競輪のワイドとは?儲けるための買い方も徹底解説!
競輪の車券にはいろいろな種類がありますが、一般的に知られているのは1着になる選手を当てる「単勝」と、1着から3着になる選手を順番通り当てる「3連単」ではないでしょうか。
前者は当てやすいので初心者向けの車券として、後者は当てづらいが的中した時の配当が高額になりやすい上級者用の車券として有名です。
今回詳しく紹介する「ワイド」は、競輪をはじめ公営競技の事をあまり知らない人には馴染みが薄い車券かもしれません。
しかし、これから競輪を始めようかなと考えている人は是非知っておいてほしい車券の一種です。
ワイドとはどんな車券?
競輪におけるワイドは、正式名称を「車番拡大二連勝複式」と言います。
しかし競輪の公式ページでもこの名称を使っているケースはほとんどないので覚えなくても問題ありません。
ワイドとは、3着までに入るであろう2名の選手を当てる車券のことを指します。
例えば、ワイドで5番と7番の選手を購入したとしましょう。
そのレースで5番が1着、7番が2着となればもちろん的中、逆に7番1着5番2着でも的中です。
また、5番が2着で7番が3着でも的中となりますし、この着順が5番と7番が入れ替わったとしても的中したことになります。
ただし5番が1着でも7番が4着だった場合は残念ながら的中とはなりません。
ワイド車券は競輪の車券を初めて購入する初心者に特におすすめ!
競輪をこれから始めてみようと考えている人や、まだ単勝しか買ったことがないという人など、競輪初心者に特におすすめできる車券がワイド車券となってます。
おすすめできる理由
何故ワイド車券が競輪初心者におすすめなのか、その理由は大きく分けてふたつ挙げられます。
競輪初心者には「とにかく車券を当てたい」という人と、「予想力を身に着けたい」という人に分かれるかと思われますが、この両者の要望を満たしてくれる車券のひとつが実はワイドなのです。
着順は関係ないので当てやすい
まず、ワイドは着順に関しては順不同となっています。
選んだ車番がとにかく3着以内に入れば的中となるので、3連単や2車単などと比べると各段に的中させやすいです。
どれだけ的中させやすいか数値で比較してみると、もっとも的中させづらい3連単の的中確率がだいたい0.2パーセントくらいなのに対し、ワイドは約8.3パーセントです。
数値で比較するとワイドがいかに当てやすいかが分かるのではないでしょうか。
ある程度予想力も必要
しかし、いくら当てやすいからといってデタラメに買えば当たるような車券でもありません。
ワイドを当てようと思えば出走表をチェックして選手の優劣を見極め、3着以内に入りそうな2名の選手をピックアップする必要があります。
この考え方は何もワイド独特の考え方というわけではなく、複数の選手を的中させる車券を購入する場合の基本的な考え方です。
つまり、ワイド車券を買い続けることによって自然に予想力も身に着けることができます。
ワイド車券を安定して当てられるようになってきたら、出走表を見て強い選手を見いだせることができるようになった証拠です。
後はピックアップした選手の中からさらに優劣を決めることができれば2車単、3車複、3連単など更に難易度が高い車券にも挑戦できます。
ワイドは配当が低いのが唯一のデメリット
的中はさせやすいがしっかりと予想力が問われるワイド車券は、競輪を始めようと考えている初心者にとっては最適な車券といっても過言ではありません。
しかし競輪の車券全体の売上げの比率でいうと、ワイド車券の売上額の比率はとても少ないです。
実はワイド車券は当たりやすいのと引き換えに平均配当がかなり低く設定されています。
配当が低いというのがワイドの唯一にして最大のデメリットです。
競輪を長年楽しんでいると、どうしても的中した時の配当金額が多い車券を求めるようになります。
したがってワイド車券では物足りなくなり、競輪ファンの多くは3連単を購入するようになっていくのです。
平均配当が低いワイドで稼ぐにはちょっとした工夫が必要
当てることはとても簡単なワイド車券ですが、ワイド車券で稼ごうと考えると途端に難易度が高い車券に変化します。
ワイド車券でしっかりとした利益を出すためには普通の稼ぎ方とは少し趣向を変える必要が出てきます。
ワイドで稼ぐために抑えておきたいポイント
では、ワイド車券で稼ぐためにはどのようなコツが必要になるのでしょうか。
本項目ではそのコツをいくつか紹介します。
もちろんここの紹介したポイントがすべてではないので、自分なりにどうすればワイドで稼ぐことができるかを考えながら車券を購入してみてください。
