競輪の賞金から手取りを計算してみた!トップ選手の年収はサラリーマンの20倍
競輪選手が一年間でもらう賞金総額は、トップ選手で1憶円を超えます。
例えば、年間1憶円の賞金を稼いだ選手の手取り額は、およそ4,970万円前後になります。
また、競輪トップ選手の平均年収とサラリーマンの年収を比べると、競輪トップ選手の年収は、サラリーマンの20倍の金額です。
本記事では、競輪選手の手取りや年収についてくわしく解説しています。
S級~A級の階級に所属する競輪選手がどのくらい稼げるのか、チェックしてみてください。
競輪の賞金から手取りを計算してみた!
級 | 平均賞金額(円) | 平均手取り金額(円) |
SS | 9,904万 | 4,926万 |
S1 | 1,861万 | 1,204万 |
S2 | 1,095万 | 765万 |
A1 | 804万 | 574万 |
A2 | 668万 | 488万 |
A3 | 600万 | 445万 |
(2020年度)
参考 手取り計算サイト競輪選手は、個人事業主になります。
年間を通じて稼いだ賞金から、所得税や住民税、国民年金や国民健康保険などを差し引いた金額が、競輪選手の手取りとなります。
S級S班の平均年収9,904万(2020年)は、おおよそ手取りで4,900万円になります。
仮に、競輪選手で手取り1千万以上を目指す場合の目標は、S級1班まで上り詰める必要が出てきます。
競輪選手の賞金には、下記のような手当も入っています。
出場手当 | 29,000円 |
日当 | 5,000円 |
モーニング手当 | 1,000円 |
ナイター手当 | 3,000円 |
ミッドナイト手当 | 11,000円 |
雨天手当 | 3,000円 |
この表のように競輪選手は、順位によって変動する賞金以外に、出場手当や日当、モーニング手当やナイター手当、ミッドナイト手当や雨天手当などがあります。
これらの合計した金額が競輪選手の受け取る賞金となっています。
競輪選手の年間賞金額は、所属する階級により大きく変わっています。
競輪選手で大きく稼ぐためには、より上位の級に所属して安定的に成績を残さなければなりません。
競輪の年間獲得賞金額のTOP20
順位 | 選手名 | 期 | 年齢 | 賞金(円) |
1 | 和田健太郎 | 87 | 39 | 163,064,800 |
2 | 松浦悠士 | 98 | 30 | 156,002,500 |
3 | 脇本雄太 | 94 | 31 | 121,004,800 |
4 | 郡司浩平 | 99 | 30 | 95,792,000 |
5 | 平原康多 | 87 | 38 | 89,413,900 |
6 | 清水裕友 | 105 | 26 | 81,794,000 |
7 | 佐藤慎太郎 | 78 | 44 | 69,757,000 |
8 | 守澤太志 | 96 | 35 | 58,166,900 |
9 | 新田祐大 | 90 | 34 | 56,336,000 |
10 | 諸橋愛 | 79 | 43 | 48,878,000 |
11 | 古性優作 | 100 | 29 | 48,290,000 |
12 | 山田英明 | 89 | 37 | 47,927,000 |
13 | 浅井康太 | 90 | 36 | 45,751,600 |
14 | 稲川翔 | 90 | 35 | 43,356,400 |
15 | 中本匠栄 | 97 | 33 | 41,828,200 |
16 | 原田研太朗 | 98 | 30 | 37,349,700 |
17 | 岩本俊介 | 94 | 36 | 36,437,100 |
18 | 東口喜朋 | 85 | 41 | 36,322,500 |
19 | 吉田拓矢 | 107 | 25 | 33,776,200 |
20 | 園田匠 | 87 | 39 | 33,001,800 |
2020年度は、年間獲得賞金額が1憶を超えた選手が3名います。
年間の賞金王になるためには、12月30日の競輪グランプリで優勝して1億円を勝ち取った選手が年間1位に成りやすいです。
2020年の年間獲得賞金は和田健太郎選手ですが、競輪グランプリを制しています。
競輪選手が1回の開催で稼げる金額
競輪選手が1回の開催でどれくらい稼げるのかを計算しています。
②:A1の選手がオール7着だったとき
③:SS選手がG3で完全優勝したとき
これら、3つのケースについて合計賞金額がどれくらいになるか検証してみました。
競輪の手取りケース①:新人選手が完全優勝したとき
新人選手が完全優勝したときは、およそ492,000円(ミッドナイト)の賞金総額になります。
レース賞金
順位 | 1日目(円) | 準決勝(円) | 最終日(円) |
1着 | 73,000 | 86,000 | 158,000 |
2着 | 53,000 | 65,000 | 120,000 |
3着 | 45,000 | 55,000 | 103,000 |
4着 | 41,000 | 51,000 | 95,000 |
5着 | 40,000 | 47,000 | 87,000 |
6着 | 37,000 | 45,000 | 82,000 |
7着 | 36,000 | 44,000 | 78,000 |
手当てとプラスα
名称 | 手当額(円) |
出場手当×3日 | 87,000円 |
日当手当×3日 | 15,000円 |
ミッドナイト×3日 | 33,000円 |
A級の3連続1位 | 40,000円 |
