浜松オートレース場で勝つための予想法!レースの傾向や特徴について徹底解説!
オートレース場は全国に5か所あります。
会場で肉眼で目撃するレースでは、エンジン音の迫力や地響きを感じることができます。
大迫力のレースを見学することで、よりオートレースの楽しさが増していくことでしょう。
また、レース場にはコースやスタンド以外にもさまざまな施設があり、一日中いても飽きることはありません。
本記事では、浜松オートレース場の特徴や、予想の際に役立つ浜松市の気候、そして浜松オートレース場所属の有力選手について解説します。
浜松オートレース場のオーバルコースの特徴
オートレースでは、「オーバルコース」と呼ばれているコースを利用してレースがおこなわれています。
コースは楕円形となっており、コーナーには傾斜がついています。
オーバルとは、英語で「楕円」という意味があります。
オートレースでは、1週500メートル、幅30メートルの楕円形のコース通常8台で6周し、順位を争います。
しかし、オートレースのオーバルコースは、平坦なコースとなっているわけではありません。
4つあるコーナー付近には「バンク」が設けられていて、これによってコーナーでもバイクは速度を落とすことなく走行できます。
このバンクの存在がオートレースをスリリングな展開にさせている要因のひとつといえるでしょう。
ただし、オートレース場では競馬場や競艇場のように、各レース場ごとに際立った特徴がある、というわけではありません。
そのためレース場ごとに独自の予想法を考える、といったことは特に必要ありません。
浜松オートレース場で勝つための予想法
オートレースで車券の的中率をアップさせるためには、オートレース場ごとのデータをしっかりとチェックする必要があります。
本項目では、車券の予想をする際にチェックするべきデータについて解説していきます。
ここで解説することは、浜松オートレース場だけではなく、すべてのオートレース場にも共通する攻略法でもあるので、覚えておいて損はありません。
浜松オートレース場の各コース勝率
オートレースは8台のバイクで着順を争うレースであり、スタート時点であらかじめコースがそれぞれ定められています。
コースごとの勝率に差は生じているのかについて、本項目では解説していきます。
浜松オートレース場の2019年度各コース別勝率は、以下の表のようになっています。
各コース勝率
車番 | 勝率(%) | 2連対率(%) | 3連対率(%) |
1 | 10.5 | 20.2 | 29.6 |
2 | 11.5 | 23.3 | 35.9 |
3 | 11.0 | 23.9 | 35.3 |
4 | 9.7 | 22.1 | 34.5 |
5 | 7.9 | 20.3 | 34.2 |
6 | 7.5 | 19.6 | 31.3 |
7 | 10.5 | 25.3 | 40.0 |
8 | 31.9 | 46.2 | 60.3 |
(2019年度データ)
各コースごとの勝率を見ると、8コースの勝率がほかのコースの勝率と比べると2倍以上高くなっていることがわかります。
浜松オートレース場では、8コースのマシンが比較的勝ちやすい、といえるでしょう。
とはいえ、単純計算でも10回中3回程度しか8コースのマシンが勝利しないので、適当に車券を購入しても当たる確率が低いです。
オートレースでは、車券を購入する際はしっかりと予想してから購入するようにしましょう。
浜松オートレース場のある県の気候
静岡県は県全体が「太平洋側気候」に属していますが、静岡県は標高差が大きい影響で、地域ごとの寒暖差が激しいのが特徴です。
また台風が多く接近する県でもあり、鹿児島県・高知県・和歌山県につづいて4番目に降水量が多くなっています。
オートレースは雨の影響が大きい競技ですが、浜松市の降水量は全国平均よりやや高めではあるものの、静岡県の平均降水量を比べれば少ないほうです。
年間降水量は、約1809ミリで、月間降水量では6月と9月がもっとも多くなっています。
夏はフェーン現象などによって厳しい暑さとなり、平野部でも時おり35度以上の猛暑日になることもあります。
2020年8月16日には、本オートレース場がある中区で、同地区では史上初の40度に、翌17日には日本歴代最高気温に並ぶ41.1度を記録したことは記憶に新しいのではないでしょうか。
いっぽう、冬場は比較的平野部では温暖で、2月でも晴れているときは上着が要らない日もあるほどです。
しかし「遠州のからっ風」という強い季節風が吹くと、実際の気温よりも体感温度はかなり寒く感じられます。
オートレースは気温だけではなく、風の影響も受けるので遠州のからっ風が吹いている日は注意しましょう。
浜松オートレース場の最高配当
浜松オートレース場の最高配当は、2012年2月23日の3レース目で発生しました。
車券の種類は3連単で、着順は「4‐8‐7」、全336通り中258番人気で、配当金額は542万4,970円となっています。