ただし、ひとつ頭に入れておいてほしいことがあります。
ここで紹介したポイントをすべて実践しても1回のレースで何万円も稼ぐといったことは出来ないと思っておいてください。
本気で稼ぎたいと考えているのであれば、やはり2車単や3連単といった平均配当が高い車券を購入するほうがはるかに効率的です。
購入点数は1点ないし2点
ワイドで稼ぐつもりならば、購入点数は極力少なく、1点または2点までにとどめておいたほうがよいです。
ワイドは人気選手のワンツーフィニッシュだと元返し(1.0倍)になってしまうケースもあるような車券です。
そのためワイド車券を5点も6点も買ってしまうと、ほぼ間違いなく車券代が配当金を上回る「トリガミ」になってしまいます。
せっかく的中しても結果的にマイナスであれば正直車券を購入した意味がありません。
オッズをしっかり確認しながら購入点数を絞り、どの買い目が当たってもプラス収益となるようにしましょう。
1点あたりの購入金額を1,000円くらいにする
高額配当を狙いたいのであれば、1点当たりの購入金額を増やせばよいと考える人は多いでしょう。
確かに3連単であれば購入金額を増やすことで低いオッズでも高い配当金を得ることができます。
しかしワイドではこの方法は使えません。
ワイドは3連単と比べると1レース当たりの売上げがとても少ないです。
競輪初心者の人は知らない人が多いかもしれませんが、実は競輪の配当金はすべて各車券の売上げから支払われていて、それぞれの買い目がどれだけ売れたかでオッズが決まります。
ひとつの買い目あたりの売上げが少ないワイド車券で同じ買い目に1万円も投資すると、それだけでオッズが変動してしまう恐れがあるのです。
ワイド車券の場合、ひとつの買い目あたりの購入金額は多くても1,000円までに留めておくようにしましょう。
1,000円程度であれば、よほど人気薄の買い目で無い限りはオッズが変動することはありません。
鉄板決着とならなさそうなレースを探そう
先に少し触れましたが、ワイド車券は人気上2名で決着したレースだと、配当が元返しになる場合もあります。
元返しとは100円が100円になる、つまり儲けが1円も出ない買い目のことを意味します。
元返しの買い目が当たってもまったく嬉しくないですし、たとえ事前に元返しになっていたとしても、100パーセント当たるわけではなく、外れることももちろんあるので、元返しの買い目には正直デメリットしかありません。
ワイドでしっかりと稼ぎたいのであれば、出来るだけ鉄板決着とはならなさそうなレースを探すようにしましょう。
1番人気のオッズが3倍以上になっているレースなどは波乱決着となる可能性が高く、ワイドで購入するにはおすすめできるレースといえます。
ワイドでコロガシはしない方が良い
競輪の車券で稼ぐための方法のひとつに「コロガシ」があります。
コロガシとは1回目で的中し、得た配当金を全額次のレースに投資するという買い方で、この買い方によってひとつあたりの投資金額を増やすことができ、たとえ低配当であっても最終的な配当金を多くすることができます。
低オッズではありますが、的中させやすいワイドはコロガシをするのにうってつけではないかと考える人も確かにいるでしょう。
しかしワイドでコロガシを実行しようとすると、「1点あたりの購入金額を増やすとオッズが変動する」という特徴が大きな障害となってしまいます。
したがって、残念ながらワイド車券でのコロガシはあまり有効ではありません。
まとめ
ワイド車券は3着までに入りそうな2名の選手を当てれば的中となる車券です。
3連単と比べると的中率が圧倒的に高いですが、的中させるためにはある程度予想をしなければならないので、競輪をこれから始めようと考えている初心者にとてもオススメの車券となっています。
しかし当てやすいというメリットの半面、平均配当金額はどうしても低くなってしまい、人気上位2名の決着だと元返しになるようなレースも少なくありません。
的中させるという目的であればワイド車券は非常に簡単ですが、稼ぐ目的でワイド車券を購入するつもりであれば、難易度は非常に高くなります。
ワイド車券で稼ぐのであれば、綿密な予想を立てて買い目は1点ないし2点に絞る必要がありますし、1番人気のオッズをチェックして鉄板決着とはならなさそうなレースで勝負する必要がでてくるでしょう。
また、ワイドは全体の売り上げがそれほど多くないため、1点あたりの購入金額を多くするとオッズが変動してしまう点には注意が必要です。