競輪で稼ぐことは可能?儲かるための心構えや買い方を徹底解説
競輪の車券を購入しているファンのほぼ全員が「当てたい」「稼ぎたい」と考えながら車券を購入しています。
あわよくば「競輪の車券の配当金だけで生活できたら…」なんてことを考えている人もなかにはいるかもしれません。
本記事は全競輪ファンの願望である「競輪で稼ぐこと」は実際に可能なのかどうかについて解説していきます。
理論的には競輪で稼ぐことは可能
まず結論から言うと、理論的には競輪で稼ぐことは可能です。
競輪は車券を購入し、的中すれば配当金を受け取ることができます。
たくさん車券を購入して当たったのがオッズが低い鉄板決着になってしまうと配当金が車券代を上回ってしまいますが、そうならないのであれば車券を購入した後よりも配当金を受け取った後のほうが手元のお金は多いです。
つまりそのレースに限定すれば「稼げている」ということになります。
これを継続していけばどんどんお金は増えていきますし、将来的には車券だけで生活をしていくという夢のような生活も実現可能です。
最終結果がマイナスにならないように気を付けて車券を購入し、当てることができればお金が増えて戻ってくるという競輪の性質を考えれば、競輪で稼ぐということは決して無茶な話ではないということが分かります。
しかし実際に実践するのは非常に難しい
しかしこれを実践するのは非常に難しいというのが現状です。
あなたの周りに競輪で稼いでいる以前に「勝てている」という人はいるでしょうか。
恐らく居ないと思います。
それくらい競輪はプラスにすること自体が難しいのです。
着実に稼ごうと思うのであれば「法則やルールがはっきりしている」ものを利用するのが望ましいです。
定期預金が良い例でしょう。
定期預金は毎月決まった利率でお金が増えていきます。
預けている銀行が倒産するという万が一の事態にならなければ、定期預金は確実にお金を増やすことができる投資方法です。
一方で競輪はどうかと考えてみると、法則やルールなどとは程遠い特徴を沢山持っています。
まず競輪は人間同士のスポーツなので、その時その時で選手の調子が全然変わります。
同じ競輪場、同じ選手同士のレースであっても日によって結果が違うということもあるでしょう。
また競輪は天候によっても結果が左右される競技であり、天候がどうなるかはその日のレースが始まってみなければ分かりません。
さらに先頭の選手が調子よく走っていてもほかの選手と接触、転倒してしまえば最下位確定となってしまうなど、不確定要素が数えきれないほどあります。
したがって、競輪は100パーセント当たる予想ができません。
確実に当たる予想が絶対にできないもので確実に稼ぐというのは無理がある話なので、競輪で稼ぐことを実践するのは非常に難しいという結論になるというわけです。
車券がそのまま払戻金になるわけではない
もうひとつ競輪で稼ぐことが難しい理由に、「払戻金」があります。
払戻金は私たちが支払った車券代が資金源になっているのですが、車券代はそのまま全額が払戻金に返還されるわけではありません。
競輪をはじめ公営競技の払戻金は「投票券の売上金から一定の控除を差し引いた残りのお金」が割り当てられます。
競輪では一律で売上金の25パーセントが控除として差し引かれ、75パーセントが配当金となっています。
つまりレースが始まった時点で稼ぐには不利な状況となっているというわけです。
そのため競輪で稼ごうと思っているのであれば、かなり考えて購入する必要があるでしょう。
自分なりのルールを設定しておこう
何かしらの手段でお金を貯める又は稼ぐためには「お金がきっちりと管理できるかどうか」がとても重要となります。
競輪は近年ネットを使いさえすればいつでもどこでも1分足らずで車券を購入することができるため、自分なりのルールをしっかりと設け、そしてそのルールに則って競輪の車券を購入できなければお金を管理し続けることは難しいでしょう。
1回のレースに賭ける金額を設定
1回のレースに使う金額は事前に設定しておきましょう。
そして何よりその設定金額以上の車券を買わないというのが競輪で稼ぐうえでは鉄則となります。
これは投資でもいえることですが、毎回のようにルールから逸脱したお金の使い方をしているようではお金を貯めることはできません。