合計 | 175,000円 |
新人の完全優勝は全てのレースで1着を取ります。
レース賞金の総額は、3日間の1開催317,000円獲得できます。
レース賞金と合わせて、3日連続1位の40,000円と出場手当29,000×3日、日当5,000円×3日、ミッドナイト手当が11,000円×3日となり、新人選手がミッドナイトの3日間の完全優勝で稼ぐ金額は、およそ492,000円です。
競輪の手取りケース②:A1の選手がオール7着だったとき
A1選手がオール7着だったときは、およそ246,000円の賞金総額になります。
1日目 | 2日目 | 3日目 | |
1着 | 94,000 | 90,000 | 90,000 |
2着 | 72,000 | 69,000 | 69,000 |
3着 | 62,000 | 58,000 | 58,000 |
4着 | 54,000 | 52,000 | 52,000 |
5着 | 52,000 | 50,000 | 50,000 |
6着 | 51,000 | 48,000 | 48,000 |
7着 | 50,000 | 47,000 | 47,000 |
名称 | 手当額(円) |
出場手当×3日 | 87,000円 |
日当手当×3日 | 15,000円 |
合計 | 102,000円 |
A1選手で3日間の順位が、7着になった場合を計算します。
レース賞金合計は、144,000円です。
出場手当29,000×3日、日当5,000円×3日となっているので、合計で24,6000円稼げることになります。
もし、1か月に出るレースすべてが7着で終わってしまったケースを想定してみました。
月に2開催に参加してすべて7着:246,000×2開催=492,000円
月に3開催に参加してすべて7着:246,000×3開催=73,8000円
このように、ずっと最下位だったとして、A1選手ならおよそ50万円~74万円は最低稼げることになります。
競輪の手取りケース③:SS選手がG3で完全優勝したとき
SS選手がG3で完全優勝したときは、およそ4,783,000円の賞金総額になります。
初日特選 | 2次予選 | 準決勝 | 優勝戦 | |
1着 | 284,000 | 225,000 | 295,000 | 3,810,000 |
2着 | 235,000 | 189,000 | 245,000 | 2,480,000 |
3着 | 196,000 | 158,000 | 204,000 | 1,651,000 |
4着 | 181,000 | 141,000 | 186,000 | 1,097,000 |
5着 | 170,000 | 130,000 | 176,000 | 1,001,000 |
6着 | 161,000 | 121,000 | 168,000 | 905,000 |
7着 | 153,000 | 113,000 | 160,000 | 819,000 |
8着 | 146,000 | 109,000 | 153,000 | 744,000 |
9着 | 142,000 | 105,000 | 146,000 | 683,000 |
名称 | 手当額(円) |
出場手当×3日 | 87,000円 |
日当手当×3日 | 15,000円 |
S級の4連続1位 | 67,000円 |
合計 | 169,000円 |
SS選手のG3完全優勝は、全てのレースでオール1着です。
レースの賞金総額は、4,614,000円の賞金が獲得できます。
賞金と合わせて、4日連続1位の67,000円と出場手当29,000×3日、日当5,000円×3日となり、SS選手がG3の4日間の完全優勝で稼ぐ金額は、およそ4,783,000円です。
競輪トップ選手の平均年収はサラリーマンの20倍
級班 | 人数(人) | 平均年収(円) |
SS | 9 | 9,904万 |
S1 | 209 | 1,861万 |
S2 | 463 | 1,095万 |
A1 | 511 | 804万 |
A2 | 534 | 668万 |
A3 | 473 | 600万 |
2020年度
競輪トップ選手 | サラリーマン | |
平均年収 | 9,904万 | 532万 |
手取り | 4,904万 | 413万 |
競輪トップ選手の平均年収は9,904万円に対して、サラリーマンの平均年収は532万(2020年)です。
サラリーマンの年収のおよそ20倍が競輪トップ選手の年収になります。
競輪トップ選手とサラリーマンを手取り額で比べた場合は、引かれる税金の割合が大きく変わってくるため、手取り額はおよそ12倍の差に縮まります。
G1に出場するだけで競輪選手は年収がアップする
GⅠの名称 | 金額 |
日本選手権競輪 | 230,000円 |
オールスター競輪 | 220,000円 |
全日本選抜競輪 | 200,000円 |
寛仁親王牌 | 200,000円 |
上記のG1に選出された競輪選手は、出場するだけで賞金がもらえます。
これは、G1に参加した名誉賞として、選出された全選手(予備選手及び先頭誘導選手を含む)に支給されます。
まとめ
S級S班の平均年収9,904万(2020年)で、手取り額は約4,900万円になります。
この9,904万円という金額は、サラリーマンの平均年収532万円と比べると、およそ20倍多い金額です。
競輪選手がより大きな賞金を獲得するためには、S班S班まで上り詰めることがとても大切になってきます。
S級1班まで上がれば、手取りで1千万が稼げる競輪選手になっています!