この金額は2006年5月に伊勢崎オートレース場で出た1,572万1,720円に次いで、歴代2位の記録です。
全レース場に共通する予想の際にチェックしたいポイント
オートレースの予想をする際に、まっさきにチェックしなければいけないのが、自分が車券を買おうとしているレースの「選手ごとのハンデ」です。
オートレースはオープン戦と呼ばれる横一直線でのスタートとなるレース以外は、すべてハンデ戦となり、選手の直近の成績によってスタート位置が異なります。
同じ選手でも直近のレースで勝ち続けていれば、重ハンデとなって後方からのスタートになりますし、逆に実力選手でも負け続けてランクを落としていれば前方からのスタートとなります。
自分が買おうとしている選手がどの位置からスタートするのかを出走表などで確認しましょう。
もちろん直近の成績や連帯率も予想の際には重要な情報となります。
直近で高順位をキープしている選手は調子がよいと考えておいたほうがよいでしょう。
ただし、ハンデによるスタート位置で、普段通りの調子が出ない時があるのがオートレースの予想の難しいところです。
また、平均STも重要な要素のひとつといえるでしょう。
オートレースでは、スタートダッシュでいかに前方に出れるかが勝負の分かれ目となることも多く、スタートダッシュが早い選手は基本的に有利です。
レース当日にチェックすべきは「天候」と「試走」
レース当日の「天候」と、「試走」も車券の予想をする際の重要な情報になります。
試走と天候によっては、前日までの予想を大きく変えることになるくらい、ふたつのデータはレースの展開を左右します。
試走では、選手が全速力でコースを走行することになりますが、試走のタイムがその選手とマシンの現時点での100パーセントの力といっても良いでしょう。
したがって、このタイムが早ければ早いほど、マシンも選手も調子がよいことになります。
ただし、ハンデがあるのでゴール時のタイムと、実際のスピードには若干の差が出てくる点には注意が必要です。
天候についてですが、オートレースは天候によって大きくレース展開が変わります。
特に厄介なのが、試走では晴れていたのに、レース直前で雨が降ってきたときです。
オートレースでは、試走時に使用したタイヤをレース本番でもそのまま使用しなけければいけないというルールがあります。
晴天用のタイヤで濡れている路面を走ると本来の走りがまったくできなくなるので、時には車券を買わないという選択も必要となってくるでしょう。
浜松オートレース場所属のトップ選手5選
オートレースの選手は、それぞれ各レース場に所属しています。
各レース場でトップランクの選手は、ほかのレース場でも安定した勝率を記録しているので、覚えておいて損はありません。
本項目では特に浜松オートレース場所属の選手のうち、ランキング上位に位置している選手を紹介します。
選手ごとの勝率などは、ネットでデータベース化されているので、気になる選手は勝率や直近の順位などをチェックするとよいでしょう。
本項目で紹介している選手は、2020年の時点で5人とも最高ランクであるSクラスです。
鈴木 圭一郎選手
(出典: オートレースオフィシャルサイト)
鈴木圭一郎選手は、伊勢崎オートレース場所属の青山周平選手とともに、現在のオートレース界を牽引している存在です。
バイクに乗り始めたのは小学2年生のころからで、5年生のときに川口オートレース場でおこなわれたポケバイレース大会の優勝者となっています。
2013年にオートレーサーとしてデビューして以来、「記録ハンター」の異名をつけられるほど、これまで数々の新記録を打ち立てています。
最高峰レースであるSGレースもデビューからわずか3年目で優勝しているほか、優勝時の年齢も史上最年少となっています。
また、全日本選抜では4連覇という偉業を成し遂げるなど、規格外の強さを見せつける選手です。
スタートダッシュで前に立つのが得意な選手で、そのまま独走状態でゴールしてしまうことも多々あります。
多くの選手が苦手としている湿走路でも、変わらぬ強さを見せるなど安定感は抜群です。
佐藤 貴也選手
(出典: オートレースオフィシャルサイト)
佐藤貴也選手父親は、元ボートレーサーの佐藤佳士氏で、小学校卒業後、4年間アメリカで過ごしていました。
2004年にデビューしたのち、2007年には早くも地元浜松オートレース場のG1レースに優勝、そして2013年には念願のSG戦初優勝を成し遂げます。
まだあまりレース数が多いわけではないので、そこまで信用できるデータではないかもしれませんが、直近180日間を見ると、湿走路時は4戦中2度1位になっています。
多くの選手が湿走路になると平均スタートタイムなどが落ちるのですが、佐藤選手の場合は通常のSTが0.11、湿走路字が0.12とほぼ変わりません。
金子 大輔選手
(出典: オートレースオフィシャルサイト)
金子大輔選手は、2004年にデビューすると、2年連続で優秀新人賞を受賞するなど、早くからその実力を認められていた選手で、2011年にSG線初優勝を果たしました。この年は賞金ランキングでも4位になるなど、飛躍の年となっています。
