競輪の先行一車とは?見極め方や買い方について徹底解説!

競輪の先行一車とは

競輪をやっていて、「先行一車」という言葉を聞いた事はあるでしょうか。
先行一車は覚えておくと車券を的中させる確率を飛躍的に高める事が出来るので、覚えておいて損はありません。

本記事では「先行一車」とはとういう意味の言葉なのか、そして先行一車となった場合はどのように車券を購入すれば良いのかを解説します。

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先行一車とは?

競輪ー先行1車(引用元:けいりんマルシェ)

先行一車という言葉をそのまま訳せば、「先行が一車だけ」という意味合いになります。
競輪における「先行」とは、番手から中段あたりを追走する競馬の「先行」とは少し意味合いが異なり、常に他の選手の先を行く、つまり「逃げ」という意味を持つことになります。

これらの事を総合すると先行一車とは「逃げの選手が一名だけのレース」という意味だと推測できます。

先行一車になるレースは滅多にない

先行一車になるレースは滅多にない

競輪のレースというのはくじ引きや抽選で出走する選手を決めるのではなく、一部例外を除いて各競輪場でレースの番組構成を考える人たちによって組まれています。

したがって先行一車となるレースも偶然そうなるのではなく、人為的に組まれたものであるため、競輪のレース全体からすると先行一車となる確率は非常に低いです。

先行一車のレースを見つけることができればラッキーくらいに考えておいた方が良いでしょう。 
割合でいえば大体100レース中の1レース又は2レースくらいだと言われています。

先行一車のレースは予想表を見れば一目瞭然

先行一車のレースは予想表を見れば一目瞭然

先行一車のレースになるかどうかは「出走表」を見れば一目瞭然です。

出走表には、各選手の脚質が書かれているのですが、一名だけが「逃」で他の選手が「追」となっていて、尚且つ「逃」の選手以外の選手の決まり手で「逃げ」または「まくり」が一切無ければそのレースは先行一車となります。

先行一車となるレースの買い方

先行一車となるレースの買い方

出走表を見て先行一車であると確信した場合、そのレースの車券をどのように買えばよいのかを本項目では解説していきます。

「先行一車は黙って買え」

競輪には色々な格言めいた言葉がありますが、その中でも最も有名な言葉が「先行一車は黙って買え」という言葉です。意味は書いている表記そのままで、先行一車のレースは何も考えずに先行の選手を買っておけば当たるという意味合いになります。

先行選手が一名だけのレースの場合、他の選手は最後の一周くらいまでは自分で仕掛けることが出来ずにじっと機会をうかがうことになります。一方一名だけの先行選手はレースの最初から最後まで自分にとって最適なペースでレースを進行する事が可能です。

なんと言っても途中で自分のポジションを奪おうと勝負してくる選手がいないため、いつものレースと比べて余力を十分に残したままでラスト一周に挑む事ができます。

先行選手はただでさえ他の選手と比べて脚力やスタミナに優れていなければ務まりません。
そのような選手が余力を十分に残したまま最終局面に挑むわけですから、圧倒的に有利なのは競輪を嗜んでいる人であれば誰でもわかることです。

レース展開を考慮すれば先行一車は黙って買えという言葉がいかに理に適った言葉であるかが分かります。

「競り」があるかどうかを見極めよう

逃げの選手が一名だけのレースはほとんどの局面において逃げの選手がかなり有利となる事は間違いありませんが、より確実に的中させるためにはもう少し細かい部分を見ていく必要があります。

先行一車なので先行を走る選手の1着は固定なのですが、それ以降の選手の着順をしっかりと考える必要があります。
競輪の戦法の中で「競り」と呼ばれているものがあります。

