競輪新聞とは?入手方法や見るべきポイントとおすすめの新聞を紹介
競輪の車券を購入している人の中で「競輪新聞」を読んだ事があるという人はいるでしょうか。
もし1度も読んだ事がないという人が居たら、単純に読み物として1度は手にとってみることをオススメします。
本記事では競輪新聞について入手方法や特徴などを解説していきます。
競輪新聞とは?
競輪新聞とはその名の通り内容が競輪に特化している新聞です。
駅前のキヨスクなどでスポーツ新聞や競馬新聞が売られていたり、電車内で読んでいる人を見た事がある人は多いと思いますが、それの競輪版だと認識してもらうと理解しやすいのではないでしょうか。
競輪新聞はどこで手に入る?
競輪新聞を読みたいと思っても肝心の入手できる場所が分からなければ意味がありません。
ここでは競輪新聞が入手できる場所をいくつか紹介するので、近くに該当する場所が存在する人は一度自分の目で確認してみてください。
まず競輪新聞は各競輪場で販売しています。
競輪場は競輪の車券を買ったり、レースを観戦するなど、競輪に興味がある人しか集まらない場所ですから、競輪新聞が最も売れる場所です。
そして「場外車券売り場」でも競輪新聞を購入する事ができます。
もし近くに競輪場や場外車券売り場がないのであれば、駅構内のキヨスクが競輪新聞を販売している可能性がもっとも高い場所となります。
スポーツ新聞や専門誌などの販売場所として多くの人が思い浮かべるのがコンビニだと思いますが、残念ながら競輪新聞が売られているコンビニというのは競輪場の側で運営しているところに限られます。
競輪新聞はネットでも読むことができる
今や情報は紙媒体ではなくネットで入手する時代ですが、競輪新聞も例外ではなく、ネットで閲覧する事が可能となっています。
ネット上で競輪新聞を読みたい場合は、「e-SHINBUN」というサービスを利用します。
e-SHINBUNの記事をネット上で読むには「bookend」というアプリが必要となるので、事前にインストールしておくようにしましょう。
また、ローソンやファミリーマートなど大手コンビニならばe-SHINBUNをプリントアウトする事も可能です。
設置しているコピー機でe-SHINBUNをプリントアウトできるので、欲しい競輪新聞を選び、所定の金額を支払ってプリントアウトしましょう。
競輪新聞のメリットとは?
ネットであらゆる情報が収集できる現代に競輪新聞など購入する意味があるのかと思ってしまう人もいるでしょう。
しかし競輪新聞にもネットなどで得られる情報にはない独自のメリットがいくつかあります。
情報が信頼できる
ネット上、特にTwitterなどSNSを利用すれば確かにリアルタイムで最新の情報を得る事ができます。
競輪であれば現地でレースを観戦している人から選手の直前の様子などがツイートされる事もあるでしょう。
ただし、その情報が正確であるという保証はどこにもありません。
事実SNSをはじめネット上ではこれまで数え切れないほどの「フェイクニュース」が投稿され、多くの人が騙されたという事例があります。
競輪関連のツイートでもそのような偽情報が流されないとも限りません。
一方で競輪新聞は競輪専門の記者たちが自分たちの足などで得た情報を紙面に掲載しているため、ネット上の情報と比べると信頼度が圧倒的に高いです。
少なくとも掲載されている情報は信用しておいて間違いありません。
電池や通信を気にする必要がない
携帯電話を利用して情報を閲覧する際に必ずついて回るのが「通信」と「電池」の問題です。
いかに便利な携帯電話といえども電池が切れてしまっては全く使い物にならないですし、何らかの不具合で通信異常が発生してしまうと電池があったとしても情報を収集する事ができません。
2022年12月、docomoで長時間に渡って通信障害が発生した際に被害を受けたという人もいるのではないでしょうか。
しかし競輪新聞であれば通信も電池もいっさい関係ありません。
手に入れさえすればどのような状況であっても情報を見る事ができます。
気になる事をメモ書きできる
また、誌面ならではのメリットとして、気になる事をメモ書きできるという点が挙げられます。
ネット上の記事というのは基本的には閲覧するだけで何かを記入する事はできません。
競輪新聞に自分で気になる情報を追加する事で、世界にひとつだけのオリジナル競輪専門誌を作り出す事ができます。
競輪新聞のデメリットとは?
