競輪の3連単について考察!総買い目点数や平均配当について調査!
競輪のみならず、公営競技の投票券で最も有名なのは「3連単」ではないでしょうか。
競馬では時に100円が数百万円になる「超高額配当」が飛び出し、ニュースになることもあり、見たことがあるという人も多いでしょう。
本記事では競輪の3連単について特徴を詳しく解説していきます。
3連単とはどんな車券?
上位3着の選手を当てる車券は3連単のほかに「3連複」がありますが、3連複は上位3位に入着する選手さえ当たっていれば順番は関係ありません。
しかし3連単では上位3位に入る選手だけではなく、着順も当たっていなければ的中とはならないという違いがあります。
例えば「1-2-3」という買い目の車券を3連複と3連単それぞれで購入していたとしましょう。
このレースの結果は「3-1-2」となりました。
この場合、3連複の「1-2-3」は1着に3番の選手、2着に1番の選手、3番に2番の選手と、購入していた番号の選手が順番は違えど入っているので「的中」となります。
一方3連単の「1-2-3」は、買い目に入れている選手はすべて入っているものの、着順が1着1番、2着2番、3着3番ではないため「不的中」となってしまいます。
実際に3連単を購入した経験がある人ならばわかると思いますが3着以内に入着する選手を当てるだけでもなかなか大変なうえに、そこからさらに着順まで当てなければならない3連単はほかの車券とは比べ物にならないほど的中させることが難しい車券です。
3連単の買い目点数は全部で何通り?
3連単の買い目点数は他の車券とは比べ物にならないほど多くなります。
7車立だと210通りになり、9車立だと504通りにもなってしまいます。
3連複は7車立で35通り、9車立は84通りなので3連複と3連単の買い目点数が明らかに違うことが分かるでしょう。
これだけ買い目点数が多いということは的中率も非常に低く、7車立だと1÷210で約0.48パーセント、9車立だとたった0.2パーセントという確率です。
競輪の車券のなかには勘やまぐれで当てることができるようなものもありますが、3連単に限って言えば運やまぐれ、勘ではほぼ当てることは不可能な車券であると言い切ってよいでしょう。
3連単の平均配当は?他の車券とも比較
非常に当てづらい3連単ですが、競輪の車券の売上げではダントツで1位となっています。
その最大の理由はほかの車券とは比べ物にならない「平均配当金」が高額であるという点です。
3連単の平均払戻金はおよそ34,000円くらいといわれています。
3連複の平均配当がだいたい5,000円ほどとなっているので、それと比較しても圧倒的に高い払い戻し金額になっているといえるでしょう。
実際の3連単の払い戻し金額がいくらくらいになっているのか、直近のレースで確認してみることにしました。
12月11日松戸競輪場で開催されたレースの3連単配当は以下のようになっていました。
1R | 16,380円 |
2R | 32,690円 |
3R | 14,700円 |
4R | 2,820円 |
5R | 318,720円 |
6R | 21,540円 |
7R | 3,000円 |
8R | 19,850円 |
9R | 5,460円 |
10R | 15,540円 |
11R | 37,440円 |
12R | 2,710円 |
上記12レースの平均配当額を計算すると、40,904円となり、平均よりも少し高い金額となりました。
ただ第5レースが318,720円と平均値を大きく逸脱しているので、このレースを除いた残り11レースで計算すると、15,648円と半額以下になってしまいます。
しかし、実際のレースでよく見られる平均払い戻し金額としてはどちらかといえばこちらの15,600円の方が妥当です。
7車立の場合は更にこの半分くらい、金額にすると10,000円に届くか届かないかくらいだと考えておけばよいでしょう。
とはいえ、それでも的中させれば100倍の配当を大いに期待できる車券ということになりますから、十分な見返りを見込める車券であるといえるでしょう。
3連単は初心者にはおすすめできない車券
3連単は非常に見返りが大きい車券ではありますが、その分非常に的中させるのが難しい車券であることは今までの解説で分かってもらえたことでしょう。
競輪について熟知した人だからこそ的中させることができる車券であり、これから競輪をはじめようと考えている人や、つい最近車券を買い始めたばかりという人が手を出してよい車券ではありません。
2連複やワイドなど、もっと当てやすい車券でそれなりに的中させられるくらいにレース予想が出来るようになってから3連単に挑戦するようにしましょう。
「出走表」はくまなくチェック!