これは先頭を走る選手のすぐ後ろのポジションを複数の選手で争うという戦法なのですが、この競りがおこなわれるかどうかで2着以下の買い目は大きく変わってきます。

まず「競り」がある場合の買い目の決め方ですが、これは残りの選手の能力差やどの選手とどの選手が競り合うのかということを考慮しつつ買い目を決めるしかないでしょう。

これを決めるためには出走表を隅々まで見て「競走得点」や「脚質」などを見て選手同士の能力差を比較したり、選手の心理状態などをコメントやここまでの成績などをチェックして考えてみれば競り合いそうな選手や様子見をしそうな選手などが少しずつ分かってきます。

またレースのグレードも選手の心理状態を図るうえで重要なポイントとなります。

一般戦であれば選手のなかには怪我をするデメリットを恐れてあまり勝とうとはせず上位に入着すればいいといった走り方をする選手が出てきたりしますが、G3以上のレースだと賞金が一気に跳ね上がるので普段控える走りをする選手でも勝負をしかけることが多々あります。

ちなみに競り合う選手の能力が同程度であれば内枠が有利であるということを覚えておくと良いでしょう。
では「競り」が発生しなさそうなレースでは2着以下の買い目をどのように決めればよいでしょうか。

競りが発生しないレースの場合は単純にライン争いで勝利するであろうラインを構成している選手たちで順当に決まることが多いので、ライン争いの優劣をしっかりと見極めるようにしましょう。

ラインが組まれずに単騎の選手が多い場合は個々の選手の能力を比較して上のポジションを確保しそうな選手をピックアップし、その選手で買い目を組めば的中率を上げられるのではないでしょうか。

先行選手が「捲り」が多い場合は買い方を変えよう

先行一車は軸そして頭を固定することができるので、見つけることができれば大チャンスのレースではあるのですが、「逃げ」選手が1名だからといって何も考えずに頭にすればよいというものではありません。

逃げ選手の決まり手には「逃げ」ともうひとつ「まくり」があります。
もし先行一車の選手の決まり手で「まくり」のほうが大きく上回っている場合は要注意です。

まくりのほうが多い選手は当然後方からまくって前の選手を抜き去るという戦法を得意としています。
先行して後ろの選手を引っ張るという走りは慣れていないので、どれくらいのペースで走れば良いのかを把握していない場合がほとんどです。

したがって先行一車という状況であるのですが、先頭を走るまくり選手にとっては自分の戦い方とは全く異なる走りを強いられるので、逆に厳しい戦いを強いられることになります。

競り合う選手が居ないので、大きく崩れることはあまりありませんが、2着または3着になる可能性は十分あるので、後ろの選手に抜かれてしまった場合の展開も考慮して買い目を決めるようにしましょう。

先行一車のレースは競輪初心者でも手が出しやすい

先行一車のレースは競輪初心者でも手が出しやすい

ここまでの解説を見てもわかるように、先行一車のレースは軸そして頭をその選手で固定できるということもあって、競輪初心者でも非常に当てやすいレースであり、初めて競輪の車券を購入するレースとして非常にオススメできます。

先行一車のレースそのものが滅多に開催されないため、絶対に先行一車のレースを買おうとはなかなか言いづらいですが、初めてのレースをとにかく当てたいと考えているのであれば、レースの出走表をじっくりチェックして先行一車のレースが見つかるまで買わないというスタンスで居るのも間違いではありません。

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まとめ

先行一車とは先行、つまり先頭を走ることが出来る選手が1名しかいないレースのことです。

「先行一車は黙って買え」という有名な格言があるくらい先行一車で先頭を走る選手は有利であり、よほどの事がない限り逃げ選手には逆らわずに軸、そして1着に予想して買い目を組み立てるとよいでしょう。

2着と3着の買い目の決め方ですが、競りあうかどうかで買い目の決め方は大きく異なります。
競り合う場合は個々の選手の能力差をチェックし、競り合わない場合はラインの優劣で買い目を決めるとよいでしょう。

100レース中1レースまたはレースくらいの比率でしか開催されない先行一車のレースですが、とにかく軸を決めやすいので競輪初心者にも非常におすすめできるレースとなっています。