ここまで競輪新聞のメリットを見て、今の世の中でも十分需要がありそうな媒体だと感じた人も多いのではないでしょうか。
一方で競輪新聞ならではのデメリットももちろんいくつかあります。
具体的にはこれから説明する3つが特に大きなデメリットとなるでしょう。
購入費用が発生する
競輪新聞を手に取る事をためらってしまう最大のデメリットは購入費用が発生するという点ではないでしょうか。
例えば後ほど説明する「アオケイ」は一部500円します。
メジャーなスポーツ新聞である「スポニチ」が一部150円である事を考慮するとかなり割高と言わざるを得ません。
もちろん割高な分スポーツ新聞とは比べものにならない情報量となってはいますが、500円払うだけの価値がある情報が常に得られるとは限りません。
情報が最新ではない
競輪新聞は紙面を作成して販売してしまうとそれ以上情報をアップデートする事ができません。
したがって掲載されている情報と現状とではどうしてもタイムラグが生じてしまいます。
例えばとあるレースの予想をものすごく丹念に紙面上でおこなっていたとしても新聞が発行された後にレースが実施される競輪場で雨が降ってしまった場合、紙面の予想はほとんど役に立たない、という事になってしまいます。
得られる情報の鮮度で言えばネットで得られる情報に大きく劣るというのは大きなデメリットです。
紙面内にしか情報を掲載できない
ネット上の情報というのは、容量さえ増やせばいくらでも追加できます。
例えばデータベースサイトなどは1年前や2年前のような直近の情報ではなく、サイトによっては10年以上前の全レースの結果や賞金ランキングなどが掲載されていたりします。
ところが競輪新聞に掲載できるのは紙面内だけです。
もちろんページ数を増やしたり紙面を大きくすれば載せる量を追加できますが、ページ数が増えれば価格が上昇してしまいますし、紙面を大きくすると「読みにくい」という苦情が殺到するかもしれません。
競輪新聞で見るべきポイント
競輪新聞には競輪に関するありとあらゆる情報が網羅されています。
せっかく500円もの大金を支払うわけですから、競輪新聞の内容には全て目を通しておくべきです。
しかし中には自分が買いたいレースの直前に競輪新聞を購入したからとにかく時間がないという人もいるでしょう。
そこで本項目では最優先にチェックしておいた方が良い、「競輪新聞で特に観るべきポイント」をまとめました。
出走表
当たり前ですが、レース予想をする際には出走表を見なければお話になりません。
したがって競輪新聞であっても最優先でチェックする事になるのが「出走表」です。
競輪新聞の各出走表には記事を書いている記者達の「予想印」が記載されています。
あくまでも予想でしかないので当たる保証は全くありませんが、自分で予想をする際の参考にはなるでしょう。
記者のコラム
競輪新聞独自のコンテンツが、「記者コラム」です。
記者コラムにはその日の注目レースだったり、とくに活躍が期待される選手について記者目線での考察が記載されていたり、時には昨今の競輪界について「物申す」といった内容の文章が書かれている時もあるなど、競輪ファンならば楽しんで読めるような内容になっています。
特にレースに関してのコラムや注目選手についてのコラムが記載されている場合、予想の参考になるような情報が含まれている可能性が十分あります。
選手コメント
競輪新聞記者は当然レースに臨む選手たちにも取材をするので、各競輪新聞には選手のコメントが掲載されています。
この選手コメントではどのような走り方をするかや一緒にラインを組もうと考えている選手、直近の調子などが簡潔に書かれてあるので、予想をする際の参考にしてみるとよいでしょう。
その他取材記事
各競輪新聞は差別化を図るため、そのほかにも様々な取材記事を掲載しています。
競輪新聞には大きく分けて全国販売しているものと特に一定の地域に特化した新聞との2種類があります。
一定の地域に特化した競輪新聞では全国展開の進運では掲載されないようなコアな情報が書かれていたりするので、見比べてみるのも面白いです。
