西武園競輪場で勝つ為の予想マニュアル!特徴と傾向を徹底分析!
競輪で勝ちたいと考えている人は、予想をする際にどういったデータを収集しているでしょうか。
一般的には出走表をチェックして、出場している選手のデータを分析し、選手同士の有利不利を比較して買い目を決めることでしょう。
しかし、それだけでは車券の的中率をアップさせることは難しいです。
競輪では、選手の実力や相性だけではなく、競輪場そのものの特徴によってもレース展開が大きく動きます。
ある競輪場では1着だった選手も、別の競輪場ではまったく同じ選手と走っても車券に一切絡まない、といったことも十分ありえるのです。
本記事では全43カ所の競輪場のひとつ、西武園競輪場について競輪場そのものの特徴や、コースの特徴について紹介していきます。
そしてそれらの情報をもとにどのような点に注意してレースを予想すればよいのかについても併せて解説します。
西武園競輪場のコースの特徴
実際にレースに大きく影響するコースの特徴についてですが、西武園競輪場は他の競輪場にはない特徴をたくさん持っている競輪場なので、コースの特徴はしっかりと把握しておいたほうがよいでしょう。
西武園競輪場の大きな特徴のひとつが「みなし直線距離」で、みなし直線距離は47.6メートルとなっています。
通常400メートルバンクのみなし直線距離は50メートルを超えているところが多いのですが、西武園競輪場のみなし直線距離は明らかに平均よりも短くなっています。
またカントが400メートルバンクにしては、かなり緩くなっているというのも大きな特徴です。
これは当競輪場がもともと500メートルバンクだったことが原因となっています。
500メートルバンクのカントは、400メートルのものと比べると全体的に緩くなっており、西武園競輪場はカントを改修せずにそのまま利用しているので、緩くなっているのです。
カントとは簡単にいえばカーブ部分に設けられた傾斜のことを指します。
カントを設けることで遠心力の発生が抑えられるため、カーブでもスピードに乗った状態で曲がることができます。
またカントの傾斜を利用して坂を下るときに一気にスピードを上げて外側から先行している選手を追い抜くといった戦法をとることも可能です。
西武園競輪場のバンクデータ
周長 | 400メートル |
直線 | 47.6メートル |
センター部路面傾斜 | 29°26’54” |
直線部路面傾斜 | 2°51’45” |
ホーム幅員 | 11.0メートル |
バック幅員 | 10.0メートル |
センター幅員 | 7.5メートル |
西武園競輪場の気候の特徴
西武園競輪場がある所沢市は、ほぼ全域が内陸性気候となっています。
内陸性気候は夏と冬の気温差が激しいことが特徴で、所沢市も夏になると、ときには35度を超える猛暑となりますし、冬は氷点下になる日も珍しくありません。
真夏や真冬の西武園競輪場では過酷な環境でのレースを強いられるといってよいでしょう。
レースに特に影響を与える気候が「雨」と「風」です。
雨や風の強い日は、普段とは異なる予想をする必要が出てきます。
降水量
西武園競輪場は、客席部分はすべて屋根に覆われているものの、選手たちがレースをするコースには屋根がないので、雨が降るとコースは濡れてしまいます。
コースが濡れると晴れているときとは路面の状況がまったく変わるので、濡れている路面を有利としている選手の評価を高める必要がありますし、場合によってはそのレースを見送るといった選択を取らざるを得ないかもしれません。
所沢市では特に9月になると200ミリを超える雨が降ります。
この時期は雨を想定した予想も立てておいたほうが良いかもしれません。
風
西武園競輪場は、客席全体が屋根に覆われているほか、コースの位置が周辺よりも窪んだ場所にあるという特徴を持っています。
そのためよく内側に向かって風が吹くことが多いです。
風の吹く向きは不安定なため、どの方向に風が吹くかを予想することはとても難しいのですが、風は特に先行する選手に大きな影響を与えるため、強風の日は先行するレースを得意としている選手の評価を若干下げたほうがよいでしょう。
西武園競輪場での予想法を徹底解説
西武園競輪場は、下記の特徴があります。
・見なし直線距離が400メートルコースのなかではかなり短い
・もともと500メートルコースだったことの名残でカントが緩い
これらの特徴は最終的な決まり手にも大きく影響しています。
西武園競輪場ではどういった決まり手で決着することが多いのか確認していきましょう。
西武園競輪場で勝ちやすい決まり手
西武園競輪場で、もっとも多い1着の決まり手は「差し」となっています。
しかし、差しは競輪のレースではもっとも多い決まり手なので、この競輪場の特徴を示しているといえるものではありません。
それよりも注目しなければいけないのが、「逃げ」の比率の高さです。
1着では4レースに1回の確率で逃げによる決着となっています。
これは西武園競輪場のみなし直線距離が短いためです。