まだまだ若手選手ですが、そう思えないような冷静なレース運びが金子選手の持ち味です。
スタート速攻型が現在のオートレーサーには多いため、金子選手のようなスタイルは少数派ですが、実力が拮抗するオープンレースではその強さをいかんなく発揮します。
木村 武之選手
(出典: オートレースオフィシャルサイト)
木村選手は父親と叔父がともに元オートレーサーという、オートレース界のサラブレッドともいうべき存在です。
1999年にデビューしたのですが、勝ち上がり権利を獲得した最初の節で優勝するという離れ業をやってのけます。
2000年前期には同じ浜松所属のエース伊藤信夫とともに、「浜松の2大看板」として一時代を築き、その当時「絶対王者」と呼ばれていた高橋貢選手と激しい争いを繰り広げました。
直近180日間の戦績を見ると、湿走路のレースではイマイチ勝ち切れていませんが、それでも3連対率は66パーセントと、かなり高いです。
伊藤 信夫選手
(出典: オートレースオフィシャルサイト)
伊藤信夫選手は2000年代前半、木村武之選手とともに「浜松の2大看板」として大活躍しました。
全盛期は「日本最速男」の異名を持ち、1999年には3.284秒という日本レコードタイムでSG戦を制覇しました。
この記録は20年以上経過した現在においてもいまだ破られておらず、タイヤが変わった現在ではこのタイムを破ることは不可能ではないかといわれるほどの驚異的なタイムとなっています。
伊藤選手はレーサーとしての活躍だけではなく、浜松オートレースの存続をめぐる活動においても自ら積極的に動いた選手です。
浜松オートレースを市が廃止することを検討した際には、ブログを立ち上げるとともに、レースがない日は浜松市で署名運動を行いました。
現在の浜松オートレースがあるのは、伊藤選手の活動があったからといっても過言ではありません。
浜松オートレース場の概要
浜松オートレース場は、静岡県浜松市中区にあるオートレース場で、中部地方で唯一のオートレース場となっています。
レース見学は、現在メインスタンドが改修工事をおこなっているため、グリーンスタンドまたは西スタンドでの観覧となります。
グリーンスタンドは冷暖房完備の建物となっていて、ここのみ入場料が必要となります。
また、有料指定席もグリーンスタンドに設置されているので、快適にレースを見学したい人はこちらがよいでしょう。
西スタンドはなんといってもレースの勝負どころである、第1コーナーをしっかりと見学できるのが最大の魅力です。
より迫力あるレースを楽しみたい人はこちらがよいでしょう。
その他にライブコンサートやレースヴィーナスのトークショーなど、各種イベントが開催されているイベントプラザ、さらには家族連れでも安心して過ごせる「婦人子供ルーム」や、遊具がある「遊園地」など、便利な場所がたくさんあります。
施設内では食事ができるところもあり、そこではご当地グルメなども販売されているので、レース観戦とともに食事をするのもよいでしょう。
浜松オートレース場の歴史
初開催は1951年5月1日ですが、もともとは「ダートレース走路」でレースを実施していました。
その後1967年12月8日、現在のような舗装走路での競走が開始されます。
バブル期のころは順調に黒字経営を続けていましたが、バブルがはじけたことによって公営競技が不振に陥ると、オートレースも同様に売り上げが落ち込んでいき、赤字経営のところが増えていきました。
そのため当時浜松オートレース場を運営していた浜松市は、2005年9月、当オートレース場の廃止を検討していることを発表し、一時は閉鎖の危機に陥りました。
しかし、浜松オートレース場所属の選手たちが中心となって署名運動を行った結果、民間委託されることとなったのです。
その後は黒字収益となっており、現在はメインスタンドの建て替え工事を進めるなど、さらにより良いオートレース場にするべく事業を継続しています。
浜松オートレース場のアクセス
住所 | 静岡県浜松市中区和合町936-19 |
電話番号 | 053-471-0311 |
アクセス | JR浜松駅から「和合西山線」に乗車し、「おーろレース場」にて下車 |
ホームページ | https://www.hamamatsu-auto.jp |
まとめ
浜松オートレース場は、静岡県浜松市にある、中部地方では唯一のオートレース場です。
一時期は存続さえ危ぶまれましたが、所属選手を中心とした署名活動のおかげで存続されることとなり、民間委託となってからは黒字収支が続いています。
2020年現在、メインスタンドの改装工事中であり、工事が終わればさらに快適にレースを見学できるようになるでしょう。
施設内は飲食できるところが豊富にあるほか、家族連れで休憩できる場所や遊園地などもあり、行楽目的で訪れる家族連れもたくさんいます。
本レース場所属選手の中では、なんといっても鈴木圭一郎選手が今のオートレース界をけん引する存在として、ひときわ輝いています。