使う金額のルールの決め方は人それぞれですが、例えば一般戦は1,000円、G3は3,000円というようにレースのグレードごとに使うお金を決めても良いですし、もちろんレースごとに「このレースでは1,000円しか使わない」というようにしても構いません。
とにかく初めに決めた金額を超えて車券を買わないようにすることが大切です。
特定のレースの車券のみ購入する
行き当たりばったりで適当にレースを決めて車券を買うよりは、自分で何かしら条件を設定し、その条件に当てはまるレースの車券のみを購入したほうがゆくゆくは稼ぎやすくなります。
似たような条件のレースの車券ばかり買い続けることでレース終了後の振り返りがやりやすく、非常に有効となります。
例えば、同じような条件のレースで前回は的中、今回は不的中となってしまった場合は前回と今回の予想を比較することで「ダメだったこと」が浮き彫りになり、次回の予想に役立てることができます。
これを繰り返していけばそのうち「得意なレース」になるかもしれません。
もし得意なレースに出来たのであれば、同じ条件のレースであれば的中させやすくなり、不確定要素が多い競輪であってもある程度安定した利益が期待できます。
出走表を隅々までチェック
基本中の基本ですが、「出走表」は隅々までチェックしましょう。
今ではYouTubeなどで動画投稿者が予想を投稿する動画をたくさん配信しているので、それらを見れば出走表なんて見る必要ないと考えている競輪ファンもなかには居ますが、出走表を見てレースの特性を理解していない状態で動画を見たところで動画投稿者の予想が的を得ているかどうかを判断できるはずがありません。
動画投稿者はただの競艇ファン、素人なので予想に用いるデータは私たちとほとんど変わりなく、出走表ももちろん隅々までチェックしています。
出走表にはレース予想に役立つ情報がたくさん記載されているので、出走表をしっかり見ておけばレース展開の予想は十分できます。
車券を買うなら「ライン」は絶対に知るべき知識
競輪の予想をするうえで避けて通れないのが「ライン予想」です。
競輪は選手同士の争いではありますが、レース終盤手前までは「ライン」という数名単位での隊列を組み、このライン同士で争います。
ラインは必ず2列以上組まれるので、「ラインの優劣」が判別できなければレース展開を予想することは不可能なのです。
各選手の所属競輪場が近ければ近いほど同じラインになる可能性が高いので、選手がどの競輪場に所属しているかをチェックすることで組まれるラインは予想できますが、出走表によっては「ライン予想」まで掲載されているものもあるので、ラインを予想できない初心者は積極的に利用しましょう。
各競輪場の特徴を知っておく
(引用元:名古屋けいりん)
競輪場は全国に43か所あって、それぞれほかの競輪場とは異なる特徴を持っています。
各競輪場の特徴を知っておくことも、競輪で稼ぐためには必須となるでしょう。
すぐに分かる違いとしては、競輪場には「333m」「400m」「500m」と3つの長さがあって、それぞれ有利となる戦法が異なります。
順当な決着になる可能性が高いレースを選ぼう
競輪で稼ごうと考えているのであれば、万車券で一攫千金などという考えを持ってはいけません。
出走表を見たときにせめて「この選手が上位に来そうだな」となんとなく直感できるようなレースで堅実に的中を積み重ねていくのが競輪で稼ぐための1番の近道です。
競輪のレースにはいくつかの種類がありますが、その中でも予想が比較的容易と言われているのは以下のレースとなっています。
7車立
レースは大きく分けて7名で争う「7車立」と9名で争う「9車立」の2パターンありますが、予想しやすいのは人数が少ない7車立の方です。
人数が少ないという事は選択肢が少ないという事なので、ひとつの買い目あたりの的中率が上昇します。
その分平均配当が9車立よりも低くなるというデメリットがありますが、競輪で稼ぐのに一獲千金を狙う必要はないので、7車立のレースにのみ注目しましょう。
ガールズケイリンやチャレンジ戦
ガールズケイリンとチャレンジ戦も着実に利益を積み重ねていくにはオススメのレースとなっています。
まずガールズケイリンでは「ライン」を組む事は禁止となっていて、完全に個人戦です。