競輪でもっとも多い決まり手の差しは、おもに最終直線で先行選手を抜き去ってそのままゴールするのですが、西武園競輪場はみなし直線距離が短いので、追い込み選手が抜き去ろうとスパートをかけても間に合わないといった展開になることが多いのです。
いっぽう、2着の決まり手ではマークがもっとも多くなっています。
これもみなし直線距離が短いため、先行選手の後方をマークしている選手を追い抜けないままレースが終わってしまうことが多いのが、マークによる決着となりやすい大きな理由でしょう。
西武園競輪場の決まり手一覧
着 | 1着 | 2着 |
逃げ | 26.0% | 18.9% |
捲り | 31.4% | 14.5% |
差し | 40.6% | 26.2% |
マーク | 0 | 38.0% |
練習で普段から使っている競輪場のことをホームといいますが、毎日乗っているので当然コースの特徴は誰よりも熟知しています。
ホームで開催されるレースではその知識を利用して、まだ勝負を誰も仕掛けないタイミングで地元選手が勝負を仕掛け、一気に勝敗が決することがあります。
そういった戦法のことを「ホームかまし」と呼び、ホームかましが決まった時はレースが大いに盛り上がりますし、オッズも普段出ないような高配当が出るかもしれません。
競輪場のレースのポイント
西武園競輪場は、400メートルコースにしてはコースの性質上、逃げがとても決まりやすい競輪場となっています。
この特徴はレースの展開を予想するうえでとても重要な情報となります。
本項目では実際に車券を購入する際に必要なおさえておくべきポイントや、過去のレースがどのような結果になっているのかについて解説していきます。
西武園競輪場は脚質の特徴をとらえて予想しよう
西武園競輪場は、逃げが有利だというデータがはっきりと出ている競輪場なので、選手の脚質には特に注目しておきたいです。
西武園競輪場のレースを予想するときは、最終直線で追い込んで勝つことを得意とする選手よりも、序盤から積極的に前へ出るようなレースが得意な選手を買い目候補に選ぶようにしましょう。
また早くから激しい順位争いをすることが予想されるので、コーナーなどで一気に外側からほかの選手を捲って勝つといった展開になることも多いです。
先行型に軸になりそうな選手がいないのであれば、捲りを得意とする選手に注目しましょう。
西武園競輪場の過去レースを分析
後方から追い抜くことが難しい当競輪場では、先行している選手をきっちりと後方からマークしている選手がそのまま上位を独占する傾向が強く、同じコースの選手が1着から3着を独占する、「スジ車券」になることが多いです。
スジ車券が出やすい競輪場では、「ライン」に注目しましょう。
ラインとは、序盤から終盤手前にかけて形成される1列の隊形のことを意味します。
競輪ではいくつかのラインが形成され、ライン同士で位置取り争いをすることになります。
したがって、当競輪場で予想をする際には強固なラインを形成する選手は誰かをチェックするのが的中率をアップさせるための秘訣です。
西武園競輪場の特徴とアクセス
西武園競輪場は、埼玉県所沢市にある競輪場で、1950年5月22日に開設されました。
開設当初は「村山競輪場」という名称でしたが、西武電鉄が周辺一帯を大規模に整備、開発したことにより、現在の西武園競輪場という名称に改められています。
1992年から1997年にかけて建物の老朽化に伴う大規模改修が実施されたことにより、客席すべてが屋根に覆われたため、天候が悪くても快適にレースを観戦することができます。
また当競輪場は日本選手権、オールスター、全日本選抜といったビッグレースもよく開催される競輪場としても有名です。
2017年からはミッドナイト競輪、翌年からはナイター競輪も開催され、夜遅くなってもレースを楽しめるようになりました。
西武園競輪場のアクセス
西武園競輪場へのアクセス方法は下記となっています。
・西武鉄道西西武線「西武園駅」から徒歩1分
・多摩湖線西武遊園地駅から徒歩10分
・JR東日本武蔵野線「新秋津駅」から無料送迎バス有
アクセス環境はとても良い競輪場といえるでしょう。
住所 | 埼玉県所沢市荒幡 1215 |
電話番号 | 042-922-4100 |
アクセス |
西武新宿線・西武園駅から徒歩1分 西武遊園地駅から徒歩約10分 JR新秋津駅前から無料バスで約20分 |
ホームページ | https://www.keirin-saitama.jp/seibuen/ |
まとめ
西武園競輪場は、埼玉県所沢潮にある競輪場です。
1997年の改装後は客席すべてに屋根が設置され、雨の日でも快適に観戦できるようになっています。
またミッドナイト競輪やナイターレースも開催され、夜遅くなってもレースを楽しむことが可能です。
もともと500メートルバンクだったものが現在は400メートルバンクに階層されたことによって、平均的な400メートルバンクよりも、みなし直線距離が短く、カントも緩いといった特徴があります。
したがってほかの400メートルバンクよりも先行逃げ切り型の選手に有利なコースとなっており、実際の決まり手を見ても逃げにより決着がかなり多いです。