おすすめの競輪新聞3選
競輪新聞は沢山の種類があり、どの新聞を手に取れば良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで本項目では多くの競輪ファンが愛読している、迷ったら取り合えずこの新聞を購入しておけば間違いない競輪新聞3つを紹介します、
ひかり
(引用元:e-SHINBUN)
「ひかり」は主に中部地方の競輪場が対象となっています。
「ひかり」の出走表は顔写真入りとなっているので競輪の知識があまりない人でも見やすくなっているのが大きな特徴なので、初めて競輪新聞を購入しようと考えていて、岐阜、大垣、名古屋、四日市、松阪、静岡、伊東の7競輪場のレースへの購入を予定しているのであればもっともお勧めできる競輪進運です。
また、ひかりは「ひかり.com」というウェブサイトも運営していて、ここでは各レースの予想を無料で閲覧することができます。
いきなり購入するのに躊躇してしまうという人は、まずはウェブサイトで新聞の雰囲気をチェックしてみるのもよいでしょう。
アオケイ
(引用元:e-SHINBUN)
アオケイは競輪ファンならば知らない人はいないであろう有名競輪新聞のひとつで、アオケイという新文明になっているのは、単純に青い文字で書かれているからです。
アオケイは新聞の紙面そのものも充実していますが、それ以上に「アオケイ競輪ニュース」の内容が充実しているというのが注目すべきポイントとなっています。
アオケイ競輪ニュースはネット上のサイトということもあって、競輪場に常駐している記者が競輪場の様子や選手の状態などを情報が分かり次第配信してくれるので、アオケイと一緒に見ることでより有益な情報を得ることができるでしょう。
そして「AOKEIスタジアム」というオンラインサイトでは、くじや車券の購入もできます。
たとえアオケイを購入するつもりがない人でも、アオケイ競輪ニュースやAOKEIスタジアムはとりあえずチェックしておいて損はありません。
赤競
(引用元:赤競ドットネット)
赤競もアオケイと同様に赤い文字で記載されていることがこの新聞面となった理由です。
競輪新聞のなかでは最も売り上げが多くなっています。
主に関東地方で販売されていますが、グレードレースが実施された際には全国で販売されることもあります。
アオケイと同様に、「赤競ネット」というサイトも運営していて、サイトでは京王閣・立川・川崎・大宮・松戸・千葉・取手・小倉ナイターの各レースの出走表などを掲載しているほか、G3以上のれーすだとすべての競輪場のレースが対象となります。
まとめ
競輪新聞はその名の通り競輪に特化した新聞であり、スポーツ全般に特化したスポーツ新聞や競馬に特化した競馬新聞の競輪版と考えてもらえば問題ありません。
競輪新聞は各競輪場のほか、場外車券売り場で販売されているほか、競輪場近くのコンビニエンスストアや駅構内のキヨスクなどでも販売されています。
また紙面ではなくネット上の競輪新聞であるe-SHINBUNであればロ―ソンやファミリーマートなど多くのコンビニでプリントアウトすることができます。
競輪新聞はSNS上で挙げられるで出どころが分からないような情報ではなく、専門記者が自分の足で得た情報を掲載しているので情報が信頼できるほか、電池や通信の心配をしなくて済むというメリットがありますが、その一方で紙面という制約があって掲載する情報に限界があるほか、情報の新鮮度がネットと比べるとどうしても劣るというデメリットがあります。
そしてやはり出費が伴うというのは最も大きなデメリットといえるでしょう。
一般的なスポーツ誌は150円程度ですが、競輪新聞は500円するので、比較するとかなり高額な買い物といえます。
ただしその分内容はとても充実しているので、隅から隅までじっくりと紙面の内容をチェックしてほしいところです。
競輪新聞には様々な種類がありますが、「ひかり」「アオケイ」「赤競」の3つが有名かつ内容も充実しているので初めて競輪新聞を購入しようと考えている人はこの3誌のなかで自分に合った新聞を購入するとよいでしょう。