうえでどのように予想をしていけばよいのかを解説していきます。
別府競輪場のコースの特徴
別府競輪場のコース周長は400メートルとなっています。
全国43カ所ある競輪場のうち、30以上の競輪場が400メートルバンクとなっているので、バンクそのものの長さは平均的なコースだといえるでしょう。
別府競輪場の大きな特徴のひとつが、見なし直線距離の長さです。
400メートルバンクの直線距離の長さが平均56.1メートルなのに対して、別府競輪場の直線距離は59.9メートルと、およそ4メートル近くも長いです。
4メートルと聞くとそれほど差はないように見えますが、競輪のレースではこの4メートルで勝敗が決することも多々あります。
コーナー部分は「レムニスケート曲線」という曲線を採用しています。
この曲線ではインを走行していても、カーブを曲がっているうちに外側に膨らんでしまいやすいという特徴があり、この特徴を考慮して走行しなければ、後方の選手にインを突かれて負けてしまうこともあります。
別府競輪場のバンクデータ
周長 | 400メートル |
直線 | 59.9メートル |
センター部路面傾斜 | 33°41′24″ |
直線部路面傾斜 | 2°51′45″ |
ホーム幅員 | 10.0メートル |
バック幅員 | 9.0メートル |
センター幅員 | 8.0メートル |
別府競輪場の気候の特徴
競輪はコースがすべて屋外ということもあって、天候の影響をとても強く受ける競技です。
特に注目しておかなければならないのが、雨と風の影響で、雨が降って路面が濡れると走行時の条件が大きく変化し、選手同士の有利不利が激変します。
風は吹く方向や強さによって選手に与える影響が変化するので、自分が車券を購入するレースは当日の風の向きや強さは必ず確認しましょう。
降水量
大分県は気候区分としては瀬戸内海式気候にあたります。
別府市がある中部地域は年間降水量が1,800ミリ以下と全国平均を下回っていて、冬場も比較的天候に恵まれています。
もっとも雨が多く降る時期は梅雨にあたる6月なっているので、この時期は雨が降ることも想定した予想も併せて立てておくと、急な天候の変化にも対応できるでしょう。
風
別府競輪場は海沿いに建設されているということもあって、海から吹く浜風の影響をとても強く受ける競輪場となっています。
基本的にバックストレッチ側では向かい風になることが多く、冬場になるとその風はさらに強くなります。
実際にレースをしている選手たちも重いバンクだという感想を述べているので、タフなレース展開となることが多いでしょう。
別府競輪場での予想法を徹底解説
別府競輪場は、以下のような特徴をもっている競輪場です。
・直線距離が59.9メートルと比較的長め
・レムニスケート曲線を採用しておりカーブ出口付近で外側に膨らみやすい
・海沿いのあるので風の向かい風の影響を強く受ける
これらの特徴を踏まえたうえで、別府競輪場を攻略していくためにはどのような予想を立てていけばよいかを検証していきましょう。
別府競輪場で勝ちやすい決まり手
別府競輪場で2020年に開催された全レースの決まり手の比率をみていくと、もっとも多い決まり手が「差し」でおよそ4割強となっています。
しかし、差しが4割強を占めるというのはそれほど驚くべきことではないので、特に注目すべきポイントではありません。
それよりも注目すべきポイントは「逃げ」による決着が全体の2割強を占めているという点です。
別府競輪場は直前距離が長めにとってあり、さらに海からの強い向かい風が吹く競輪場です。
直線距離が長いと逃げ切るのが難しくなりますし、そのうえ先頭選手は向かい風の影響を直接受けるので逃げの選手には悪条件となっているはずなのですが、データだけを見るとそれなりに逃げの選手も健闘しています。
見なし直線距離が長ければ長いほど逃げの選手は予想から外していくというのが競輪の予想のセオリーですが、別府競輪場ではそのセオリーは通用しづらいといえるでしょう。
別府競輪場の決まり手一覧
着 | 1着 | 2着 |
逃げ | 22.2% | 18.8% |
捲り | 34.9% | 17.2% |
差し | 42.2% | 22.6% |
マーク | 0 | 41.5% |
別府競輪場のレースのポイント