したがって単に各選手の優劣だけを見て予想すれば良いので、ラインありきの通常のレースよりも初心者には予想しやすいのではないでしょうか。
次にチャレンジ戦はA級3班によるトーナメント戦で、必ず7車で争われます。
更に走行距離が通常よりも短いという特徴があります。
走行距離が短いという事は、選手に求められるスタミナが少ないという事になるので、逃げや先行など初めから前を走る選手にとって有利な条件であるという事は覚えておくと良いでしょう。
A級3班は最下級クラスなので、新人選手が該当しますが、新人選手だけではなくなかなか上に上がれない選手たちもチャレンジ戦に出場します。
勢いのある新人と限界の知れた選手ではどちらが上かは改めて言うまでもありません。
二分戦
7車立をおすすめした最大の理由は、ラインが2つに分かれる「二分戦」になりやすいからです。
7車立のおよそ半数が二分戦になるのですが、二分戦はどっちのラインが勝つかを考えるだけで良いので予想が楽ですし、4名と3名では4名ラインがかなり有利なので、最終的な着順を予想するだけで的中が見えてきます。
着実に儲けるならば「ワイド」車券がおすすめ
大勝ちを狙わずコツコツと稼ぐのであれば7車立二分戦のレースを「ワイド」で買うのがおすすめです。
ワイドは他の買い方と違い、選んだ2車が3着以内に入れば的中となります。
勝てるラインが読めるものの、どの選手が上位に来るか分からないといった場合でもワイドならば3着でも大丈夫なため、安心感があります。
3着でも大丈夫という特徴を利用して「スジ違い」の選手を選んで高配当を狙うのも良いですし、1名軸で2点購入した時に片方の選手が2着、もう片方の選手が3着に入れば「ダブル的中」となりますし、もう1点購入した車券が2着3着になれば「トリプル的中」です。
個々の配当は低いワイドですが、ダブル的中やトリプル的中した時の破壊力は3連単にも迫る勢いです。
買い方を工夫してローリスクで高配当を狙ってみましょう。
儲けるために競輪をやるならこの買い方はやめておこう
先ほどは稼ぐためにオススメのレースや買い方を紹介しましたが、逆に買ってはいけないレースや買い方もあるので覚えておきましょう。
3連単を買う
競輪の攻略サイトなどでは「稼ぐためには3連単がおすすめ」と、やたらと3連単を推奨する傾向にあります。
確かに3連単は当たった時の見返りは大きいですが当たればの話であり、当てようと思ってもそうそう当たるものではありません。
3連単を当てる以前にワイドをある程度当てる事ができるくらいの予想力がなければお話にならないので、欲を出さずにワイドで堅実に利益を増やすようにしましょう。
雨や風が強い日のレース
雨や風の強い日のレースはコースの条件が晴天の時とは全然違ってくるので、レースは荒れる傾向にあります。
荒れるレースは稼ぐために選ぶレースとは真反対の特徴を持っているので、買おうとしていたレースでも悪天候になった時点で車券の購入は見送りましょう。
負けを取り返そうと予定外のレースで勝負する
そして1番やってはいけない事が「負けを取り返そうとする」事です。
これはメインレースが最終レースのひとつ前である競馬でよく起こる現象ではあるのですが、負けを取り返そうとしている時点で冷静さを失っています。
また、負けを取り返そうと車券を買うレースというのは予定外のレースなので、まともに予想をしているわけがありません。
真剣に時間をかけても予想を当てるのは難しいのに、その場の思いつきで車券を買ったところで傷口を広げてしまうだけでしょう。
まとめ
競輪はレースの予想をして車券を購入し、予想通りの結果となればあらかじめ定められているオッズの倍率が掛け算された配当金を受け取る事ができます。
したがって理論上は競輪の車券でお金を稼ぐ事は可能です。
しかし身近な人で稼いでいる人が居ないのを見て分かる通り、競輪で稼ぐという事を実践するのは困難を極めます。
競輪はレースが始まってみないとわからない不確定要素が山のようにあるので、100パーセント当たる予想をする事は出来ません。
そんな競輪で稼ごうと思うのであれば、一獲千金を狙うような買い方をするのは御法度です。
7車立、二分戦など比較的予想をしやすいレースを選び、車券は的中範囲が広い上に唯一ダブル的中やトリプル的中を狙えるワイドで勝負する事をおすすめします。