3連単に限ったことではありませんが、競輪の車券を的中させようと考えているのであれば、とにかく「出走表」は隅々までチェックするようにしましょう。
出走表など見なくても予想サイトや予想動画などを見れば予想はできるという人もいるかもしれませんが、出走表はレース予想に必要な情報の宝庫で、出走表さえ隅々まで見ておけば他の予想動画などは必要ないといっても過言ではありません。
出走表や競走得点をはじめ、直近の成績や着順、連対率はもちろん、サイトによっては出走表に「ライン予想」まで掲載されており、これらの情報をしっかりと頭に入れておくことが3連単を的中させるためには必要不可欠です。
3連単がまったく当たらない人に検証してほしい事
競輪の車券を買い続けている人で、「3連単がまったく当たらない」と嘆いている人は非常に多いのではないでしょうか。
まず、大前提として3連単はそう簡単に当たるような車券ではありません。
的中率から考えれば、10回に1回的中すれば十分といってよいでしょう。
ただし1年間3連単を買い続けて1回も当たらないという人は何らかの原因があると考えられます。
当たらない原因は人それぞれですが、多くの人が当てはまるであろう「3連単が当たらない原因」をいくつか紹介するので自分が該当していないか検証してみてください。
レース選定を間違えていないか
競輪のレースは出走する選手の数自体「7車立」と「9車立」と2種類ありますし、競輪場も全国に43ヶ所ありそれぞれ異なる特徴を持っているので、全く同じ結果になるレースというのは一つとしてありません。
これだけ違ってくると、「当てやすいレース」もあれば「当てるのが非常に難しいレース」もあります。
3連単がなかなか当たらないという人は、そもそも車券を購入するレース選定の時点で間違いを犯してしまっている可能性が高いです。
自分がこれまで負け続けてきたレースの内容を思い返して、予想が難しいレースばかり選んでしまっていないかを検証してみて下さい。
展開がしっかりと読めているか
先に解説したように、3連単の的中率は7車立でも1パーセントを遥かに下回るので、運や勘、まぐれで当てるのはほぼ不可能です。
せめてどの選手同士がラインを組み、スタート後の隊列はどのようになり、最終的にどのラインが勝つかくらいは予想出来なければ3連単を的中させる事など夢のまた夢でしょう。
ライン争いの勝ち負けを予想できないレースの場合は3連単は買うのを諦めた方が無駄なお金を失わずに済みます。
3連単の穴狙いは非現実的
3連単最大の魅力はなんといっても他の車券とは比べものにならないほど配当金が高額であるという点です。
3連単という車券自体が当てづらいから高額配当になるわけですが、どうせ当たりづらいからと言って、欲を出して何十万円もの「穴狙い」をするのははっきり言って「非現実的」です。
毎日どこかのレースで10万円を超える配当が出ているのは紛れもない事実ではありますが、そのようなレースを選ぶ時点で既に「当てる事」を捨てているようなものです。
3連単が当たらないと嘆いているのであれば、穴狙いのレース選びをしないようにしましょう。
ある程度の点数は必要
ワイドなど平均配当が低い車券に関しては手広く買いすぎるとたとえ的中しても車券代の方が多くなってしまう「トリガミ」になってしまうので、買い目点数は極力抑えるようにした方が良いです。
しかし3連単は的中率が非常に低いので、よほど堅いレースでない限り10点以内の買い目で当たるような車券ではありません。
3連単を買っていて「印は付けていたのに買ってなかった」となるのが1番悔しいので、そうならないように3連単で勝負するのであればある程度買い目点数は多くしておいた方が良いでしょう。
1番人気の決着にならない限り、的中しさえすれば点数を20点以上にしても確実にプラス収益になります。
3連単の過去最高配当は?
競輪で最も高額配当になるのが3連単なので、3連単の過去最高配当額は、そのまま競輪の過去最高配当額を意味します。
競輪の長い歴史において、これまでで最高配当額となったのは、2006年奈良競輪場第10レースで出た4,760,700円です。
全504通り中498番人気というほぼ最下位人気の着順となったため、このような超高額配当となりました。
レースは最終直線まで1番人気2番人気の選手が先頭で走っていたのですが、ゴール手前で後方の人気薄の選手達に抜かれてしまい、1番人気2番人気ともに着外になるという大波乱の結果でした。
まとめ
3連単は1着から3着に入る選手を全て予想し、なおかつ着順まで合っていなければ的中とはなりません。
更に競輪の車券の中では最も買い目点数が多くなり、7車立だと210通り、9車立では504通りにもなります。
したがって1点買いでの的中率は1パーセントを遥かに下回るという、当てる事が非常に難しい車券です。
しかし当てるのが難しい代わりに的中した時の配当金は他の車券とは比べものにならないほど高く、9車立の平均配当額はおよそ34,000円となっています。
実際によく見かける配当額となると34,000円の約半分くらいですが、それでも的中させれば高い確率で万車券を手にする事ができます。
3連単は勘や運、まぐれで当たるような車券ではないので、レース選定を間違えないようにし、出走表を隅々までチェックしてレース展開を予想できるかどうかが的中するかどうかを大きく左右します。