競輪の期待値とは?計算方法や予想への活かし方について解説!
本記事では競輪で勝つために知っておいたほうがよい「数字」について解説していきます。
学生時代に算数や数学が苦手だった人は多いでしょうから、数字と聞くと拒絶反応を起こしてしまうかもしれませんが、競輪をはじめ公営競技で良い結果を出せている人はほぼ全員が今回の記事で紹介する「数字」を意識しながら予想をし、投票をしています。
公営競技はお金の増減がある
公営競技はお金の増減がある競技です。
競馬ならば馬券、競輪ならば車券を購入する際には馬券代又は車券代を支払いますが、予想が的中すればその車券ごとに設定されているオッズに応じて配当金が支払われます。
このとき車券代よりも配当金が上回ればそのレースではプラス収益となり、そのレースでは「勝った」ことになります。
公営競技の投票をしている人はそのほとんどが「勝つこと」を意識して予想をしています。
競輪をはじめ公営競技で勝つためには色々な数字を覚えておこう
競輪をはじめ、公営競技で勝つためにはたくさんの数字を覚える必要があります。
たとえば競馬では「ラップタイム」というものが非常に重要視されます。
各レースの結果を見ると、600mや1,000mなど、一定の距離ごとにどれくらいのタイムで走ったのかが記載されていて、そのタイムを見ると「前半ペースが速いレースだったか」が分かり、その馬がどういった展開のレースを得意としているのかを知るための材料になります。
これまでどれくらい勝ったか負けたか把握していますか?
競輪の車券を購入している人で、これまでトータルでどれくらい勝っているか、または負けているか把握している人はいるでしょうか。
実は公営競技を嗜んでいるほとんどの人がどれくらいの金額を勝っているのかまたは負けているのかを正確に把握できてはいません。
大多数の人は「勝ちたい」と思いつつも公営競技を「娯楽」として楽しんでいて、その時の勝ち負けだけしか把握しておらず、数日たてばすっかり忘れてしまっています。
もし、この記事を読んでいる人の中で「競輪で勝ちたい」と本気で考えているのであれば、「競輪は娯楽である」という考えを捨てることから始めましょう。
競輪予想サイトなどがよく使う文面ではありますが、「競輪は投資である」という考えを持つことは競輪を娯楽とする考えから脱出するための方法のひとつではあります。
投資であるという考え方をするのが難しいのであれば、「競輪で勝ったお金で美味しいものを食べる」「競輪で勝ったお金で旅行に行く」など、何らかの目標を立てておくと、自然と自分が現時点でいくら買っているのか、もしくは負けているのかを自然と把握するようになるのではないでしょうか。
勝ち負けを把握できていない人は公営競技では勝てない
株式投資や投資信託など、投資をして一定の利益を得ている人は必ず「これまでの収益と損失」を把握しています。
お金の出入りを把握していなければ今の自分の投資方法が正しいかどうかなど分かるはずもなく、利益を出すことなど到底できないでしょう。
もっと身近な話をすれば、「節約」を実行して継続させるときでも自分のお金の出入りを理解しておかなければ成功しません。
競輪をはじめとする公営競技も同様で、自分の勝ち負けを把握できていない人が勝てるほど甘くはないのです。
勝ち負けを常に把握していると、自分の車券の買い方やレースの選び方を客観的に見ることができるので、改善につながります。
車券を買うためにはまずオッズの意味を理解しておこう
(引用元:競輪ガイド)
競輪にまつわるあらゆる数字の中でもオッズを全く気にしないという人は流石に居ないと思いますが、ここで改めてオッズについて解説していきます。
オッズとは簡単に言えばその車券が当たった時に何倍になって戻ってくるかを表した数字で、オッズが2倍の車券を1,000円買って的中すれば、その車券は2,000円になって戻ってきます。
オッズの倍率は「車券全体の売り上げのうち、その買い目がどれくらいの比率で売れているか」で決められていて、ほとんどの人は強いと予想している選手の車券を購入しようとするため、オッズが低い買い目は自然と強い選手同士の組み合わせになります。
競輪で勝つためにはどの車券が当たってもトータルでプラスになるように、オッズを確認しながら車券を購入するようにしましょう。
特に「ワイド」「2連複」は平均配当額が数百円になるので、買い目を厳選しないと車券代が配当金を上回ってしまい、せっかく車券が当たっても損をしてしまう事になります。
期待値について
公営競技のみならず、ギャンブルで稼ぐためには「期待値」を考慮しながら勝負する事になります。
公営競技の場合、倍率はオッズの事だと思っておけば良いでしょう。
確率は各車券の的中率という事になります。
例えば競輪の2連複は9車立だと36分の1です。
2連複の平均配当である22倍の車券を購入した場合の期待値は1÷36✖️22で約0.61となり、期待値は0.61です。
次に最も高配当である3連単の平均配当340倍で計算すると、9車立3連単の的中確率は504分の1なので、1÷504✖️340で約0.67となります。
当てやすさで言えば2連複の方が遥かに上なのですが、期待値だけで見ると3連単の方が僅かに上という結果になりました。
期待値が「1」以上になるように車券を買おう
損をしない買い方を目指すのであれば、期待値が「1」を下回らないように車券を購入すれば理論上はマイナスにはなりません。
しかしながら競輪は競う選手同士の優劣差があるため、同じ車券でもどの選手を選ぶかによって当たる確率は大きく変わります。
そしてどの選手がどれくらいの確率で車券に絡むのかを事前に知る事は不可能で、実際にレースが終わってみなければ選手自身も分からないのです。
したがって結論から言えば、競輪で期待値が必ず1を上回るように車券を購入する事は出来ないというのが現状です。
当たりやすい車券を選べばオッズは下がりますし、高配当を重要視すれば当たる確率は確実に下がります。
双方のバランスが取れている買い方をするのが1番だと言えるでしょう。
的中率とは?