別府競輪場の決まり手の比率を見ると、逃げには極めて不利な条件となっているにも関わらず、逃げの選手もそれなりに勝利していることが分かりました。
比率だけを見ると、どの決まり手も出る可能性がある競輪場だといえます。
では、別府競輪場では特にどういった特徴を捉えて予想をしていけばよいのでしょうか。
別府競輪場は脚質とラインの特徴をとらえて予想しよう
競輪選手の脚質は主にレース序盤から前の方の位置取りをしてそのまま勝利する「先行型」と、中段あたりから最終直線付近で一気に加速して先頭に立つ「追い込み型」の2種類があります。
逃げの選手も健闘してはいますが、どちらの脚質が有利かといえば、やはり追い込み型の選手です。
追い込み型で有力な選手が出場しているのであれば、その選手を軸に車券を購入するとよいでしょう。
もうひとつ「ライン」にも注目したいところです。
競輪では「ライン」という3名ほどがひとつのチームとなってお互いをサポートしあい、ゴールを目指すことになります。
より強固なラインを形成できる選手が有利となるわけですが、別府競輪場をホームとしている地元選手同士がラインを組むとかなり有利な展開となります。
地元選手が複数出ている場合は要注目です。
別府競輪場の過去レースを分析
別府競輪場に限らず、そのレースがどういった段階かによっても決まり手の比率は大きく変化します。
競輪のレースは予選、準決勝、決勝という順序で開催され、勝ち残った選手が上のレースに出場できます。
予選では全選手が出場できるため、明らかに実力差が開いている場合もあり、そういったレースでは不利とされる逃げも決まりやすいです。
いっぽう、決勝になると予選から勝ち上がってきた選手のみの出走となって実力がきっこう拮抗します。
実力がきっこう拮抗している場合は、基本的に逃げは決まりにくく、その代わり差しや捲りが決まりやすい傾向にあります。
準決勝や決勝では追い込み型の脚質の選手に注目して予想するようにしましょう。
別府競輪場の特徴とアクセス
別府競輪場は、大分県別府市にある競輪場で1950年に開設されました。
2019年にはG1レースのひとつである全日本選抜競輪が開催されるなど、西日本を代表する競輪場のひとつとなっています。
別府市といえば別府温泉が全国的に有名ですが、ここ別府競輪場でもなんと「競輪温泉」という温泉を利用することが可能です。
競輪場へ行く前に温泉を楽しめる場所というのは、全国各地の競輪場を探してもそう多くありません。
また、ナイター競輪やミッドナイト競輪を開催しているので、仕事が遅くなってしまう競輪ファンでもレースを観戦しながら楽しむことができる競輪場となっており、2019年には夜間レースの重賞戦であるサマーナイトフェスティバルも開催されました。
別府競輪場のアクセス
別府競輪場へのアクセスは、最寄り駅であるJR日豊本線亀川駅または別府大学駅から歩いて15分ほどで到着するので、比較的アクセスはしやすいです。
歩くのが辛いという人は、上記の駅最寄りのバス停から大分交通または亀の井バスを利用して、「照波園」停留所で下車するとそこからは徒歩3分ほどで到着します。
住所 | 大分県別府市亀川東町1−36 |
電話番号 | 0977-67-5578 |
アクセス | JR日豊本線亀川駅または別府大学駅から徒歩15分 大分交通または亀の井バス「照波園」停留所下車徒歩3分 |
ホームページURL | http://beppu-keirin.net |
まとめ
別府競輪場は大分県別府市にある競輪場で、近年はG1レースやサマーナイトフェスティバルを開催するなど、関西を代表する競輪場のひとつとなっています。
最大の特徴は競輪場内に温泉があることで、温泉に入りながら競輪の予想ができるというのはほかにはない醍醐味のひとつといえるでしょう。
コースは400メートルバンクであり、見なし直線距離が一般的な400メートルバンクよりも長くなっています。
さらに海沿いにあるので海からの強い風が吹き、バックストレッチでは向かい風になります。
これらの特徴を見ると逃げの選手にはかなり不利なように見えますが、実際にデータを見ると逃げの選手も健闘しています。
とはいえ、脚質でいえばやはり追い込み型が有利なので、追い込みの有力選手が居る場合はその選手を軸にするとよいでしょう。
また別府競輪場をホームとしている選手が複数出場していてラインを形成するとかなり強固なものとなり、レースを有利に展開します。