9車立3連単の買い目は全部で504通りあるので、1点買いだと504分の1です。
しかし20点購入すると504分の20となって的中率は20倍に上昇しますが、的中率ばかりを気にし過ぎると車券代が増えて最悪の場合当たっても車券代の方が多くなり、最終的にマイナスになるという結果になってしまう点には注意が必要です。
回収率とは?
例えば1,000円出資して2,000円になって戻ってくれば、回収率は2,000÷1,000✖️100で200パーセントになります。
期待値と回収率は連動している
期待値と回収率は連動していて、理論上は期待値が1以上の買い方をし続ければ回収率は必ず100パーセント以上になります。
しかし先に解説した通り期待値1以上を維持し続ける事は競輪では不可能なので、必ず負けないという買い方はありません。
的中率と回収率どちらを優先すべき?
的中率と回収率、どちらを優先すべきかはつねに議論に上がりますが、結論から言えば、競輪で利益を出そうと思えば回収率を優先したほうが良いでしょう。
何故なら的中率はこちら側でいくらでも数値を操作する事ができます。
的中率は購入する買い目を増やせば増やすほど高くなるので、3連単の的中率を100パーセントにしようと思えば504通り全部購入すれば的中率は100パーセントになります。
しかしこのような買い方をすれば間違いなく車券が配当金を上回ってしまうでしょう。
この事から的中率を意識することの意味はあまりないといえます。
しかし回収率は意識しなければ高めることはできません。
オッズと車券代を比較して、回収率が100パーセント以上になるような車券の買い方を意識しましょう。
もし車券代のほうが上回るような買い目がある場合はその買い目の車券代をアップさせるか、買い目を更に厳選して車券代が下回るようにするといった対処をしましょう。
選手の優劣は「競走得点」でチェック!
(引用元:競輪ガイド)
車券にまつわる数字とは少し外れますが、的中させるために重要な競輪特有の数字に「競走得点」があります。
基本的に他の選手と10点以上差があればその選手は実力が抜けている又は劣っていると考えたほうがよいのですが、選手の中には調子にムラがある選手もいて、好走するときと凡走するときの差が激しい選手も居ます。
車券の軸にするならばムラがある選手よりも安定して上位に入っている選手を選びましょう。
まとめ
競輪の車券を購入している人は「勝ちたい」と思って車券を購入しています。
競輪で勝つというのは「車券代よりも受け取った配当金が上回る」状態のことを指すのですが、これまでの収支を記憶している競輪ファンはほとんどいません。
何故かというと、ほとんどの競輪ファンは「勝ちたい」と思いながらも競輪を「娯楽」として楽しんでおり、真剣に収支について考えたりしないからです。
しかし競輪で稼ごうと本気で考えるのであれば収支をはじめ、さまざまな数字のことを考慮して車券を購入したほうがよいです。
特に「期待値」「回収率」を常に意識して車券を購入するようにすると、車券代が配当金を上回るといったことにはならなくなるでしょう。
期待値は車券が当たる確率が絡んでくるため、意識して「1」にすることは難しいですが、「回収率」が100パーセントを超えれば自然と期待値も1に近づいていくので、どの車券を購入しても回収率が100%を超えるように、オッズと車券代を確認しながら買い目を決めていくことが重要です。
的中率に関しては買い目をどんどん増やしていけば勝手に上昇していくのであまり意識する必要はありません。